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税理士の失敗しない探し方6つ!自分に合った税理士を見分けるコツ

最終更新日: 2024年06月28日

はじめて税理士を探すことになった場合、どうやって検討をつけたらよいのか分からず戸惑ってしまうかもしれません。一から税理士を探すときはどんな方法があるのか、自分に合った税理士をどのように見きわめればよいのかを解説します。

税理士を探す6つの方法

税理士を探す方法はインターネットが一般的です

①インターネットで検索する

②知り合いの税理士に頼む

③ 知人に紹介してもらう

④税理士会で探す

⑤税にまつわるセミナーに参加する

⑥税理士を紹介しているサイトで探す

①インターネットで検索する

自力で探す際、一番簡単にできるのが、税理士をインターネットで検索する方法です。多くの税理士事務所は自社のホームページを開設しています。地域名をいれて検索すれば、地元の税理士事務所にしぼって情報が集められます。

税理士のホームページには、得意分野や費用など、税理士の特徴が詳細に記載されています。記載されている情報をしっかり読めば、どんな税理士で、どんなことをどのくらいの費用でやってくれるのか、依頼のイメージはつかめるでしょう。

検索するとたくさんの税理士さんのホームページが出てきて、どれもいいことが書いてあるので迷ってしまい、選ぶのに時間と手間がかかってしまうのが難点ですね。

メリット
  • ホームページの情報を見てその税理士について詳しく知ることができる
  • 気軽に探すことができる
デメリット
  • インターネット発信に積極的ではない税理士は見つけられない
  • 依頼先の税理士を選ぶのに時間と手間がかかる

②税理士を紹介しているサイトで探す

便利な税理士紹介サイトを利用すれば、なるべく手間をかけずに希望の税理士を探すことができます。いくつかの条件を入力すれば、サイトに登録している税理士から見積もりが届き、そこから希望に合いそうな税理士を選んで交渉・依頼するという流れになります。

紹介サイトが取引を仲介してくれるので、取引時のトラブルの心配が少なく、条件に合わない場合にも断りやすいです。また登録している数多くの税理士の中から希望条件に合った税理士をピックアップしてくれるので、相性のあう依頼先と出会える可能性が高いでしょう。

ただし希望に合う税理士に出会えるかどうかは、紹介サイトの質によるところが大きいです。登録税理士の数やサービス内容の充実度、世間の評判などをもとに、良い税理士サービスを選ぶ必要があります。

メリット
  • 税理士を探す手間がかからない
  • 希望の条件に合った税理士とマッチングできる可能性が高い
デメリット
  • 利用している税理士紹介サイトの質が低いと、良い税理士に出会えない
  • サイトに登録していない税理士には出会えない

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③知り合いの税理士に頼む

知り合いに税理士資格を持っている人がいれば、その方に依頼するのもおすすめです。お互いをよく知っている柄であれば、相談しやすく、税理士も本音でアドバイスをしてくれます。

一方で方針が合わなかったり、専門分野が異なっていた場合に断りにくいという難点もあります。また知人関係がゆえに、要望や報酬面について希望を強く伝えられないこともあります。仕事としての関係を確立できるか、事前に十分話し合っておくことが重要です。

メリット
  • 相手の仕事内容や人柄までよく分かる
  • 親しい関係なので相談しやすい
デメリット
  • 依頼の条件が合わなかった場合に断りにくい
  • 親しい人であるがゆえに依頼条件の希望を強く伝えにくい

④知人に紹介してもらう

仕事仲間の中には、すでに税理士との顧問契約を結んでいる人も多いでしょう。その場合、おすすめの税理士を紹介してもらえば、その人がどんなスキルを持った税理士なのか、どんな人間性の人なのか、自分以外の目での評価がもらえて安心です。

問題は、一度依頼した後、期待したサポートが受けられないという場合でも、契約を切りにくい、という点です。紹介者にも納得してもらった上で、税理士の変更を考えなければならないなど、少し面倒な場面も起こりえます。

