気になる排水口の臭い。臭いがひどいと部屋中に悪臭が広がったり、その臭いで具合が悪くなったりすることも。そんなときは排水口の構造を理解して原因を見つけ、適切な対処法を試してみましょう。
この記事では、排水口の構造や臭いの原因、キッチン・風呂場・洗濯機など、場所別の臭いの取り方をご紹介します。
排水口の構造と5つの臭いの原因
排水口がどのような構造になっているかご存知でしょうか?排水口の構造を知っておけば、「排水口の臭いがどこからきているのか」をある程度予想することができます。
【ちなみに】
「排水口」と「排水溝」の2つの表記がありますが、家庭の水道に設置されているものは「排水口」という表記が正確です。「排水溝」は道路の側溝やドブのことを意味します。この機会にぜひ覚えておきましょう。 |
排水口の基本的な構造
排水口は「フタ→ゴミ受け→排水トラップ→排水管」というふうな構造になっています。このなかであまり聞きなじみがないのは「排水トラップ」ではないでしょうか?
排水トラップとは、簡単に言えば「水のフタ」です。排水口と排水管が直接通じていると、下水管からニオイや虫が上がってきてしまいます。
そこで排水管の途中に水をためて、フタの役割を果たすのが排水トラップです。またフタの役割をする水のことを「封水(ふうすい)」と言います。
【臭いの原因①】排水トラップ内の封水がなくなる
排水トラップは、まれに一時的な封水切れを起こすことがあります。
- ドラム式洗濯機で乾燥機能を使ったとき
- 2階建て以上の建物で、上下階で排水したとき
- しばらく使っていない水道で、封水が蒸発したとき
洗濯機の乾燥機能を使ったときは、温風によって封水が押し出されてしまうため、一時的に下水の臭いが上がってきます。
また上下階で排水したときは、配管内部に圧力がかかることで封水が引っ張られることも。マンションやアパートに多い現象ですが、一般家庭でも起こります。
<対策方法>
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一時的な封水切れであれば、しばらく排水口に水を流し続ければ改善できます。
しかしあまりにも頻繁に封水切れになる場合には、水道業者に点検してもらうのがオススメです。もしかしたら壁内配管のほうに問題があるかもしれません。
【臭いの原因②】排水ホースや塩ビ管の破損
長年排水口を使っていると、排水ホースや塩ビ管が劣化して壊れてしまうことがあります。
排水ホースや塩ビ管に穴が開いたり、亀裂が入っていたりすると臭いがもれるだけでなく、水漏れの原因となるので早めに部品を交換しましょう。
<対策方法>
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小さい穴であればビニールテープで補修できますが、破損はひどい場合は交換するのがおすすめです。
ホームセンターやネットで同じものを購入して自分で交換することもできるのですが、やり方が分からない場合は無理せず専門の業者に依頼しましょう。
【臭いの原因③】排水ホースと塩ビ管の隙間
シンクや洗面台の下を見ると、排水ホースが床の塩ビ管とつながっているのが分かると思います。排水ホースと塩ビ管の間に隙間ができるとそこから臭いがもれ、悪臭の原因に。
<対策方法>
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ホームセンターで売られている「防臭ゴム」を取り付けたり、配管用のパテで隙間を埋めたりするとよいでしょう。
どちらも難しい場合は、ビニールテープを巻き付けて隙間を埋めるのも効果があります。
【臭いの原因④】排水管内部の汚れ
排水トラップの封水に問題がないのであれば、排水管内部が汚れて臭いが上がってきているのかもしれません。排水管にカビやサビがついていたり、石鹸カスが蓄積していたりすると臭いの元になります。
<対策方法>
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特にお風呂や浴室は皮脂汚れ、洗剤カスなどがたまりやすいです。排水管内部の汚れ取りには、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーが便利です。
パイプクリーナーには粉末状と液状のものがありますが、効果に違いはないので使いやすい方を選択しましょう。
【臭いの原因⑤】排水口の汚れ
排水口自体が汚れていると、カビや菌が発生したり、食べかすが固まったりして臭いの原因になります。
<対策方法>
