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フローリングの張り替え費用は?畳数・床材・工法別の相場や安く抑えるコツ

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最終更新日: 2023年10月02日

古いフローリングから新しいフローリングに張り替えるときの費用は、6畳の部屋(子供部屋、書斎など)だと約11万〜20万円、20畳の部屋(リビングなど)は36万〜48万円が目安です。

ただし新しいフローリングの素材や、張り替えるときの工事方法によっても費用が大きく変動します。

この記事では、畳数別、床材別にフローリング張り替えの費用相場を解説します。

フローリングからフローリングに張り替える費用相場

古くなったフローリングの床を新しいフローリングに張り替える場合、新しいフローリングの素材と、張り方によって金額が上下します。

畳数 張り替え 重ね張り
6畳 複合:11.5万~16.5万円
無垢:15万~22万円
複合:7万~12万円
無垢:10.5万~17.5万円
8畳 複合: 15万~21.5万円
無垢:19.5万~28.5万円
複合:9万~15.5万円
無垢:14万~23万円
12畳 複合:25万~29万円
無垢:28万~35万円
複合:20万~27万円
無垢:26万~32万円
20畳 複合: 42万~48万円
無垢:46万円~58万円
複合: 21.5万~29万円
無垢:33万~53万円

フローリングから別の床材に張り替える費用相場

別の床材に張り替えるときは、床材の特徴についても知っておきましょう。

フローリングの素材は合板の上に薄い化粧材を貼った「複合フローリング」、天然木100%の「無垢フローリング」のおもに2種類です。

「複合フローリング」は比較的安価で、「無垢フローリング」は高価な傾向にあります。

床材名 外見 特徴
クッションフロア
クッションフロア
塩化ビニール系の素材でできている
クッション性に優れている
施工が簡単で、色や柄のバリエーションも豊富。
フロアタイル 画像

フロアタイル
フロアタイル
木材や石を使わずに本物のような質感を表現したタイル
ポリ塩化ビニル製のものが多い
クッションフロアに次いでDIYに人気
カーペット 画像カーペット ウール・アクリル・ナイロンなどの素材でできている
断熱性・防音性に優れた床材
畳 イグサで織られている
フローリングの上に畳を置く方法と、フローリングを外し土台から組み直して畳にする方法がある

【フローリング→クッションフロア】

畳数 費用相場
6畳 4.5~8万円
8畳 6~10万円
12畳 8~12万円
20畳 4~20万円

【フローリング→フロアタイル】

畳数 費用相場
6畳 6~10万円
8畳 9~13万円
12畳 10~14.5万円
20畳 16~24万円

【フローリング→カーペット】

畳数 費用相場
6畳 6~10万円
8畳 9~13万円
12畳 10~14.5万円
20畳 16~24万円

【カーペット→畳】

畳数 費用相場
6畳 8~20万円
8畳  12~24万円
12畳 17~26万円
20畳 28~40万円

別の床材からフローリングに張り替える費用相場

別の床材からフローリングに張り替えることもできます。

古いフローリングをはがして新しいフローリングを張る「張り替え」、古いフローリングの上に新しいフローリングを張る「重ね張り」があります。

「張り替え」は比較的費用が高く、「重ね張り」は安価で施工できます。

畳数 カーペット/クッションフロアから 畳から
6畳 複合:8.5~13.5万円
無垢:11~13万円
複合:11~16万円
無垢:14.5~21.5万円
8畳 複合:11~17.5万円
無垢:12~19万円
複合:14~21万円
無垢:19~28万円
12畳 複合:20~25万円
無垢:21~26万円
複合:27~31万円
無垢:28~34万円
20畳 複合:32~43万円
無垢:40~50万円
複合:20~40万円
無垢:40~50万円

フローリング張り替え費用が高くなるケース

フローリングの張り替えにかかる費用は、場合によって異なるものです。費用相場よりも高くなってしまうのはどんな時なのでしょうか?

グレードの高いフローリングに張り替える時

フローリングに張り替える場合には、新しいフローリングの機能やデザインのグレードによって本体価格が変わります。

耐久性や撥水性が高いもの、傷がつきにくい加工やワックスがけがいらない加工がされているものは高くなります。

水回りや和室を張り替える時

キッチン・洗面所・トイレ・脱衣所などの水回りや、畳が敷かれた和室をフローリングに張り替える時には、他の場所よりも価格が高くなる傾向があります。

「防水施工」や「下地の取り替え」などの追加工事を必要とするケースが多いためです。

費用相場よりも高いと感じたら、業者に理由を聞いてみましょう。きちんとした業者であれば、費用の内訳を丁寧に説明してくれるはずです。

フローリングの張り替え費用を抑える4つのコツ

フローリングの張り替え費用はできるだけ安く済ませたいですよね。張り替え費用を抑えるコツを4つ紹介します。

  1. 複数の業者から見積もりを取り比較する
  2. 追加工事の発生を事前に把握しておく
  3. 「新しい床材」は単価が低いものを選ぶ
  4. 重ね張り工法でフローリングを張る

