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洗面所の排水口掃除は重曹とクエン酸を活用!汚れを防ぐコツは?

最終更新日: 2022年08月30日

毎日使う洗面所の排水口には、知らず知らずのうちに汚れが付いています。汚れたままにしておくと詰まりや臭いの原因となるため、早めに洗い流しましょう。洗面所の排水口掃除に役立つ洗剤や便利グッズ、詰まりなどのトラブルを防ぐ掃除のコツを解説します。

洗面所の排水口は汚れやすい

洗面所

洗面所の排水口は非常に汚れやすい場所です。洗面・歯磨き・手洗い・うがい・ヘアケアなど用途が広く、1日に何度も使うので、さまざまな汚れが混ざり合って蓄積していきます。

洗面所で見られる主な汚れの種類と、排水口に汚れが付く理由を見ていきましょう。

抜けた髪の毛が流れる

濡れた髪の毛をドライヤーで乾かしたり、朝起きた後にスタイリングしたりと、洗面所の鏡を見ながら髪の毛の手入れをする人は多いのではないでしょうか。

髪の毛は何もしなくても1日に70~100本ほど抜けるといわれています。ドライヤーやスタイリングで髪の毛を触るときには一層抜けやすく、ヘアケア後の洗面所にはたくさんの髪の毛が落ちています。

洗面台に落ちた髪の毛は、つい水で流してしまいがちです。そのまま下水まで流れてしまえば特に問題はありませんが、流れ切らずに排水口にとどまってしまうこともあります。

たまった髪の毛に新しく流れてきた髪の毛や他の汚れが絡まって成長し、詰まりや悪臭の原因となります。

皮脂汚れが蓄積

洗顔や手洗い、シャンプーなどをした後の洗面台には、体から出た皮脂汚れが残ったままです。しかし皮脂汚れは見えにくいため、残っていてもなかなか気付きません。

洗面台に蓄積した大量の皮脂汚れが排水口に流れ込むと、髪の毛などに付着してどんどん蓄積していきます。曇りに気が付いたときには、油汚れに効果のある重曹や洗剤を使って洗面台もこまめにきれいにしましょう。

水垢の放置も頑固な汚れにつながる

水道水には水分の他に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。洗面所を使った後に濡れたままにしておくと水分だけが蒸発し、ミネラルが取り残されてしまいます。

残ったミネラルが固形化し、白っぽいウロコのような形となって現れるのが水垢です。水垢は洗面台だけでなく、排水口付近にも付きます。放置すると髪の毛や皮脂汚れが引っ掛かって付着し、頑固な汚れにつながるのです。

排水口汚れの放置は危険

ヘアキャッチャー

洗面所の排水口はお風呂やキッチンの排水口に比べて狭く、汚れを放置するとさまざまなトラブルを引き起こします。洗面所の排水口で起こりがちなトラブル例を見ていきましょう。

異物や水垢で詰まりが発生

洗面所の排水口には「ヘアキャッチャー」と呼ばれる網のようなパーツが付いており、固形物が奥に流れ込むのを防いでいます。

ただしヘアキャッチャーの網目は荒いため、短い髪の毛や皮脂汚れ、水垢などはキャッチできません。細長いヘアピンや小さなアクセサリーなども、ヘアキャッチャーの網をくぐり抜けて、簡単に排水口に流れていってしまいます。

排水口の奥にはS字トラップやP字トラップと呼ばれる水がたまる場所があり、下水から上がってくる臭いや害虫を防いでいます。ヘアピンなどの異物や髪の毛、水垢などはこのトラップ内にとどまってしまうことが多く、詰まりの原因となるのです。

水漏れの原因に

排水口が汚れて詰まると、行き場をなくした水が逆流して洗面台からあふれたり、排水口のすき間から漏れてきたりして、床が水浸しになる可能性があります。

一軒家ならまだしも、マンションやアパートで水漏れを起こすと、下の階の住人にも迷惑がかかります。修理費用や賠償金がかかることにもなりかねないため、十分注意しましょう。