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排水口が汚れている場合は、重曹とお酢で簡単に掃除しましょう。
重曹2カップを排水口にまんべんなくなじませ、お酢1カップを上から掛けると泡が出てくるので、1時間ほど放置します。放置した後に60度程のお湯で流せば掃除は終了です。
重曹とお酢の反応で出る泡は無害なので、小さな子供がいても安心して掃除ができます。
キッチンの排水口の臭いを取る方法
キッチンの排水口のおもな汚れは、食材のカスや油分・洗剤の成分などが付着したものです。キッチンの排水口は毎日の食器洗いや料理などで汚れがたまっていくため、他の場所と比べて汚れがたまりやすくなっています。
トラップ自体が作用していても、トラップの内部に油などの汚れが溜まることで、封水が悪臭をはなっている可能性も。排水口を掃除して解決しましょう。
ゴミ受け、排水トラップを中性洗剤で掃除
キッチンの排水口の臭いが気になるときには、まずはゴミ受けや排水口、排水トラップの汚れが蓄積しやすい場所を掃除しましょう。
使用する洗剤は、普段から皿洗いに使っている中性洗剤で問題ありません。トラップや排水口についた油や食べかす汚れを落としましょう。
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ワントラップまでしっかり分解して、洗剤で丁寧に洗いましょう。各部品はもちろん、排水口の内部も忘れずに。
内部が油まみれになっていると、排水トラップが滑って外しにくいことがあります。その場合はゴム手袋を使い、タオルなどを噛ませるとよいでしょう。
汚れがひどい場合は、ハイターでパーツを洗う
ゴミ受け皿や排水トラップの汚れがひどいときや、しばらく掃除していなかったときには、塩素系漂白剤を使用するのがオススメ。
「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤は、除菌効果に優れているので、汚れを根本から退治することができます。
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キッチン泡ハイターの場合は、10cm四方あたり5回スプレーするのが適量です。商品の裏面を参考にして、効果的な使い方をしましょう。
また塩素系漂白剤は、酸性の液体と混ぜると有毒ガスが発生するので危険です。クエン酸や別の洗剤と組み合わせないように注意してください。
椀(わん)トラップをしっかり取り付ける
キッチンの排水口が臭うとき、まれに椀(わん)トラップの取り付けが甘いことが原因になっているケースがあります。
椀トラップの取り付けが甘いと、水を流したときに封水のかさが増して、椀トラップが浮き上がってしまうのです。トラップが浮くことで空気の通り道となり、悪臭がしてしまいます。
また気密性の高いマンションなどでは、換気扇を付けることで気圧によってトラップが浮き上がってしまうことも。
椀トラップを取り付けるときは、排水口に差し込んだあとで右にひねる必要があるので注意してください。
パイプクリーナーで排水管を掃除
ゴミ受けや排水トラップを掃除しても臭いが取れない場合は、「パイプユニッシュ」などの洗浄剤を使って排水管を掃除しましょう。
シンクの排水口にはゴミ受け皿がついていますが、網目をすり抜けて小さい食べかすや油のかたまりが流れていってしまいます。排水管に溜まったそれらの汚れを撃退しましょう。
パイプユニッシュの場合は、ボトル側面のメモリを見ながら、十分な量を流し込んで放置するだけ。15~30分ほど放置したら、水を多めに流して完了です。
臭いが気になるときだけでなく、普段から排水管汚れの予防として使っておくと、排水管からの臭いを防止できます。
破損がないか確認する
排水口や排水トラップ、排水管を掃除しても臭いが取れない場合は、排水ホースや塩ビ管に破損がないか、接続部分に隙間がないかをチェックしてみてください。
問題がない場合は、自力で対処的ない場所が臭いの原因になっているので、専門の業者に依頼しましょう。
50℃前後のお湯を流す
排水口にお湯を流すことで、固まった油汚れを溶かしやすくしてくれます。また雑菌は50℃以上の熱にさらすことで除菌できるので、臭い対策に有効です。
ただしキッチンの排水管の多くに使われている塩化ビニル樹脂は、耐熱温度が約60~70℃です。それ以上の温度のお湯を流すと、排水管の破損や変形をまねくので、60℃を超えないようにしましょう。
シンク下のカビの繁殖を抑制する方法!
