「お風呂リフォームの平均費用は?」「工賃が高いか安いかよくわからない」


ユニットバス本体の交換や床・壁の下地補修、給排水工事などを含めた一般的な浴室リフォームの費用相場は、60万~120万円です。
ただし、使用するユニットバスのグレードや浴室の広さ、工事内容によって費用は変動しますし、リフォーム業者によっても差があります。お風呂リフォーム費用を抑えるコツと、思わぬ出費がかさむ注意点を見てみましょう。
お風呂リフォームの費用相場
お風呂のリフォームにかかる費用相場を一覧にしてまとめました。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
ユニットバスからユニットバスへの交換(0.75坪) | 561,000円 |
ユニットバスからユニットバスへの交換(1坪) | 644,800円 |
ユニットバスからユニットバスへの交換(1.25坪) | 733,000円 |
ユニットバスからユニットバスへの交換(1.5坪) | 791,700円 |
在来浴室からユニットバスへの交換(0.75坪) | 622,000円 |
在来浴室からユニットバスへの交換(1坪) | 719,600円 |
在来工法からユニットバスへの交換(1.25坪) | 767,700円 |
在来工法からユニットバスへの交換(1.5坪) | 834,500円 |
浴室ドアの交換(ドア枠ごと交換・引き戸) | 175,900円 |
浴室ドアの交換(ドア枠ごと交換・折れ戸) | 96,700円 |
浴室ドアの交換(ドア枠ごと交換・片開きドア) | 82,100円 |
浴室のドア交換(ドア枠の交換なし・引き戸) | 163,300円 |
浴室のドア交換(ドア枠の交換なし・折れ戸) | 66,500円 |
浴室のドア交換(ドア枠の交換なし・片開きドア) | 58,000円 |
手すりの設置(I字) | 13,300円 |
手すりの設置(L字) | 14,500円 |
※ミツモアにおけるお風呂(浴室・ユニットバス)リフォームサービスの見積もり価格から算出しています。(2024年1月1日~12月31日)
在来浴室とユニットバスの違い
浴室の在来工法とは一般的な部屋に防水処理を施し土台を作ったあと、タイルを張って浴室にすることを指します。
一方ユニットバスとは規格に沿って浴槽や天井・床などのパーツを製造し、現地でパーツを組み立てる工法の浴室のことです。
違いをまとめると以下の通りです。
- 浴室サイズ・形状などの自由度が高い
- 外気の影響を受けやすく設置から時間が経つと水漏れやシロアリなどの被害が発生しやすい
- オーダーメイドのため設置は高額になる
ユニットバスの特徴
- パーツを現地で組み立てるだけなので工期が短く価格も比較的安い
- 浴室サイズ・形状などの自由度は低い
住宅形態別のお風呂リフォーム費用相場
一戸建てとマンションなどの集合住宅で、お風呂リフォームの費用相場は大きく変動しません。
ただしマンションなどの集合住宅では、規約により選べるユニットバスのグレードや設備に制約がある可能性があります。リフォームを依頼する前に、住宅の管理規約などに規定がないかチェックしておきましょう。
お風呂リフォームの事例
お風呂のリフォームは改修する場所や規模によってかかる費用が変動します。予算の目安とリフォーム事例をご紹介します。
【予算15万円】浴槽のみの交換
浴槽のみを交換する場合の予算目安は15万円です。
浴槽のみの交換は在来工法の浴室でもユニットバスでも可能です。浴槽は時間経過でひび割れやキズなどが発生し、水漏れなどの原因になるケースがあるため水漏れなどが気になる場合は交換を検討しましょう。
【予算60万円】ユニットバスを新しいユニットバスへ交換
既設のユニットバス(浴室全体)を新しいユニットバスに交換する場合の予算目安は60万円です。
ユニットバスの交換をする場合、浴室のサイズを変更することも可能です。しかし浴室の広さを変更する場合はさらに費用が必要な点にご注意ください。
たとえばミツモアで1坪のユニットバスを交換する費用の目安は65万円ですが、1.25坪のユニットバスを交換する場合の費用目安は73万3,000円です。約7万円の差があるため、浴室を広くする場合は予算オーバーに注意が必要です。
【予算75万円】在来工法の浴室をユニットバスへ交換
在来工法の浴室をユニットバスに変更する場合の予算目安は60万円です。交換するユニットバスが広ければ広いほど工事費用が高額になります。
在来工法の浴室をユニットバスに交換する場合、工期の目安は一戸建てであれば5日~7日程度です。マンションなどの集合住宅の場合は7日~10日ほどかかるケースが一般的です。
工期が長くなる要因には、近隣住民への配慮や搬出入口の広さなどが挙げられます。
【予算80万円】機能性の高い床・壁へユニットバスを丸ごと交換
冷えにくい素材や汚れにくい素材の床や壁を使った、機能性の高いユニットバスへ交換する場合の予算目安は80万円です。
同じ大きさのユニットバスであっても機能性やデザイン性に優れたグレードの高い製品に交換する場合は予算を多めに見積もって、100万円前後と考えると予算不足に陥りにくいです。
