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排水管の洗浄を自分で行う5つの方法!理想の掃除頻度や注意点も解説

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最終更新日: 2024年06月28日

排水管は汚れが蓄積されやすいため、日頃から小まめな清掃をしましょう。排水管のある場所と汚れの原因、そして汚れを放置した場合のトラブルや、自分で出来る排水管の清掃法を解説します。また業者に依頼するメリットや、選び方も見ていきましょう。

排水管の主な場所と汚れの原因

キッチン下の排水管

排水管は家のどこに配置されており、どのような原因で汚れが付着するのでしょうか。排水管がある主な場所と、場所ごとの汚れの原因を解説していきます。

キッチンの場合

料理や洗い物などで使用するキッチンの排水管は、家の中でも特に汚れがたまりやすい場所の一つです。

油汚れや残飯・洗剤カスなどの、細かい汚れが蓄積していくと、悪臭や詰まりの原因になり得ます。なかでも油は冷えると固まる性質があり、排水管内にこびり付くので、厄介な汚れといえるでしょう。

特に水の流れが悪いときは、排水管の清掃が必要なサインです。封水が切れることで発生する悪臭も、排水トラップの汚れによる水の遮断が原因で発生します。

洗面所・風呂の場合

洗面所や風呂の排水管も、定期的に清掃をしないと汚れが蓄積されてしまいます。

主な汚れの原因としては、髪の毛や皮脂汚れ・石鹸カス・歯磨き粉・整髪料などが挙げられるでしょう。これらの固形物はお湯や水では流れきらずに、排水管の内部に残ってしまう場合があります。

日常的に洗面所や風呂を利用しているときは、問題なく排水されるため、排水管の汚れに気が付かないケースも少なくありません。しかし汚れは確実に蓄積されていくため、トラブルが発生する前に、清掃するようにしましょう。

洗濯機の場合

見落としがちなのが、洗濯機の排水管です。排水口の周りに蓄積されたほこりなどが流れ込み、排水管を汚す場合があります。また洗濯時に発生する洗剤カスや糸くずが、排水管の中で詰まると、トラブルにもつながりかねません。

そのため糸くずフィルターや排水フィルターだけでなく、排水口周りや排水管についても定期的な清掃が必要になります。

排水管の汚れを放置するとどうなる?

排水口に水が流れ込んでいる

排水管の汚れを清掃せずに放置していると、どのようなトラブルが発生するのでしょうか。代表的な2つのトラブルを紹介します。

排水管が詰まってしまう

排水管の内部にゴミや汚れが蓄積されると、水はけが悪くなる、水が流れなくなるといった詰まりの原因になります。

詰まりが悪化すると水やお湯が逆流したり、劣化部分から漏水したりする可能性があり、染みやカビになってしまうかもしれません。最悪の場合には、損害賠償などのトラブルに発展する可能性もあります。そのため排水管が詰まったときは、早急な対処が必要です。

詰まりを予防するために、受け皿などで固形物が流れないように工夫するのも、1つの手です。

排水管から悪臭がする

排水管の内部に蓄積された汚れが原因で、雑菌が繁殖して悪臭がするケースも、少なくありません。特に髪の毛や油、食べカス、皮脂、石鹸カスなどは、雑菌の餌になるため注意が必要です。

排水口の近くには、水をためて臭いが漏れるのを遮断する、排水トラップという仕組みがあります。この周辺に汚れがたまると水がなくなり、排水トラップが機能せずに、悪臭が漏れ出てしまいます。

このような臭いのトラブルも、排水管の清掃により解消可能です。

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害虫が発生する

排水管が詰まると、室内に害虫が入ってくるリスクもあります。排水管に詰まった汚れは栄養が豊富で、ゴキブリ、ハエ、クモといった害虫の格好のエサになるのです。害虫が大量発生する可能性もあるため、排水管の汚れは放置せず、定期的に掃除をしてください。

排水管に設けられているトラップには、害虫の侵入を防ぐ役割があります。ですが、古い住宅のようにトラップがなかったり、排水口の接続部分にヒビや穴が開いていたりすると害虫が入ってくるため、油断は禁物です。