シンク下は湿気が溜まりやすい場所です。カビや雑菌を発生させないためには、次の3つがポイントになります。
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洗濯機の排水口の臭いを取る方法
洗濯機の排水口は放置されがちですが、日々の洗濯によって発生した糸くずや石鹸カス、ホコリ、髪の毛などの汚れがたくさんつまっているのです。
臭いの原因を特定する
洗濯機の排水口は、洗濯機から排出される洗剤や皮脂汚れが付着しやすい場所。これらが溜まって雑菌が増えることで、臭いの原因になってしまいます。
また排水口だけでなく、排水管の内部も、洗剤や皮脂汚れで汚れやすいです。洗濯機の排水口の臭いを取るためにはまず、臭いの原因を特定しましょう。
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排水口周りが臭う場合は排水口や排水管を掃除すれば臭いが取れることが多いです。
洗濯機周りや洗濯機内部から臭いがする場合は排水口ではなく、洗濯槽が臭いの原因となっているので洗濯槽の掃除をしてください。
排水口周りが臭う場合
排水口周りが臭う場合は、排水口や排水トラップを分解して汚れを掃除しましょう。髪の毛やホコリなどの汚れを取り除き、こびり付いた汚れは使い古しの歯ブラシなどできれいにします。
排水トラップは分解し、カビ汚れがひどければカビ取りクリーナーで掃除して水を流します。
排水口の掃除を始める前に
洗濯機の排水口掃除を始める前に、次の2つのことをやっておきましょう。
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洗濯機の排水口掃除に必要なアイテム
掃除を始める前に、次のものを用意しておきましょう。掃除の際に必要となります。
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掃除の7ステップ
洗濯機排水口は、次の7つのステップで掃除していきます。
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洗濯機の排水口や防水パンを掃除したことがない場合は、かさあげ台の設置がおすすめです。
かさあげ台は洗濯機と防水パンの間に隙間をつくるための台のことです。かさあげをすることでスペースが生まれ、排水口の掃除が楽になります。
お風呂の排水口の臭いを取る方法
お風呂が臭うと湯船につかっていてもリフレッシュできず、体を洗ってもなんだかすっきりしませんよね。髪の毛や皮脂などが溜まったところに石鹸カスが混じり、内部はヘドロ状態かもしれません。臭いが気になったら、早めに掃除しましょう。
ヘアキャッチャーの汚れを取る
ヘアキャッチャーにこびりついた髪の毛、垢、ゴミは排水口の臭いの原因となります。
こまめに掃除すればヘアキャッチャーに汚れはこびり付きませんが、忙しい毎日を送っているとなかなかこまめに掃除ができない場所でもあります。
ヘアキャッチャーの汚れがひどい場合は、カビ取りスプレーで汚れを取り、そのあとに使い古しの歯ブラシでこするのがおすすめです。
またお風呂の排水口の掃除が一番しやすい状態は、水でぬれる前の乾燥した状態。濡らす前にゴム手袋などを使ってこすれば、髪の毛などの汚れを一気にさらいあげることができます。
排水トラップを分解して掃除する
ヘアキャッチャーが汚れている場合は、排水トラップの奥も汚れている可能性が高いです。
排水トラップの汚れも臭いの原因になるので、分解して隅々まで掃除しましょう。こちらも、使い古しの歯ブラシでこすれば簡単にきれいにできます。
排水トラップを分解して元に戻す際はズレたり、隙間ができたりしないようにしっかり取り付けましょう。
排水トラップがしっかり取り付けられていないと、下水の臭いがもれだしてくるので注意が必要です。
排水管をパイプクリーナーで掃除する
ヘアキャッチャーと排水トラップを掃除しても臭いが取れない場合は、排水管の汚れが臭いの元になっているかもしれません。
ヘアキャッチャーで取り切れなかった髪の毛やシャンプーの洗剤カスが臭いの原因となり、ひどい場合は詰まって排水ができなくなることもあるので、パイプクリーナーで掃除しましょう。
排水管を掃除しても臭う場合は、専門業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。
換気扇からの臭い
