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個人事業主の請求書に印鑑は必要?角印・丸印は何が違う?

最終更新日: 2020年01月09日

個人事業主の請求書に印鑑は、絶対に必要なのでしょうか?

実は、請求書に印鑑を押すという行為は法的根拠に基づくものではないため、請求書に印鑑を押す必要はありません。

今回は、請求書に印鑑を押す必要性について確認し、使用する角印や丸印の違いについても分かりやすく解説します。

請求書に印鑑は必要?不要?

新米 個人事業主
請求書に印鑑って絶対に必要なの?ないとどうなるの?

法的には請求書に押印する必要ありません。しかし、法的に問題ないことがそのまま押印しなくていいことになるのでしょうか?

請求書に印鑑を押す必要性とその理由について確認してみましょう。

請求書には押印義務がない

請求書には当たり前のように印鑑が押されていますが、実際のところ押印する義務はありません。つまり、請求書には印鑑が無くても書類としての有効性に問題はないのです。

もともと、商取引においては双方の合意に基づく取引が発生した場合、口頭での請求も有効となるため請求書が無くても請求自体は有効となります。

ただし、消費税法においては仕入税額控除(※)を受けるためには、請求書などを保管しなければならず、取引の内容や金額などの特定の記載事項を満たした請求書が必要です。

したがって、消費税の課税事業者は請求書を発行してもらい、その保管を義務付けられていますが、押印については義務付けられていません。

また、請求書は取引金額に間違いがないことを双方で確認する目的でも発行しますが、印鑑が無くても取引内容等は確認できるためこの点も全く問題はありません。このように、請求書に印鑑を押印する義務や法的根拠は一切ないのが実情です。

※消費税は、売上などの際に受け取る預り消費税から仕入等の際に支払う仮払消費税を差し引いて納税額を計算します。この仕入の際に発生した仮払消費税を納税額から差し引ける制度を仕入税額控除と言います。

トラブル回避のために押印を!

請求書に印鑑を押す義務はありませんが、無用なトラブルを回避するためには押印が必要です

そもそも、請求書に印鑑を押すという行為は請求書の発行者を特定するためであり、支払う事業者の内部不正などを防止する役割を果たします。つまり、印鑑を押していない請求書は書式によって簡単に偽造することもできるため、印鑑を押すことでそのような行為を防止する効果があるのです。

また印鑑が押印してあることによって、その請求書に信頼が付与されます。そうすると争いごとが起こった時に押印された請求書が証拠として利用されることがあります。

以上のように、請求書を発行する事業者は印鑑を押すことが一般的となっており、フリーランスで活躍する個人事業主の方なども請求書には印鑑を押した方が良いと言えます。

もちろん、請求書に印鑑を押す義務はないため押印していない請求書を発行することもできます。しかし、一部の企業や官公庁では押印のない請求書では支払いができないという内規を設けているところもあるため、最低限度のビジネスマナーとして請求書には押印することをおすすめします

印鑑の種類を解説!請求書押印におすすめなのは?

請求書 印鑑
印鑑もいろいろ!請求書に押すと良いのは?

上記の通り、請求書に印鑑を押す義務はありません。しかし、無用なトラブルを避けるために押印した請求書を発行することがビジネス上の慣例です。それでは、請求書に印鑑を押す場合、どのような印鑑をどこに押したらいいのでしょうか?

ここからは、請求書に押印する印鑑の種類や押印場所などについて詳しく確認してみましょう。

角印・丸印・シャチハタの違い

会社や個人事業主が使用する印鑑には角印丸印シャチハタなどがあります。

角印は主に発行する書面などに発行者の証として使用する四角い印です。

また、丸印には代表者印(実印)や銀行印があり、代表者印は印鑑登録された印鑑のため不動産取引などの重要な場面でしか使用しません。銀行印は銀行取引のために使用する印で、実印と分けて使用するために別途作るものです。

また、シャチハタはゴムで印面ができた印鑑ですが、主に会社の担当者個人や個人事業主の認印として使用されるものです。印面がゴムのため印影が変形する可能性もあり、銀行印として使用することはできません。

請求書には主に角印を

請求書には印鑑を押印する義務がないため、どのような印鑑を使用しても構いません。

しかし、実印は重要な取引で使用する印鑑のため、偽造防止の観点から簡単に晒すことは慎むべきです。同様に、銀行印も銀行取引で使用する印鑑ですので、管理は厳重にしましょう。

また、個人の認印などで使用しているシャチハタも発行者を表す印鑑としては不十分と考えられる可能性があり、特に会社が発行する請求書には会社名自体が記載されていないため適さない印です。

そのため、請求書には角印を押印するケースが多くなっています

個人事業主の方は個人名の横にシャチハタを押して請求書を発行することもありますが、屋号を使用している場合は屋号名で角印を作って押印する方法が一般的です。請求書用の角印も1つは持っておくことおすすめします。

請求書の押印の位置は社名と重なるところ!

請求書に押印するときは、社名と重なるように印鑑を押すのが一般的です。こうすることで、印鑑の印影と社名が重なるために印影のコピーをとることが難しくなり、印影や請求書そのものの偽造を防ぐ効果があるのです。

個人事業主が発行する請求書も同様で、個人名や屋号の右側に一部の文字と重なるよう印鑑を押すと良いでしょう。

電子印鑑もあり?

請求書には、電子印鑑も使用することができます。電子印鑑とは印影を画像データ化したもので、PDFやExcelなどのパソコン上で印鑑を押捺することが可能です。

最近は業務のペーパーレス化が進んでおり、請求書を紙で出力して印鑑を押すのではなく、PDFなどの電子データで送信する業務の効率化を図る企業も増えています。

しかし、電子印鑑にも印影を偽造される可能性があるということには注意が必要です。また、一部の企業では電子データの請求書を受け付けてもらえないことも。電子印鑑の利用や請求書のペーパレス化は得意先の確認を経てから導入することが望ましいですね。

印鑑のミスや押し忘れは訂正できる?

印鑑の押し間違いや押し忘れが発覚した場合、どのように対応したらいいのでしょうか。

基本的には請求書の再発行で対応します。一般書類では二重線と訂正印が使用されますが、請求書はお金が絡む書類ですので、ミスのないものを発行するのが礼儀であり、また会社の信用度を示すものであります。

請求書の発送後にミスが発覚した場合も、請求書の再発行で対応しましょう。ミスが発覚した段階、正しい請求書を発行する段階で詫状を添えるといいです。

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