インターホンの交換費用は1万円前後~6万円台(工事費込み)が目安です。ただし、本体の機能や価格帯、配線工事の有無などによっても大きく異なります。


本記事では、インターホン交換の費用相場のほかにも、費用が高くなる理由や交換する業者の判断基準についてなども解説するので参考にしてみてください。
インターホン交換にかかる料金をシミュレーション
費用は依頼する業者によっても変わることがあります。
お住まいの地域でインターホンの交換ができる業者を下記のページで紹介していますので、こちらも合わせてご参考にしてください。
北海道・東北 | 北海道|青森|秋田|岩手|山形|宮城|福島 |
---|---|
関東 | 東京|群馬|栃木|茨城|埼玉|千葉|神奈川 |
中部 | 新潟|富山|石川|福井|山梨|長野|静岡|岐阜|愛知 |
近畿 | 大阪|三重|滋賀|京都|兵庫|奈良|和歌山 |
中国・四国 | 鳥取|島根|岡山|広島|山口|香川|徳島|愛媛|高知 |
九州 | 福岡|佐賀|長崎|大分|熊本|宮崎|鹿児島|沖縄 |
インターホン交換費用【機能・本体価格帯別】
インターホンの交換にかかる費用は、選ぶ機種の機能や本体価格によって大きく変動します。このセクションでは、以下の3つの価格帯に分けて、それぞれの費用相場や特徴、注意点を詳しく解説します。
- 機能がシンプルな低価格帯(1万円前後)のインターホン
- 録画機能やワイヤレス機能などを備えた中価格帯(3万円前後)のインターホン
- スマホ連携や高画質カメラなど高機能な高価格帯(7万円前後~)のインターホン
ご自身の予算や必要な機能に応じて、最適なインターホン選びの参考にしてください。
低価格帯インターホンの交換費用(1万円前後)
手軽に導入できる低価格帯のインターホンは、主に基本的な通話機能に絞られています。まずは、代表的なメーカーと機種、費用の目安を表で確認しましょう。
メーカー | 機種名 | 本体価格 | 工事費目安 | 合計目安 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|---|
ELPA | CDS-500 | 3,000円~4,000円 | 5,000円 | 8,000円~9,000円 | ワイヤレスインターホン(音声のみ)、充電式子機 |
アイホン | WL-11 | 12,000円~15,000円 | 5,000円 | 17,000円~20,000円 | ワイヤレス親機、広角カメラ、録画機能 |
Panasonic | VL-SGZ30 | 18,000円~19,000円 | 5,000円 | 23,000円~24,000円 | 3.5型ワイヤレスモニター、留守時録画機能 |
マスプロ | WHC7M3 | 18,000円~22,000円 | 5,000円 | 23,000円~27,000円 | 7型ワイヤレスモニター+HDカメラセット |
※工事費は配線工事が不要な場合の目安です。
1万円前後の低価格帯インターホンでも、ワイヤレスタイプや録画機能を備えた機種が見つかります。 特にELPAのCDS-500は本体価格が非常に手頃で、音声通話のみで十分という方には魅力的な選択肢です。アイホンWL-11やパナソニックVL-SGZ30、マスプロWHC7M3は、ワイヤレスで設置が簡単な機種が多く、工事費を抑えやすい傾向があります。
この価格帯のインターホンを選ぶ際の費用は、主に本体価格と、既存の設備がチャイムかインターホンかによって変わります。例えば、元々チャイムが付いている場所にインターホンを新設する場合、配線工事が必要になる可能性があり、その分費用が上乗せされることがあります。
選ぶ際の注意点として、機能がシンプルな分、防犯性能や利便性は中・高価格帯の製品に比べて劣る場合があります。また、海外メーカーの安価な製品の中には、耐久性や保証体制に不安があるものも存在するため、信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。
中価格帯インターホンの交換費用(3万円前後)
3万円前後の予算があれば、録画機能の充実やワイヤレス機能の向上など、より便利な機能を備えたインターホンを選べます。代表的な機種と費用の目安は以下の通りです。
メーカー | 機種名 | 本体価格 | 工事費目 | 合計目安 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|---|
ELPA | DHS-TMP2320 | 25,000円~36,000円 | 5,000円~10,000円 | 30,000円~46,000円 | かんたんテレビドアホンセット(カメラ×1、親機+子機)、自動録画 |