①複数の業者から見積もりを取り比較する

床のリフォーム業者を選ぶときは、必ず複数社に見積もりをとって比較することが大切です。業者ごとに料金設定が異なりますが、いくつかの見積もりを比較することである程度の相場がつかめます。

見積もり書をもらった際に確認すべきところは以下です。

材料費 商品の型番や個数などが書いてあるか
施工費 どのような工事が含まれるのか
諸経費 複数社見積もりをし、諸経費が高すぎないかどうか

各項目に詳細が記載されている見積もり書は、信用できる見積もり書といえるでしょう。疑問に感じる部分があれば見積もりの段階で担当者に質問してくださいね。

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②追加工事の発生を事前に把握しておく

きちんと床をリフォームするためには、追加工事が必要不可欠となるケースもあります。ただし「不要な追加工事をされないようにする」「見積もり時との金額差を少なくする」ことには気を付けましょう。

よくある追加工事は以下の4つがあげられます。

  • 下地補修工事
  • 防音処理
  • 巾木の交換
  • 断熱材の追加

基本的には施工前の現地見積もりで、ある程度は正確な金額が算出されます。しかし事前に「追加工事が行われる可能性がある」点を考慮して、見積もりをしっかりと確認しておくことが大切です。予想外の出費の回避につながります。

③「新しい床材」は単価が低いものを選ぶ

張り替える時の新しい床材の種類によって、費用は大きく変わります。

新しい床材を選ぶときは、「デザイン」「機能」「安さ」のどれを重視するのかを決めておきましょう。あらかじめ基準を決めておけば、不必要に高い床材を選ばずに張り替えができます。

最も安く済ませたいなら、新しい床材には「合板」かつ「シンプルな性能のフローリング」を選ぶのがオススメです。

もしフローリング選びに自信がないのであれば、施工業者に相談してサポートしてもらうとよいでしょう。

④重ね張り工法でフローリングを張る

できるだけ価格を抑えたい場合は、重ね張り工法を検討しましょう。重ね張り工法は元の床を剥がさずにそのまま重ねるため、費用を安く抑えられます

ただしその分床の高さが上がってしまったり、下地の状態が確認できなかったりするため注意が必要です。コストを抑えたいけど張り替え後の影響が気になる方は、施工業者に相談してみることをオススメします。

「複合フローリング」と「無垢フローリング」の違い

フローリングには「複合フローリング」と「無垢フローリング」があります。それぞれ違った良さがあるので、見ていきましょう。

複合フローリングとは:安くてお手軽

複合フローリングとは、複数の合板を圧縮して張り合わせた下地材に、薄い天然木材(または木目シール)を貼りつけた床材です。

表面木材が2mm以上の厚さなら「挽き板」、0.3〜1mmなら「突き板」、そして木目シールなら「シート」というふうに呼び分けられます。

メリット
  • 安価
  • デザインが豊富
  • 遮音や床暖房などに対応可能
  • 反りやゆがみが起こりにくい
  • 水拭きが可能
  • 工期が短い
デメリット
  • 安っぽさが出る
  • 傷つくと張り替えが必要
  • 長期的な耐久性が劣る
  • ホルムアルデヒドが放出される
こんな人におすすめ
  • 安さ重視の人
  • デザインにこだわりたい人
  • 掃除を楽にしたい人

複合フローリングの張り合わせに使われる接着剤には、微量ですがホルムアルデヒドという有害な化学物質が含まれていることにも注意が必要です。

子どもや高齢者、化学物質に過敏な体質の方が長時間家にいる場合は、少し高価ですが無垢フローリングにすると安心でしょう。

無垢フローリングとは:天然素材の良さを楽しめる

無垢フローリングとは、天然木を100%使用した床材を指します。木の質感や香りがそのまま感じられる、ナチュラルな作りが特徴です。

メリット
  • 天然の木材のあたたかみがある
  • 調湿効果がある
  • 断熱効果がある
  • アレルギーが出にくい
デメリット
  • 高価
  • 温度や湿度の変化を受けやすい
  • メンテナンスが難しい
  • スギやパインなどは傷つきやすい
こんな人におすすめ
  • 子どもや高齢者と暮らす人
  • 化学物質に過敏な体質の人
  • 家にいる時間が長い人

防音性能の面からマンションでは使えない場合もあるので、規約をよく確認しましょう。また、掃除の際は水気を吸収させないよう、乾拭きのみで行う必要があります。

張り替えの費用だけ見れば、複合フローリングの方が安いです。しかし無垢フローリングは削ればきれいになるため、将来的に長く使えるのは無垢フローリングといえます

「張り替え」と「重ね張り」どちらを選ぶべき?

