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換気扇の異音の原因と対処法!キュルキュルやキーン音はどうする?

最終更新日: 2024年11月29日

換気扇を使っているときに妙な音が聞こえることはありませんか?

換気扇から聞こえる異音を放置すると、換気扇の故障や破損、発煙・発火による火災などの大きなトラブルを引き起こすことがあります。

キッチンの換気扇からする異音について、放置してはいけない音や異音への対処法を解説します。

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キッチンの換気扇の異音の原因チェックリスト

キッチンの換気扇からする異音にはいくつかの種類があります。

音と原因について表形式でまとめました。

聞こえる異音 原因 対処法
キュルキュル、チチチチ、シュルシュル 潤滑油の不足 潤滑油をさす
キーン、キー 換気扇・プロペラの劣化 新品への交換
カラカラ、カタカタ モーター軸のずれ、変形 パーツ交換、修理
ジー、ジジジジ モーターのサビ 修理・交換
ゴー、ブーン、ヴォー 汚れ 掃除をする
バタバタ、パタパタ 強風、住宅の気密性が高い 故障ではない

換気扇は使い方にもよるものの、10年程度で寿命となるケースが多いです。

10年以上使っている換気扇であれば異音などの異常が発生する前に交換するのもひとつの手段です。

「キュルキュル」「チチチチ」「シュルシュル」の原因

キッチンの換気扇から「キュルキュル」「チチチチ」「シュルシュル」と甲高い音が聞こえる原因は潤滑油の不足です。

換気扇はプロペラ部分が回りやすくなるように潤滑油が塗ってあります。

長期間使用し続けることで潤滑油が減ってしまい、回るときに抵抗が発生すると「キュルキュル」などの甲高い耳障りな音がします。

「キュルキュル」「チチチチ」「シュルシュル」音を解消するには潤滑油を塗布し、回転時の抵抗を下げることが効果的です。

対処法:潤滑油をさす

「キーン」「キー」の原因

キッチンの換気扇から「キーン」「キー」と高い音が聞こえる原因は換気扇の劣化です。

換気扇の寿命は使用方法によって異なるものの、10~15年が目安です。

換気扇の寿命を考えるひとつの目安になるのが、メーカーが修理用の部品を確保し続ける期間です。

たとえば三菱電機の換気扇の補修用性能部品保有年数は製造終了から6年間です。

補修用性能部品保有年数を過ぎてから修理を依頼しようとしても、修理用の部品がないために修理できないことがあるので注意が必要です。

「キーン」「キー」という異音が聞こえ始めたら、換気扇の寿命が来たと考えて修理ではなく交換・買い替えを検討することをおすすめします。

「カラカラ」「カタカタ」の原因

キッチンの換気扇から「カラカラ」「カタカタ」と乾いた音が聞こえる原因は換気扇のモーターの軸です。

モーターの軸が変形したり、破損したりしたことが原因でスムーズに回らなくなり、カラカラ、カタカタなどの音がします。

また軸の周辺にホコリが溜まってしまい軸ずれを起こすことでも同様の異音が発生します。

「カラカラ」「カタカタ」音を解消するためにはモーターの交換・修理が必要です。

素人が交換や修理を行うのは難しいので、修理業者に依頼しましょう。

「ジー」「ジジジジ」の原因

キッチンの換気扇から「ジー」「ジジジジ」という異音が聞こえる場合、考えられる原因は換気扇のモーターのサビです。

キッチンの換気扇は調理中に発生した湿気の影響を受けやすく、十分に換気ができていないとモーターがサビてしまいます。

モーターがサビた場合は交換が必要なので修理業者を呼びましょう。

決して自分で分解して、サビをとろうとしないでください。

換気扇のモーター部分は複雑な構造になっており、組み立て時にミスをすると重大な事故を引き起こす原因になるためです。

「ゴー」「ブーン」「ヴォー」の原因

キッチンの換気扇から「ゴー」「ブーン」「ヴォー」という低い音が聞こえるときの原因は、換気扇に付着した汚れです。

キッチンの換気扇は調理時に発生した油が付着しやすく、油とホコリが絡まることでねばねばと粘性が高く取り除きづらい汚れになります。

粘性の高い汚れがファンやプロペラに蓄積し、重くなって回転数が下がるため低い音が発生します。

「ゴー」「ブーン」「ヴォー」という音を解消するには掃除をして汚れを除去することが効果的です。

「バタバタ」「パタパタ」という音なら故障ではない

キッチンで換気扇を使っているときに、断続的に「バタバタ」「パタパタ」という音がしたら驚いてしまうことでしょう。

しかしほとんどの場合、「バタバタ」「パタパタ」と音がするときの原因は強風です。

風が吹いていない日は静かで、強風時のみ音がするのであれば故障ではないのでご安心ください。

他にも気密性が高い住宅で換気扇を使うと、空気が抜けてバタンと音がすることがあります。

この場合も故障ではないので、特別な対処は必要ありません。

「キュルキュル」「チチチチ」「シュルシュル」音対策:潤滑油をさす

キッチンの換気扇から「キュルキュル」という音がするのなら、軸の部分に潤滑油を塗りましょう

潤滑油(グリス)はホームセンターやネットショップで簡単に購入できます。

潤滑油というと液体が真っ先に浮かびますが、換気扇に使う潤滑油はスプレータイプが一般的です。

換気扇の軸を露出させるには回転するファンやプロペラを外す必要があります。

作業時には必ず換気扇の電源を落としてください。

換気扇に潤滑油を塗る方法やおすすめの潤滑油について関連記事で詳しく解説しています。

「キーン」「キー」音対策:換気扇の交換を依頼する

キッチンの換気扇から「キーン」「キー」などの異音がして、修理ができない場合は交換を依頼しましょう。

プロペラファンタイプの換気扇であれば工具があれば比較的簡単に交換できますが、取り付けに不備があると予期せぬ事故の原因になります。

交換はなるべく専門の業者に依頼することをおすすめします。

キッチンの換気扇の交換を業者に依頼したときの作業費用相場は以下の通りです。

作業内容 費用目安
換気扇の交換 10,000~20,000円(工事費のみ)
換気扇の処分 1,000~2,000円
モーター交換 22,000円~(商品代込み)