自分で排水管を掃除する方法

掃除用の洗剤のボトル

汚れている排水管を自分で清掃する場合には、どのような方法が効果的でしょうか。排水管を清潔に保つために、おすすめの5つの方法を解説します。

パイプクリーナーを使用する

パイプクリーナーは直接排水管に流し入れるだけで、内部に蓄積されている汚れを落とす洗浄剤です。汚れに触れなくて済むため、ストレスの少ない清掃方法といえるでしょう。

パッケージなどに記載された分量を排水管に注ぎ、同じく記載された時間に従って放置すると、汚れが溶けていきます。最後に水または40~50度ほどのお湯で、洗浄剤を洗い流せば清掃完了です。

刺激の強い薬品を使っている場合が多いため、用法・容量と注意事項をよく読み、ゴム手袋などを着用して使用するようにしましょう。十分な換気も重要です。

重曹とクエン酸で洗浄する

家にあるもので手軽に排水管の清掃をするのであれば、重曹とクエン酸が便利です。どちらも100円ショップで販売されており、購入も簡単にできます。またクエン酸はお酢で代用しても構いません。

まずは粉末を、重曹2:クエン酸1の割合で混ぜ合わせ、排水口や排水管の中にかけます。そこに水かぬるま湯を200mlほどかけると、発泡がはじまるので、30分~1時間ほど放置します。時間になったら泡が残らないように、お湯で洗い流せば完了です。

重曹とクエン酸は自然由来の成分のため、排水管を傷つけにくく、危険性が少ないのもメリットといえます。小さな子どもやペットがいる家庭でも、安心して利用できるでしょう。

ワイヤーブラシで汚れを落とす

掃除用のワイヤーブラシ

排水管内部を掃除するのに便利なのが、ワイヤーブラシという道具です。内部にこびり付いた汚れや、固形物を落として、詰まりを解消できます。

使用方法は排水トラップや排水口の蓋を外し、回転させながら排水管に出し入れするだけです。ブラシに汚れが絡まったら拭き取って、また排水管に入れるという作業を繰り返しましょう。汚れが絡まらなくなり、詰まっていた部分が貫通するようになったら、清掃完了です。

ホームセンターなどで安価に入手できるため、手元に置いておくと便利です。商品によってブラシの形状や長さが異なるため、利用箇所に応じて使い分けるようにしましょう。

お湯をためてから流す

シンクや洗面所の排水管は、お湯をためて流すだけでも、水圧によりある程度まで汚れの解消ができます。軽度であれば詰まりの解消ができることもあります。

具体的な手順として、まず排水口のパーツをすべて外して、タオルやポリ袋などで排水口を塞ぎます。次に40~50度くらいのぬるま湯を半分程度までため、タオルやポリ袋を引き抜いて、一気に水を流しましょう。

特別な道具を使わなくても気軽に行えるので、定期的な清掃にもおすすめの方法です。3日~1週間ほどの周期で行うと、悪臭や詰まりを予防できます。

ラバーカップを使う

ラバーカップ

ラバーカップはゴム製のカップを引き抜くときの吸引力で、詰まりを解消する道具で、「すっぽん」とも呼ばれるアイテムです。トイレはもちろん、シンクや洗面所・浴室での詰まり解決にも重宝するでしょう。

排水口にカップ部分を密着させ、少しずつ押し込んだあとで、いきおいよく引き抜きます。押す力ではなく、引く力を使うのがポイントです。トイレ以外の場所では、15cmほど水を入れてから行うようにします。

詰まりが解消されて水が流れるようになるまで、10回程度は繰り返しましょう。

関連記事:ラバーカップの使い方!キッチン・洗面台・トイレなどの排水口つまり解消のコツ|ミツモア

排水管掃除が必要な頻度

排水管の汚れは外部から見えないため、どれぐらいのペースで掃除をすれば良いのかは難しい問題です。とはいえ、水が流れにくくなったと気がついたときには、汚れの蓄積が進んでいる可能性があります。

家のなかの排水管の場所にあわせて、次のペースで定期的な掃除を習慣にしましょう。

キッチン:週に2~3回

キッチンの排水管は、市販の洗剤やブラシを使って週2~3回のペースで掃除をしましょう。1日3食、食事の用意をするたびに食材のカス、食用油、調味料といった汚れが排水管に流れ込むため、キッチンの排水管は家のなかでも汚れが溜まりやすい傾向があります。

排水口のゴミは毎日取り除き、ゴミ受けを外して、こまめに排水管まで掃除をすることが大切です。とくに大家族、油を大量につかう揚げ物や炒め物をよく作るご家庭は、掃除の頻度を増やしましょう。