異臭が発生することも

排水口が汚れていると、洗面所で異臭を感じることがあります。異臭の正体は、雑菌が汚れを分解するときに出る物質です。

排水口には皮脂や石けんカスなどの、雑菌が好む汚れがたくさん集まります。特に最初に汚れを受け止めるヘアキャッチャーや、汚れがたまりやすいトラップ付近には雑菌が繁殖しやすく、異臭の原因となります。

洗面所の排水口掃除に使える便利グッズ

狭くて暗い洗面所の排水口は、どのように掃除すればよいのでしょうか。効率的に掃除できる便利グッズを紹介します。

コンパクトな掃除ブラシ

洗面所の排水口はキッチンや浴室と比べても相当狭く、一般的な掃除用ブラシではつかえてしまいます。

このためヘッドが小さくて柄が細長い、コンパクトな掃除ブラシがおすすめです。小さなヘッドが排水口の奥まで届き、汚れをかき出してくれます。

排水口のフタやヘアキャッチャーなど細かい部分の汚れも、コンパクトなブラシを使えばスムーズに落とせるでしょう。

100円ショップやホームセンターに行けば専用のものが買えますが、ない場合は古い歯ブラシでも代用できます。

詰まりにはラバーカップ

万が一排水口が詰まったときは「ラバーカップ」が役立ちます。ラバーカップで詰まりを解消する手順は以下の通りです。

  1. ガムテープなどで洗面台上部にある水位調整用の穴をふさぐ
  2. 排水口にラバーカップの中心がくるようにセットする
  3. カップ部分が浸かるように水をためる
  4. カップ内の空気を出すイメージでゆっくり押し付ける
  5. 空気が抜けたら一気に引き上げる

4~5の手順を数回繰り返すと、詰まりの原因となっていた汚れが吸い出されて水が流れるようになります。

トラップの清掃には割り箸や歯ブラシ

ヘアピンやアクセサリーなどの異物は排水トラップ内にとどまっていることが多いため、落としたときはまずトラップを外して中をチェックしましょう。

排水トラップは詰まりが起こりやすい部分なので、簡単に外して中を掃除できるようになっています。外す際は下にバケツなどを置いて、トラップ内の水を受け止める準備をしておきましょう。

トラップを外したら割り箸や歯ブラシを使って内部にこびり付いた汚れを落とし、異物を取り出します。終わったら外すときと逆の順番で元に戻し、水漏れがないかどうかチェックして完了です。

洗剤も活用しよう

洗剤類

洗面所の排水口には雑多な汚れがこびり付いているため、ブラシでこするだけでは手に負えないケースも少なくありません。排水口掃除に役立つ洗剤について見ていきましょう。

しつこい汚れは塩素系洗剤が効果的

排水口の周辺は水分が多いため雑菌が繁殖しやすく、ヌメリやカビが多く発生します。ヌメリ程度ならブラシでこすれば落ちますが、触りたくない人も多いでしょう。

カビ菌はゴムパッキンの奥にまで根を生やしてしまうため、表面をこするだけでは落とせません。触りたくないヌメリやしつこいカビには、塩素系の洗剤が有効です。

お風呂のカビ取り洗剤として人気のスプレータイプなら、汚れに直接吹きかけて数分間放置し、水で流すだけで掃除が終わります。時間がかからないので手軽に清掃できます。

ただし塩素系洗剤は刺激が強く、取扱いに注意が必要です。製品の注意書きをよく読み、換気など注意して正しく使いましょう。

自然派には重曹とクエン酸がおすすめ

強い洗剤を使いたくない人には、重曹とクエン酸をおすすめします。どちらも食品添加物として使えるほど安全で、環境にも優しい物質です。小さな子どもやペットがいても安心して使えるでしょう。

重曹を排水口にまんべんなく振りかけた後、クエン酸を振りかけます。お湯を少量加えると発泡して、こびり付いた汚れを浮かせてくれます。しばらく置いてから泡を洗い流せば、汚れも一緒に流れていき、排水口の中がスッキリきれいになるでしょう。