換気扇もカビが発生しやすく、臭いの原因になります。換気扇は主に
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の3つのパーツに分解して掃除できます。
天井から取り外せないパーツには、直接水や洗剤をかけず、布に染み込ませてからカビや汚れを拭き取りましょう。
事前にブレーカーを落として、スイッチを切ってから掃除を始めます。
浴室全体からの臭い
換気扇を回していない状態で浴室が臭う場合は、壁や風呂釜・浴槽などの汚れが原因です。次のようにして掃除しましょう。
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壁は思っているよりも上の方まで、皮脂・石けん汚れが飛んでいます。目線の高さ以上の部分もしっかり掃除しましょう。
洗面所の排水口の臭いをとる方法
洗面所周りが臭う場合、異臭の発生場所は洗面所の下が臭う場合と、洗面所の排水口が臭う場合の2つが考えられます。まずは2つの異臭発生の原因について解説していきます。
洗面所の下が臭う場合
洗面所の下には排水管のパイプがつながれており、パイプからの異臭の漏れが主な原因として考えられます。
何年も使っていて劣化がみられる場合は、防臭ゴムや補修テープを使い異臭の漏れを防ぎましょう。ホームセンターで手軽に購入できるものとなっています。
また、洗面所の下を日ごろからこまめに掃除しておくことも大切です。長い間放置しておくとカビの生える原因となり、異臭へとつながります。
カビやほこりが溜まらないよう1か月に1度は掃除するようにしましょう。
洗面所の排水口が臭う場合
洗面所の排水口から異臭がする場合、大きく分けて2つの理由が考えられます。
1つ目は排水口のゴミ受けが汚れている場合です。ゴミ受けには石鹸カスや洗顔・手洗いの際に出る皮脂、髪の毛などが引っかかります。そのまま放置されていると、臭いやヌメリの原因に。
この場合、ゴミ受けの中をきれいにすることで問題は解決されます。また少しのゴミだからと排水口に髪の毛やゴミを流してしまうと、つまりの原因になります。洗面ボウルに髪の毛やゴミが落ちていたら絶対に流さずに、ティッシュなどで取り除いて捨てるようにしましょう。
2つ目、排水管のS字トラップ内の水が溜まっていない場合です。排水管には奥からの異臭や虫を防ぐため、S字トラップ内に水が溜まっているのます。
しかしこの水が乾いてしまうと、異臭が流れ込んできてしまう可能性があります。この場合は排水管に少量の水を流し込んで解決しましょう。
【場所ごと】普段のお手入れで臭いを出さない予防法
排水口や排水管は普段からお手入れしておくと、臭いを防止できます。汚れをため込むと排水口の掃除が大変ですが、定期的に掃除すれば少しの掃除で済みますよ。
賃貸のアパートやマンションに住んでいると自分でクリーニング業者に依頼するのは難しいかもしれないので、排水口が臭わないように普段からお手入れしておきましょう。
こちらでは、場所別のお手入れ方法をご紹介します。
キッチン・台所の臭い対策
<対策方法>
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キッチンは、ゴミ受けや排水トラップの食べかすや油汚れを放置しないことが大切です。生ゴミを放置しておくと雑菌が繁殖して、ぬめりや臭いの原因となります。
できれば、1日の終わりにゴミ受けや排水トラップをまとめて掃除することを習慣にすると汚れがたまらず、毎日の掃除が楽になるのでおすすめです。
毎日の掃除が難しい場合は、週に1回や2週間に1回と頻度を決めておくと掃除を習慣にできます。
キッチンの排水口は油汚れが付きやすいので、掃除する場合はキッチン用の中性洗剤を使うと油汚れがキレイに落ちますよ。
臭いを防ぐためには普段の手入れが大切ですが、忙しい方の場合は次のようなものを利用するのもおすすめです。
(1)ディスポーザーを設置する
ディスポーザーとは生ごみ粉砕機のことで、排水口内部に設置して使います。
通常生ごみはそのまま捨てられませんが、ディスポーザーを使うと排水口からそのまま捨てられるので便利です。
ただし自治体やマンションによってはディスポーザーを使えなかったり、処理できる生ごみに制限があったりします。
事前にディスポーザー使用が可能なことを確認してから、設置するようにしましょう。
(2)生ごみ処理機・コンポストを使う
生ごみ処理機やコンポストを使うと、生ごみの臭いを抑えて、いつでも捨てられるようになります。
