不要になった家具を処分する際は、粗大ごみ回収の申し込みや手数料の支払いなど、自治体ごとのルールに従う必要があります。大阪市で家具を処分する方法を解説しましょう。廃棄以外の処分方法や、処分の際に気を付けるべきポイントも紹介します。
大阪市で家具を回収してもらうには
大阪市では家庭の日常生活から出されるごみのうち、最大の辺または径が30センチメートルを超えるもの、あるいは棒状で1メートルを超えるものを粗大ごみとして定義しています。
大阪市で家具の回収を希望する場合は、粗大ごみとして収集依頼を出す必要があるでしょう。
市のホームページから申し込む
大阪市のホームページから、粗大ごみとして家具の回収が依頼できます。インターネットを利用した申し込みは、24時間365日いつでも可能なところがメリットです。
パソコンやスマホからページにアクセスして、「粗大ゴミ申し込み」をクリックしましょう。その後は、画面の案内に従って申し込みを完了してください。受付が完了したら、入力したメールアドレス宛てに受付番号とパスワードが送られてきます。
収集可能日は申し込みから5日後以降(日曜日を挟む場合は6日後以降)となりますので、日程に余裕を持って申し込みましょう。
電話で申し込む
電話で粗大ごみの回収を申し込む場合は、粗大ごみ受付収集センターに連絡しましょう。月曜日や祝日の翌日などは電話がつながりにくいときがあるので、注意が必要です。
固定電話(通話料無料) | 0120-79-0053 |
携帯電話(有料) | 0570-07-0053 |
受付時間 | 月曜日から土曜日の午前9時から午後5時まで(12月29日~1月3日は除く) |
<電話で伝えること>
- 住所・名前・電話番号
- 回収を希望する粗大ごみの品目と数
- 希望収集日(申し込み後4日後~1カ月先(日曜日を除く)まで選択可能)
オペレーターから収集日、受付番号、品目ごとの手数料などが案内されますので、忘れてしまわないようにメモを取っておきましょう。
はがきやFAXでも申し込み可能
聴覚・音声機能・言語機能などに障がいをお持ちの場合は、はがきやFAXでの申し込みも可能です。
<はがきの場合>
送付先 | お住まいの地域を担当する環境事業センター |
はがきに書く内容 |
|
後日、担当の環境事業センターから、収集に必要な情報が記載されたはがきが返送されます。
<FAXの場合>
- 住所・名前
- 粗大ごみの品目と数
を書いて以下の番号へ送信してください。
送信先 |
フリーダイヤル(無料)
FAX番号:0120-53-4153 |
IP電話などを利用していて、フリーダイヤルに送信できない場合(有料)
FAX番号:06-7639-1432 |
後日受付センターから、収集日、受付番号、品目ごとの手数料についてFAXで返信があります。
大阪市で家具を粗大ごみに出す方法
大阪市で家具を粗大ごみとして出す際の手順を解説します。回収車に引き取ってもらう方法と自分で直接施設まで持ち込む方法の両方を紹介しましょう。
回収までの手順
回収の申し込みが完了したら、「粗大ごみ処理手数料券取扱店」の表示があるコンビニやスーパー、郵便局などで、必要分の粗大ごみ処理手数料券を購入しましょう。
購入した手数料券に受付番号か名前を記入して、品目1点ごとに貼り付けます。貼り終わったら、収集日の午前9時までに収集場所へ出しましょう。回収が完了するまでは、念のために手数料券の領収書を取っておくことをおすすめします。
手数料券は一度貼るとはがせないため、排出予定の粗大ごみが複数ある場合、貼り間違いが起きないように注意しましょう。
粗大ごみ回収の費用
大阪市の粗大ごみ回収の費用は、1点につき200円、400円、700円、1,000円の4区分です。電気器具、ガス器具、家具・寝具類、スポーツ用品などの種別の下、品目ごとに費用が設定されています。
以下は、家具・寝具類の手数料一覧からの抜粋です。
品目 | 手数料 |
ソファー(一人掛け用) | 700円 |
ソファー(二人掛け用以上) | 1,000円 |
机(袖なし) | 400円 |
机(袖付) | 1,000円 |
ベッド本体(マットレス類を除く) | 1,000円 |
回収の申し込み前に手数料を知りたい場合は、大阪市のホームページから、品目ごとの処理手数料の一覧表を確認しましょう。
施設への持ち込みも可能
粗大ごみを施設へ持ち込む場合は、持ち込み希望日の前日までに、居住する区を担当する処理施設へ電話予約しましょう。
予約可能時間 | 祝日・年始を除く平日 9時~17時(12時~13時は休憩)
※月曜日は家庭ごみの受付不可 |
費用 | 90円/10kg(回収依頼時よりも安価)
※受入基準を満たさないものは持ち込み不可 |
回収依頼時よりも安価に処理してもらうことが可能です。ただし、受入基準を満たさないものは持ち込み不可のため、事前に規則をよく確かめておきましょう。
