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和紙畳とは?特徴やメリット・デメリット・イグサ畳との違いを比較!おすすめデザインも

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最終更新日: 2023年10月02日

モダンな和室の流行に伴って身近になった和紙畳。普通のイグサ畳とどう違って、どんな特徴があるのか気になりますよね。

この記事では和紙畳とはどんなものなのかを徹底解説していきます。

普通の畳と違ってデザインやカラーバリエーションが豊富なので、おすすめの和紙畳についても画像つきで紹介します。

和紙畳とは?特徴や普通のイグサ畳との違い

「和紙畳」とは一般的に畳に使われるイグサを使わず、細長くより合わせた和紙を編み込んで作る畳です。

デザインが豊富なうえにイグサ畳のデメリットをうまくカバーしているため、オシャレかつ機能性の高い畳として人気を集めています。

そんな和紙畳は、畳の表面に張られている敷物「畳表(たたみおもて)」の1種。取り入れるなら「傷んだ畳を張り替えたい!」と思ったときに、新たな畳表として選んでみるのがおすすめです。

和紙畳のメリット

機能面における和紙畳のメリットには、次のようなものがあります。

  • 耐久性が高く、イグサ畳よりも長持ちする
  • 撥水(はっすい)性に優れているので汚れが染みつかない
  • ダニやカビが発生しない
  • 変色しにくいため、新品と同じ状態が長く続く
  • デザインやカラーバリエーションが豊富で、洋風・現代風な畳も楽しめる

和紙畳をイグサ畳と比べた場合、まず目立つ長所はとにかく「耐久性」。頑丈で傷みにくいところや、表面の色合いを長期間保てるところが優れています。

従来のイグサ畳は使用から2~3年ごとにメンテナンス(裏返し・表替えなど)を行うのが普通。これらは表面のささくれや変色など、イグサならではの劣化が原因で必要になってきます。

しかしささくれも変色も起こりにくい和紙畳なら、当然そのぶん長持ちします。一般的に言われている耐久力は「イグサ畳の約3倍」。頑固で目立つ汚れさえつけなければ、2~3年経っても特別なメンテナンスは必要ありません。

また和紙畳の表面は樹脂でコーティングされているため、撥水性も抜群です。飲み物をこぼしてもすぐには染み込まないので、水分を多く含んだ布巾で拭いても大丈夫。手入れしやすく畳を清潔な状態に保てるため、ダニやカビの発生防止にも繋がります。

和紙畳のデメリットや注意点

対して、和紙畳が持つデメリットは以下の通りです。

  • 調湿効果がない
  • 畳らしいイグサの香りを楽しめない
  • イグサ畳より価格が高い

「調湿効果」とは湿度や温度を調節してくれる、イグサ畳の特徴的な機能の1つ。梅雨や夏場に湿度が上がると湿気を吸収し、乾燥しやすい冬場にも適度な湿度を保てるよう調整します。温暖湿潤な日本の気候にうってつけな特徴ですが、イグサではない和紙畳にこの調湿効果はありません

また和の趣を感じさせるイグサ特有の畳の香りが味わえないのも、人によっては惜しい点です。

さらに和紙畳はイグサ畳より単価が高くなっています。イグサの畳表であれば1畳あたり5,000円程度で済むところを、和紙畳なら倍以上の費用になるのが一般的。イグサ畳よりメンテナンスの頻度は少なくなりますが、そのぶんコストパフォーマンスが良いかどうかは少し微妙なところです。

琉球畳・樹脂畳との違いは?

畳について調べていると、和紙畳のほかにもさまざまな種類の畳が出てきます。和紙畳と並んでよく名前が挙がるものは以下の2つです。

  1. 琉球畳
  2. 樹脂畳

① 琉球畳と和紙畳の違い

まず「琉球畳」とはもともと沖縄で栽培される「七島イ(しちとうい)」という植物でできた畳を指すものです。素材そのものが違っているため、和紙畳と琉球畳には明確な違いがあります。

しかし近年では原材料に関わらず、畳のふちに畳縁(たたみべり)がなく正方形の形をしている畳はまとめて琉球畳と呼ばれることが増えました。それによって「正方形の和紙畳」と琉球畳を混同してしまうようになったのだと考えられます。

② 樹脂畳と和紙畳の違い

和紙畳のようにイグサ以外で作られている畳として、もう1つ「樹脂畳」が挙げられます。その名の通り、繊維状にしたプラスチックを編んで作った畳です。

特徴としては和紙畳とあまり変わらず、和紙畳と同様にイグサ畳のデメリットをうまくカバーしています。樹脂畳はプラスチック製のため、洗剤を使って洗えることが和紙畳との大きな違いです。

和紙畳はこんな人・こんな家庭におすすめ!