なお、キッチンの排水口が詰まったときの対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

関連記事:キッチン・台所の排水口つまり対処法!自力で解消するカンタンな方法は?|ミツモア

洗面所・風呂:週に1~2回

洗面所や風呂場も毎日使う場所なので、石けんカス、皮脂汚れ、髪の毛といったさまざまなものが排水管に流れ込んで汚れます。週に1~2回のペースで、排水口や排水管付近まで掃除をしましょう。

排水口のゴミ受けに溜まった髪の毛を取り除くだけでも、排水管に汚れが蓄積するのを防げます。ゴミ受けの掃除は風呂場を使うたび、できれば毎日を習慣にしましょう。不要なビニール袋を使うと手が汚れないため、気軽に排水口の掃除に取り組めます。

関連記事:洗面所の排水口掃除は重曹とクエン酸を活用!汚れを防ぐコツは?|ミツモア

洗濯機:月に1回

洗濯機の下の排水管にも、衣類から落ちた砂、ホコリ、繊維くず、皮脂汚れなどが流れ込みます。家族の人数が多いほど汚れが排水管に蓄積するため、できれば月1回のペースで定期的に掃除するのを目指しましょう。

面倒でも、こまめにお手入れすれば汚れの蓄積が少なく済み、掃除の負担が軽くなります。とはいえ、排水管が洗濯機の直下にあって手が届かず、掃除が難しいケースも。その場合は無理をせず、最低でも年1回の念入りな排水管掃除を心掛けてください。

関連記事:洗濯機の排水口掃除の方法は?汚れを防ぐ方法や掃除の頻度も解説|ミツモア

自分で排水管を掃除する際の注意点

意外に思う方は多いものの、実は、排水管はデリケートな建材です。掃除の仕方を間違えてしまうと管を傷つけて、大規模な修理が必要になる可能性があります。ご家庭で排水管を掃除するときは、次の点に気をつけてください。

熱湯を流さない

掃除にお湯を使うと油汚れが良く落ちるものの、排水管に熱湯を流すのはNGです。一部の排水管には塩化ビニル管が使われていて、熱で変形するリスクがあります。一般的な塩化ビニル管において、流しても良いお湯の温度は50〜60度までです。ただし、各家庭の配管によって正確な耐熱温度は異なります。

排水管はご家庭で修理、交換ができません。塩化ビニル管は熱に弱く、最悪の場合は排水管の破損につながるので、掃除中に沸騰したお湯を使うのは控えてください。

ワイヤーブラシは排水管の奥まで入れない

排水管の掃除にワイヤーブラシを使うと、内側の汚れが落ちてすっきりします。その一方で、ブラシを強い力で動かすと排水管の壁に傷がつくため、適度な力加減で使いましょう。

また、ワイヤーブラシを排水管の奥まで入れるのは厳禁です。排水管は複雑な形状をしており、奥のほうでブラシが詰まってしまう可能性があります。

ワイヤーブラシは本来、排水管の入口付近の汚れを取り除くための掃除道具です。便利でも使い方を間違うと排水管の破損につながりやすいので、扱いには十分注意をしてください。

普段からできる排水管の汚れ対策

使用済みの油を固めている

あらかじめ排水管に汚れが付かないようにするために、どのような方法が有効なのでしょうか。今すぐにできる、排水管の汚れ対策を紹介します。

排水口ネットを活用する

市販の排水口ネットを活用すれば、排水管に汚れが流れるのを防いで、悪臭や詰まりを予防できます。

排水口に取り付けて、汚れがたまったら取りかえるだけなので、手間が少なくてストレスもありません。100円ショップなどで簡単に入手できるのも、うれしいポイントです。

シンクのゴミ受けはもちろん、洗面所や風呂に使える商品もあるため、各場所に合わせて対策しましょう。

油やゴミなどの固形物を流さない

料理や洗い物などで発生する油は、冷えると排水管の内部で固まり、そのままこびり付いてしまいます。

油は排水口ネットで対処できないため、揚げ物などで使ったときは、そのまま流さずに固めて捨てるようにしましょう。食器やフライパンなどに、油がこびり付いているときは、新聞紙やキッチンペーパーで、しっかりと拭き取るようにします。

