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ユニットバスのサイズの選び方!おすすめの広さや最低限必要な大きさ・サイズ表記の見方などを解説

最終更新日: 2022年07月30日

ユニットバスの導入で気になるのがサイズですよね。

ユニットバスにはさまざまな種類があり、大きさや価格も違います。またそもそもサイズ選びを間違えると家に導入できないなんてことにもなりかねません。

そこでこの記事では、ユニットバスのサイズの選び方を解説していきます。

  • どれくらいの広さであれば快適に過ごせるのか
  • そもそも今のお風呂のサイズとマッチするサイズはどれか

なども分かるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。

ユニットバスのサイズと費用!表記の見方も解説

清潔なお風呂

そもそもユニットバスとは壁・天井・床を構成するパネルと浴槽をセットにした商品。これらを浴室の中で組み立てる事によって完成します。

各メーカーがさまざまなユニットバスを販売していますが、基本的には規定のサイズで設計されています。

代表的なサイズの詳細と概算費用を下記表にまとめましたので、確認してみてください。

サイズ  適当な浴室の広さ 浴室の内寸(幅×奥行) 本体代(参考)
1014タイプ 0.75坪 1,000mm×1,400mm 45万円~
1116タイプ 0.75坪 1,100mm×1,600mm 49万円~
1216タイプ 0.75坪 1,200mm×1,600mm 51万円~
1418タイプ 0.75坪 1,400mm×1,800mm 93万円~
1616タイプ 1.0坪 1,600mm×1,600mm 73万円~
1618タイプ 1.25坪 1,600mm×1,800mm 86万円~
1624タイプ 1.5坪 1,600mm×2,400mm 117万円~

※本体代はあくまでオプションなしの参考価格です。商品グレードやオプションによって代金は大きく変動します。

ちなみにサイズはこの表を見なくても、数字の前2つ・後ろ2つで判断することが可能です。

1216タイプであれば頭の12という数字が浴槽の長辺(1,200mm)という意味。また後ろの16という数字が浴槽から洗い場までの奥行き(1,600mmm)という意味です。

上記表に取り上げたのはあくまでサイズの一例で、各メーカーによってさらに細かくサイズ分けされています。

もっと詳しくお風呂のリフォームにかかる費用を知りたいという方は、以下の関連記事を参考にしてみてください。リフォーム費用を抑えるコツや変動ポイントも紹介しています。

関連記事:お風呂・浴室リフォームの費用相場・工期は?安くおさえる方法も解説|ミツモア
関連記事:【2022年】お風呂・浴室リフォームの補助金制度!どんな工事でいくらもらえる?自分は対象なのか?|ミツモア

浴室内寸の測り方

自宅のユニットバスがどのサイズに当てはまるのか分からない!という方は、壁と壁の距離を測ってみてください。それが浴室の内寸となるので、どのサイズが導入されているのか判別ができます。(戸建てタイプの場合は実際の内寸が50mm程、小さい場合もあります)

また在来工法浴室(いわゆるタイル張りの浴室)の場合も、同様に壁と壁の距離を測りましょう。その際に壁のタイルと、その下の保護モルタルという塗材の厚みも計算に入れておく必要があります(20mm前後)。

タイルと保護モルタルを解体すれば多少空間を広くできます。そのため導入したいユニットバスのサイズに浴室の内寸が足りていなかったとしても、導入できる可能性はゼロではありません。

ユニットバスのサイズの選び方!家族構成とライフスタイルに合わせて決めよう

リフォームを検討するシニア夫婦

ユニットバスは高額な商品なので、できるだけ自分の希望に沿ったものを選択することが重要。ユニットバス選びに失敗しないために、おさえておきたいポイントを解説していきましょう。

ご自身の家族構成やライフスタイルによって、適切なユニットバスのサイズは変わります。

1人~2人暮らしで入浴は1人で行う場合

1人暮らし、または夫婦2人暮らしで1人ずつ入浴する場合は、1014~1216のサイズが適切といえるでしょう。

浴室の広さ おすすめ度
1014 浴槽はかなり狭いため、足を曲げて入浴する必要があります。 狭小の共同住宅専門のサイズになるので、新規導入はおすすめできません。
1114 浴槽は身長160cm未満の方であれば、多少ゆったりと入浴できます。 こちらも共同住宅向けのコンパクトサイズになるので、あまりおすすめできません。
1216 浴槽は広いとはいえませんが、問題なく入浴できる大きさがあります。 洗い場も含め、大人1人での入浴ならば問題はないでしょう。最低限は欲しいサイズになります。

