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換気扇の外し方と、外れないときの対処法!正しい方法で安全に作業しよう

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最終更新日: 2023年10月02日

換気扇を外す前の準備

換気扇の掃除をする女性

まずは換気扇を外す前の準備として、換気扇の種類の確認方法と換気扇を外す作業のために必要な道具を紹介します。

換気扇の種類を確認する

換気扇の取り外し作業を始める前に、まずは換気扇の種類を確認しましょう。換気扇は主に「プロペラ式ファン」と「シロッコファン」の2種類があります。

プロペラ式

プロペラ式の換気扇

プロペラ式ファンはシンプルな作りの換気扇です。扇風機のように比較的単純な構造なので、簡単に取り外せます。

シロッコファン

レンジフードのシロッコファンを取り外す様子

シロッコファンは、円柱状のプロペラが回転するタイプの換気扇で、取り外しにはドライバーが必要です。新しい建物や鉄筋コンクリート造のビル・マンションなどには、シロッコファンが取り入れられています。

作業のために準備する道具

洗剤や手袋など掃除用具一式

換気扇を取り外す作業を進めるために、以下の道具は必ず用意しておきましょう。

  1. ゴム手袋
  2. ドライバー、レンチ
  3. レジャーシート、新聞紙
  4. 安定性のある踏み台

換気扇はホコリや油汚れなどがたまりやすい部分です。油汚れがたまっていると滑りやすくなってしまい、その勢いで細かな金具に手をぶつけるとケガをしてしまう恐れもあります。そのため、ゴム手袋は必ず着用しておきましょう。

また、シロッコファンやプロペラ式ファンといった換気扇の形態に関係なく、ネジやボルトを取り外す作業が必要です。ドライバーとレンチを用意しておけば、金具が外せずに苦戦する心配もなくなります。

レジャーシートや新聞紙は、換気扇の下にあるコンロや床が汚れないよう、養生するために使います。ゴミ袋や大きめのビニール袋をつなぎ合わせることでも代用可能です。

換気扇の外し方

換気扇の種類ごとに外し方の手順を紹介します。作業の前にしっかり確認しておきましょう。

プロペラ式ファンの外し方

換気扇(プロペラファン)の取り外し

プロペラ式のファンを取り外すにあたり、まずは電源を抜いておきます。これは作業中に何らかの要因で換気扇が稼働し、手や髪の毛が巻き込まれないようにするための工程です。安全性を確保するためにも必ず行いましょう。

次にプロペラ周りをカバーしている枠を取り外していきます。このとき無理にプロペラを引っ張ると破損してしまう可能性があるため、先に周りの枠をひとつずつ丁寧に取り外していきましょう。

最後にプロペラファンを取り外します。このときプロペラファンを片手で固定しながら、もう一方の手でプロペラファンの中心にあるつまみを回転させるようにすると、スムーズかつ安全に取り外せます。

シロッコファンの外し方

換気扇(シロッコファン)のフィルターを外す

シロッコファンの場合も誤作動を防ぐために、まずは電源やブレーカーを切っておきましょう。

フィルターを取り外すときは、ドライバーで固定ネジを取り外します。整流板が付いていたり、フィルターがスライド式の場合は、手でゆっくりと引っ張って外しましょう。

シロッコファンの外し方、ベルマウスとスピンナー

シロッコファンが完全に見えるようになったら、まずはファンのカバーを外します。画像を参考に「ベルマウス」と呼ばれるネジを緩めましょう。

引っ張って外せる場合がほとんどですが、ドライバーを隙間に差し込みテコの原理で持ち上げると簡単に外れる場合があるので、力任せに引っ張っても外せなさそうだという人はぜひ試してみましょう。

そのあと中心の「スピンナー」というネジをひねり、シロッコファン本体を引き出します。スピンナー部分にはワンタッチタイプもありますが、その場合は側面にあるレバーを押すと取り外しできます。

関連記事:換気扇のシロッコファンを掃除する方法!頑固な油汚れをきれいに落とそう | ミツモア

ファンが外れないときの対処法

シロッコファンもプロペラ式ファンも、「なぜか取り外せない」というケースがあります。これは油汚れが固まって接着剤のようになっているからです。

そのほか、サビや洗剤などの汚れが溜まっていることも考えられますが、それらに対処する方法を紹介します。

ドライヤーの熱風をあてる

ドライヤーを持つ女性

油は温度が低下することで固まります。そのため油の固着によって外れなくなったファンやフィルターは、まずドライヤーで温めてみることをおすすめします。(このときも、あらかじめ電源やブレーカーは切っておいてください)