換気扇・レンジフード交換の見積もりを取る

「カラカラ」「カタカタ」音対策:業者に修理を依頼する

キッチンの換気扇から「カラカラ」「カタカタ」「キーン」「ジー」などの異音がする場合は換気扇の修理が必要です。

修理を依頼する目安は使用期間が5年未満の換気扇です。

使用方法にもよるものの、換気扇は8~10年ほど使用すると故障する確率が高くなります。

そのためある程度の期間使用している換気扇が壊れて修理をしても、またすぐに故障してしまうことも考えられます。

また修理用の部品の在庫についても注意が必要です。

製造終了後一定期間が経過するとメーカーが修理用部品の在庫を保持しなくなるので、修理したくてもできないということもあります。

「ジー」「ジジジジ」音対策:モーターの修理を依頼する

キッチンの換気扇から「ジー」「ジジジジ」という異音がする原因は、モーターのサビです。

修理業者に修理を依頼するか、長期間使っている換気扇であれば交換も視野に入れましょう。

換気扇を修理する場合も、交換する時も業者に依頼するのであれば相見積もりをとって比較することを忘れないでください。

換気扇の修理や交換ができる業者は数多くいるので、1つずつ探してコンタクトを取るのは非効率的です。

ミツモアなら最短2分で最大5事業者からの見積もりを受け取れるので、効率よく業者の情報を集められます。

キッチンの換気扇交換を依頼する

「ゴー」「ブーン」「ヴォー」音対策:換気扇の掃除をする

キッチンの換気扇から「ゴー」「ブーン」などの音がする場合は、換気扇に付着した汚れを掃除することで音がしなくなる可能性があります。

換気扇の掃除は身の回りにあるもので簡単にできるので、手順を覚えてやってみましょう。

換気扇にはレンジフード内部にあり構造が複雑な「シロッコファン」と比較的構造がシンプルな「プロペラファン」の2種類があります。

シロッコファン(レンジフード型換気扇)とプロペラファンではお手入れの方法が異なります。

キッチンの換気扇がどちらのパターンかをチェックしてから掃除を始めましょう。

シロッコファン(レンジフード型換気扇)の例 プロペラファン型の例
レンジフードの換気扇を自分で掃除する方法 プロペラタイプの換気扇を自分で掃除する方法

多くの場合、キッチンの換気扇は油分でひどく汚れているので、効率よく油汚れを落とすことが大切です。

関連記事では効率的に油汚れを洗浄する方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。

レンジフードの換気扇を自分で掃除する方法

レンジフードは吸い込んだ空気をダクトを通して排出します。

屋外に面した壁以外にも換気扇を設置できる点が利点ですが、お手入れに少し手間がかかる点がデメリットです。

レンジフードの中にはシロッコファンという筒状のパーツが入っており、これが風の流れを作り出します。

レンジフードのシロッコファンの一般的な掃除手順は以下の通りです。

レンジフードのシロッコファンのお手入れ方法は関連記事でも詳しく解説しています。

レンジフードの換気扇掃除に必要な道具

レンジフードのシロッコファンを掃除するときは以下の道具があると便利です。

  • 重曹
  • キッチン用洗剤
  • ネジ山にあうドライバー
  • ゴム手袋
  • 掃除用ブラシ
  • スポンジ
  • 新聞紙
  • 雑巾数枚

シロッコファンがアルミ製の場合は、使う洗剤の成分に注意が必要です。

アルミ製のものをアルカリ性の洗剤で洗ってしまうとアルミが変色します。

ナチュラルクリーニングで使用されることが多い重曹は弱アルカリ性のため変色するリスクがあります

重曹を使って掃除をする前に、シロッコファンの素材をチェックしておきましょう。

レンジフードの電源を切る

感電やケガなどの事故を防ぐためにも、まずレンジフードの運転を停止します。

次に、誤作動を起こさないよう以下のいずれかの方法で通電を防いでください。

  • スイッチのロックをかける
  • 分電盤のブレーカーを切る
  • 電源コードを抜く

最も手軽な方法はスイッチのロックをかける方法です。

レンジフードの「入/切」ボタンを3秒以上長押しするとロックがかかる製品が多いです。

しかしロック機能がない製品もあるので、確実に通電を避けたいのであれば分電盤のスイッチを落とすまたは電源コードを抜く方法がおすすめです。

汚れ防止のために新聞紙を敷く

換気扇を掃除する前の養生
レンジフードの換気扇を掃除する前に、汚れが落ちてコンロを汚してしまわないように養生をしましょう。

以下の手順でコンロを養生します。

  1. ツマミなどを動かしコンロにロックをかける
  2. コンロに火がつかないことを確認する
  3. 新聞紙や切り開いたゴミ袋などでコンロを覆う
  4. 養生テープで動かないように留める