排水口掃除の手順

洗面所掃除

続いて実際に排水口を掃除する手順を解説します。掃除の前に、以下のアイテムを準備しておきましょう。

  • 小さなブラシやスポンジ
  • 洗剤または重曹とクエン酸
  • ゴム手袋
  • 雑巾やティッシュ

洗面所の窓を開けたり換気扇を回したりしてしっかりと換気し、ゴム手袋を着けたら始めます。

周辺のゴミを取り除く

まず蛇口周辺や洗面台に落ちているゴミを、ティッシュなどで拭います。排水口のフタを外してヘアキャッチャーを取り出し、絡みついた髪の毛や糸くずなどを丁寧に取り除きましょう。

フタの裏やその他のパーツ類も、スポンジやブラシを使って汚れを落としておきます。

洗剤や重曹を吹き付け放置

排水口の中はスプレータイプの塩素系洗剤を吹き付けてしばらく放置し、水で洗い流します。

重曹とクエン酸を使う場合は、以下の手順で行いましょう。

  • 重曹(200g)を粉のまま振りかける
  • クエン酸(100g)を重曹の上からかけ、熱湯(200cc)を注ぐ
  • 発泡したら30分ほど放置して洗い流す

洗剤を洗い流した後に残っている汚れは、ブラシやスポンジでこすると簡単に落ちます。最後に周辺に残った水気を拭き、ヘアキャッチャーや排水口のフタを戻せば完了です。

パイプクリーナーの活用もおすすめ

排水口の流れが悪いときや、詰まりが心配なときはパイプクリーナーを使ってみましょう。一般的な洗剤では届かない排水口の奥にまで届いて、髪の毛や汚れを溶かしてくれます。

パイプクリーナーには液体タイプと粉末タイプがありますが、入手しやすいのは液体タイプです。粉末タイプは業務用のものが多く、非常に強力なため取扱いに注意が必要です。

一般的な家庭の掃除に使うなら、液体タイプでも十分な効果を得られるでしょう。使い方は簡単で、排水口に流し入れて放置し、水で洗い流すだけです。

ただし使用量や放置時間は商品によって変わります。使い過ぎたり放置し過ぎたりすると排水口を傷めてしまうため、注意書きをよく読んで必ず守るようにしましょう。

排水口の汚れを防ぐコツ

洗剤

排水口が汚れる原因は、洗面台から流れてくる髪の毛や皮脂、水垢です。汚れを流さないようにすれば、詰まりや臭いも防げます。排水口の汚れを予防するコツを見ていきましょう。

ゴミ受けネットを付ける

洗面所の排水口には、あらかじめヘアキャッチャーが付いています。しかし細かいホコリや短い髪の毛までは受け止めきれず、奥に流れてしまいます。絡まった髪の毛を取り除くのも意外に手間がかかり、掃除がおっくうになりがちです。

ヘアキャッチャーに水切りネットやゴミ受け用のシートを付けておくと、掃除がぐっと楽になります。髪の毛やゴミがたまったら外して捨てるだけと手間がかからず、こまめに交換すれば排水口の汚れ予防にもつながります。

キッチン用やお風呂用などさまざまな商品があるので、ヘアキャッチャーのサイズに合わせて選びましょう。

毎日こまめに汚れを取る

洗面台や排水口の周辺は手が届きやすく、掃除もしやすい場所です。毎日こまめに掃除しておくだけでも、排水口に汚れが蓄積するのを防げるでしょう。

お風呂やキッチン掃除に使った洗剤や道具を片付ける前に、ついでに洗面所の掃除も済ませてしまえば、それほど面倒に感じることもありません。

また洗面所を使用した後は落ちた髪の毛を拾い、洗面台に付いた皮脂や石けんカスを洗い流す習慣を付けましょう。最後に雑巾で水気を拭っておけば、水垢も予防できます。

月に1度はしっかり掃除

毎日の掃除と定期的な掃除を組み合わせれば、排水口の汚れは大幅に減らせます。ヘアキャッチャーや排水口のフタを丁寧に洗い、パイプクリーナーで汚れを溶かす「しっかり掃除」を月に1度は行いましょう。