たたみ

「結局和紙畳はおすすめなの?」という方に、和紙畳を採用すべきかどうかを解説します。以下のような方は和紙畳が向いていると言えるでしょう。

  1. 畳のメンテナンスが面倒だと感じる方
  2. 畳の見た目にこだわりがある方
  3. 小さい子どもがいる家庭

①畳のメンテナンスが面倒だと感じる方

やはり和紙畳の一番のメリットは、畳の管理が簡単であることです。

  • 汚れや染みがついても大丈夫
  • カビやダニの対策をしなくて良い
  • イグサ畳よりもメンテナンスの頻度が少なく済む

こういった点に魅力を感じる方は、ぜひ採用してみてください。

②畳の見た目にこだわりがある方

2つ目は畳の日焼けや色褪せなど、時間の経過に伴う色の劣化が気になる場合。イグサ畳では防ぎようのない現象ですが、和紙畳なら美しい色合いを長期間保つことが可能です。

「いつまでも黄ばまず緑色の畳であってほしい」というこだわりをお持ちの方は、変色しにくく汚れも染みにくい和紙畳をぜひとも選んでみてください。

また和紙畳にはさまざまなデザインがあります(詳しくは後述)。和風以外の畳も楽しめるので、インテリアを重視したい方にもおすすめ。

ただし「イグサ特有の香りを重視したい」という方には向かないでしょう。

③小さい子どもがいる家庭

3つ目は和室が小さい子どもの遊び場になる場合です。なぜなら和室を子ども向けの空間として活用する場合、イグサ畳のデメリットがかなり気になってしまうから。

子どもにとってイグサ畳のささくれは危険ですし、ジュースやお菓子をこぼしたときの汚れも落ちにくいです。寝転んで遊ぶ機会が多いようなら、ダニやカビも心配ですね。一方でこのような懸念点をほとんど持たない和紙畳は、自由に子どもを遊ばせることに適していると言えるでしょう。

和紙畳のおすすめデザイン!定番色や織り方を解説

畳

和紙畳が持つ大きなメリットはイグサ畳にはない高いデザイン性。イグサにはない豊富なカラーを選べることから「おしゃれな畳」として認識されています。

この項目では通販で購入できる「和紙製置き畳」を紹介しつつ、和紙畳のデザイン性について解説します。置き型なのでリビングなど好きなところに設置可能です。

※和室に本格的な畳として使いたい場合は、畳表をリフォームで和紙に張り替えましょう。リフォームに関しては後述しています。

和紙畳のカラーバリエーション

次の4つは定番で、壁紙や家具とも合わせやすいカラーです。

  • 銀白色:新調したての畳のような柔らかい緑色
  • 若草色:少し使い込んだ畳に近い自然な緑色
  • 灰桜色:グレーにもベージュにも見える洗練された色合い
  • 栗色:和室をシックかつモダンに引き締めてくれるこげ茶色

【「こうひん」 の置き畳】

以上の4色のほかに乳白色・白茶色・胡桃(くるみ)色などベーシックな色合いが揃っています。価格は1枚5,610円(半畳サイズ)で、1畳につき1万1,000円程度。畳表をリフォームで和紙に張り替えた場合とほぼ同じ価格です。

【サムライカーペット】

薄桜色・青磁(せいじ)色などのパステルカラーを含む、より豊富な色の置き畳が販売されています。2つの色を市松模様に並べるとさらにデザインの幅を広げることが可能です。

和紙畳は繊維の織り方にも種類がある

イグサ畳の織り方にはいくつか手法がありますが、それは和紙畳でも同じ。見慣れたイグサ畳と同じ横向きの「清流」織りが定番ではあるものの、和紙畳にはそのカラーバリエーションを活かしたさまざまな織り方が存在します。

そんなちょっと変わった織り方をしている和紙畳(置き型)を紹介しましょう。

【清流カクテルフィット】

2色の繊維を互い違いに織って作る畳表です。異なる色が混ざり合うので、より洗練された印象になります。銀白色×若草色のような緑色同士の組み合わせもあれば、栗色×藍色といった異なる色彩の組み合わせも。

【清流ストライプ】

2色の繊維を用いる織り方ですが、こちらの仕上がりはツートーンの縞模様。やや個性的な柄になるので、灰桜色×白茶色などのベーシックな色合いが用意されています。

【綾波】

【穂波】

これらは織り目が斜めに傾いて見える織り方で、単色でも複数色でも織ることが可能です。畳全体が斜線やまだら模様になるため、斬新かつモダンなデザインの畳表ができあがります。

和紙畳に張り替えたい!費用や業者の選び方

電卓と白い家

ここまで紹介した市販の置き畳は、基本的にフローリングに敷く用として作られています。そのため和室の畳を和紙畳に替えたい場合は、きちんとしたリフォームを依頼するのが好ましいです。リフォームの種類や費用についても、大まかに知っておきましょう。

まず畳ごと新調するか表替えかを考える

畳の張り替え方法には、畳表の種類に関わらず次の3つに分けられます。

  • 新調:現在の畳を処分して、完全に新しい畳に取り替える
  • 表替え:畳表(表面)だけを新しいものに取り替える
  • 裏返し:現在の畳表を裏返しに張りつけて再利用する

イグサ畳から和紙畳に替えたいときは、畳表を新しくできる新調か表替えを選ぶことになります。どちらが良いかは畳の使用期間や現在の状態から判断しましょう。基本的には使い始めて10年未満の畳であれば表替え10年以上経っているなら新調するのが一般的です。

なぜなら、10年使うと畳の土台である畳床(たたみどこ)も劣化している可能性が高いからです。畳の踏み心地が柔らかすぎたり、へこんだりしている場合は寿命の合図。畳表と一緒に畳床も替えてしまいましょう。

和紙畳に張り替えよう!費用の相場

和紙畳はイグサ畳よりも価格が高いため、リフォーム代も高くなります。表替えと新調にかかる費用の相場は以下の通りです。

単価/1畳 6畳一間
表替え 1万~1万5,000円 6万~9万円
新調 1万7,000~2万4,000円 10万2,000~14万4,000円

新調の場合、内訳は以下のようになります。

単価/1畳 6畳一間
張り替え費用 1万6,000~2万2,000円 9万6,000~13万2,000円
古畳の処分費 1,000~2,000円 6,000~1万2,000円

こちらの表は通常の長方形の畳を張り替える場合の価格です。もし半畳サイズ(正方形)の畳に張り替えるのであれば、およそ倍の費用がかかると考えてください。

関連記事:畳の張り替え費用相場と目安時期を解説!自分でもできる?|ミツモア

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