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マウスの不調はチャタリングが原因?原因と対策について解説

最終更新日: 2021年09月03日

ドラッグが利かなかったりクリックがダブルクリックになってしまったりなど、マウスに突然不具合が出ることがあります。そのような場合は、マウスのチャタリングを確認することで状況が改善する可能性があります。この機会に覚えておきましょう。

チャタリングはマウスの代表的な不具合

マウス

「チャタリング」とはマウスやキーボードなど、入力機器の不具合の一種で、1度押しただけにもかかわらず、複数の入力がされてしまう症状をいいます。たとえば、マウスでワンクリックしただけのつもりが、ダブルクリックと認識されてしまう状態です。

チャタリングの症状とは

1度しかクリックしていないのにダブルクリックになってしまったり、ドラッグしたつもりがカーソルが動かなかったりする場合、チャタリングの可能性が高いです。

キーボードでも発生する症状ですが、チャタリングは主にマウスで発生することの多い不具合で、ボタンを押した際に発生する振動が、接続部になんらかの影響をおよぼしていると考えられます。

チャタリングが発生するとパソコンを正しく操作できなくなってしまうため、早急に対処する必要があります。ここで主な原因と対処法を理解しておきましょう。

チャタリングの主な原因と直し方は

マウス操作をする女性

ではチャタリングの主な原因と解消法を解説していきます。原因はさまざまなので、慌てずに一つひとつ原因を探っていくことが大事です。

マウス内部に静電気がたまっている

マウス内部に静電気がたまることにより、チャタリングが発生する可能性があります。マウスは普通に使用しているだけで内部に静電気が蓄積するため、それが原因で動作不良が起こり、クリックが複数回入力されてしまうケースがあるのです。

電池で動くマウスで発生するので、マウスから電池を抜き、その状態で右クリックと左クリックを何度か繰り返します。その後、再び電池を入れて正常に動作するかチェックしてみましょう。

ほこりやごみが蓄積している

マウス内にほこりやごみが蓄積している場合も、チャタリングが発生する可能性があります。マウスは使用しているうちに、机やマウスパッドに付着したほこりが徐々にマウス内部に侵入してしまい、接触不良の原因となります。

特にトラックボール型のマウスはボールの隙間からごみが入りやすいので、定期的に掃除するようにしましょう。

電池型のマウスも電池挿入部分のネジを取り外せば分解できるものが多いので、ごみがたまっている場合は掃除をすることで状況が改善する場合があります。

電池残量が少なくなっている

電池型のマウスでは、電池の残量が少なくなっていたり、劣化した電池を使ったりしていると、さまざまな不具合が起こる可能性があります。

電池の残量が不安な場合は、新しいものに交換して正常に動作するか確認しましょう。明確な不具合は起こらなくても、電池残量がなくなるとマウスの動きが鈍くなることもあります。

マウス自体が故障している

マウスそのものが故障している場合も、チャタリングが発生するケースがあります。まず上記の原因を探ってみて、いずれも該当しない場合はマウスの故障を疑いましょう。マウスが故障している場合は修理するか買い替えが必要です。

多くの場合、マウスを修理するよりも買い替えた方が手っ取り早いでしょう。補償期間中であれば、無償で交換あるいは修理してもらえる場合もあります。

他にもあるチャタリング解消法

マウスを操作する男性

マウスの不具合によってチャタリングが発生しているケースでは、以下の方法でも状況を改善できる可能性があります。マウス自体の故障などが考えられる場合は、修理や交換する前に試してみましょう。

接点復活剤を使う

「接点復活材」を使用することでチャタリングが改善する場合があります。接点復活剤とはスマホやパソコンなど、電子部品の接点部分の汚れを洗浄するものです。ハケタイプとスプレータイプの2種類あります。

まずはマウスを所定の方法で分解し、他の部品をマスキングテープなどで保護した上で、スイッチボックスに接点復活材を浸透させます。マウスの内部基盤に付かないように注意しましょう。

後はマウスを何度かクリックして復活剤をなじませ、正常に動作すれば完了です。

接点復活剤は通販や家電量販店などで、400~800円程度で購入できます。マウスを自分で修理したい人は試してみましょう。

専用の修正ソフトを使う

パソコンのチャタリング修正ソフトを利用する方法もあります。たとえば、Windows 10で利用できる「ChatteringCanceler(チャタリングキャンセラー)」は、マウスの不具合をソフトウェアの観点から修正できるフリーソフトです。

チャタリングを修正する場合は、クリック間隔が極端に短くなっているダブルクリックをシングルクリックとしてソフトに自動修正させることで、正常に動作させることができます。

ただし、ミリ秒単位でクリック間隔を指定するため、数値を上げ過ぎるとダブルクリックも通常のクリックと認識されてしまう可能性があるので、設定には注意しましょう。vectorから無料でダウンロードできます。

Chattering Canceler

チャタリングの正しい対策を知ろう

パソコンを操作する幼児

マウスで起こり得る不具合のひとつである、チャタリングの原因と対処法を解説しました。チャタリングが発生する原因はさまざまで、電池の交換や掃除などで状況が改善する場合もあれば、マウスが故障してしまっていることもあります。

マウスの故障の場合、基本的には修理に出すか交換となりますが、接点復活剤を利用したり、専用の修正ソフトを利用したりすることで、正常に作動するようになる場合も少なくありません。

買い替えるよりも安くすむので、交換が必要と判断した場合は試してみましょう。

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