Panasonic | VL-SWD505KF | 35,000円~45,000円 | 5,000円~10,000円 | 40,000円~55,000円 | 5型モニター、スマホ連携(外出先応対)、カラー録画 |
※工事費は配線工事が不要な場合の目安です。
中価格帯のインターホンでは、防犯性と利便性のバランスが取れた製品が多く見られます。 例えば、ELPAのDHS-TMP2320はカメラ付きで自動録画機能を備えており、パナソニックのVL-SWD505KFはスマホ連携によって外出先からでも来客対応が可能です。これらの機能は、セキュリティ意識の高まりや多様なライフスタイルに対応するものです。
この価格帯の費用は、やはり本体価格が大きな割合を占めますが、多機能になるほど電源の取り方や設置場所の制約が出てくる場合があります。特にスマホ連携機能を利用する際は、Wi-Fi環境が必須となるため、ご自宅のネットワーク環境も確認しておく必要があります。
注意点として、機能が増える分、操作が複雑になる機種もあることが挙げられます。高齢者の方が使用する場合は、操作の分かりやすさも選定ポイントに加えると良いでしょう。また、ワイヤレスタイプでも、電波状況によっては通信が不安定になる可能性も考え、設置場所を検討することが大切です。
高価格帯インターホンの交換費用(7万円前後~)
7万円以上の高価格帯インターホンは、最新技術を搭載し、防犯性能や利便性を最大限に高めたモデルが中心です。代表的な機種と費用の目安を確認しましょう。
メーカー | 機種名 | 本体価格 | 工事費目安 | 合計目安 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|---|
アイホン | KM-77+WP-24A | 51,000円~60,000円 | 15,000円前後 | 66,000円~75,000円 | 7型親機+玄関子機、スマホ連携アプリ対応、宅配ボックス連動 |
※工事費は電源直結が必要な場合の目安です。なお、さらに高額なモデルもあり
高価格帯のインターホンは、まさに「家の顔」としての役割に加え、高度なセキュリティシステムとしての機能も期待できます。 アイホンのKM-77+WP-24Aのように、大型モニターで見やすく、スマホ連携はもちろん、宅配ボックスとの連動など、より生活を便利にする機能が搭載されています。カメラの画質も非常に高く、夜間でも鮮明に来訪者を確認できる機種が多いです。
この価格帯になると、本体価格に加えて、専門的な知識や技術を要する設置工事費も高くなる傾向があります。例えば、電源直結工事や、既存の配線では対応できない場合の追加工事などが発生する可能性があります。そのため、事前の見積もりをしっかり取り、工事内容を確認することが重要です。
注意点として、非常に多機能であるため、全ての機能を使いこなせない可能性も考えられます。本当に必要な機能を見極め、予算とのバランスを考慮して選ぶことが肝心です。また、高価な機器であるため、盗難対策や故障時の保証内容もしっかりと確認しておきましょう。
インターホン交換費用【交換前本体別】
インターホンの交換費用は、現在設置されている機器の種類によっても変動します。ここでは、交換前の状況別に費用相場や工事内容の違いを解説します。
- 既存のインターホンから新しいインターホンへ交換する場合
- 昔ながらのチャイム(呼び鈴)からインターホンへ交換する場合
- 外構に埋め込まれている特殊なタイプのインターホンを交換する場合
これらのケースごとに、どのような作業が必要になり、費用にどう影響するのかを見ていきましょう。
インターホンから別のインターホンへの交換費用
既にインターホンが設置されている場合、比較的スムーズに交換できることが多いです。交換後のインターホンの価格帯別に費用の目安を表にまとめました。
交換後のインターホン価格帯 | 本体価格目安 | 取り付け工事費目安 | 合計費用目安 |
---|---|---|---|
低価格帯 | 1万円前後 | 5,000円~15,000円 | 15,000円~25,000円 |
中価格帯 | 3万円前後 | 5,000円~20,000円 | 35,000円~50,000円 |
高価格帯 | 7万円前後~ | 10,000円~30,000円 | 80,000円~ |
既存のインターホンから新しいインターホンへの交換は、多くの場合、配線をそのまま流用できるため、工事費を抑えやすいのが特徴です。 ただし、選ぶ新しいインターホンの種類によっては、追加の配線工事や電源工事が必要になることもあります。
