一人暮らしの引っ越しにはどの程度の料金がかかるのでしょうか。単身引っ越しの相場や見積もりの取り方、業者を選ぶポイントを紹介します。
安く引っ越せる時期や出費を抑えるコツもチェックし、お得に新生活をスタートしましょう。
単身引っ越しの見積もり料金相場
一人暮らしの人が引っ越しをするときにかかる料金は、平均してどの程度なのでしょうか。費用相場やオプションについて説明します。
条件によって料金に差が出る
引っ越し費用は、以下のような状況によって大きく異なります。
- 荷物の量
- どの引っ越し業者業者か
- 引っ越す時期(繁忙期・通常期、平日・休日)
- 引っ越す距離
転勤や進学で住まいを移す人が多い2〜4月は、引っ越し料金が高い時期です。他の月と比べて1.5〜2倍の費用がかかる場合もあります。
移動距離が少なければ少ないほど、引っ越し費用は安くなります。通常期の引っ越しで荷物が少ない場合、相場は以下の通りです。
- 50km未満…30,000〜40,000円程度
- 200km以上…50,000円~
繁忙期の引っ越し費用は、通常期の1.5〜2倍と考えましょう。引っ越し見積もり例を2つ紹介します。
引っ越し距離 | 引っ越し費用(通常期) |
都内40km(新宿区~八王子市) | 25,000〜50,000円 |
東京~大阪(500km) | 60,000円~ |
オプション、追加料金が発生するケース
オプションや想定外の追加料金が発生するケースを3つ紹介します。
ケース①:旧居や新居が狭い道路に面している場合
旧居や転居先に面する道路が、大型トラックが通れないほど狭い場合、追加料金が発生する可能性が高いです。
トラックを離れた場所に駐車し、台車を使って荷物を運ぶ必要があるため、手間と人件費がかさんでしまうのです。
ケース②:コンテナボックスに乗せられない家財がある場合
単身パックのコンテナに乗せられない家財がある場合も、オプション料金や追加料金が発生します。例えば、大型テレビやソファ、5kg以上の洗濯機は家財便を別に申し込む必要があり、基本料金では収まりません。
ケース③:引っ越し日までに荷造りが終わらない場合
引っ越し当日までに「荷造りが終わらない」「予想以上の荷物量になった」といったイレギュラーな事態も、費用が高くなります。計画的に荷造りを進め、事前に荷物量と積載量を比較しておきましょう。
単身パックと単身プランでお得に引っ越しをしよう
一人暮らしの引っ越しに役立つのが「単身パック」と「単身プラン」です。1人分の荷物量を基準に作られており、無駄な料金がかかりにくくなっています。
運ぶものが少ないなら「単身パック」
「単身パック」は荷物が少ない人向けに作られたサービスです。特徴は以下の通りです。
内容 | コンテナボックスに積められる分の荷物を運ぶ方法 |
メリット |
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注意点 |
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荷物が多めなら「単身プラン」
「単身プラン」は荷物が多い人向けに作られたサービスです。特徴は以下の通りです。
内容 | 1トン以上のトラックを貸し切って運ぶ方法 |
メリット |
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注意点 |
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単身引っ越しにおすすめの業者
ほとんどの引っ越し業者では、単身者におすすめのプランやサービスを用意しています。一つずつ紹介します。
「日本通運」
- 特徴:キャンペーンや割引が豊富
- こんな人におすすめ:安く引越を済ませたい人
日通の単身パックは2種類あります。
料金 | |
単身パックS・L | S:19,800円~(税込) |
L:22,000円~(税込) |
利用条件 | |
単身パック当日便 |
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Web上で完結する見積もりでは、簡単な情報を入力すると自分に合うプランがあるかどうかをシステムが自動で調べてくれます。
気に入ったプランがあれば、カレンダーから希望日を選んで予約しましょう。
「サカイ引越センター」
- 特徴:インフラ相談、単身に特化したサービス
- こんな人におすすめ:最低限の荷物だけで引っ越す人、遠方へ引っ越しする人