また詰めかえ用の洗剤・シャンプーの切れ端など、水に溶けない固形物は詰まりの原因にになります。流さないように注意してください。

プロの清掃業者に依頼するのもあり

シンク下を掃除している業者

排水管の清掃をする時間がなかなか取れないとき、悪臭や詰まりを早急に解消したいときは、プロの清掃業者に依頼するのも1つの手です。清掃業者に依頼するメリットと、業者選びのコツを紹介します。

清掃業者に依頼するメリット

プロに排水管の清掃を依頼するメリットとして、まず挙げられるのが手間のなさです。依頼者は立ち会いをするだけで何もする必要がないため、仕事や家事・育児などで忙しい人には、特に便利でしょう。

またプロの業者は、専門的な道具やノウハウを使って、自力では行えないハイレベルな清掃を行ってくれます。

例えば取り扱いの難しい業務用の薬剤は、強力な洗浄力で排水管を清掃できます。加えて排水管の中を通す、特殊な高圧洗浄機を使えば、強力な水圧で排水管の奥に長年こびり付いた、しつこい汚れもしっかりと落とせます。

さらに原因不明の悪臭や詰まりも、経験と知識を駆使して、確実に解消できるでしょう。

業者選びには相見積もりが重要

業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取って比較する、相見積もりが重要です。

相見積もりを行うときは料金体系だけでなく、追加料金の有無やサービス内容・所有資格・口コミなどを、総合的に確認しましょう。特に口コミのチェックは、過去にトラブルがあった業者を避けるのに、欠かせません。

効率的な相見積もりにおすすめなのが、一括見積もりサービスの「ミツモア」です。最大5社からまとめて見積もりが取れる上に、口コミも豊富で、業者のホームページを確認する手間が省けます。

排水管の清掃を依頼する

プロに掃除を依頼すべき頻度

排水管内側の汚れは、見えないところで毎日少しずつ蓄積するのが厄介です。汚れが溜まると管が詰まり水が流れなくなるため、定期的に専門業者に依頼して高圧洗浄をする必要があります。

とはいえ、業者に依頼すると費用がかかるので、どれぐらいのペースで排水管掃除をすればいいのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。排水管の汚れ具合はお住まいの状態によっても異なるため、プロに依頼する頻度は次を目安にしてください。

マンションなら半年〜1年に1回

マンションをはじめとする集合住宅の場合は、各家庭から汚れが排水管に流れ込みます。汚れるペースも速いため、半年から1年に1回の頻度で高圧洗浄をするのが一般的です。

基本的に管理会社や大家が洗浄を業者に依頼し、費用を負担するため、住んでいる人はお金を払う必要はありません。とはいえ、ご家庭で誤って排水管に小物を流したとき、使い方が悪くて詰まらせた場合は自費負担になるので、日頃から注意をしてください。

一戸建てなら3〜5年に1回

戸建て住宅の場合は、3~5年に1回を目安に専門業者に排水管の高圧洗浄を依頼しましょう。汚れが蓄積するほど掃除が難しくなり、そのぶん費用がかかります。定期的な依頼で汚れが軽いうちに掃除するのが、費用負担を減らすポイントだと考えてください。

持ち家の場合は、自分で時期を判断して業者に洗浄を依頼する必要があります。次の詰まりのサインに気がついたら、早めに依頼を検討しましょう。

  • 排水口から「ゴボゴボ」と異音がする
  • 水が流れにくくなった
  • 水回りでドブのような嫌なニオイがする

一戸建ての排水管を高圧洗浄するのにかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

関連記事:排水管高圧洗浄の料金相場は?一戸建て・マンションの違いや洗浄すべき頻度も解説|ミツモア

小まめな清掃で排水管を清潔に保とう

きれいなキッチンのシンク

家にはキッチンや洗面所・風呂・洗濯機などに、排水管が配置されており、毎日汚れが蓄積されていきます。放置していると、詰まりや悪臭などが発生する可能性があるため、汚れの予防と小まめな清掃が重要です。

汚れ対策としては、排水口ネットなどを利用してゴミが流れるのを防ぐ、油の処理に注意するといった方法が有効です。また排水管の清掃には、パイプクリーナーや重曹・クエン酸による洗浄、ワイヤーブラシやラバーカップを使うなどの方法があります。より手軽な方法として、お湯を流すのも1つの手でしょう。

自力での清掃が難しいときは、清掃業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。

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