区ごとの予約先・持ち込み先は、以下を参照してください。
担当処理施設 | 居住区 |
鶴見工場(06-6912-4700) | 中央区・東成区・城東区・鶴見区 |
西淀工場(06-6472-3000) | 北区・西区・港区・大正区・浪速区・西淀川区・住之江区・西成区 |
舞洲工場(06-6463-4153) | 福島区・此花区 |
平野工場(06-6707-3753) | 天王寺区・生野区・阿倍野区・住吉区・東住吉区・平野区 |
東淀工場(06-6327-4541) | 都島区・淀川区・東淀川区・旭区 |
最大辺が1メートルを超えるものについては破砕処理が必要なため、一律で舞洲工場へ問い合わせましょう。
参考:大阪市:ごみの持込み |
粗大ごみ回収以外の家具の処分方法
粗大ごみとして自治体に回収を依頼する方法以外にも、家具を処分する方法はいくつかあります。その時々のシチュエーションにあわせて、ベストな処分方法を選びましょう。
知人や親類に譲る
状態良好で使用に問題のない家具については、知人や友人、親類に譲るのもよいでしょう。引っ越しや転勤のシーズンであれば、譲りたい側と譲ってほしい側のニーズが合致する確率が高くなります。
処分費用を浮かせられるというだけでなく、思い入れのある家具を廃棄せずにすむというメリットもあるでしょう。
相手が近場に住んでいれば、お互いの都合を合わせて手渡しすることも可能です。自家用車では運べない大きな家具の場合は、大型の荷物も運んでくれる宅配業者に頼るのもありでしょう。
買い替える際に引き取り依頼する
家具を買い替える予定がある場合は、新しい家具を購入する家具店で、古い家具の引き取りや下取りサービスを実施していないかチェックしてみましょう。
引き取り・下取りサービスを利用すれば、新しく購入した家具が配送される際に、古い家具を引き取ってもらうことができます。店や対象の家具によって費用の有無は異なるので、インターネットや電話で事前に確認しておきましょう。
参考までに、不要な家具の引き取りサービスを実施している家具店の一部を紹介します。(店ごとに引き取り条件は異なります)
家具店 | サイト |
無印良品 | 不用品の引き取り | 無印良品 |
大塚家具 | 不要家具引取り|サービスガイド|家具・インテリアの大塚家具 |
ニトリ | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 |
ベルメゾン | 不要家具の引取サービス|家具・収納|通販(通信販売)はベルメゾンネット |
引っ越し時なら業者に引き取り依頼する
引っ越し業者の中には、引っ越しの際に排出される不要な家具を引き取ってくれるところもあります。引っ越しを予定しているなら、業者選びの際の選定要素として考慮してもよいでしょう。
引っ越し業者に家具を引き取ってもらうメリットとしては、引っ越しの直前までその家具を使用できる点や、自分で家具を運び出す必要がない点などが挙げられます。
状態のよい家具や高級な家具であれば買取扱いとなり、引っ越し費用いくらかを浮かせられる場合もあるでしょう。ただし、単純な引き取りとなった場合は、運搬費などの関係で割高になるケースも考えられます。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者の利用は、自分で家具を搬出する手間がかからない分、自治体で回収に出すよりも割高になる場合が少なくありません。
しかしながら、費用対効果で考えれば決して悪い選択ではないでしょう。家具のサイズや状態を問わずに引き取ってもらえますし、回収曜日の制限もないため、忙しい社会人にはうってつけです。
業者によってサービス内容や料金が異なるため、依頼前に複数業者から相見積もりを取ることをおすすめします。面倒に思われがちな相見積もりですが、見積もり依頼のプラットフォームであるミツモアを使えば、手軽に実践できるでしょう。
ミツモアでは、簡単な質問に答えていくだけで自分のニーズにあった業者を見つけることができます。
状態のいい家具なら売却するのもあり
まだ使える状態の家具であれば、捨ててしまうのがもったいないと感じる場合もあるでしょう。廃棄ではなく譲渡するというのも、不要になった家具の処分方法としておすすめです。
リサイクルショップで売る
リサイクルショップへの売却を検討してみましょう。ショップによっては店頭での買取だけでなく、配送での買取や自宅への出張買取が可能なところもあります。
家具の買取査定では見た目のきれいさが重要になるので、買取を依頼する前にはほこりや汚れなどをしっかりと落としておきましょう。有名な家具ブランドのアイテムや、人気の高いカラーやサイズの家具であれば、高額査定にも期待できます。
反対に、古すぎる家具や傷の多い家具は、買取対象とならない場合もあるでしょう。
インターネットで売る