単身の方に嬉しいプランが2つあります。
小口便引越サービス |
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ご一緒便コース |
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引っ越し先で契約するインフラの相談も受け付けているなど、他社にはない対応も特徴です。
アート引っ越しセンター
- 特徴:種類豊富な単身パック
- こんな人におすすめ:荷造りや荷解きもお願いしたい人、女性スタッフに運搬して欲しい人
アート引っ越しセンターには「おまかせパック」「学割パック」「レディースパック」「シニアパック」の4つの単身パックがあります。
全てのパックは、以下の3パターンからサービスを依頼できます。
- 基本コース(運搬)
- ハーフコース(運搬と荷造り)
- フルコース(運搬と荷造り、荷解き)
単身の引っ越しをする女性におすすめなのが、女性スタッフが運搬作業をしてくれる「レディースパック」です。特別料金なしで依頼できるのはとても嬉しいサービスですよね。
このサービスには注意点が2つあります。
- 大型の家具は男性スタッフが運ぶ場合がある
- 実施していない地域がある
「アップル引越センター」
- 特徴:スマホで手軽に予約ができる
- こんな人におすすめ:電話で相談や依頼をするのが苦手な人
予約システムの「ラクニコス」は、年齢や性別、部屋の間取りなど、同社が保有する約100万件のビッグデータを活用し、最適な提案をしてくれます。
また、嬉しい3つの無料サービスがあります。
- 段ボールやハンガーボックス、布団袋の提供
- 運搬前の家電の梱包
- 盗聴器の調査
「ヤマトホームコンビニエンス」
- 特徴:荷物の量によって柔軟に対応
- こんな人におすすめ:荷物が少ない人、忙しい人
「わたしの引越」は、単身者向けに用意されている単身パックです。コンテナボックスは2本までとなっているため、荷物が少なめの人におすすめです。
専用ボックスに積みきれなかった大型の家具や家電は、別料金で「らくらく家財宅急便」を申し込むとよいでしょう。
日程・時間帯を選べる嬉しいサービスがあります。
- 日程…集荷日から7日間の中で到着日程を選べる
- 時間帯…作業開始時間を「8~12時」「12~15時」「15時~18時」「フリー」の4つから選べる
Web見積もりは、家財の種類を選択すると料金の目安が提示されます。
「赤帽」
- 特徴:利用者の細かいニーズに向き合える
- こんな人におすすめ:大手の業者に依頼したが、特殊な事情で断られた人
「赤帽引越シングルパック」は移送途中で積み替えをせず、転居先まで運ぶ単身向けのサービスです。
軽トラック1台分を貸し切るため、他の人の荷物と混ざるトラブルを防ぐことができます。梱包が最低限で済むため手間がかかりません。
赤帽は、臨機応変にサービスを提供できることで有名です。例えば以下のようなケースが挙げられます。
- 昼間に時間が取れず、夜間の引っ越し作業だと近所迷惑になりそうな場合
- 家の前の道路が狭く、大型トラックが通れない場合
赤帽は軽トラックの組織連合会で全国各地に拠点が設けられています。
引っ越し料金を抑えるコツ
引っ越し自体にかかるコストを抑えるには、どのような工夫をすればよいのでしょうか。ここでは引っ越し業者に払う料金を抑える方法を紹介します。
新生活を始める時にかかる賃貸の初期費用や日用品のコストを抑える方法はこちらの記事をご覧ください。
できるだけ荷物を少なくする
荷物の量が多ければ多いほど、引っ越しの費用はかかります。荷造りの際に使わないものを見つけたら捨てましょう。リサイクルショップやフリマアプリで売るのも1つの手です。
特に食器やインテリアは壊れやすく、運搬や梱包に気を遣うため、積極的に処分した方がよいです。
実家を出て一人暮らしをする場合は、最低限のものだけを持っていき、引っ越し後に必要な荷物を送ってもらう方法がおすすめです。
繁忙期を避け、安い時期に引っ越す
2〜4月は引っ越し需要が高く、費用も高騰します。転居する時期を自由に決められるのであれば、繁忙期を避けましょう。5~12月は比較的安く引っ越すことができます。
家賃もできるだけ抑えたい人は、賃貸物件の繁忙期と閑散期にも注目するのがポイントです。6〜8月は入居者が少ない時期で家賃が下げられている可能性があります。