コンロの周辺も養生しておくと汚れが壁や床に付着せずにすみます。

注意が必要なのはコンロのロック方法です。

一般的なビルトインコンロであれば、点火スイッチの下にロックをかけるためのツマミやボタンがあります。

ロック機能が見当たらない場合は、点火によるやけどや火災を防ぐためにガスの元栓を閉めて、点火用の火花を作る電池を取り外しましょう。

整流板を取り外す

レンジフード(シロッコファン型)の整流板を取り外しているところ

整流板がついているレンジフードを使っている場合は整流板を外しましょう。

整流板とはレンジフードの吸い込み口に設置されているパーツです。

調理中の煙や空気に触れる面積が広く、汚れやすいパーツなので、シロッコファンを掃除するときに一緒に掃除しましょう。

整流板は以下の手順で取り外せます。

  1. ネジ留めされている場合はネジを外す
  2. 整流板を両手で持つ
  3. 手前側から開く
  4. 持ち上げるようにして吊り金具から整流板を外す

整流板について関連記事で詳細に解説しています。あわせてチェックしてください。

オイルガードを外す

シロッコファンのオイルガードを取り外しているところ

整流板を取り外すと、リング状のオイルガード(油受け)が確認できます。

オイルガードには調理中に発生した油が溜まっていることがあるので、こぼさないように水平を保って外す必要があります。

オイルガードは円の左右に取っ手状のパーツがついています。

レンジフード内のパーツに引っ掛けるように取り付けられていることが多いので、慎重に取り外しましょう

高めの脚立を用意して、その上で取り外し作業を行うと油をこぼすなどの事故が置きづらいです。

シロッコファンを取り外す

シロッコファンを固定しているネジを外すとシロッコファン本体を外せます
シロッコファンとファンを止めるネジ

オイルガードを外したらシロッコファンが現れます。

筒状のファンの中心にあるビスを外すか、スイッチを押すことでロックが解除され取り外せるようになります。

シロッコファンはある程度重さがある部品なので、落とさないように注意してください。

利き手で操作をしながら、もう片方の手でシロッコファンを押さえておくと落下によるケガや破損を防げます。

整流板・オイルガードを洗う

整流板やオイルガードは比較的汚れが取りやすいので、ぬるま湯と台所用中性洗剤、スポンジを使って掃除をしましょう。

汚れが落ちないと力を込めてゴシゴシとこすりたくなりますが、力を込めてしまうと破損や変形の原因になります。

柔らかいスポンジに洗剤をつけたら、しっかり泡立ててから使いましょう。

どうしても汚れが落ちない場合はぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かし、つけ置き洗いをするのがおすすめです。

シロッコファンをつけ置き洗いする

シロッコファンは油汚れなどがこびりついていることが多いので、つけ置き洗いがおすすめです。

40~50度ほどのぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かし、20~30分ほどつけ置きをします。

つけ置きが完了したら柔らかいブラシやスポンジを使って汚れを落としましょう。

シロッコファンの掃除をするときは、捨てても良いスポンジを複数個用意しておきましょう。

付着している油汚れの度合いによってはスポンジが汚れてしまい他の掃除に使えなくなる可能性があるためです。

洗ったパーツを乾燥させる

整流板やシロッコファンなど各パーツを洗い終えたら、洗剤が残らないように十分にすすいでから乾燥させます。

汚れても良いタオルで軽く水気を取っておくと乾燥時間が短くなります。

パーツを乾燥させるときは直射日光やドライヤーの熱風などは使わず、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。

