「普通の畳じゃ和風すぎて物足りない」
「もっとモダンでおしゃれな和室にしたい!」
ご自宅の畳についてこのような悩みをお持ちの方はいませんか? 最近はおしゃれな畳を使ったモダンな和室をよく見かけるので、密かに憧れてしまいますよね。
この記事では和の空間をおしゃれにできる畳の紹介や、それらの上手な取り入れ方・デザイン例の紹介をしていきます。
洋風な雰囲気のある和室に憧れている方はぜひ参考にしてみてください。
おしゃれな畳の定番!おすすめの種類や色合いを紹介
モダンな和室で使われていることが多いおしゃれな畳をまとめました。畳をおしゃれに使いたいのであれば、以下のようにするのがおすすめです。
- 普通の畳ではなく「和紙畳」や「琉球畳」を使う
- 色にこだわる
和紙畳(カラー畳)
「和紙畳」とは一般的に畳に使われるイグサではなく、細長くより合わせた和紙を編み込んで作る畳です。カビの発生や色褪せが起こりにくく、イグサ畳のデメリットをうまくカバーしているため人気を集めています。
性能の良さももちろんですが、和紙畳のもう1つのメリットはカラーバリエーションが豊富なこと。そのため、おしゃれな畳を求めている人にとって和紙畳はとても魅力的に思えるものです。
実際の畳探しでも、材質をイグサから和紙に広げることでデザインの選択肢は幅広くなります。「カラー畳」の原材料も和紙であることがほとんどなんですよ。
琉球畳(縁なし畳)
「琉球畳」とはもともと沖縄で栽培される「七島イ(しちとうい)」でできた畳を指すものでした。しかし近年では原材料に関わらず、畳の縁(ふち)に畳縁(たたみべり)がなく、正方形の形をしている縁なし畳はまとめて「琉球畳」と呼ばれているようです。
日本人にとって「和室の畳は畳縁がついている」というイメージが強いため、こういった縁のない琉球畳を使うだけでも洗練された和の空間になるでしょう。フローリングとも調和のとれたモダンな和室に仕上げることが可能です。
畳の色はどんなものがおしゃれ?
和紙畳も琉球畳も、イグサにはない豊富なカラーを選べることから「おしゃれな畳」として認識されています。その中でも特におすすめ・人気で定番の色合いは次の4つです。
- 銀白色:新調したての畳のような柔らかい緑色
- 若草色:少し使い込んだ畳に近い自然な緑色
- 灰桜色:グレーとベージュの中間のような洗練された色合い
- 白茶色:フローリングと相性の良いベージュのような色合い
銀白色と若草色は「和のテイストも大事にしたい!」という方におすすめです。和紙畳なら色褪せることがほとんどないので、美しく新鮮な緑色を長い間保てます。通常の畳とあまり変わらない色合いですが、縁なし畳として用いることで一気におしゃれになるでしょう。
一方、灰桜色は和のイメージから少し外れて洋風な印象を与えるカラー。グレーでもありベージュでもあるため、白い壁やフローリング・木材との相性は抜群です。ほかの部屋との統一感を生み出せるので家全体を見渡したときもおしゃれになります。
ちなみにより洋風に近づけたいのであれば、真っ黒やチャコールグレー・ネイビーといった普通の畳で使わないような色を使うのもおすすめ。詳しくは次の章で解説するので参考にしてください。
おしゃれな畳のデザイン・コーディネート例!
おしゃれな畳のデザイン・コーディネートをいくつか紹介します。
琉球畳を使って市松模様に
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新築であれば初めからスタイリッシュな琉球畳にしてしまうのがおすすめです。最近よく見るおしゃれな和室の実例では、縁のない畳を使用していることがほとんど。大きめなタイルのようにも見えるため、緑色を選んだとしてもモダンな印象になります。
2色の畳を使い分けたり、同じ色でも繊維の方向が互い違いになるように敷いたりして市松模様にしてみると、非常におしゃれな畳ができますよ。
リビングなどのフローリングの上に置き畳を敷く
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もっとも手軽な方法はフローリングの上に置き畳を敷くことです。通販サイトや店頭ではこういった正方形の置き畳がたくさん販売されています。
小さいサイズを選べたり好みの形にカットできたり、ある程度自由度が高いのも魅力。イグサ製でカラーバリエーションが豊富なものもあります。カラフルなイグサ畳が欲しい方は部屋一面に敷き詰めるのもおすすめです。
小上がりの畳スペースを作る
新築やリフォームの中で和と洋を組み合わせたいなら、本格的な小上がりの畳スペースを検討してみましょう。「小上がり」とは居間に作られることが多い、少し段差になった小さな座敷です。
もともと小上がりの床は畳である場合がほとんど。洋室の中に和を取り入れたいならうってつけのデザインです。
居間から丸見えの状態になるので、統一感にこだわるのなら琉球畳(縁なし畳)かつ灰桜色やブラウン系などフローリングと相性の良い色を選ぶのがおすすめ。和のアクセントを強調したいなら、通常の緑色を採用する・縁のある畳を使うなどがおすすめです。
小上がりがないなら、畳ベッドを使ってみよう
「小上がりが欲しいけど新築じゃない、リフォームもできない!」という場合は、畳ベッドを小上がりとして代用することもできます。