費用に差が出る主な要因は、以下の通りです。
- 新しいインターホンの機能: ワイヤレスタイプか、電源コード式か、あるいは電源直結式かによって工事内容が変わります。
- 既存配線の状態: 配線が劣化している場合や、新しい機種に対応していない場合は、配線の引き直しが必要です。
- モニターの有無やサイズ: モニターなしからモニター付きへ変更する場合や、モニターサイズが大きく変わる場合は、壁の加工が必要になることがあります。
特に、古い建物で長年同じインターホンを使用していた場合は、配線が現在の規格に合わないことや、劣化している可能性も考えておきましょう。見積もり時には、既存設備の状況を業者に正確に伝え、必要な工事内容を確認することが大切です。
チャイムからインターホンへの交換費用
チャイム(呼び鈴)からインターホンへ交換する場合、新たに配線工事が必要になるのが一般的です。こちらも交換後のインターホンの価格帯別に費用の目安を見てみましょう。
交換後のインターホン価格帯 | 本体価格目安 | 取り付け工事費目安 | 合計費用目安 |
---|---|---|---|
低価格帯 | 1万円前後 | 15,000円~30,000円 | 25,000円~40,000円 |
中価格帯 | 3万円前後 | 15,000円~35,000円 | 45,000円~65,000円 |
高価格帯 | 7万円前後~ | 20,000円~40,000円 | 90,000円~ |
チャイムからインターホンへの交換では、玄関子機と室内親機を繋ぐための配線工事が必須となるため、インターホン同士の交換よりも工事費が高くなる傾向にあります。 電源の確保も必要で、近くにコンセントがない場合は増設工事も発生します。
費用が変動する主なポイントは以下の通りです。
- 配線工事の規模: 壁内への隠蔽配線か、露出配線か、また配線距離によって費用が変わります。
- 電源工事の有無: 親機用の電源をどこから取るか、コンセント増設が必要かなどで費用が加算されます。
- 建物の構造: 木造か鉄骨か、壁の材質などによって工事の難易度が変わり、費用に影響します。
ただし、最近では配線工事が不要なワイヤレスタイプのインターホンも増えています。チャイムからの交換で工事費を抑えたい場合は、これらのワイヤレス機種を検討するのも一つの方法です。その場合、上記の表よりも工事費を大幅に削減できる可能性があります。
外構に埋まっているタイプの交換費用
門柱や塀など、外構にインターホンが埋め込まれている場合、交換作業はより専門的な知識と技術が求められます。交換後のインターホン価格帯別の費用目安は以下の通りです。
交換後のインターホン価格帯 | 本体価格目安 | 取り付け工事費目安 | 合計費用目安 |
---|---|---|---|
低価格帯 | 1万円前後 | 20,000円~40,000円 | 30,000円~50,000円 |
中価格帯 | 3万円前後 | 25,000円~50,000円 | 55,000円~80,000円 |
高価格帯 | 7万円前後~ | 30,000円~60,000円 | 100,000円~ |
外構埋め込み型のインターホン交換は、本体の取り外しや取り付けに加え、外構部分の加工や補修が必要になる場合があり、他のケースに比べて工事費が高額になる傾向があります。 特に、既存の埋め込みスペースと新しいインターホンのサイズが合わない場合は、追加の作業が発生します。
費用を左右する主な要素は以下の通りです。
- 外構の材質と加工の難易度: コンクリート、タイル、レンガなど、材質によって加工方法や費用が異なります。
- 既存の埋め込み状況: 取り外しや新しい機種の設置が容易か、防水処理は必要かなどが影響します。
- 配線の状態と経路: 地中配線の場合、断線や劣化がないか確認が必要です。場合によっては掘り起こし作業も伴います。
このタイプの交換は、電気工事の知識だけでなく、左官工事やエクステリア工事の技能も求められることがあります。そのため、経験豊富な専門業者に依頼することが非常に重要です。見積もり時には、外構部分の補修費用が含まれているかどうかも必ず確認しましょう。
インターホンの交換費用内訳
インターホン交換にかかる費用は、大きく分けて「本体価格」「取り付け工事費」「その他費用やオプション」の3つで成り立っています。それぞれの費用の詳細を理解することで、見積もり内容を正しく把握し、無駄な出費を抑えることにつながります。
- 製品のグレードや機能によって変動する「本体価格」
- 基本的な設置作業にかかる「取り付け工事費」
- 状況に応じて発生する「その他費用やオプション」
これらの内訳について、詳しく見ていきましょう。
