インターホンが鳴らないと、家族を迎え入れられなかったり、訪問者に気づかなかったりして不便ですよね。
故障の原因によっては、インターホンを丸ごと交換しなければいけないケースもあります。
この記事ではインターホンが鳴らない際のよくある原因を紹介し、その直し方まで解説していきます。
「音が途切れる」「鳴らないときがある」「テレビモニターが映らない」などの症状が出る方にも参考になるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
インターホンが鳴らない・急に鳴らなくなった原因
インターホンが鳴らない症状は、不具合の内容によって対処法が異なります。場合によっては簡単に解決できることもあるのでチェックしてみましょう。
チャイムの音量が0になっている
チャイムの音量が0になっている、もしくは音量が小さくなっていることがあります。インターホンが鳴らないのではなく、聞こえない状態になっているだけかもしれません。設定で音量を上げて、インターホンを鳴らして確認してみてください。
電池切れ
乾電池式インターホンを使用している場合、電池が消耗しているかもしれません。インターホンの外枠のねじをドライバーでゆるめると、カバーを簡単に外すことができます。新しい乾電池と交換してカバーを戻し、チャイムを鳴らしてみてください。今まで通り音が鳴れば解決です。電池交換をしても症状が改善しない場合は、他に不具合があります。
親機側の故障
室内に設置して音を拾う機械を「親機」といいます。反対に玄関先や門に設置する機械が「子機」です。
親機側に起こり得る不具合はスピーカーの不良。スピーカーが壊れていると、子機側で鳴らした音を親機側が拾えず何も聞こえなくなります。また変な雑音が入ったり、音が途切れたりといった症状が起こることも。
解決策としては、基本的に以下のどちらかになります。
- インターホンの交換を自分で行う
- インターホンの修理や交換を業者に依頼する
詳しくはこの後解説しているので、そちらを参考にしてください。
子機側の故障
ボタンを押しても反応しない、変な当たりを感じる、押してもへこまないなど違和感がある場合はボタンが壊れている可能性があります。
子機の中にある配線の不具合も、故障の原因の1つ。外に設置している子機はごみやほこり・雨風でダメージを受けやすいため、断線・サビなどの症状が出ることがあります。
この場合も親機側の故障と同じく交換や修理が必要になるでしょう。詳しくはこの後解説しているので、そちらを参考にしてください。
チャイムコードの接続不良
チャイムコードとは親機と子機をつなぐ通信ケーブルのこと。親機・子機両方の機器の中に入っており、ネジで締めてつないであります。このチャイムコードが外れたりゆるんでいたりすると、インターホンが正常に使えなくなります。
一度カバーを開けて接続の状態を確認してみてください。外れていたり、ゆるんでいたりする場合はネジを締め直して様子を見てみましょう。
本体の寿命
インターホンの耐用年数は、約10年~15年ほどといわれています。設置してから年数が経っていて故障と考えられる場合は、買い替えのタイミングかもしれません。
インターホンは鳴るがテレビモニターが映らない場合の原因
インターホンは鳴るのにテレビモニターが映らない場合は、以下の原因が考えられます。
- 設定によるもの
- 親機のモニターの故障
- 子機のカメラの不具合
- 子機の配線不良
モニター設定で画面が見えない状態になっていることがあります。モニターが黒くつぶれてしまっている場合、明るさやコントラストを調整して設定を変更してみましょう。