直射日光や熱風はパーツ素材の劣化や変形などの原因になります。

パーツをレンジフードに戻せなくなる可能性があるので、絶対に直射日光などを当てないでください。

十分に乾燥したらレンジフードに装着しなおす

洗浄したパーツが十分に乾燥したらレンジフードに戻します。

外した時とは逆の順番でパーツを装着しましょう。

  1. シロッコファンを装着する
  2. オイルガードを戻す
  3. 整流板を設置しなおす

パーツがネジやビスで止まっていた場合は、脱落しないように締めましょう。

これでレンジフードの換気扇掃除は完了です。

換気扇にロックをかけていた場合はロック解除も忘れずに行いましょう。

ロックするときと同じく「入/切」ボタンを長押しするとロック解除できる機種が多いです。

プロペラファンの換気扇を自分で掃除する方法

屋内の空気を直接屋外に排出できるプロペラファンは、構造がシンプルでお手入れがしやすいことが特徴です。

分解してプロペラファンを取り外し、つけ置きをしてきれいにするのが掃除の大まかな流れです。

プロペラファンの換気扇の掃除方法は関連記事でも詳しく解説しています。

プロペラファンの換気扇掃除に必要な道具

プロペラファンタイプの換気扇を掃除するときは以下の道具があると便利です。

  • 重曹
  • キッチン用洗剤
  • ネジ山にあうドライバー
  • ゴム手袋
  • 掃除用ブラシ
  • スポンジ
  • 新聞紙

掃除用ブラシは、使うことに抵抗がなければ古歯ブラシで代用可能です。

またスポンジは使い捨てにできるものをいくつか用意することを推奨します。

換気扇掃除をすると油汚れが大量に付着することが多く、衛生的かつ効率的に掃除をすることを考えると掃除用スポンジを使い捨てにすることをおすすめします。

1.換気扇の電源プラグを抜く

換気扇の掃除を始める前に、運転を停止して電源プラグを抜きましょう。

プロペラファンタイプの換気扇であれば、換気扇本体のすぐ近くに電源コードが刺さったコンセントがあるケースが多いです。

電源コードを抜かないで掃除を始めると、掃除の途中で換気扇が動作し大けがを負うリスクがあります。

安全に掃除をするためにも電源プラグは必ず抜くようにしましょう。

2.汚れ防止のために養生をする

キッチンの換気扇を掃除する前に、汚れが落ちてコンロを汚してしまわないように養生をしましょう。

以下の手順でコンロを養生します。

  1. ツマミなどを動かしコンロにロックをかける
  2. コンロに火がつかないことを確認する
  3. 新聞紙や切り開いたゴミ袋などでコンロを覆う
  4. 養生テープで動かないように留める