【予算100万円】浴槽のサイズアップ・浴室乾燥機の設置
ユニットバスの場合、浴槽の大きさはおおよそ固定化されています。とはいえ既定のサイズ内であれば浴槽のサイズアップも可能です。
浴槽のサイズアップと同時に浴室乾燥機を設置する場合の予算目安は100万円です。
浴槽サイズを変更するときは、浴室のドアに浴槽が通るかチェックが必要です。もしも浴槽が浴室のドアを通れない場合はドアを外したり入口を壊す必要があります。工費がかさむ要因になるため浴槽サイズを変更する際は搬入経路の幅をよく確認しましょう。
【予算200万円以上】浴室をオーダーメイドでカスタマイズする
浴室をオーダーメイドでカスタマイズする場合は、予算の目安は200万円以上です。200万円以上の予算をかけられる場合のカスタマイズ例をご紹介します。
- 速乾性・保温性に優れた床に変更
- 防カビ素材で作られた壁・天井に変更
- 浴室乾燥機の導入
- 浴室内テレビの設置
お風呂のリフォーム費用が高くなる4つの理由
お風呂のリフォーム費用が高くなる理由は4つあります。
依頼前に工事費用が高額になる理由を知って、予算配分にミスはないか確認しましょう。
① 在来工法の浴室へリフォームする
パーツが規格化されているユニットバスとは異なり、在来工法の浴室は各パーツのひとつひとつがオーダーメイドです。そのため理想の浴室を作りやすい一方で、工事費は高く工期も長くなりやすいというデメリットがあります。
ただし在来工法の浴室へリフォームする場合でも、設備のグレードを下げるなどの工夫をすれば工事費用を抑えられます。見積もりを取った後で本当に必要な工事のみを依頼しているか確認をすることも重要です。
② 広い浴室をリフォームする
広い浴室をリフォームする場合は必然的に手を加える範囲も広くなるため、リフォーム費用が高額になる傾向があります。
ユニットバスのサイズは通常4ケタの数字で表されています。それぞれ間口(幅)と奥行きを表しています。

たとえば、間口(幅)120cm、奥行き160cmの場合は「1216サイズ」と表記されます。
ユニットバスからミドルグレードのユニットバスへ交換するときの、サイズごとの費用例は以下の表をご参照ください。
サイズ | 費用目安 |
---|---|
0.75坪(1216、1317) | 65万~85万円 |
1.0坪(1616、1717) | 70万~90万円 |
1.25坪(1620) | 75万~95万円 |
1.5坪(1624) | 85万~105万円 |
通常の規格で一番小さいサイズ(1216)と一番大きいサイズ(1624)を比較すると、費用相場には20万円程度の差があります。
③ 浴槽の素材を変更する
浴槽の素材によってもリフォーム費用が異なります。代表的な浴槽素材と工事費用の目安を表にまとめると以下の通りです。
浴槽の素材 | 工事費用の目安 |
---|---|
FRP(強化プラスチック) | 5万~35万円 |
人工大理石(ポリエステル系) | 10万~40万円 |
人工大理石(アクリル系) | 30万~120万円 |
ホーロー | 16万~30万円 |
木材(ヒノキ) | 30万~120万円 |
木材(ヒバ) | 25万~60万円 |
木材(マキ) | 18万~80万円 |
FRPは「繊維強化プラスチック」の略称で、現在最もメジャーな素材です。軽くて丈夫であり、補修も簡単にできるためメンテナンス性に優れています。価格もリーズナブルであるため、多くの浴槽に採用されています。
人工(人造)大理石は、FRPと並んでメジャーな浴槽の素材です。硬くて傷がつきにくく、見た目にも高級感があります。
ホーローでできた浴槽は耐久性と保温性に優れています。カラーバリエーションも豊富なため、一味違った浴室にしたい場合に人気の素材です。
ステンレスは昔ながらの浴槽でよく見かける素材です。安価でサビにくいのが特徴ですが、保温性に難があるため近年では取り扱いが減っています。
ヒノキなどの木材でできた浴槽を自宅に取り付けることもできます。高価ですが、天然の木材ならではのリラックス効果のある香りが魅力です。
④ 手すりや追い炊き機能などのオプション工事を追加する
手すりや追い炊き機能など、オプション工事を追加するとその分だけ工事費用が高くなります。
人気の高いオプション工事と、ミツモアで設置する場合の工事費用の目安を表にまとめると以下の通りです。
オプション工事 | 工事費用の目安 |
---|---|
手すりの設置(I字) | 13,300円 |
手すりの設置(L字) | 14,500円 |
浴室乾燥機の新設 | 96,200円 |
浴室テレビの設置 | 105,600円 |
お風呂のリフォーム費用を安く抑える3つのコツ
お風呂のリフォームは数十万円以上かかることがほとんどで、100万円以上の予算が必要なことも珍しくありません。
少しでも費用負担を抑えるために使える3つのコツを紹介します。
① 補助金・助成金を利用する
住宅のリフォームの中でも省エネ性能や断熱性能を高めるための改修は、補助金や助成金の対象となる可能性が高いです。