「ベッド」と聞くと居間に置くのには少し違和感を覚えますよね。しかし畳ベッドの中にはヘッドボードがついていないシンプルな作りの製品もあります。それらを設置すれば、既存の洋室にもリフォームなしで小上がりを取りつけることが可能です。
段差の部分を収納として活用できるほか、来客があった場合の寝床としても役立ちます。
今ある和室をおしゃれにするなら?畳の表替えのコツを解説
今ある和室をモダンな空間にしたい場合、畳の「表替え」はとても有効な手段です。
「表替え」とは、畳の表面に張られているイグサの敷物・畳表(たたみおもて)を新しいものに取り替える作業です。畳を専門的に扱っている業者に依頼してやってもらいます。
このとき、畳をおしゃれにしたいなら以下のようにしてみてください。
- 畳の色を変える
- 新しい畳表はイグサではなく和紙製のものにする
表替えで選択できるイグサ畳は、普通の緑色のみの業者がほとんど。さらにイグサは色褪せしやすいというデメリットもあるので、通常通りの表替えだと一般的な畳のままになってしまいます。そのため綺麗でおしゃれな和空間を作りたいなら、和紙畳を使ってカラーで差別化を図るのがおすすめです。
ちなみに畳のリフォーム業者をまだ決めていない方は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアは郵便番号や求める条件を入力するだけで、畳を得意としている複数の業者から見積もりがもらえるサービスです。
各社の口コミや費用などを比較できるため、より安く信頼できる業者に依頼ができますよ。また依頼前にチャットでの相談もできるので「おしゃれな畳にしたい」「こういう雰囲気の部屋にしたいと思っている」などを相談してみてください。デザインに関しても親身に相談に乗ってくれるところを選ぶのがおすすめです。
見積もり比較やチャットは無料なので、ぜひ気軽に使ってみてくださいね。
畳縁との組み合わせも大切
表替えでは畳表と一緒に畳縁も新調することになります。おしゃれな和室を目指して表替えを行うのなら、畳縁との組み合わせにもこだわりましょう。
縁あり畳は基本的に同系色で統一すると綺麗です。淡い色の畳表を使う場合は濃い色の畳縁を使うと全体が引き締まり、スタイリッシュな印象に仕上がります。ただし畳っぽさをなくしたいなら、一般的な配色(黄~黄緑の畳表×緑の畳縁の組み合わせ)にはしない方が良いでしょう。
そのほかにも
- 畳の敷き方を変えてみる
- そもそも縁のない琉球畳を使う
というのも良いですね。
縁あり畳を琉球畳に張り替えられる?
「琉球畳に憧れるけど今の畳は長方形…」という方でも、琉球畳を取り入れることは可能です。そもそも琉球畳は通常の畳の半畳サイズで作られています。畳1畳分のスペースが琉球畳2枚になるイメージです。
琉球畳を使用する場合、1枚あたりの価格が割高になってしまいます。しかし予算に余裕があって少し本格的なリフォームをしても大丈夫なら、どんな和室でも問題なく張り替えられますよ。
この辺りも施工業者に事前に相談してみてください。
畳の部屋をもっとおしゃれに見せるコツ
モダンでスタイリッシュな畳に合わせて、家具やインテリアなどの内装にもこだわりましょう。その際に参考にしたいポイントをいくつか紹介します。
壁紙や構造にも気を使い、和洋のバランスを取る
選んだ畳のカラーや雰囲気に合わせて、壁紙にも同じくらいこだわってみてください。洋室と統一するなら白やベージュ、とにかくスタイリッシュにしたい場合は思いきって黒にするのもおすすめです。
壁や床を思いっきり和風にして、畳は黒などスタイリッシュに振り切ったものを。逆に壁や床を洋風にして、畳に和の要素を強く残すといったバランスの取り方も良いでしょう。
またデザインや素材だけでなく、部屋の構造そのものにも目を向けてみると良いかもしれません。日本古来の和室の造りは柱が多く、頭上にも木の骨組みが出ています。全体的な雰囲気をモダンにするには、畳だけでなく壁や天井も洋室のようにしていくことが重要です。
家具は最低限にする
和室に配置する家具はなるべく少ない数に絞り、こぢんまりとした空間に仕上げるのがコツです。子ども部屋などの特別な用途がない場合はシンプルな配置を心がけましょう。
ものが多すぎるとごちゃごちゃと込み入った印象になってしまい、モダンで洗練された雰囲気が崩れます。和室でなくとも、きちんと綺麗に整頓された空間の方がよりおしゃれに映るのと同じですね。
小物やインテリアにこだわる
家具の配置が決まったら、そのバランスを見て小物やインテリアも添えていきます。きちんと考えて置かれたものが1つあるだけで一気にお部屋が映えますよ。
和の雰囲気を大事にしたい場合は季節の生け花やお正月などの行事に合わせた小物がおすすめ。畳のカラーが青磁色・薄桜色など特徴的な色であるなら、ある程度の調和は取れるように心がけましょう。
置き照明を取り入れてみる
和室に取り入れるインテリアとして置き照明も魅力的です。特に淡い光で照らしてくれる間接照明なら、おしゃれな和室をさらに心安らぐ空間にしてくれるでしょう。
また照明自体のデザインを魅せるランプだけでなく、バーライトなどもおすすめです。シンプルな製品ですが、取りつける位置を工夫することでとてもおしゃれな空間を演出できます。
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