洗面台に付いた頑固な水垢には、クエン酸スプレーが有効です。スプレー容器に水100ccとクエン酸小さじ1/2杯を入れ、洗面台全体にスプレーして10分程放置します。

固くこびり付いた水垢が中和されてゆるんできたら、スポンジでこすり落としましょう。落とし切れない場合はクエン酸水をしみ込ませたキッチンペーパーを洗面台に貼り付け、上からラップをかぶせて半日ほど放置して様子を見ます。

汚れが取れたら水で洗い流し、乾いた布で水分を拭き取りましょう。

年に1度はプロのクリーニングを

プロに防カビコートを依頼する

洗面所の排水口は狭い上に、S字トラップなど汚れがたまりやすいパーツが使われているため、こまめに掃除していても詰まることがあります。長い間使っていればパイプや接合部分が劣化して、水漏れを起こす可能性も高まります。

年に1度は業者に見てもらい、不具合を解消しておくと安心です。プロのクリーニング業者の特徴や料金相場を見ていきましょう。

自力では取り除けない詰まりを解消

水垢や皮脂汚れ、カビなどの頑固な汚れは時間が経つほど自力で落とすのが難しくなります。無理に落とそうとして強い洗剤を使ったり、力を込めて磨いたりすると洗面台や排水口を傷めてしまうでしょう。

また髪の毛や異物によって排水口が詰まった場合も、自分で取り出そうとして奥に押し込んでしまい、かえって詰まりをひどくする危険があるため注意が必要です。

プロの業者では専門の機材・洗剤を使って汚れにアプローチするので、洗面台や排水口を傷めることなく、安全に詰まりを解消できます。掃除の後は洗面台に防汚コーティングをしてもらえば、日常的な掃除が楽になる効果も期待できます。

ゴムやパッキンの劣化補修も可能

排水口の詰まりを解消するために排水トラップを外したところ、ゴムパッキンが劣化していて元に戻せなくなるケースがあります。そのままでは接合部から水漏れしてしまうため、早急に補修しなければなりません。

ところが排水トラップの仕様は家によって異なり、どの型番を買えばよいのか分かりにくいのが実情です。分かったとしてもお店に在庫があるとは限らず、取り寄せるまでに数日は待たされるでしょう。

自己判断で部品を買って修理した結果、水漏れの被害が大きくなることも考えられます。プロの業者に点検・洗浄を依頼すれば、劣化した部分を見つけて適切な補修や交換をしてくれます。

劣化を早めに発見できれば大事にならずに済み、余計な出費も抑えられるでしょう。

洗面所排水口クリーニングの相場

洗面所のクリーニング料金の相場は以下の通りです。

  • 軽度の詰まり解消・水漏れ修理・パッキンの交換など:8,000円〜
  • 排水管洗浄:9,000円~

高圧洗浄機を使用した水回り全般の排水管洗浄を依頼する場合は、1~3万円ほどかかります。また特殊な部品が必要な場合や、休日や夜間などは別途料金を請求されるのが一般的です。

正確な費用は現場を見ないと分からないことも多いため、作業前に見積もりを出してもらうとよいでしょう。

ミツモアで洗面台クリーニングを依頼する!

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洗面所の排水口にはフタが付いていることが多く、普段はヘアキャッチャーや排水口の中を目にする機会も少ないものです。

身支度に忙しくて使用後の掃除を忘れたり、髪の毛を拾うのが面倒で、そのまま流してしまったりする人も多いのではないでしょうか。しかし日々の汚れは排水口の中に蓄積して、詰まり・水漏れ・悪臭の原因となります。

頑固にこびり付いた汚れは、気付いてから掃除してもなかなかきれいに落とせません。毎日少しずつでもよいので汚れを取り除き、排水口に流さないように注意しましょう。それだけでも十分にトラブルを防ぐことが可能です。

さらに定期的な掃除とプロによる点検・洗浄をプラスして、トラブル知らずの快適な水回りを手に入れましょう。

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