コンロの周辺も養生しておくと汚れが壁や床に付着せずにすみます。

注意が必要なのはコンロのロック方法です。

一般的なビルトインコンロであれば、点火スイッチの下にロックをかけるためのツマミやボタンがあります。

ロック機能が見当たらない場合は、点火によるやけどや火災を防ぐためにガスの元栓を閉めて、点火用の火花を作る電池を取り外しましょう。

3.スピンナーを反時計回しで回す

プロペラファンの中心にはスピンナーというパーツがあり、スピンナーがプロペラファンを軸に留めています。

反時計回り(左回し)に回すとスピンナーが外れ、ファンが取れるようになります。

製品によってはボタンになっており、押すとロックが解除されてファンが外せます。

スピンナーを回すときはファンが回らないように軽く押さえておきましょう。

4.プロペラファンを外す

スピンナーを外すか、ボタンを押すとロックが外れてファンを取り外せます。

ファンを取り外すときは手前側にまっすぐ引き抜いてください。

ひねったり、揺らしたりすると軸や内部パーツが破損する恐れがあります。

5.本体下部にあるオイルキャッチを外す

プロペラファンを取り外せたら、本体下部にあるオイルキャッチを取り外してください

オイルキャッチは本体下部にあります。この製品であれば灰色のパーツです。
オイルキャッチは下部にある灰色のパーツです。

オイルキャッチには油が溜まっている可能性があるので、ゆっくり引き出しましょう。

動かすときは平行な状態を保ち、油をこぼさないように注意してください。

6.前面カバーを外す

プロペラファンの前面カバーは穴に手をかけて手前に引くことです。

今までキッチンの換気扇のお手入れをしたことがない場合、前面カバーにも油汚れが付着していることでしょう。

前面カバーも同時に掃除をしてきれいにしましょう。

オイルキャッチの上あたりに手を入れ、手前に引くと前面カバーを外せます。

上部にツメがあることがあるので、その場合はツメを壊さないように注意してゆっくり外してください。

7.ブラシやスポンジでこすり洗いをする

プロペラファンやオイルキャッチ、前面カバーを外したらぬるま湯と台所用中性洗剤を使って掃除をしましょう。

油汚れがこびりついているのであれば、40~50度ほどのぬるま湯に洗剤を溶かし、20~30分を目安につけ置きしてください。

その後洗剤をつけたブラシやスポンジで優しくこすり洗いをすればほとんどの汚れを落とせます。

力を込めてゴシゴシこすってしまうと、パーツに傷がついたり壊れたりする原因になるのでご注意ください。

8.洗ったパーツを乾燥させる

各パーツを洗浄して汚れを落としたら乾燥させます。

汚れても良いタオルで軽く水気を取ってから乾燥させると、効率よく乾燥させられます

9.各パーツをもとに戻す

パーツが十分に乾いたら、各パーツを装着しなおします。

水気が残っていると故障の原因になるので、換気扇にパーツを戻す前にもう1度タオルで軽く拭いておきましょう

取り外した時と反対の順番で取り付けます。

  1. 前面カバーをつける
  2. オイルキャッチを戻す
  3. プロペラファンを軸に挿し込む
  4. スピンナーをはめる

装着したあとは問題なく動くか試運転をしましょう。

異音や振動がなければ掃除は完了です。

もしなにかしらの不具合があれば換気扇をつけ直して様子を見ましょう。

つけ直しても異音や振動が変わらないのであれば故障が疑われるので、修理業者にご相談ください。