メリット
  • 知人の紹介なので安心感がある
デメリット
  • 知人がわざわざ紹介してくれた以上、相性が合わなかった場合でも断りにくい

⑤税理士会に相談する

税理士会は税理士の監督をする機関で、すべての税理士は地域の税理士会に登録して仕事をしています。

全国の税理士会をまとめている日本税理士連合会のホームページには、名前や所在地で税理士が検索できるページが開設されています。主な取り扱い業種を条件にできる検索機能もあり、自分の業種についての知識を持つ税理士が検索できます。

信頼できる情報源ですが、検索で得られる情報が少ないのが難点です。

メリット
  • 情報源として信頼できるので安心
デメリット
  • 検索で得られる情報が少ない

⑥税にまつわるセミナーに参加する

確定申告をする時期には、税金にまつわるセミナーが数多く開かれています。そこで講師をしている税理士が好印象であれば、個人的に仕事を依頼するというやり方です。

セミナーを聴くことを通じて講師の雰囲気や仕事ぶりを直接知ることができるので、自分からみて好ましい税理士を見つけられるというのが利点です。講師の税理士も営業につなげる目的をもってセミナーを開いている場合が多いので、仕事を引き受けてくれる可能性は高いでしょう。

ただし有名で多忙な税理士の場合は、積極的に仕事を受けてくれない場合もあります。またセミナーが良かったからといって、必ずしも本業の実務能力が高いとは限らないので注意してください。

メリット
  • 相手の雰囲気・仕事ぶりを直接知ることができる
デメリット
  • セミナーでの印象からは、必ずしも税理士の能力を見抜けない

良い税理士と良くない税理士を見分けるポイント

税理士

税理士は全国に約8万人おり、その中には良い税理士もいれば、あまり良くない税理士もいます。契約を決める前に、その税理士がしっかりと仕事を果たしてくれるのか判断する事が大切です。

依頼相手が良い税理士かどうか見分けるポイントを紹介します。

レスポンスが早いか

税金にかかわる作業は明確に提出期限が定められた作業が多いです。期限内に必要な手続きを完了し、社会的な信用を保つためには、担当の税理士がスピーディーに仕事をこなすことが重要です。

仕事の早さは、レスポンスの早さである程度見極めることができます。こちらの相談に迅速に対応してくれる税理士は信用度が高いでしょう。反対に返信が遅く、話がなかなか進まない場合には注意が必要です。

レスポンスの速さはホームページの情報からは分からないため、契約する前に税理士と実際にやりとりする機会を作るのがおすすめです。

説明は丁寧か

税金にかかわる作業は専門知識を必要とする場合が多く、初心者には分かりにくい内容で不安を感じることもあると思います。その際に分かりやすい言葉で、依頼者が納得できるまで丁寧に説明してくれるのが最も良い税理士だといえます。

いくら事務処理に長けた税理士に依頼しても、具体的な仕事の内容や意図をしっかりと伝えてくれなければ、依頼者の不安はなくなりません。

分からないことは事前にいろいろ質問してみて、回答の内容が丁寧で分かりやすいかどうか見極めましょう。

料金体系が明瞭か

顧問・決算申告・税務相談など、税理士の仕事は数多くあり、業務の種類ごとにそれぞれ料金が設定されているのが基本です。さらに顧問税理士の訪問回数や、事業の売上などの条件によっても料金は変動します。

仕事内容や条件ごとに、料金を詳細に提示している税理士は信頼できるといえるでしょう。またホームページなどで実際に引き受けた仕事の事例を紹介している場合、料金体系がイメージしやすく、より安心して依頼できます。

料金体系が明瞭かどうかを見極めるためには、見積もりを取ってみるのが良いでしょう。見積もり内容を見て、記載内容にあいまいな点がないかチェックするのをおすすめします。

にせ税理士には注意!