3人暮らし以上でお子さんがいる場合

お子さんがいるご家庭は親子で入浴される機会も多いのではないでしょうか。親子入浴も想定すると1616タイプ以上のサイズをおすすめします。

浴室の広さ おすすめ度
1616 浴槽は大人1人であれば、ゆったりできます。親子入浴も十分可能な大きさです。 親子入浴を考えると最低限は欲しいサイズになります。
1618 浴槽のサイズは1616と同じです。洗い場のサイズは1人使用だと広く感じるでしょう。 小さなお子さんが複数いる場合は、洗い場の広さが十分確保できているサイズになります。

高齢な家族がいて、介護が必要な場合

高齢のご家族と同居されており、1人での入浴が不安、または介助がないと入浴できない場合は1624タイプ以上のサイズをおすすめします。

浴室の広さ おすすめ度
1624 浴槽の広さは1616と同じサイズです。洗い場がかなり広めに取られており、1人での使用であればかなり広く感じるでしょう。 介助しながらの入浴や、洗い場での洗体等を想定すると、確保しておきたいサイズになります。

ユニットバスのマンション用と戸建て用の違いは?

ユニットバスにはマンション用・戸建て用と商品が2種類用意されています。それぞれ何が違うのでしょうか?

結論をいうと「導入する浴室の形状」によって分かれています。マンションは一般的に、浴室の広さや天井の高さが戸建てより小さめです。

マンション用のユニットバスは、マンションの一般的な浴室のサイズを想定してコンパクトに作られています

ですからマンション用を戸建住宅に導入する事も可能です。また逆に天井の高さや広さが十分に確保されている、もしくは導入できるように調整すれば、戸建て用をマンションに導入してもOKです。

気に入った商品が自身の住宅に合わないタイプだったとしても、導入できる可能性はあります。一度リフォーム業者に確認してみてください。

費用はほとんど変わりませんが、戸建て用のユニットバスの方がマンション用よりもやや安い傾向があります。

サイズ 特徴
マンション用 比較的サイズの小さい商品がメインです。 費用は戸建てよりやや高いものの、商品の種類は豊富です。
戸建て用 大きく、正方形に近いサイズ感の商品が多いでしょう。

内寸が規定より少し狭いものもあります。

費用はマンションより安くなる傾向があります。

商品の種類は少なめですが、ハイグレードの商品が多いでしょう。

ユニットバスのサイズ選びの注意点

ショールームにきた家族

ご自宅の浴室をユニットバスへリフォームする場合、必ず認識してきたい項目をチェックしましょう。

同じ表記でも、メーカーによってサイズが微妙に異なることがある

例えば同じ「1014」表記のユニットバスでも、メーカーによっては微妙にサイズが異なることがあります。

想定していたサイズと異なっていた場合、追加工事が必要になることも。そのためユニットバスのサイズは自分1人で決めず、プロのサポートを受けながら検討するのがおすすめですよ。難しい間取りの改造や、どのようなサイズが導入可能なのかをしっかりと判断してくれる業者を探しましょう

ちなみにハウスメーカーではなく施工業者に依頼すれば、費用を安く抑えることができます。

「でもどの施工業者に相談すれば良いのか分からない」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアでは郵便番号や求める条件を入力するだけで、複数のお風呂リフォーム業者から仮に見積もりがもらえます。各社の費用やサービス内容を比較し、より安く信頼できるところに相談できますよ

またサイズの悩みなどはチャットで相談することもできます。見積もりもチャットも無料なので、ぜひ一度使ってみてください。

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ユニットバスを導入する場合、今の風呂よりも狭くなることがある

お風呂のリフォーム

在来工法浴室(いわゆるタイル張りの浴室)は、浴室となる空間の壁や床に直接防水処理を施し、その上からタイルを張り合わせて作り上げたもの。そのため浴室という空間の広さを最大限に生かせる施工になっています。

一方ユニットバスは浴室の中で壁・天井・床のパネルを組み上げ、新たな空間を作ります。つまり既存の浴室より確実に狭い浴室になってしまうということ。在来工法の浴室からユニットバスへリフォームした場合、浴室は確実に狭くなるという事を理解しておきましょう。