フローリングのリフォーム工事には「張り替え」と「重ね張り」の2種類があります。それぞれの特徴を紹介します。

【仕上がり重視の方向け】張り替え工法

張り替え工法とは、現在の床材を剥がして新しい床材を張り付ける工法です。

メリット
  • 隣の部屋との段差が生じない
  • 下地の状態を改善できる
  • 場所を選ばず施工できる
デメリット
  • 費用が高い
  • 作業に時間がかかる
  • 粉塵などが室内に舞うことがある
費用相場 10〜20万円
工期 2~5日

下地の状態を確認してから新しい床材を張るため、下地に劣化や腐食が起きていたら補修することができます。長期的に見ると住宅の長持ちにつながるでしょう。

一方で、床材を剥がしたり廃材処分をしたりする必要があるため、重ね張りより高額になりがちです。

また部屋の広さにもよりますが、最短でも張り替え完了までに2〜3日はかかるのが一般的20畳ほどの広いリビングであれば、施工完了までに4〜5日ほどかかります。

家に居住したまま工事した場合、張り替え時に舞う粉塵に悩まされる可能性もあります。特にアレルギーが出やすい方は注意が必要です。

【安さ重視の方向け】重ね張り工法

重ね張りは、現在の床材の上から新しいフローリングを張る工法です。

メリット
  • 安価
  • 工期が短い
  • 床が頑丈になる
  • ホコリや騒音が出にくい
デメリット
  • 下地の痛みは改善不可
  • 床の高さが上がる
  • 床暖房が効きにくい
費用相場 6〜15万円
工期 1~2日

「重ね張り」は元の床材をはがさないため、手間がかからない分、安く早くリフォームすることが可能。

面積の狭い玄関周りや洗面所などは半日~1日、6畳以上の居室でも1~2日で完了することが多いです。

しかし、元の床材を剥がさない分、6〜15mmほどの段差ができてしまいます。また凹みやきしみなど下地の痛みも改善されません。費用が安く済む分、デメリットが見られる点に注意が必要です。

また床暖房などの設備が効きにくくなる可能性もあります。機能性を損なわないためにも、事前に業者と相談してから施工方法を決めるのがおすすめです。

関連記事:フローリング重ね張りで失敗しないために知っておくべきことを紹介!カビへの対処法は? | ミツモア

DIYは安く済むがおすすめできない

DIYの木工材

「フローリングの張り替え工事のみ」に焦点を当てた場合、最も安く済むのはDIYです。

業者に依頼すると6畳で11〜20万円ほどかかりますが、自分でDIYする場合、ざっと2〜10万円程度でフローリングの張り替えが可能です。

ただし素人や初心者によるDIYは、以下の理由からオススメできません。

  • フローリング張りは数ミリの誤差も許されない高度な作業が求められる
  • 材料・道具の購入や廃材処分費で、結局10万円以上の費用がかかる
  • 下地に問題があった場合、対応するのが困難

DIYにチャレンジしたものの「いざフローリングを並べてみると、隙間ができたり曲がってしまったりしていた」というケースはよくあります。

床は人の生活に欠かせない部分だからこそ、安全性に信頼の置けるプロに任せるのが原則です。

フローリングの張り替えを依頼する

住みながらフローリングを張り替えることはできる?

フローリングの張り替えを行う場合、「住みながらの施工」「一時的に仮住まいに移動して施工」のどちらかを選択する必要があります。

住みながらの張り替え工事は、以下のケースに当てはまる場合おすすめしません。

  • 荷物を移動する場所がない
  • 工事中に寝る場所を確保できない
  • 小さな子供や高齢者、ペットがいる

住みながらの施工は、荷物を移動しながら1部屋ずつ張り替えます。そのため、施工する部屋にある荷物を移して置いておくためのある程度のスペースが必要です。

また施工中はホコリが出るため、赤ちゃんや高齢者などホコリに敏感な家族がいる家庭には向いていません

ペットにもリスクは及びやすいです。現場でペットが動き回っていると、機械や破片でケガをする可能性が高まります。

分譲マンションの場合は事前に管理規約をチェックしよう

マンションのベランダ

分譲マンションのフローリングを張り替えたいと思っている方は、新しいフローリングを選ぶ前にまず管理規約を確認しましょう。

管理規約には、使用できるフローリングの遮音性能のレベルについて記載されていることがありますこれは、フローリング・床材による階下への音の影響を軽減するためです。

またフローリングの張り替え自体を禁止していたり、近隣住民の同意が必要になったりするケースも見られます。

トラブルにつながらないようにするためにも、あらかじめ管理規約にはしっかり目を通しておきましょう。不明点については、管理会社に相談しておくと安心です。

賃貸マンションを退出する方で、フローリングの原状回復について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事:賃貸のフローリングの張り替え費用相場とは?負担するべき相手や目安を紹介|ミツモア

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