本体価格
インターホンの本体価格は、製品の性能や機能、メーカーによって大きく異なります。一般的に、音声のみのシンプルなインターホンは数千円から購入できますが、録画機能付きのテレビドアホンは1万円~5万円程度、さらにスマホ連携や高画質カメラなどの高機能モデルになると7万円を超えることもあります。
本体価格を左右する主な要素には、以下のようなものがあります。
- 機能の多さ: 録画機能、ワイヤレス機能、スマホ連携、広角レンズ、夜間撮影機能、タッチパネル操作など、機能が豊富になるほど価格は上昇します。
- モニターのサイズと画質: モニターが大きいほど、また画質が良いほど高価になる傾向があります。
- メーカーとブランド: 国内大手メーカーの製品は、信頼性やサポート体制が充実している分、比較的高価になることがあります。一方、海外メーカーやノーブランド品には安価なものもありますが、品質や保証には注意が必要です。
- デザイン性: デザインにこだわったスタイリッシュなモデルは、価格が高めに設定されていることがあります。
ユーザーが製品を選ぶ際の価格判断基準としては、まず必要な機能を明確にすることが大切です。例えば、「訪問者の顔が確認できれば十分」という場合は基本的なテレビドアホン、「防犯性を高めたい」「外出先でも応答したい」といった要望があれば、録画機能が充実したモデルやスマホ連携対応モデルを検討すると良いでしょう。予算と必要な機能のバランスを考え、複数の製品を比較検討することが重要です。
取り付け工事費
インターホンの取り付け工事費は、業者や工事内容によって変動しますが、基本的な取り付け工事費の相場は、おおよそ5,000円~20,000円程度です。 この基本工事費には、一般的に以下の作業が含まれます。
- 既存インターホンの取り外し
- 新しいインターホンの取り付け(室内親機・玄関子機)
- 簡単な配線接続(既存配線を流用できる場合)
- 動作確認
ただし、業者によって基本工事の範囲は異なる場合があります。例えば、古い機種の処分費が別途必要だったり、高所作業や特殊な加工が必要な場合は追加料金が発生したりすることがあります。そのため、見積もりを取る際には、基本工事に何が含まれているのか、追加料金が発生するケースはあるのかなどを事前にしっかりと確認することが非常に重要です。 複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することをおすすめします。
その他費用やオプション
本体価格や基本工事費以外にも、状況に応じて様々な諸経費が発生する可能性があります。例えば、業者が出張する際の出張費(特に遠方の場合)、作業場所に駐車場がない場合の駐車場代、古いインターホンの処分費(基本工事に含まれない場合)などが挙げられます。
また、以下のようなオプション工事が必要になる場合もあります。
- 配線工事: 既存の配線が使用できない場合や、チャイムからインターホンへ変更する場合の新規配線工事。壁内隠蔽配線か露出配線か、配線距離によって費用は変動します(目安:数千円~数万円)。
- 電源工事: 親機用のコンセントがない場合の増設工事(目安:1万円~2万円程度)。
- 特殊な部品や加工作業: 壁の材質や構造、埋め込み型のインターホンなどで特殊な部品や追加の加工作業が必要な場合。
- 設定作業: Wi-Fi連携やスマートフォンとの接続設定など、初期設定を業者に依頼する場合。
これらの費用は、現場の状況や選択する機種によって大きく変動するため、一概に目安額を示すのは難しいです。見積もり時に、どのような場合に追加料金が発生する可能性があるのか、その場合の概算費用はいくらくらいになるのかを事前に確認しておくことが、後々のトラブルを防ぐために重要です。
インターホン交換の口コミや費用実例
5.00


インターホンの交換費用が高くなる理由は3つ
インターホンの交換費用が思ったよりも高額になってしまうケースには、いくつかの共通した理由があります。主なものとして、以下の3点が挙げられます。
- 高機能で本体価格が高い機種を選んだ場合
- 既存設備がチャイムで、インターホンへ新規設置する場合
- 配線工事が追加で必要になった場合
これらの理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
本体価格が高く機能が多いケース
インターホンの交換費用が高くなる最も一般的な理由は、高性能・多機能な機種を選ぶことです。 例えば、大きな液晶モニター、高画質のカメラ、スマートフォンとの連携機能、広範囲な録画機能、顔認証システムなど、最新の機能を搭載したモデルは本体価格そのものが高額です。
