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浴室の折れ戸が閉まらない!原因と修理方法を解説

最終更新日: 2024年04月05日

浴室のドアが閉まらなくなったら大変です。ドアを開けたままお風呂に入れば、他の部屋の湿度が上がり、床や壁を傷めてしまうかもしれません。早く問題を解決できるように、浴室の折れ戸が閉まらなくなる代表的な原因と、それぞれの修理方法を解説します。

浴室の折れ戸が閉まらなくなる原因

浴室の折れ戸が閉まらなくなる原因は、いくつか考えられます。代表的なパターンは、ラッチ調節ネジの調整不具合や、折れ戸の戸車が外れている、レールが歪んでいるなどです。原因ごとの対処方法と、修理の難易度を紹介します。

ラッチ調節ネジのバランスが悪い

浴室の折れ戸は、温かい空気を逃がさないために、気密性の高い構造になっています。しかし気密性を調整するラッチ調節ネジのバランスが悪いと、逆に気密性が高すぎて折れ戸が閉まらないことがあります

ラッチ調節ネジの不具合は気圧の問題なので、開け閉めの瞬間にドアが重くなるのが特徴です。もし自宅の折れ戸が同じ症状ならラッチ調節ネジを調整し、ラッチを緩めてみましょう。案外簡単に不具合を解消できるかもしれません。

ラッチ調節ネジは、戸の折り畳み部分付近に上下についています。ネジをドア枠と反対方向にずらせばラッチが緩くなります。

折れ戸の戸車が外れている

折れ戸が閉まらない原因としてもう1つ考えられるのは、戸車の不具合です。戸車とは折れ戸の上下、または片側に付いた回転部品を指します。

戸車がレールの上を転がり、折れ戸をスムーズに開閉できます。ドアの動きが悪くなっているのは、戸車が外れているせいかもしれません。

浴室ドアの耐用年数は15~20年といわれています。10年以上経った折れ戸の場合は、単に外れているのではなく、戸車の経年劣化や破損の可能性もあります。戸車の交換のみであれば、自分でも対処可能です。

折れ戸のレールが歪んでいる

折れ戸の戸車に問題がなければ、レールが歪んでいるケースも考えられます。レールには、さびにくいアルミやステンレスが主に使われます。アルミは柔らかい金属なので、少しものをぶつけただけで歪みやすいのが弱点です。

レールのゆがみは、ペンチやカナヅチで多少はましになりますが、手に負えないときは部品交換するしかありません。レール交換は浴室の気密性や水漏れに関わるので、正確な技術が求められます。自分で交換せず、できるだけ業者に頼んだ方がおすすめです。

浴室の折れ戸が閉まらないときの修理方法

修理費用はできるだけ安くしたいものです。折れ戸が閉まらない原因が、ラッチ調節ネジの調整や戸車の不具合だったなら、自分で解決できるかもしれません。ラッチ調節ネジの基本的な調整方法や、戸車のはめ直し方を解説します。

ラッチ調節ネジを調整する

ラッチ調節ネジを調整するには、プラスドライバーを使います。調整方法は、以下の通りです。

  1. 折れ戸を閉めて、ラッチ調整ネジのカバーを外す
  2. ネジを緩め、ラッチを上下に動かして調整する
  3. ネジを締め直す
  4. 折れ戸を閉めて浴室の換気扇を回し、きちんと閉まるか確認する
  5. ラッチ調節ネジのカバーを戻す

折れ戸の種類によって、調整部品のデザインや調整方法は少しずつ変わります。詳しい調整方法は、メーカーの公式サイトなどで確認しましょう。

戸車をはめ直す

戸車をはめ直すには、いったん浴室の折れ戸を外す必要があります。以下の手順で、戸車をはめ直してみましょう。

  1. ドアを取り外す
  2. ネジを緩めて、戸車をドアから取り外す
  3. 詰まったごみを取り除いたり、シリコンスプレーで滑りをよくしたりする
  4. 戸車をドアに付け直す
  5. 『固定軸の下、可動軸の下、固定軸の上、可動軸の上』の順にドアをはめる

ドアの動作がスムーズか、きちんと閉まるか確認すれば完了です。ドアが重いときは、無理せずに2人で作業しましょう。

なお折れ戸の取り外し手順はメーカーによって異なるため、取扱説明書などで事前に確認することが大切です。

浴室のドアが閉まらないときの修理にかかる費用

ラッチ調節ネジの調整や戸車のはめ直しでは、問題が解決しないケースもあります。そんなときは業者に頼んだ方が早くて手間もかからないでしょう。戸車などの部品交換で済む場合と、ドア交換の場合に分けて、修理費用の目安を紹介します。

戸車などの部品交換費用

浴室の折れ戸が閉まらない原因が戸車の経年劣化・破損なら、戸車の交換によって問題解決できます。

一般的な戸車の交換だけなら、折れ戸を分解しないので約8,000~1万円が目安です。折れ戸の外枠を分解する場合は、2万円台と高めになるかもしれません。

ただし、製造中止によって今まで使ってきた戸車と同じ製品が見つからない場合は、ドア自体の交換が必要になります。

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ドアごと交換する費用

お風呂の折れ戸を交換する場合は、約3万~6万円が相場です。またカバー工法なら約6万~7万円、ドアと外枠をまとめて交換するときは約8万~12万円です

ドア自体を交換するケースは、ドア本体のみの交換と、ドアの外枠まで交換するパターンの2種類に分けられます。外枠の交換は壁工事にも関わるため、高額になってしまうのがデメリットです。

カバー工法とは、古い外枠の上に新しい外枠をかぶせる工法です。見た目は新品ですが、壁の工事が不要になる分、コストダウンできます。外枠まで交換しなければならないときは、カバー工法を選ぶと比較的安くなるでしょう。

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原因を探って閉まらない折れ戸に対処しよう

お風呂の折れ戸が閉まりにくくなる主な原因には、ラッチ調整ネジ・戸車・レールの不具合が挙げられます。1つずつ点検すれば閉まりにくい原因を発見でき、必要な対処が分かります。

戸車の破損やレールのゆがみが問題なら、部品を交換しなければなりません。現在使っている部品が見つからなければ、浴室のドア全体の交換も視野に入ってきます。

レールやドア枠の交換などの高い技術が必要な作業は、無理にDIYせず、業者に頼みましょう。

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