この生ごみは肥料として使えるため、家庭菜園やガーデニングにも使えます。
価格は数万円から数十万円と少々高めですが、自治体によっては助成金を出してくれる場合もあるので確認してみてはいかがでしょうか。
(3)水切りネットをかぶせる
キッチンやお風呂場の排水口の汚れ防止には、水切りネットをかぶせる方法が効果的です。排水口のゴミ受けやヘアキャッチャーに水切りネットをセットして、使用後は毎日取り替えましょう。
ゴミ受けだけではキャッチしきれなかった汚れや石鹸カスを受け止めることができます。
水切りネットは100円ショップでも販売しており、比較的手頃な値段で手に入れられるため、こまめに取り替えることをおすすめします。
(4)アルミホイルや10円玉を入れておく
アルミホイルを丸めたものを排水口のゴミ受けに入れると、金属イオンが細菌やカビの繁殖を防止する役割を果たします。
アルミホイルを丸めたものをゴミ受けに入れ、その上から水切りネットをかけると更に汚れにくくなりますよ。アルミホイルは、1週間に1度を目安に交換してください。
また10円玉をゴミ受けに入れる方法も、キッチンの排水口の臭い防止に効果があります。10円玉にはアルミホイルと同じく殺菌や防汚効果があり、ゴミ受けに入れておくことでぬめりがつきにくくなります。10円玉は3枚程度入れておき、黒っぽく変色したら交換時期の目安です。
(5)油を直接流さない
フライパンや鍋を掃除するとき、残った油はそのままシンクに流さないようにしましょう。キッチンペーパーなどを使って拭き取ってから洗うのがオススメです。
油をそのまま流すと、排水トラップの周辺で冷えて固まり、悪臭や詰まりが起こりやすくなります。
(6)アルコールやクエン酸水をサッとスプレー
アルコールスプレーやクエン酸水を、1日の終わりにサッとひと吹きするだけで、ある程度の抗菌効果を得ることができます。
排水口を開けて、フタの表裏とゴミ受け皿あたりにまんべんなくスプレーしましょう。
クエン酸水は、水200mlと粉末状のクエン酸小さじ1杯を混ぜて作ることができます。スプレー容器に入れておけば使いやすく、蛇口や鏡の水垢落としにも役立ちます。
洗面所の臭い対策
<対策方法>
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洗面所は髪の毛や洗剤カスが排水口にたまりやすいので、臭いやすい場所です。
ヘアキャッチャーにたまった髪の毛やごみはこまめに取るようにしましょう。髪の毛やごみを放置しているとヘアキャッチャーにこびりついて取りにくくなってしまいます。
また、ヘアキャッチャーの目が粗いと髪の毛やごみがどんどん排水管に流れてしまい、排水管が汚れたり、詰まったりする原因となります。
ヘアキャッチャーを目の細かいものにかえるか、髪の毛やゴミが排水管に流れない工夫が必要です。
フィルターの設置もおすすめ
洗面台の排水口の汚れ防止には、排水口フィルターの設置がおすすめです。上画像の「ゴミガード」のように、洗面台専用の製品もあります。
排水口フィルターは100円ショップでも販売されており、汚れが気になったら気軽に交換できる点がうれしいポイントです。
排水口の中央部分にある部品に小さなスポンジを取り付けるだけで、髪の毛やゴミは全てスポンジに引っかかるため、掃除がとても楽になります。
お風呂の臭い対策
<対策方法>
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お風呂の排水口は髪の毛、垢、洗剤カスで汚れやすいため、できれば毎日掃除したほうがいい場所です。
浴槽や洗い場の掃除をこまめにしても「排水口はあまり掃除していない」という人は多いかもしれません。
ヘアキャッチャーにたまった髪の毛を取るだけでも臭い防止になるので、お風呂を使ったらヘアキャッチャーにたまった髪の毛を取ることを習慣にしましょう。
可能であれば、ヘアキャッチャーや排水口は毎日掃除したほうが汚れはたまらず、臭いも出ないのでおすすめです。
頑固な汚れと臭いにはオキシクリーンが最適
排水口は汚れが付きやすく臭いも発生しやすい場所です。一人暮らしの場合、長時間水回りを使用しない方も少なくないため、排水口の臭いが部屋に充満することもあります。
こういった汚れや臭いをスッキリ落とすには、オキシクリーンを使うのがおすすめです。ここではオキシクリーンを使った掃除方法をご紹介します。
オキシクリーンとは?