設定画面も映らないときはモニターの故障が考えられます。強い衝撃が加わって壊れてしまっているのかもしれません。
モニター設定を操作しても症状が改善しない場合は、子機側を確認しましょう。カメラがくもっていたり故障していたりするかもしれません。外に設置しているため、いたずらされて壊れている可能性も。また子機の配線が劣化したり断線していたりするのも、モニターが映らない原因の1つです。
鳴らないインターホンの修理・交換は自分でできるのか
鳴らないインターホンの不具合を自分で解決するには、基本的に「交換」をおすすめします。
電化製品は複雑なので、知見がある場合以外は「自己修理」は難しいでしょう。どこが悪いか特定できても、それ以外の箇所にも不具合がある可能性もあります。そのため修理したとしても症状は改善しないかもしれません。
ただし自分で交換できないケースもあるので、以下の内容を確認してみてください。
故障したインターホンを自分で交換できるケース
- 同等のモデルへの交換は比較的簡単
- 一部の親機(乾電池式、電源コード式の親機)は交換可能
親機を交換する場合は少し注意が必要です。電源がどのような種類かによって、自分で交換できるかどうかが変わるのです。
インターホンの電源の種類 | 特徴 | 自分で交換できるか |
乾電池式 | ・通話タイプやワイヤレスイヤホンに多く使われている
・乾電池型充電池を使用しているタイプもここに該当 |
できる |
電源コード式 | 本体からコードが出ており、コンセントに差して使用するタイプ | できる |
電源直結式 | ・壁の中に配線があり、親機に直接配線されているタイプ
・設置や配線を行うには電気工事士の資格が必要 |
できない |
【乾電池式】DIY可能
【電源コード式】DIY可能
【電源直結式】DIYできない
故障したインターホンを自分で交換できないケース
交換できないケース | 詳細 |
電源直結式のインターホンを使用している | 上で解説した通り、電源直結式のインターホンは電気工事士の資格が必要 |
配線の不具合が起きている | 専門知識や資格が必要 |
火災報知器やガス検知機と連動している | 規格が合わず、連動しなくなってしまうことがある |
チャイムのみのインターホンから機種を変える | 室内の音を拾うスピーカーが天井近くに付いていることが多く、配線の延長工事が必要 |
親機がなく、固定電話とつながっているインターホンを使用している | インターホンの取り付け場所により配線工事が必要 |
子機が壁に埋め込まれているなど、特殊な仕様 | 取り付け工事や配線工事が必要 |
マンションのオートロック・電気錠・集合システムインターホンが故障した | 自己修理不能 |
また以下のような場合も、自分で行わずプロに依頼するのが確実です。
- ここまでの内容がイマイチ理解できない
- 機器が苦手
- 一刻も早く、失敗せずにインターホンが鳴るようにしたい
鳴らないインターホンの修理・交換を依頼する費用相場
作業費用は約5,500~2万円が相場。交換の場合は別途インターホン本体代、その他出張費が2,000円程度かかる場合もあります。
見積もりは無料で行っていることがほとんどなので、依頼前に内訳をしっかり確認しましょう。施工は簡単なものであれば当日中に完了しますが、配線の修理・延長などの場合は数日かかることも。
現在ではネットで検索するとたくさんの修理業者がヒットします。1件に絞って見積もりをすると言い値にされてしまう可能性があるため、数社から相見積もりを取るのがおすすめです。
そもそもインターホンの交換はどこに依頼するのか?