換気扇の交換・取り付けを依頼する!

キッチンの換気扇の異音を放置したらどうなる?

キッチンの換気扇から異音がする場合はできるだけ速く異音の原因を突き止めましょう。

換気扇から異音がする状態を放置すると、以下に挙げるような重大なトラブルが発生するリスクがあります。

  • 換気扇の破損
  • 換気扇の故障
  • 発煙・発火による火災

特に避けたいのは火災です。

キッチンの換気扇には油とホコリが絡まってできた汚れが付着していることが多いです。

ギトギトとした汚れにモーターから出た火花が引火すると一気に燃え上ってしまい、大火災になる可能性もあるのでご注意ください。

トイレ・風呂はキッチンの換気扇と同じようには掃除できない

トイレやお風呂の換気扇から異音がするときも、原因そのものはキッチンの換気扇からする異音と変わりません。

ただしキッチンの換気扇と同じようにトイレやお風呂の換気扇を掃除すると故障を引き起こすことがあります。

トイレやお風呂の換気扇につく汚れとキッチンの換気扇につく汚れは異なります。

トイレやお風呂の換気扇を掃除するときは乾いたホコリを除去してから中性洗剤を使用し、汚れを落としましょう。

換気扇につく汚れについて、簡単にまとめると以下の通りです。

キッチンの換気扇:油とホコリが絡みついてギトギトした汚れになる。中性洗剤が効果的。
トイレの換気扇:汚れのほか、排泄物によるアンモニア臭対策が必要。
お風呂の換気扇:環境的にカビが生えやすい。カビが生えている場合はカビ取り剤の使用も検討する。

関連記事ではトイレやお風呂の換気扇の掃除方法を解説しています。あわせてご確認ください。

換気扇の異音が止まらないときはクリーニングを検討しよう

自分で掃除をしても換気扇やレンジフードからの異音が止まらないのであれば、クリーニングを依頼することで状況が改善するかもしれません。

換気扇やレンジフードのクリーニングにはお金も時間もかかるので依頼までのハードルが高く感じられるでしょう。

しかしちょっとした工夫をすれば、キッチンの換気扇・レンジフードクリーニングの料金を大幅に下げられます。

換気扇・レンジフードクリーニングの費用相場

キッチンの換気扇やレンジフードのクリーニング費用相場は以下の通りです。

作業内容 費用相場
プロペラファンのクリーニング 7,000~11,000円
シロッコファンのクリーニング 12,000~20,000円
換気扇コーティング 3,000~8,000円
換気ダクト清掃 10,000円

修理や交換をすると、比較的安価なプロペラファンタイプであっても商品代を含めて10万円近くかかることもあります。

クリーニングで解消する不具合もあるので、修理や買い替えをする前に1度クリーニングをご検討ください。

換気扇・レンジフードクリーニングにおすすめの時期

キッチンの換気扇やレンジフードのクリーニングを依頼するなら、温かい時期がおすすめです。

キッチンに設置されている換気扇に付着する汚れは油が原因であることが多く、気温が高い時期は油汚れも柔らかくなり落としやすくなります。

また冬場、特に年末は大掃除シーズンで依頼が増える傾向があります。

繁忙期になると予約が取りづらく、希望日程を指定しづらくなるので避けた方が良いでしょう。

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