依頼者の税務を代わりに引き受けることができるのは、税理士と国税局に届け出た弁護士だけです。必要な資格がない場合は法律違反になります。

税理士ではないにもかかわらず、税理士を自称して活動する「にせ税理士」に注意してください。

日本税理士会連合会ホームページでは、全国のすべての税理士を検索できます。依頼前に検索して確かめるのがおすすめです。

参考:にせ税理士にご注意 – 国税庁

自分に合った税理士を選ぶ3つのコツ

税理士を選ぶ際には、自分の依頼したい内容や、自社の規模・業種などにマッチしているかどうかが重要です。自分と相性の良い税理士を選ぶコツを紹介します。

①依頼したい業務内容に強い税理士を選ぶ

税理士に任せたい業務内容によって、おすすめの税理士は異なります。まずは任せたい業務内容によって税理士を絞るのが良いでしょう。

当然ながら、依頼したい業務内容に関する知識・経験が豊富な税理士がおすすめです。中には「相続税申告の対応実績は豊富だが、会社の税務にたずさわったことはほとんどない」というような極端なケースもあります。そのため税理士の得意分野をしっかりとチェックしておくことが重要です。

以下は依頼内容に適した税理士の特徴の例です。

依頼内容 おすすめの税理士
確定申告・決算申告
  • 税務調査の対応実績が豊富
  • 会社の業種についての知識・経験が豊富
顧問税理士 中・長期的な節税の提案ができる
相続税申告 相続財産の評価に強みがある
会社設立 融資や補助金の提案ができる

なお依頼したい業務内容ごとの費用相場は以下の通りです。

確定申告

<青色申告>年間売上高 費用相場
500万円以下の方 約6万円〜10万円
1,000万円以下の方 約10万円〜15万円
3,000万円以下の方 約20万円
<白色申告>年間売上高 約5万円〜10万円

顧問税理士

費用相場
顧問税理士の月額顧問料 約3万円~5万円
税務相談(1時間) 約1万円~

相続税申告

費用相場
相続税申告 遺産総額の約0.5〜1.0%
相続税対策(税務調査立ち合い) 約3万円〜6万円/日当
*調査日数
事業承継(組織再編計画) 約20万円〜2,20万円

会社設立・企業開業に強い税理士に依頼した時の費用相場

費用相場
定款印紙代
+定款認証手数料
+謄本交付手数料
+登録免許税
+税理士手数料
+司法書士手数料
約20万円~35万円
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②自分の業種・会社規模に合った税理士を選ぶ

一口に税理士といっても、それぞれ強みとなる業種は異なります。業界によって取引の慣習や経営管理のやり方が違う場合も多いため、その業種に最適化した税務を行ってくれる税理士が望ましいでしょう。

具体的には、税理士の実績を調べてみて、自分の事業の業種に携わった経験が豊富な税理士を選ぶのがおすすめです。

また自社の事業規模によっても税理士の選び方は変わってきます。例えば中小企業では、小さな節税策の積み重ねが経営状態に好影響をもたらすことも多いです。そのため出張費用の内訳といった詳細までを見て経費を計算するなど、細かい部分で節税の提案をしてくれる税理士が心強い味方になってくれるでしょう。

大企業になると経営は複雑になり、海外との取引や自社株の管理などをめぐって問題が生じることもあるでしょう。その場合には、各問題について特に専門知識を有した税理士に対応してもらう必要があります。このように自社の規模や経営状態といった観点から税理士を選ぶことも重要になるでしょう。

③重視するポイントに合う税理士を選ぶ

業務内容や業種のほかに、業務依頼の際に重視しているポイントに沿って税理士を探すという手もあります。

低価格で引き受ける、面倒な申告作業を全て代行するなど、強みをアピールしている税理士は多いので、その中から自分のニーズとマッチしている税理士を探してみましょう。

重視するポイントの例

  • 価格が安い
  • 経営アドバイスができる
  • クラウドツールに強い
  • 記帳まで丸投げできる
  • 司法書士・行政書士と連携している
  • 直接訪問でサポートしてくれる      など

例えば個人事業主の確定申告を依頼する場合に、申告をスムーズにこなしてくれさえすれば良いのであれば、依頼料金の安さを最重視するのは1つの手です。

一方、税務の手続きだけではなく、自社の長期的な節税や経営に関する相談もしたい場合には、コンサルティングを積極的に行っている税理士に頼むのが良いでしょう。

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