引っ越し業者に心づけを渡すことも一般的でしたが、現在は大手引越し業者の公式ホームページにも「不要」と明示してあるなど、心づけやチップの習慣はなくなりつつあります。
最終更新日: 2024年11月11日
ただ、お気持ちとして心づけを渡すことは喜ばれますし、禁止されているわけでもありません。そこで心付けを渡す際の金額の相場、渡し方、注意点を紹介します。
引っ越し業者に心付けはいる？いらない？
心付けは必須ではなくお気持ちでしかない
結論から先にいうと、心付けを渡すマナーはありません。確かに昔はサービス料として、心付けを渡すことがありました。しかし現在は、引っ越し料金にすべて含まれているという考え方です。
心付けがないから引越し業者のサービスの質やモチベーションが下がるということもありません。搬入搬出のプロとしてしっかり仕事をこなしてくれます。
心付けを明確に「不要」とする業者もある
心付けの受け取り事態を「不要」や「禁止」としている業者もあります。
| 引越し業者名 | 公式見解 |
| サカイ引越センター | 当社のスタッフには心付けや食事はご不要です |
| アート引越センター | 当社引越作業スタッフへの謝礼や食事は必要ございません |
| アーク引越センター | 心づけ拝辞をしております |
| 日本通運 | すべてお断りしていますので、お気遣いいただかないようお願いします |
※ ミツモア調べ（2024年11月）
受け取りを不要や禁止にしている業者に心付けを渡そうとすると、かえって相手の負担になってしまいます。そのため、心付けを渡したいと考えている場合は、受け取ってもらえる業者なのか事前に調べておきましょう。
心付けはいくら渡す？現金以外に喜ばれるものとは？
心付けは現金以外でも可能です。ここでは現金以外の心付けを渡す際の注意点を紹介します。
心付けの金額相場は1,000円
心付けを渡す場合の金額相場は、1人当たり1,000円が目安といわれています。渡す際はポチ袋などに入れて、一人ひとり手渡しするようにしましょう。
ただし、心付けはあくまで気持ちです。サービスに満足したのであれば1,000円以上、満足できなかったのであれば渡さないなど、渡す金額はいくらでも構いません。
少なすぎても不快に、多すぎても不審に思われる場合があるので1,000～2,000円程度にするのがベターといえるでしょう。
クオカードや商品券も心付けに選ばれる
現金を渡すことに抵抗がある場合は、クオカードや商品券でも構いません。こちらも金額は1人1,000円程度が目安です。渡す際は現金と同じようにポチ袋などに入れ、一人ひとり渡すようにしましょう。
その際、｢今日はよろしくお願いします｣など一言添えると、感謝の気持ちがよく伝わります。
飲み物や軽食の差し入れも可
現金や商品券などは受け取りできないという業者でも、差し入れであれば問題ない場合もあります。その際は、飲み物やお菓子を差し入れしましょう。
ペットボトルのお茶やスポーツドリンクはスタッフで分けやすく、余っても持ち帰れるのでおすすめです。
炭酸飲料は苦手な人もいるので避けましょう。また、寒い日はホットの飲み物を差し入れしたくなりますが、スタッフは体を動かしているので暑く感じている場合もあります。冷たいものもしくは常温のものを選びましょう。
お菓子については、スタッフが分けやすいようにチョコレートなどの個別包装のものを選ぶのがベターです。個別包装のものであれば、隙間時間に食べることもできます。
心付けはいつ渡す？正しい渡し方を紹介
心付けは気持ちが一番重要ですが、基本的な渡し方やマナーは知っておいた方がいいでしょう。そこで、心付けの正しい渡し方やマナーを紹介します。
心付けを渡すタイミングは作業前
心付けを渡すタイミングは、作業を開始する前がよいでしょう。作業終了後に感謝の意を込めて渡そうという方もいると思いますが、それではあまり意味がありません。
作業前に心付けを渡すことで、スタッフのモチベーションが上がり気持ちよく仕事をしてもらえます。本来は感謝の意を示すものですが、作業前に渡すのが最も効果的です。
反対に、差し入れを渡すタイミングは作業後がベストです。作業の邪魔にならないように渡しましょう。ゴミが出るものの場合は、｢ゴミはこちらにまとめておいてください｣と一言添えると親切です。
心付けは封筒に入れて渡すのがマナー！書き方も紹介
心付けを渡す際は、封筒やポチ袋などに入れて渡すようにしましょう。袋に表書きなどは特に必要ありません。記入したい場合は、｢御礼｣や｢寸志｣と書きましょう。急に渡したくなった場合に、封筒などが手元になければティッシュに包んで渡します。
また、渡す際には一人ひとり手渡しするのがベターです。責任者にまとめて渡す方法もありますが、その場合スタッフまで行き渡らないことがあります。
一人ずつ声をかけながら渡した方が、よりスタッフに心が伝わります。そのため｢今日はよろしくお願いします｣と声をかけ、一人ずつ心付けを渡すようにしましょう。
心付けを渡すメリット
引っ越し業者もプロなので心付けの有無でサービスの質を変えることはないでしょう。とはいえ、心付けをもらえると嬉しいものです。
心付けは単に感謝の気持ちを伝えるだけでなく、引っ越し業者のモチベーションを上げる効果が期待できます。
スタッフのモチベーションが上がり、スムーズな荷物の運搬ができれば、自分も気持ちよく引っ越しができます。
また、心付けの際に一声付け加えることで、業者の方とのコミュニケーションのきっかけにもなります。なかなかきっかけが掴めない方は、心付けが一つの手段となるでしょう。
信頼できる業者を選ぶためには？
引っ越しの際に最も重要なのは業者選びです。そこで、信頼できる業者を選ぶためのポイントを紹介します。
複数の引っ越し業者に見積もりを依頼する
信頼できる引っ越し業者を選ぶためには、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼し比較検討する必要があります。複数の引っ越し業者を比較する際は、無料の｢一括見積もりサービス｣を利用しましょう。
必要事項を1度入力するだけで、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼できるため、手間や時間がかかりません。一括見積サービスに登録できる業者は、審査に通過した信頼できる業者だけです。
一括見積もり依頼には｢ミツモア｣がおすすめです。地域や階数、家具の数などの質問に答えるだけで、簡単に引っ越し業者を比較することができます。ミツモアを活用して、自分にぴったりの引っ越し業者を見つけましょう。
見積もりの対応を参考にする
見積もりの対応から信頼できる業者なのか見極めることができます。具体的には次のポイントを参考にしてみましょう。
- レスポンスが早いか
- 文面が丁寧か
- 質問や要望にしっかり回答しているか
比較の際は、レスポンスの早さと内容の丁寧さを比較します。なかなか連絡がこない、自動返信で質問に答えていないなど、対応が悪い場合は候補から外してもよいでしょう。
安さだけで引っ越し業者を選ぶと、業者の対応が悪い、作業が雑など不快な思いをする場合があります。そのため、見積もり対応を参考に引っ越し業者を見極めましょう。
｢ありがとう｣で感謝の気持ちを伝えよう！
心付けは必ずしも必要ではありませんが、渡すことでお互い気持ちよく作業ができます。金銭を渡すのに抵抗がある場合は差し入れでもいいので、持っていくとメリットがあるでしょう。
心付けを受け取らない業者の場合、一言感謝を伝えるだけでも効果的です。一番大事なのは気持ちなので、感謝の言葉だけでも伝えるようにすると最後まで気持ちよく引っ越しができるでしょう。
ミツモアで引越し業者を見つけよう！
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