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ガスコンロは新居に持っていける?引越し時のチェックポイントを紹介

最終更新日: 2024年01月18日

ガスコンロの購入には、それなりの費用がかかります。そのため、今使用しているガスコンロを引越し先でも使いたい人は多いでしょう。

しかし、引越し先のガスの種類などによっては、今使用しているガスコンロが使えないことがあります。

今回は、引越し先で今のガスコンロが使えるかどうかを確認する方法や、引越し先に持っていく方法などについて紹介します。

引越し先でもガスコンロを使えるか確認する

引越し先で今使用しているガスコンロを使いたいのであれば、以下の3点を確認しましょう。

1. ガスが使えるか
2. ガスコンロが備え付けられていないか
3. 置けるスペースがあるか

引越し先がオール電化であったり、ビルトインコンロが備え付けられていたりすると、今使用しているガスコンロは使えません。

ガスが使えたとしても、キッチンが狭くガスコンロを置く場所がなければ使えないので、事前に引越し先のキッチンのスペースを確認しておきましょう。上記以外に見逃しがちな条件が、以下の2点です。

  • ガスの種類
  • ガス栓の形

引越し先でガスが使えて、ガスコンロを置くスペースがあっても、このふたつの条件が満たせないと今使用しているガスコンロは使えません。なぜこの条件を満たせないとガスコンロが使えないのか、下記でくわしく見ていきましょう。

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ガスの種類を確認

住居で使用されるガスには、「プロパンガス(LPガス)」と「都市ガス」の2種類があります。

ガスコンロは機器ごとに対応可能なガスの種類が決まっているため、今使用しているガスコンロと、引越し先のガスの種類が異なると使用できません。

今使用しているガスコンロがどちらのガスに対応しているかは、以下をチェックして判断しましょう。

プロパンガス
  • ガスコンロのラベルなどに「LP」「LPG」と記載されている
  • ゴムホースがオレンジ色
都市ガス
  • ガスコンロのラベルなどに「12A」「13A」と記載されている
  • ゴムホースが薄ピンク色

ガス栓の形を確認

ガス栓の種類

ガスコンロを使用するには、キッチンに設置されているガス栓にゴムホースをつなげる必要があります。

ガス栓には「ホースエンド型」と「コンセント型」の2種類があり、今使用しているガスコンロと、引越し先のガス栓の種類が異なると使用できません。

チェック方法は以下の表を参考にしてください。

ホースエンド型
  • ゴムホースを直接差し込み、バンドで固定して使用するガス栓
  • 先端にゴムホースの差し込み位置を示す赤いラインが入っているのが特徴
コンセント型
  • ゴムホースを直接差し込むのではなく、ソケットという部品を使ってゴムホースをつなげるガス栓

引越し先のキッチンのガス栓が、ホースエンド型とコンセント型のどちらなのかを、確認しておきましょう。

引越し先でガスコンロが使えないなら処分する

引越し先で今使用しているガスコンロが使えない場合、処分しなければなりません。しかし、ガスコンロは一般ごみで処分できない自治体がほとんどです。ここからは、ガスコンロの処分方法を紹介します。

粗大ゴミに出す

不要になったガスコンロは、自治体の粗大ゴミ回収サービスで引き取ってもらえます。粗大ゴミ回収サービスの利用手順は、以下のとおりです。

  1. 自治体の粗大ゴミ回収サービスに申し込む
  2. コンビニなどで「粗大ゴミ処理券」を購入する
  3. 「粗大ゴミ処理券」に必要事項を記入する
  4. ガスコンロに「粗大ゴミ処理券」を貼りつける
  5. 指定された日時に、回収場所へ出す