どうしても従来より広い浴室にしたい場合は、洗面所側を解体して空間を増やし、大きなサイズのユニットバスを導入することも可能です。

一方ユニットバスの入れ替えの場合は、配管の位置や形状を工夫することにより、狭い浴室でも大きなサイズを導入できるよう設計された商品もあります。

こんな場合はユニットバスへのリフォームができない

極端な例ですが既存の浴室があまりにも狭い、形状が特殊といった場合は、適応するユニットバスのサイズがないこともあります。

ただしリフォーム業者が施工のリスクを避けて断っていたり、導入できる商品があることを知らなかったりというケースも。

ユニットバスは受注生産品になるので、一度誤った見立てをして製品を注文してしまった場合、返品ができません。こういった事情から導入可能か微妙なケースに関しては、依頼を断る業者も少なくないのです。

そういった場合も考慮して、一度導入不可と言われた場合でも複数の業者に相談し、回答をもらうようにしましょう。

ユニットバスへリフォームする際は、サイズ以外にも見ておくべきことはある?

お風呂に入る人

ユニットバス選びは、サイズ以外にも以下の要素を考えておきましょう。

浴室のレイアウトについて

ユニットバスは各メーカーが販売している既製品になるので、デザインや素材、備品の配置などを変更する事ができません。

「どうしても洗い場の真ん中に浴槽を置きたい」「壁や天井をヒノキにして温泉宿風に仕上げたい」など浴室に譲れないこだわりがある場合は、在来工法で造作てください。

窓の位置は変えることができない

窓のサッシは外壁を開口して組み入れています。ですから在来工法浴室にユニットバスを導入する場合、窓の位置にあわせて開口部のあるパネルを選択する形になります。

商品によっては既存の窓の形に合わせられない場合も。その場合はサッシ自体を交換するか、別商品を選択しなければなりません。または既存品を加工したり、窓自体をパネルでふさいでしまったりという対応も想定されます。

ユニットバスの有名メーカー・それぞれのおすすめ商品

白いバスルーム

ユニットバスは各メーカーから多種多様な商品が発売されています。代表的な商品をいくつか挙げていきましょう。

メーカー おすすめ商品 製品特徴
TOTO

水回り製品の大手。安定した製品クオリティが特徴。

サザナ(戸建て用)
  • 優れた断熱構造で、浴室内の温度を保つ。
  • 床表面の加工により皮脂汚れが落ちやすい。
  • 掃除しやすいカウンターデザイン。
LIXIL

総合建材メーカー。比較的、費用を抑えた商品選びができる。

アライズ(戸建て用)
  • 排水時に渦をつくり、ゴミをまとめてくれる「くるりんポイ排水口」。
  • 取り外して掃除が可能なコーナーシェルフ、カウンター。
  • 冷たさを感じにくく汚れを落としやすい床「キレイサーモフロア」。
Panasonic

家電、建材ともに有名な、国内屈指の大手メーカー。

オフローラ(戸建て用)
  • 表面が硬く、なめらかで汚れがつきにくい「スゴピカ浴槽」。
  • 高い保温力で追い焚き回数を減らせる「保温浴槽Ⅱ」。
  • 防水性に優れ、汚れが入りにくく、乾きやすい「スミピカフロア」。
タカラスタンダード

水回りの住宅建材メーカー。ユニットバスに関しては250mm刻みでサイズオーダーが可能なので、希望の商品を導入する事が可能。

レラージュ(戸建て用)
  • 油性ペンの汚れも水拭きだけで落とせる「ホーロークリーン浴室パネル」。
  • FRP素材の3倍のなめらかさを持ち、手入れがしやすいアクリル樹脂製の「キープクリーン浴槽」。
  • 250mm間隔でサイズオーダー可能な、ぴったりサイズシステムバス。

各商品どれも魅力があって迷ってしまいますね。しかし本記事でも解説してきた通り、選択した商品のサイズや浴室の形状によって導入が難しい場合もあります。そういった場合は商品を変えるか、工事による造作を行わなければなりません。

知識も経験も豊富な施工業者であれば、代替商品の提示や造作の提案もスムーズに行ってくれるでしょう。ただしハウスメーカーに相談すると施工費用は高くなりがちです。できる限り費用を抑えたい方は、施工業者(リフォーム業者)に相談するのがおすすめです

より安く信頼できる施工業者にお願いしたい場合は、ぜひミツモアの「無料見積もり比較」をしてみてください。

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