具体的には、以下のような機能が価格を押し上げる要因となります。
- スマホ連携: 外出先からでも来客対応できる便利な機能ですが、対応機種は比較的高価です。
- 高画質・広角カメラ: より鮮明に広範囲を確認できるカメラは、防犯性能を高めますが、その分費用も上がります。
- 録画機能の充実: 長時間録画や動体検知録画など、高度な録画機能は価格に反映されます。
- ワイヤレス子機の増設: 複数の場所で来客応対できる子機を増やすと、その分の費用がかかります。
これらの機能は確かに便利で安心感も高まりますが、本当に自分にとって必要な機能なのかをよく吟味することが大切です。予算と照らし合わせ、優先順位をつけて機種選定をすることで、不必要な出費を抑えられます。
チャイムからインターホンに交換するケース
現在チャイム(呼び鈴)が設置されている住居に、新たにインターホン(特にカメラ付きのテレビドアホン)を設置する場合、交換費用は高くなる傾向にあります。 これは、インターホン同士の交換と異なり、多くの場合で新たな配線工事や電源工事が必要になるためです。
チャイムからインターホンへの交換で費用が嵩む主な理由は以下の通りです。
- 新規配線工事: チャイムの配線はインターホンには流用できないことが多く、玄関子機と室内親機を繋ぐための新しい配線を引き直す必要があります。壁の中に配線を通す隠蔽配線は、見た目はスッキリしますが工事費は高めです。
- 電源確保: インターホンの親機には電源が必要です。近くにコンセントがない場合は、電源増設工事が必要となり、その分の費用が加算されます。
- 取り付け箇所の加工: 壁の材質や状態によっては、機器を取り付けるための下地処理や開口作業が必要になることもあります。
ただし、最近では配線工事不要のワイヤレスタイプのインターホンも普及しています。これらを選択することで、チャイムからの交換でも工事費を大幅に抑えられる可能性があります。
配線工事が発生するケース
既存のインターホンから新しいインターホンへ交換する場合でも、配線工事が追加で必要になると費用が高くなります。 この理由は、古い配線が劣化していたり、新しい機種の規格に合わなかったりする場合に起こり得ます。
配線工事が発生し、費用が追加される主なケースは以下の通りです。
- 配線の劣化・断線: 長年使用していると、壁内の配線が経年劣化やネズミなどによる被害で断線したり、接触不良を起こしたりしていることがあります。この場合、配線の引き直しが必要です。
- 規格の不適合: 古いタイプのインターホンと新しいインターホンでは、必要な配線の種類や本数が異なることがあります。例えば、映像信号を送るための同軸ケーブルが必要な機種に交換する場合などです。
- 設置場所の変更: 玄関子機や室内親機の設置場所を大幅に変更する場合、既存の配線が届かなくなり、延長や新規配線が必要になります。
- 機能追加に伴う配線: 例えば、電気錠連動機能など、新しいインターホンで追加される機能によっては、それ専用の配線工事が必要になることがあります。
見積もり時には、既存の配線状況を業者によく確認してもらい、追加の配線工事が必要になる可能性とその費用について事前に把握しておくことが重要です。
インターホンの交換費用を安くする5つのコツ
インターホンの交換費用は、いくつかのポイントを押さえることで賢く節約できます。ここでは、費用を安くするための具体的な5つのコツを紹介します。
- 本体価格が低いシンプルな機種を選ぶ
- 配線工事が不要なワイヤレス機種を選ぶ
- 他の電気工事とまとめて依頼して割引を交渉する
- 電気工事士の資格を持つ作業員がいるか確認する
- 複数の業者から一括見積もりを取って比較する
これらのコツを実践して、お得にインターホンを交換しましょう。
本体価格が低いものを選ぶ
インターホンの交換費用を抑える最も直接的な方法は、本体価格が低い機種を選ぶことです。 高機能な最新モデルは魅力的ですが、本当に必要な機能を見極め、予算に合ったシンプルな機種を選択することで、初期費用を大幅に削減できます。
具体的には、以下のような点を考慮して機種を選びましょう。
- 必須機能の絞り込み: カラー映像、録画機能、ワイヤレスなど、自分にとって絶対に譲れない機能は何かを明確にします。
- 過剰な機能の排除: スマホ連携や高度なセキュリティ機能など、あれば便利でも必ずしも必要でない機能は、予算と相談して見送ることも検討しましょう。
- メーカーやブランドの比較: 国内有名メーカーにこだわらなければ、同程度の機能でもより安価な製品が見つかることがあります。ただし、品質や保証内容には注意が必要です。