お風呂のリフォームで利用できる可能性が高い補助金は以下の通りです。バリアフリー化を推進する補助金や助成金はお風呂のリフォームに利用できることが多いです。
- 介護保険における住宅改修
- 子育てエコホーム支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム
- 自治体ごとの補助金・助成金
② 地域のリフォーム業者・工務店にリフォームを依頼する
お風呂のリフォームをなるべく安く済ませるためには、地域のリフォーム業者や工務店にリフォームを依頼することをおすすめします。近隣の業者であれば出張費も安く済むことが多いです。
ユニットバスのメーカー経由で施工業者を紹介してもらう場合は紹介料として中間マージンが発生し、施工料金が高くなる原因になります。安くリフォームを済ませるのであればなるべく自分でリフォーム依頼する業者を見つけましょう。
③ 一括見積もりサイトでお得な業者を選ぶ
リフォーム業者を探すときは一括見積もりサイトを活用しましょう。1回の情報入力で、地域密着型の業者を含め複数社からの見積もりを取れる一括見積もりサイトが特におすすめです。
ミツモアでは最大5事業者からの見積書が受け取れます。見積書の内容だけでなく口コミや保証の有無などをチェックして、最もお得な業者にリフォームを依頼しましょう。
お風呂のリフォームはどこに頼む?3種類の依頼先
お風呂のリフォームの依頼先は大きく分けると3つあります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、依頼内容や予算に合わせて適切な業者に依頼しましょう。
① ユニットバスの製造メーカー
TOTOやリクシルなど、ユニットバスや浴室用設備の製造メーカー経由で施工業者を紹介してもらうことができます。モデルルームや直営店などで新品の設備を購入した際は、そのままリフォーム業者を手配してもらえるケースが多いので、別途施工業者を探す手間がない点がメリットです。
デメリットは施工費用が高額になりやすい点です。メーカーがそのまま施工を担当するわけではなく、提携している業者に施工を再依頼するため、メーカーと施工業者の間に紹介料が発生し、その分工事費用が高額になりやすいです。
最安値での施工を希望する場合は、メーカー経由ではなく自身で安い業者を見つける必要があります。
② リフォームの専門業者・工務店
リフォームの専門業者や工務店に直接依頼をすれば、中間マージンが発生しないため最安値に近い価格での施工も可能です。
注意点は業者の質を見極める必要がある点です。リフォーム業者の中には質の低い施工を行う業者や評判の悪い業者もあります。
業者選びで失敗することを防ぐためには、一括見積もりサイトの活用をおすすめします。一括見積もりサイトに登録できる業者は運営側の審査を受けており、極端に評判の悪い業者は登録できません。
一括見積もりサイト経由であれば、業者側もはじめから他社を意識した価格で見積書の提案をするため、面倒な価格交渉をしなくても最安値に近い価格での施工が可能となります。
③ 家電量販店・ホームセンター
浴室用設備を取り扱っている家電量販店やホームセンターでもリフォームを依頼できます。この場合もメーカーと同じく、実際の工事を担当するのは提携している施工業者であることがほとんどです。
注意点は浴室のサイズを変えるような大掛かりなリフォームは対応していないケースが多いことです。リフォームを依頼できる範囲を確認しておかないとトラブルの原因になる可能性があるのでご注意ください。
お風呂リフォームの口コミ
ミツモアでお風呂(浴室)リフォームを依頼した人の口コミを紹介します。
浴室暖房乾燥機の交換と浴室のドアの交換 シーリングの劣化を補修して頂きました。 見積もりの段階から わかりやすく丁寧な説明と 明瞭な見積もり書の作成など スピードのある対応で 信頼して お願いする事が出来ました。 丁寧なお仕事で 綺麗に仕上げて下さり大満足です 本当にありがとうございました。
ユニットバスの床の滑り止め塗装をお願いしました。 見積もり段階から、丁寧な説明があり、他の業者よりも専門性が高くて、 安心してお願いができました。 仕上がりも丁寧で、しっかりとしたお仕事をしていただきました。
築35年の戸建てで、お風呂場のタイルにあまりに頻繁にカビがはえる&タイルが欠けているところが気になって床シートを施工してもらいました。とても綺麗な出来上がりでした。明日からのバスタイムが家族みんなの楽しみです。ありがとうございました。
お風呂リフォームの見積もりを無料で取ってみる
お風呂(浴室)リフォームにかかる費用の目安は60万~120万円です。リフォームの費用はリフォーム工事の内容や浴室の大きさ、オプション工事の有無によって変動します。
個別具体的な例に関しては見積もりを取って詳細をチェックすることが確実です。ミツモアでは最大5事業者からのリフォーム工事の見積もりを無料で取ることが可能です。
地域のリフォーム業者や工務店を中心に見積書が届きます。見積書の内容をチェックし、口コミや保証の有無なども確認して最もお得な業者に工事を依頼しましょう。