天井にレールを取り付けて照明器具をつり下げるダクトレールを設置すれば、部屋をおしゃれに演出できます。取り付けを検討する前に、ダクトレールとは具体的にどのようなものかを把握しましょう。種類ごとの取り付け方や、取り付け前の注意点まで解説します。
最終更新日: 2024年06月28日
ダクトレール（ライティングレール）とは？
『ダクトレール』とはレール状の配線器具を指し、ライティングレールやライティングダクトとも呼ばれます。レールの内側には電気が流れており、ペンダントライトやスポットライトなど好きなダクトレール専用の照明器具を取り付け可能です。
ダクトレールで使える照明は『ダクトレール用』『ダクトプラグ』として規格化されているため、対応している照明を探しやすい点が特徴です。
『シーリングプラグ』や『つりフック』を使えば、ダクトレールに対応していないペンダントライトや、ドライフラワーなどの雑貨をつるせるため、空間アレンジの幅が広がります。
ダクトレールの取り付け方法
ダクトレールは取り付け方によって、主に3種類あります。それぞれの特徴や、自分で取り付けられるかどうかについて解説します。
簡易取り付け式ダクトレールの場合
『簡易取り付け式ダクトレール』は取り付けたい部屋にシーリングやローゼットが設置してあれば、自分で取り付けできます。
シーリングやローゼットにはめ込むだけなので手軽に着脱でき、模様替えも簡単です。電気工事が不要なため、賃貸住宅にも取り付けられます。
取り付ける照明だけでなく、ダクトレール自体に厚みと重量があるので、取り付け可能な照明が限られる上、天井から浮いて見える点に注意しましょう。
直付け式ダクトレールの場合
『直付け式ダクトレール』は天井にレールをねじで直接固定して取り付けます。取り付け工事には『電気工事士』の資格が必要なので、自分でDIYをするのは難しいといえます。
配線工事だけでなく、天井裏に配線を通すために天井にねじ穴を開ける必要があるため、業者への依頼がおすすめです。天井にねじで固定するため賃貸住宅には不向きな点や、模様替えなどの移動が困難であることを覚えておきましょう。
直付け式は簡易取り付け式よりは目立ちませんが、ダクトレールの色が見えるため、色選びは慎重に行う必要があります。
埋め込み式ダクトレールの場合
『埋め込み式ダクトレール』は天井に切り込みを入れて、埋め込んで取り付けます。直付け式同様、取り付けには電気工事士の資格が必要なので、業者に取り付けを依頼するのがおすすめです。
直付け式ダクトレールは設置後にレールが見えますが、埋め込み式ダクトレールはレールが見えづらいので、フラットに設置できます。他のタイプに比べてレールの存在感がないため、デザイン性が高く、見た目がすっきりしている点がメリットです。
埋め込み式は名前の通り天井に埋め込むタイプなので、賃貸住宅には不向きです。なおかつ移動や模様替えが困難な点を覚えておきましょう。
ダクトレールの取り付けの注意点
照明器具で部屋をおしゃれに演出できるダクトレールですが、取り付ける際はいくつかの注意点があります。失敗しないためにも、ダクトレールや取り付ける照明器具のスペックをしっかり確認し、取り付け後のイメージを明確にしておきましょう。
スペックを事前に確認する
ダクトレールは製品ごとに、最大ワット数や耐荷重が決められています。
最大ワット数は1本のレールにつき、600W、800W、1,500Wなど容量が制限されています。例えば最大ワット数が600Wのダクトレールなら、100Wの照明を6個まで取り付け可能です。
耐荷重も5kg・10kg・20kgなど、製品ごとに制限されているため、設置時に必ず確認しましょう。ダクトレールは細いレールに照明をつるす仕組みなので、耐荷重を守らないと落下の恐れがあります。
取り付ける前に必ずダクトレールや設置したい照明器具のスペックを確認し、希望の配置ができるものを選びましょう。
位置や配色のイメージを明確にしておく
ダクトレールに設置する照明だけにこだわってしまうと、部屋の雰囲気や色と合わないといった問題が起こる可能性があります。
ダクトレールにどのような照明を設置し、どのように部屋を演出したいか、どう照らしたいかなど、あらかじめ全体像をイメージしておきましょう。イメージを明確にしておけば、ダクトレールの色や設置する照明を選びやすくなります。
ダクトレールにつるすライトやシェードのデザインや素材などにこだわれば、おしゃれな空間を演出できます。しかし複数の照明を設置することになるため、掃除の手間がかかる点がデメリットです。
直付け式と埋め込み式は設置後に移動できないため、模様替えがしにくくなることも頭に入れておきましょう。
ダクトレールで理想の空間を実現しよう
ダクトレールは天井に設置するレール上の配線器具で、ペンダントライトやスポットライトなど、ダクトレールに対応した照明器具を取り付け可能です。専用プラグやつりフックを使えば、取り付けられるものの選択肢が広がります。
ダクトレールには簡易取り付け式、直付け式、埋め込み式があり、それぞれ特徴が異なります。
ダクトレールにどのような照明を取り付けるか、部屋をどう演出したいかなどイメージを明確にし、理想の空間を実現しましょう。