- 型落ちモデルの検討: 最新モデルでなくても、少し前のモデルであれば機能的に十分で価格も手頃な場合があります。
まずは最低限必要な機能をリストアップし、その条件を満たす中で最も安価な機種を探すのが、費用を抑えるための賢い選択です。
配線工事が不要な機種を選ぶ
インターホンの交換費用の中で大きな割合を占めるのが工事費ですが、配線工事が不要な機種を選ぶことで、この工事費を大幅に削減できます。 特に、チャイムからインターホンへ交換する場合や、既存の配線が利用できない場合に有効な手段です。
配線工事が不要な機種としては、主に以下の2タイプがあります。
- ワイヤレス(無線)式インターホン: 玄関子機と室内親機を無線で接続するため、面倒な配線工事が一切不要です。電池式や充電式のものが多く、設置場所の自由度も高いのがメリットです。
- 電源コード式インターホン(親機がコンセント接続): 玄関子機は既存のチャイム用配線などを利用できる場合があり、室内親機はコンセントに挿すだけで使えるタイプです。こちらも大掛かりな配線工事は不要です。
これらの機種を選ぶことで、工事費を数千円から数万円単位で節約できる可能性があります。ただし、ワイヤレス式の場合は電波状況によって通信が不安定になることがある点や、電池交換の手間などを考えておく必要があります。
インターホン以外の取り付けや交換も同時に依頼する(割引適用してもらう)
もしインターホン交換以外にも、照明器具の交換やコンセントの増設、換気扇の交換など、他の電気工事を検討しているのであれば、それらをまとめて同じ業者に依頼することで、総費用を抑えられる可能性があります。 多くの業者では、複数の工事を一度に依頼すると「セット割引」や「同時施工割引」といった形で料金を割り引いてくれることがあるからです。
まとめて依頼するメリットは以下の通りです。
- 割引の適用: 個別に依頼するよりも全体の工事費が安くなる可能性があります。
- 出張費の節約: 業者が何度も訪問する必要がなくなるため、出張費が1回分で済むことがあります。
- 打ち合わせの手間削減: 複数の業者とやり取りする手間が省け、工事の段取りもスムーズに進みやすくなります。
インターホン交換の見積もりを取る際に、他に検討している電気工事がないか業者に相談してみましょう。思わぬ割引が適用され、結果的に費用を抑えられるかもしれません。
電気工事士の資格を持っている作業者がいるか確認する
インターホンの交換工事、特に電源直結タイプや配線工事が伴う場合は、電気工事士の資格が必要です。 無資格者による工事は法律で禁止されており、火災や感電といった重大な事故につながる危険性があります。費用を抑えたいあまり、安すぎる業者に依頼して無資格工事が行われることのないよう注意が必要です。
業者を選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。
- 電気工事士の在籍: 作業を担当する人が第二種電気工事士以上の資格を持っているかを確認します。
- 建設業許可や登録電気工事業者票: 適正な業者であるかどうかの目安になります。
- 実績と評判: これまでの施工実績や口コミを確認し、信頼できる業者かを見極めます。
資格を持つ専門業者に依頼することは、安全で確実な工事を保証するだけでなく、万が一の際の保証やアフターサービスを受けるためにも不可欠です。料金だけでなく、業者の信頼性もしっかりと確認しましょう。
一括見積もりをして1番お得な業者を選ぶ
インターホンの交換費用を安くするためには、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することが非常に重要です。 1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのか判断が難しいため、最低でも2~3社から見積もりを取ることをおすすめします。
一括見積もりサービスを利用するメリットは以下の通りです。
- 料金比較が容易: 各社の見積もりを一覧で比較できるため、最も費用対効果の高い業者を見つけやすくなります。
- サービス内容の比較: 料金だけでなく、工事内容、保証期間、アフターサービスなども比較検討できます。
- 交渉材料になる: 他社の見積もりを提示することで、価格交渉が有利に進む可能性があります。
- 手間と時間の節約: 個別に複数の業者に連絡する手間が省けます。
最近では、インターネット上で簡単に複数業者へ一括で見積もりを依頼できるサービスも増えています。これらのサービスを上手に活用し、最もお得で信頼できる業者を選びましょう。
インターホンの交換で補助金はもらえる?