シロッコファンのスピンナーや、プロペラファンの中心部、フィルターのネジ部分に3分ほど熱風をあてましょう。実際に、家電メーカーのパナソニックも推奨している方法です。

3分間温めても外れない場合は、もう3分だけ延長しましょう。2回目を経てもなお外れなければ、それ以上は自分で対処しようとせず、プロに依頼するのがオススメです。

また熱した直後のファンは非常に高温になっています。必ずゴム手袋などで手を保護しておいてください。

浸透性オイルを吹きつける

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ファンがサビによって取り外しできないときなど、浸透性オイル(潤滑油)を吹きつけるのがオススメです。こちらもパナソニックが推奨しています。

ファン中心にあるスピンナー部分に少量吹き付けて、30分~1時間ほど放置するだけです。ただし以下のような注意点があるので、気を付けましょう。

  • 大量に吹き付けない
  • ファンを外したあとは、オイルを拭き取る
  • ワンタッチタイプには使用不可

オイルを大量に吹き付けると、モーターなどの電子機器に悪影響を与える可能性があります。また拭き取らないと、取り付けたあとも滑りがよすぎて、ファンが緩むこともあるので注意しましょう。

ワンタッチタイプ(ネジではなく、レバーをプッシュするタイプ)には使用できない点も覚えておきましょう。かえってレバーが硬くなってしまう可能性があります。

換気扇を外すときの注意点・ポイント

キッチン換気扇フィルターの掃除方法

換気扇を外そうとしても取れない場合や、取り外してからの洗浄方法など、換気扇は取り外してからの作業が本番です。これから紹介するポイントを参考に、換気扇の取り外し・洗浄作業を進めていきましょう。

汚れ移りに注意

換気扇についた汚れは、油とホコリが混ざり合って、粘着質な汚れに変質していることがあります。手や衣服に汚れが移ると、落とすのにもひと苦労です。

また油で手が滑りやすいので、ふとした拍子にファンを落としてしまう危険性もあります。床や壁に汚れがついてしまったり、部品が破損したりする原因になるので、十分に注意して取り扱いましょう。

羽根の先端でケガをしないように

とくにシロッコファンの場合、薄い羽根がたくさんついています。1枚1枚の羽根の先端が鋭くなっているので、ケガをしないように注意しましょう。

手を切ったり、落とした拍子に足をケガしたりする危険性があります。

換気扇掃除をするときは、お湯が便利

「換気扇を取り外して、いよいよ掃除をする」というときに覚えておきたいポイントが油汚れにお湯が有効だということです。

お湯は冷えることで固まるので、逆に温度を上げれば溶けだしてきます。お湯を使うときには40~50℃程度が目安です。

また油汚れにはアルカリ性洗剤が有効。しかしファンの素材によっては使用できないので注意してください。とくにプラスチック素材のプロペラファンや、アルミ製のシロッコファンへの使用は控えましょう。

アルカリ性洗剤を使うことによって、塗装やプラスチックを傷めてしまう恐れがあります。素材が分からない場合は、中性洗剤を使うのがオススメです。

3~6カ月に1回は掃除をする

お風呂やトイレに備わっている換気扇であれば、そこまで汚れがたまらないため、1年に1回の頻度でも十分清潔な状態を維持できるでしょう。

しかし、キッチンの換気扇は料理中に蒸発した油が非常に付着しやすい部分です。空気の流れに乗って室内を舞うホコリも徐々に付着していくでしょう。

もしそのまま放置してしまうとフィルターが詰まってしまい、換気扇がその役割を果たさなくなってしまう可能性もあるため、キッチンの換気扇においては「3~6カ月に1回を目安に取り外して洗浄しておくこと」をおすすめします。

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この記事では換気扇の取り外し方や、外れないときの対処法を紹介しました。定期的に掃除をしていないと、油やホコリで固まってしまいます。

ひどい場合には自分で対処できなくなるので、最低限3~6カ月に1回以上は、ファンを取り外して掃除することを心がけましょう。

「どうしても換気扇が取れない」「自分で掃除するのは面倒くさい」という方は、プロのクリーニング業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。

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