粗大ゴミの回収は回数が少ないため、申し込みから回収までに数週間かかることがあります。引越し日までに処分できるように、早めに申し込んでおきましょう。

リサイクルショップに買取依頼を出す

比較的新しいガスコンロであれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。

期待するほどの金額にはならないかもしれませんが、費用をかけて処分するよりは、少しでも利益が出たほうが良いでしょう。

不用品回収業者を利用する

粗大ゴミ回収サービスの申し込みが面倒で、なるべく手間をかけずに処分したいという人は、不用品回収業者を利用する手もあります。

最短即日で自宅まで引き取りに来てくれるので、運搬の手間がかかりません。費用は業者によって異なるので、複数の業者を比較してみるのがおすすめです。

部品交換で同じガスコンロを使い続けることが可能

部品交換でガスレンジが使える

今の住居と引越し先のガスの種類が違うものの、どうしても今使用しているガスコンロを使い続けたいこともあるでしょう。このような場合は、ガスコンロの部品を交換(熱変交換)して、対応のガス種を変更する方法もあります。

ただし、ガスコンロの部品の交換は費用が高額です。10万円以上のビルトインコンロなど、高級なガスコンロを使用している場合は、部品交換を検討する価値があるでしょう。

しかし、一般的なガスコンロの場合は、リサイクルショップなどで買い取ってもらい、新しいガスコンロを購入したほうが安く済む場合も多いです。

引越し先にガスコンロを持っていく方法

ガスコンロを持っていく

ガスの種類やガス栓の形といった条件をすべてクリアすれば、今使用しているガスコンロを引越し先でも使えます。

しかし、「自分でガスコンロを取り外して良いのか」「ビルトインコンロはどうすれば良いのか」と悩む人もいるでしょう。そこで、引越し先に今使用しているガスコンロを持っていく方法を紹介します。

自分で取り外し・設置する

テーブルタイプのガスコンロの場合は、自分で取り外して引越し先に持っていけます。適切に取り扱えるように、ガスコンロの取り外し方と設置方法を知っておきましょう。

ガスコンロの取り外し方

テーブルタイプのガスコンロは、以下の手順で取り外せます。

  1. ガスの元栓を閉める
  2. ガス栓につながっているゴムホースを引き抜く

コンセント型のガス栓の場合は、ソケットの先をしっかり押さえて引っ張れば、簡単に取り外しが可能です。ホースエンド型のガス栓の場合は、ゴムホースを固定しているバンドをつまみ、引っ張ってずらせば外れます。

ゴムホースを外したら、移動中に傷ついたり壊れたりしないように、しっかり梱包しましょう。引越し用のダンボールに入れてかまいませんが、購入時にガスコンロが入っていた箱が残っているなら、その箱に入れるのがおすすめです。

引越し作業中に箱のなかでガスコンロが動かないように、緩衝材を詰めておきましょう。五徳やゴムホースなどは、取り外して本体とは別に梱包するか、養生テープで本体に留めておくと傷がつきにくくなります。

ガスコンロの設置方法

テーブルタイプのガスコンロは、以下の手順で設置します。

  1. 設置場所にガスコンロを置く
  2. ガス栓にゴムホースをつなげる

コンセント型のガス栓の場合は、ガス栓の奥までしっかりソケットを差し込んで、バンドで留めます。ホースエンド型のガス栓の場合は、ゴムホースを赤いラインまでしっかり差し込んで、根元をバンドで固定しましょう。

ゴムホースがきちんと設置できていないと、ガス漏れなどのトラブルが起こる可能性があります。ガス会社にガスの開栓を依頼した際に、きちんと設置できているかを確認してもらうと良いでしょう。

専門業者に依頼する

専門業者に依頼する

ビルトインコンロの設置や取り外し作業には、専門資格が必要です。ビルトインコンロを引越し先に持っていきたい場合は、業者に依頼しましょう。

テーブルタイプのガスコンロも、適切に設置しないとトラブルが起こる可能性があります。自分で設置するのに不安を感じる場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

今使用しているガスコンロは、ガスの種類やガス栓の形、スペースなどに問題がなければ、引越し先でも使用できます。今使用しているガスコンロを使い続けたいのであれば、内覧のときなどに引越し先のキッチンの状態をよく確認しておきましょう。

ビルトインコンロの設置や取り外しには専門資格が必要なため、専門業者に依頼するのがおすすめです。

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