インターネットオークションやフリマアプリを利用すれば、自分で金額を設定して家具を販売することが可能です。売却予定の家具と類似のアイテムがいくらくらいで売られているのか調査してから設定すると、取引が成立しやすいでしょう。
有名な家具ブランドの人気アイテムやコレクター向けのヴィンテージ家具であれば、基準に合わせた一律価格で買い取るリサイクルショップで売却するより、はるかに高額で買い手が付く場合もあります。
ただし、取引成立後には落札者・購入者とのやり取りや商品の梱包、発送の手配など、諸々の事務作業を全て自分で行う必要がある点には注意が必要でしょう。
家具を処分するときの注意点
家具の処分には、普通ごみの排出や雑貨類の処分などよりも手間と時間が掛かります。無用なトラブルに巻き込まれないためにも、以下の注意点を押さえておきましょう。
業者を利用するなら許可番号を確認
不用品回収業者を利用する場合は、「一般廃棄物収集運搬業の許可」を得ている業者を選びましょう。一般家庭から出る家具などの不用品を回収できるのは、自治体からこの許可を得ている業者に限られます。
許可を得ていない業者による回収は違法となりますので、非認可のまま営業を続ける悪質な業者に引っ掛からないよう、注意が必要です。
きちんと認可されている業者の場合、ホームページなどに一般廃棄物収集運搬業の許可の許可番号が明記されているはずです。業者選定の際の参考にしましょう。
家具をきれいにしておく
リサイクルショップへ買取に出したりフリマアプリで販売したりする場合は、家具の状態をなるべく良好にしましょう。
汚れやほこりを拭き取っておくだけでも、印象がぐっとよくなります。持ち込み前に家具をきれいにしておいたおかげで、リサイクルショップで買取対象になったというケースも珍しくないでしょう。
コンディションの悪い家具をオークションやフリマアプリ出品すれば、落札者・購入者とのトラブルにもつながる可能性もあります。不用品として廃棄せずに他人の手に渡す場合、家具の状態には特に気を配るようにしましょう。
処分のスケジュールは早めにたてる
手放したい家具があるときは、処分のスケジュールは余裕を持って組むようにしましょう。
自治体に粗大ごみの回収を依頼する場合、依頼可能な回収日が制限されます。タイミングによっては、第一希望の日取りが通らない場合もあるでしょう。
オークションやフリマアプリに出品するにしても、取引が成立・完了するまでにはある程度の日数が掛かります。不用品回収業者に依頼する場合も、見積もりを取るなど、業者選定のための時間が必要でしょう。
どのような方法を選んでも、家具の処分は一朝一夕にはいかないものなのです。ギリギリになって慌てずにすむように、早めの対応を心がけましょう。
大阪市が粗大ごみとして回収できないもの
家具やそれに類するものであれば、なんでも粗大ごみとして出せるわけではありません。大阪市が回収対象外としている粗大ごみをチェックしておきましょう。
家電リサイクル法の対象品目
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)の制定により、粗大ごみとして回収することができません。
法律に従ってリサイクルする必要がありますが、大阪市では家電リサイクル法対象品目の引き取りは行っていないため、別の方法で処分する必要があるでしょう。
家電リサイクルの対象品目を買い替える場合や、過去に購入した店がわかる場合は、販売店に引き取りを依頼します。
買い替えを行わず、過去に購入した店も分からない場合は、郵便局に備え付けの「家電リサイクル券」を利用して、所定の手続きを進めましょう。
危険物や処分が難しいもの
処分が難しい危険物も、粗大ごみとしての回収の対象外となります。
例えば、大阪市では蛍光灯管の収集は行っていません。水銀使用廃製品の分別回収ガイドラインに基づき、区役所などに設置されている回収ボックスに投函する必要があるでしょう。
自宅への訪問回収を希望する場合は、居住地域を担当する環境事業センターへ電話などで申し込みましょう。
ミニバイクやピアノ、自転車用タイヤなども、大阪市では収集不可となっています。これらの品目の処分については、自治体ではなく販売店やメーカーに相談しましょう。
大阪市のルールを知って家具を処分しよう
不要になった家具を粗大ごみとして出すとき、事前に自治体のルールをよく確認しましょう。うっかりルールを破ってしまうと、収集を断られてしまう可能性もあります。
日々を忙しく過ごす社会人には、不用品回収業者の利用もおすすめです。自治体に回収を依頼するよりも、品目や日時指定の自由度が上がるでしょう。
不要になった家具を処分するには、リサイクルショップへの持ち込みやフリマアプリへの出品など、粗大ごみとして廃棄する以外にもさまざまな手段があります。まだ使える状態の家具であれば、人手に渡すという選択も悪くないでしょう。
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