入居してから一定期間無料で住める「フリーレント」の物件が見つかれば、出費の多い引っ越しのコストダウンに役立つでしょう。
値引き交渉をしてみる
一度見積もり金額が提示された後でも、値引き交渉で料金を下げられる可能性があります。交渉のポイントは2つあります。
- 複数の業者から見積もりを取ること
- 別の業者から提示された金額を元に交渉すること
一括見積もりサービスを利用すると、複数の見積もりを比較していることが業者側もわかるため、値引き交渉がスムーズにできるでしょう。
「いくら下げられますか」と聞くのではなく、「○○円でお願いできませんか」と具体的な金額を提示するのがコツです。
ただし、依頼者が見積もりを取っていると認識している業者は、最初から安い料金を提示しいることが多いため、必ず値引きされるとは限りません。
引っ越し業者に見積もりを取る方法
引っ越しにかかる費用は業者の料金設定によっても変わります。効率的に自分の引っ越し料金を知るためにも、見積もりの取得方法を知っておくことが大切です。
訪問見積もりを頼むと安心
単身パックとは違い、単身プランはあらかじめ荷物の量が決まっているわけではありません。文章や電話でのやり取りだけでは細かい事情を伝えきれず、見積り金額と実際の費用に差が出る可能性が高いです。
できるだけ正確な費用を知りたい場合は、「訪問見積もり」を依頼するのがおすすめです。訪問見積もりの流れは以下の通りです。
- 訪問日を決める
- 担当者が実際に現場の状況や荷物の量をチェックする
- 見積もりを作成し提示する
複数の業者に訪問見積もりを依頼する場合は、余裕を持った対応ができるように日程を調整するのがポイントです。
一括見積もりサービスを活用する
引っ越し業者を決めるときは1社だけでなく、複数の業者から「見積もり」を取りましょう。以前に頼んだことがある業者でも、繁忙期や料金設定の見直しで高くなっている可能性があります。
一括見積もりサービスを活用すれば、複数の業者に電話やメールで問い合わせる手間がありません。ミツモアは信頼できるプロと顧客をつなぐ見積もりプラットフォームです。
簡単な質問に回答すると、最大5社から見積もりが届きます。全ての業者に対する口コミや評判を見られるため、安心・安全な依頼に役立つサービスです。
業者選びで注目したいポイント
大切な荷物を運ぶ引っ越し作業は、優良な業者に任せたいものです。納得できる価格とサービスを提供する業者を見つけるために、注目したい基準を押さえておきましょう。
サービスや規約の内容
基本料金の安さだけを基準に業者を選ぶと、以下のような想定外のトラブルが発生する危険があります。
- 基本サービス以外の作業が発生し、追加料金を取られる
- 運搬の際に家具や住居が傷ついても、補償を受けられない
依頼する業者を選ぶときには基本サービスとオプションサービス、規約の内容をよく確認しておきましょう。
業者ごとに補償が適用される範囲が異なるため、見積もりのときに詳しく聞いておくのがおすすめです。
口コミや実績もチェック
あらかじめ業者に対する口コミや実績を確認しておくと、後悔するリスクを減らすことができます。
料金以外に業者への不満として挙げられることは以下の2つです。
- 荷物の扱いが乱雑
- 作業が遅く、荷物の搬入が夜中までかかる
ミツモアは、利用した人が匿名で口コミを投稿できる仕組みになっているため、率直な評判の収集に役立つでしょう。
引っ越しのプロを探すならミツモアがおすすめ
引っ越し料金は荷物の量や時期、家の環境、業者など多くの要素によって変わります。良心的な価格で丁寧に作業をしてくれる業者を見つけて、気持ちよく新生活をスタートさせましょう。
ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロに引っ越しの見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?
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ミツモアなら簡単な質問に答えていただくだけで見積もり依頼が完了です。パソコンやスマートフォンからお手軽に行うことが出来ます。
最大5件の見積りが届く
見積もり依頼をすると、プロから最大5件の見積もりが届きます。その見積もりから条件にあったプロを探してみましょう。プロによって料金や条件など異なるので、比較できるのもメリットです。
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