オキシクリーンは、酸素の力で汚れを分解・除菌・漂白する洗剤です。
お湯に溶かすと酵素の泡が勢いよく出て、汚れをはがし取ります。塩素系ではないためキツい臭いがなく、身体や環境にやさしいことも特徴です。
排水口の汚れは髪の毛や食品クズ・油汚れ・それらをエサに繁殖した雑菌からできています。そのため、キッチンの排水口掃除には特に向いているのです。
もちろん、お風呂や洗面台の排水口の掃除にも活躍します。ネット通販や薬局で販売しているので手に入れてみてください。
オキシクリーンを使った排水口の掃除方法!
オキシクリーンの使い方はとても簡単です。ごみを取った排水口に、お湯で溶いたオキシクリーンをまんべんなく注ぎます。
2~6時間を目安に放置した後、水を流すだけです。オキシクリーンは放置時間を長くするほど、汚れが落ちやすくなります。
落ちにくい汚れには、栓をしたシンクやビニール袋での浸け置きがおすすめです。長時間放置しておくだけでキレイになります。排水口の受け皿やキッチン用品の汚れ落としに便利です。
以下の記事では、オキシ漬けについて詳しく説明しているので参考にしてみてください。
どうしても臭いが取れない場合は業者に依頼しよう
自分で排水トラップや排水管の掃除をしても臭いが取れない場合には、クリーニング業者に排水口の掃除を依頼するのがおすすめです。
こちらでは、クリーニング業者に排水口の掃除を依頼した場合の掃除方法と料金相場をご説明します。
業者は高圧洗浄機で排水口と排水管を掃除
クリーニング業者に排水口の掃除を依頼した場合、業者は専用の高圧洗浄機で排水管を掃除します。
高圧洗浄で排水口や排水管の内側の汚れをきれいに取ってくれるのです。薬剤を流して汚れを取る方法もありますが、高圧洗浄機で掃除する方法が一般的なようです。
クリーニング業者に依頼するときの料金相場
料金相場(戸建て全体の排水管を掃除する場合) | 10,000~40,000円 |
戸建て全体の排水管を掃除する場合の料金相場は、10,000~40,000円です。
依頼するときには複数の業者から見積を取って、サービス内容や料金を比較してから依頼する業者を決めましょう。
ミツモアでクリーニング業者に見積を依頼する!
この記事では、ニオイが気になりだした排水口の掃除方法について解説しました。ぜひ記事内容を参考にキッチン、洗面台、浴室、洗濯機などそれぞれの場所に合った掃除方法を試してみてください。
自分でいろいろと排水口の臭い対策をしてみたけれど解決しない場合は、クリーニング業者に掃除を依頼するのもオススメです。その際、複数の業者から見積もりをもらって、費用などを比較しましょう。
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで、無料で最大5件の見積もりを比較することができます。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。