インターホンの交換に際して、防犯対策や高齢者の見守り支援といった観点から、特定の条件を満たす場合に地方自治体が補助金制度を設けていることがあります。 全ての自治体で実施されているわけではありませんが、お住まいの地域で利用できる制度がないか確認してみる価値はあります。
例えば、2025年時点では以下の自治体でインターホン設置に関する補助金制度があります(最新の情報は各自治体にご確認ください)。
- 東京都足立区: 防犯対策として、カメラ付きインターホンなどの防犯設備の設置費用の一部を補助する制度
- 埼玉県鴻巣市: 高齢者世帯などを対象に、緊急通報システム機能付きのインターホン設置費用を助成
これらの補助金は、多くの場合、申請期間や対象となる機器の条件(録画機能付きであることなど)、対象者の条件(高齢者のみの世帯、子育て世帯など)が定められています。また、予算の上限に達し次第、受付を終了することもあります。
インターホン交換を検討する際には、まずお住まいの市区町村のホームページで「インターホン 補助金」「防犯設備 助成」といったキーワードで検索してみるか、直接役所の担当窓口(防犯担当課や福祉課など)に問い合わせてみましょう。もし該当する補助金があれば、費用負担を軽減できる可能性があります。
インターホンの交換はどこに頼む?
インターホンの交換を依頼できる業者はいくつかあります。それぞれ特徴や得意分野が異なるため、ご自身の状況や希望に合わせて選ぶことが大切です。
-
- 電気工事を専門とする「電気工事の業者」
- 住宅全体の改修を手掛ける「リフォーム業者」
- 製品販売と合わせて工事も行う「家電量販店(ホームセンター)」
これらの依頼先について、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
電気工事の業者
電気工事の専門業者は、インターホン交換に関する専門知識と技術力が高く、配線工事や電源工事が伴う複雑なケースでも安心して任せられるのが最大のメリットです。 特に、電源直結タイプのインターホンや、チャイムからの交換で新規配線が必要な場合、あるいは外構埋め込み型のような特殊な設置状況では、電気工事士の資格を持つ専門業者が最適です。
電気工事業者に依頼する際のポイントは以下の通りです。
- 専門性と技術力: 電気工事に関する深い知識と豊富な経験が期待できます。
- 対応範囲の広さ: 単純な交換から複雑な配線工事まで幅広く対応可能です。
- 料金の透明性: 工事内容に応じた適正な見積もりを提示してくれることが多いです。
- 保証体制: 施工後の不具合にも迅速に対応してくれる可能性があります。
一方で、小規模な業者が多く、探しにくい場合があることや、製品本体の品揃えは家電量販店ほど多くない点がデメリットとして挙げられます。インターネットや地域の情報誌などで、信頼できる電気工事業者を探してみましょう。
リフォーム業者
リフォーム業者は、住宅全体の改修やリフォームの一環としてインターホン交換を依頼する場合に適しています。 例えば、玄関ドアの交換や外壁塗装など、他のリフォーム工事と同時にインターホンも新しくしたいという場合にスムーズに対応してもらえます。
リフォーム業者に依頼する際の検討ポイントは以下の通りです。
- 他の工事との連携: 他のリフォームとまとめて依頼できるため、手間が省け、デザインの統一性も図りやすいです。
- 提案力: 住まい全体の使用勝手やデザイン性を考慮した提案が期待できる場合があります。
- 窓口の一本化: 様々な工事をまとめて依頼できるため、業者とのやり取りが一度で済みます。
ただし、リフォーム業者が実際に電気工事を行うのではなく、下請けの電気工事業者に再委託するケースも少なくありません。その場合、中間手数料が発生し、費用が割高になる可能性があります。また、インターホン単体の交換だけを依頼すると、割高になったり断られたりすることもあるため注意が必要です。
家電量販店(ホームセンター)
家電量販店やホームセンターでは、インターホン本体の購入と同時に取り付け工事を依頼できる手軽さが魅力です。 店頭で実際に製品を見ながら選ぶことができ、ポイントサービスなどが利用できる場合もあります。
家電量販店やホームセンターに依頼する際のポイントは以下の通りです。
- 製品選びと工事依頼の手軽さ: 購入から工事手配まで一度に完了できます。
- 製品の品揃え: 様々なメーカーの製品を比較検討しやすいです。
- ポイント還元など: 店舗独自のポイントサービスやキャンペーンを利用できる場合があります。
一方で、実際の工事は提携している下請け業者が行うことがほとんどで、工事の品質にばらつきが出やすいという声も聞かれます。また、複雑な配線工事や特殊な設置状況には対応できない場合や、追加料金が高額になるケースもあります。簡単な交換作業であれば問題ありませんが、専門的な知識や技術が必要な場合は、事前に工事内容をよく確認することが重要です。