インターホンの交換は便利屋・インターホン専門業者・電気工事士のいる業者などに依頼します。
前述の通りできれば複数社に問い合わせて、料金や対応を比較できると良いでしょう。
とはいえこれらの業者はあまりなじみがないと思うので、どうやって探せば良いのか(比較すれば良いのか)悩みますよね。
そんなときはぜひミツモアを使ってみてください。
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- 信頼できる業者しか登録されておらず、口コミも比較できるので安心
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ちなみにインターホンの本体価格は、通話のみのドアホンタイプは3,000円台から、テレビモニター付きやワイヤレスタイプは1万~2万円が相場です。
交換する前に、メーカー保証で対応してもらえないかを確認しよう
インターホンを購入して日が浅い場合は、初期不良も考えられます。購入店やメーカーに連絡してみましょう。症状によっては保証内で(無償で)対応してもらえる可能性があります。
賃貸物件や分譲マンションの場合は、まず大家さんや管理会社に相談する
電源の種類を確認して自分で交換できそうであっても、賃貸物件や分譲マンションに住んでいる場合は自己判断で直すのはおすすめできません。まず大家さんや管理会社に相談してください。
賃貸のインターホンは設備にあたります。入居者の故意や過失であるもの以外は、大家さんの負担で修理・交換対応をしてもらえる可能性が高いでしょう。
また分譲マンションの場合は設備の不良に関して規約で保証が設けられている場合があります。売主や管理会社に連絡して判断を仰ぎましょう。
自分でできる場合のインターホンの直し方・交換方法
乾電池式・電源コード式のインターホンは自分で交換できます。以下で手順を説明します。必要なものはネジの取り外しに使うドライバー・軍手など。
詳しくはこちらの記事を確認してみてください。
ここではザックリと全体像を説明します。
子機の交換方法
【外し方】
以下のように、外側から順番に外していくようなイメージで進めていきます。
- 子機を固定しているネジをゆるめて外す
- 子機の裏側とつながっているチャイムコードを、ネジをゆるめて外し分離させる
- 壁に子機の枠が残っているので、ネジをゆるめて外す
【取り付け方】
取り外しと逆の手順で、新しい子機の取り付けを行っていきます。
- 子機の枠を、先に取り付けていたネジ穴のあとに合わせて取り付ける
- 子機の裏側とチャイムコードをつなげてネジで固定させる
- 枠に合わせて子機をネジで締める
親機の交換方法
【外し方】
- 電源コード式の場合、コンセントからプラグを抜いておく
- 親機を上にずらして外す
- 子機と同じく中にチャイムコードがつないであるので、ネジでゆるめて外す
- 壁に残っている台座を、ネジをゆるめて外す
【取り付け方】
- 台座をネジで締めて固定する
- 親機の裏側とチャイムコードを、ネジを締めてつなぐ
- 台座に本体を上からずらし下ろして取り付ける
- 電源コード式の場合はコンセントにプラグをつなぐ
子機・親機とも外したら、元に戻す感覚で新しいインターホンを取り付けられます。
ワイヤレスタイプはチャイムコードをつなげる必要がありません。インターホンの中に入れたままで問題ありませんが、チャイムコードの先にビニールテープを巻き絶縁しておきましょう。
新しく取り付けるインターホンの選び方
インターホンは適当に選ばず「電源の種類」「インターホンそのものの種類」の2つを確認しながら選びましょう。
選び方①:インターホンの電源を確認する
インターホンの電源は3種類あると説明しました。
自分で交換する場合は、基本的には現在と同じタイプのものを選びましょう。以下のような場合は比較的簡単に交換ができます。
- 乾電池式から乾電池式へ交換
- 電源コード式から電源コード式へ交換
電源コード式はコンセントが近くにないと設置できません。そのため電源コード式を新しく設置したい場合は、壁付近に電源が取れるかチェックしましょう。また前述した「自分で交換できないケース」に該当する場合は、電源に互換性があっても工事が必要になるケースが多いので注意してください。
選び方②:インターホンそのものの種類
電源の条件をクリアできれば、インターホンの種類は自由に選ぶことができます。
主なインターホンの種類は以下の3つ。
・ドアホン
通話のみのシンプルな機能のドアホンタイプ。価格が安く抑えられるのがメリットです。
・テレビドアホン
子機に小型カメラが内蔵され、訪問者の顔を確認することができるテレビ付きのインターホンです。録画機能が付いているものや、スマホと連動できるものなどが発売されており、目的に合わせて選べます。
・ワイヤレスドアホン
コードレスドアホンとも呼ばれています。その名の通りワイヤレスなのでケーブルや配線工事は不要。場所を選ばずに使用できます。ただし以下のようなデメリットもあるため注意が必要。
- 子機と親機を対応させておかなければいけない
- 定期的に電池交換が必要
- 電波状況によっては性能が落ちてしまう
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