インターホン交換の業者の選び方
インターホン交換を安心して任せられる業者を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。後悔しない業者選びのために、以下の3つの点を確かめましょう。
- 実際に利用した人の「業者の口コミや評判をチェック」
- 提示された金額が適正か「料金が相場とかけ離れていないかチェック」
- 担当者の対応や説明の分かりやすさ「業者の人となりをチェック」
これらのポイントをしっかり確認することで、信頼できる業者を見つけられます。
業者の口コミや評判をチェック
業者を選ぶ上で非常に参考になるのが、実際にその業者を利用した人の口コミや評判です。 インターネット上には、業者比較サイトやレビューサイト、個人のブログなど、様々な情報源があります。
口コミを確かめる際には、以下の点に注目しましょう。
- 良い評価と悪い評価の両方を見る: 良い点だけでなく、悪い点やトラブル事例も確認することで、より客観的に業者を判断できます。
- 具体的な内容を確認する: 「安かった」「早かった」といった抽象的な評価だけでなく、どのような作業内容で、スタッフの対応はどうだったかなど、具体的な記述を参考にします。
- 複数の情報源を参考にする: 一つのサイトの情報を鵜呑みにせず、複数のサイトや知人の紹介など、多角的に情報を集めることが大切です。
- サクラの口コミに注意する: あまりにも絶賛ばかりの口コミや、逆に不自然な誹謗中傷は、信憑性が低い可能性があるので注意が必要です。
実際に利用した人の生の声は、ホームページだけでは分からない業者の実態を知る上で貴重な手がかりとなります。
料金が相場とかけ離れていないかチェック
インターホン交換の見積もりを取ったら、提示された料金が相場とかけ離れていないかを確認することが重要です。 極端に安すぎる場合は、必要な作業が省略されていたり、後から高額な追加料金を請求されたりする可能性があります。逆に高すぎる場合は、不必要な工事が含まれていたり、不当に高い手数料が上乗せされていたりするかもしれません。
料金を確かめる際のポイントは以下の通りです。
- 複数の業者から見積もりを取る: これが最も効果的な方法です。複数の見積もりを比較することで、おおよその相場観が掴めます。
- 見積もり内容の詳細を確認する: 「工事一式」といった曖昧な記載ではなく、本体価格、基本工事費、出張費、その他費用などが明記されているか確認しましょう。
- 追加料金の可能性を確認する: どのような場合に、いくらくらいの追加料金が発生する可能性があるのかを事前に確認しておきます。
- 極端な値引きには注意: 大幅な値引きを提示してくる業者には、何か裏がある可能性も疑ってみる慎重さも必要です。
適正価格で質の高い工事をしてもらうためには、料金の内訳をしっかりと把握し、不明な点は遠慮なく質問することが大切です。
業者の人となりをチェック
見積もり時の対応や説明の仕方など、業者の「人となり」を確かめることも、信頼できる業者を選ぶ上で意外と重要なポイントです。 実際に自宅に入って作業してもらうわけですから、安心して任せられると感じる業者を選びたいものです。
業者の人となりを見極めるポイントは以下の通りです。
- 丁寧で分かりやすい説明: 専門用語ばかりでなく、素人にも理解できるように丁寧に説明してくれるか。質問に対して誠実に答えてくれるか。
- こちらの要望をしっかり聞いてくれるか: 一方的に自社のプランを押し付けるのではなく、こちらの希望や状況をしっかりと聞き取ってくれるか。
- 清潔感のある身だしなみ: 訪問時の身だしなみや言葉遣いも、その業者の姿勢を反映する一つの指標になります。
- 迅速かつ誠実な対応: 問い合わせへの返信が早いか、約束の時間通りに来てくれるかなど、基本的な対応の誠実さも確認しましょう。
最終的にどの業者に依頼するかは、料金や技術力だけでなく、こうした担当者の対応や相性も考慮して総合的に判断することをおすすめします。気持ちよく工事を任せられる業者を選びましょう。
インターホンの交換・修理のプロ探しにはミツモアがおすすめ
ミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
簡単な質問に答えて見積もり依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
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無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができます。
チャットで見積もり内容の相談ができる
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