お風呂掃除にはオキシクリーンの使用が効果的です。
オキシクリーンはパウダー状の酸素系漂白剤で、お湯に溶かしてつけ置きするだけで、しつこい汚れも簡単に落とせるとても便利な掃除アイテムです。
この記事では、便利なオキシクリーンを使用したお風呂掃除の方法について詳しく紹介します。
浴室内にヌメリや湯垢などの取れにくい汚れが付着して困っている方は、ぜひ参考にして掃除をしてみてください。
お風呂掃除にぴったり!オキシクリーン
オキシクリーンはお湯に溶かすだけで家中の掃除に使用できる、非常に使い勝手のよい漂白剤です。まずはオキシクリーンの特徴と種類について紹介します。
オキシクリーンは粉末状の酸素系漂白剤
|
オキシクリーンは、粉末状の酸素系漂白剤です。取っ手付きのバケツのような目立った容器に入っているので、スーパーやドラッグストアなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
漂白だけでなく消臭にも効果を発揮することが特徴で、酸素系のため漂白剤特有のツンとした気になる臭いもありません。また脱色の心配がないので、色柄物の衣類の漂白にも役立ちます。
アメリカ版と日本版が存在
オキシクリーンには主に二種類あり、アメリカ版と日本版が販売されています。どちらも粉末状になっていて大きな違いはありませんが、成分やパッケージの大きさなどにやや違いがあります。
アメリカ版の特徴
|
アメリカ版のオキシクリーンには界面活性剤と香料が含まれています。界面活性剤が入っているとより泡立ちがよくなるため、頑固な汚れを落としたい際に向いています。
容量が大きいこともアメリカ版の特徴で、1箱になんと5kgものオキシクリーンが入っています。
日本のドラッグストアやスーパーなどでは販売しておらず、コストコやオンラインショップなどで購入可能です。
日本版の特徴
|
一方、日本版のオキシクリーンは日本製ではなく中国で製造されており、アメリカ版のように界面活性剤や香料は含まれていません。
「手肌に優しい方がよい、なるべく無香料の漂白剤を使用したい」場合は、日本版を選ぶとよいでしょう。
大きさは500g・1500g・つめかえ用(1,000g・2,000g)の3種類で、ドラッグストアやスーパーなどで手に入れることができます。少量から試せることがうれしいですね。
オキシクリーンは皮脂や手垢汚れに特に効果的
オキシクリーンはアルカリ性なので、反対の酸性の性質を持つ汚れの除去に向いています。
酸性の汚れとは皮脂や手あか・油分などの油汚れのことで、キッチンにこびりついた焦げやお風呂に付着した皮脂汚れに特に効果を発揮すると言えるでしょう。
オキシクリーンが効果的な汚れ
|
酸素系漂白剤には除菌・殺菌効果もあるので、カビやヌメリの除去にも役立ちます。
オキシクリーンで風呂全体が掃除可能
お風呂に付着する汚れは酸性汚れが多いため、アルカリ性のオキシクリーンを使えば、風呂中を掃除できます。
ここでは、オキシクリーンが役立つ場所を5つのパーツに分けて紹介します。
1. 風呂釜(浴槽)の湯垢
風呂釜や浴槽は、特に湯垢をはじめとした汚れが溜まりやすい場所です。湯垢は取れにくく、スポンジで少しこすった程度ではなかなか落ちません。
風呂釜に付着した汚れはオキシクリーンを溶かしたお湯でつけ置きすることで、こびりついた汚れも簡単に落とせます。
2. 小物類のヌメリ
お風呂の中に置きっぱなしの小物は、気がつくとヌルヌルになってしまっていることが多いです。
特に子どものお風呂用おもちゃやシャンプーボトルがヌルっとして、嫌な気持ちになったことがある方も多いのではないでしょうか。
嫌なヌメリが気になる小物も、オキシクリーンを溶かしたお湯の中に入れておくだけですっきりさせることができます。汚れが気になる小物は風呂釜掃除の際に一緒につけ置きしてしまいましょう。
3. 床の黒ずみやカビ
お風呂の床やタイルの隙間には汚れが詰まったり、カビが発生したりしていることもあります。
掃除がしにくい床は、オキシクリーン液でのつけ置きが便利です。オキシクリーンで掃除をすることで、気になる黒ずみやカビも一気にきれいにできますよ。
4. 排水口に溜まった汚れ
またオキシクリーンは床だけでなく、排水口の掃除にも役立ちます。排水口は石鹸カスや皮脂汚れなどが流れるため、汚れが特に溜まりやすい場所です。
細かいパーツもつけ置きをすることで、ヌメりを取り除きすっきりとさせましょう。
5. 壁のカビやヌメリ
お風呂の壁にはボディーソープやシャンプーなどが飛び、カビが発生していることが多いです。壁はこすり洗いを行い、汚れを浮かせて落とします。
【お風呂掃除1】浴槽や風呂釜はオキシ漬け
ここからは、オキシクリーンを使用したお風呂掃除の手順を場所別に1つずつ紹介します。浴槽と風呂釜、小物の掃除方法を解説します。
用意するもの
浴槽掃除をする際には、次のものを用意しましょう。
|
浴槽に直接お湯を溜めてつけ置き洗い
浴槽の掃除は、お湯にオキシクリーンを混ぜて放置するつけ置き洗いを行います。
使用するお湯は残り湯でも問題ありませんが、つけ置き洗いをする際は入浴剤を入れていないお湯を使ってください。
掃除方法は以下の通りです。
浴槽と風呂釜のつけ置き手順
|
オキシクリーンが混ざったお湯を捨てた後の、手順「5〜7」がすすぎの役割を果たしています。
風呂釜内部に入り込んだ漂白剤の成分をよくすすぐため、すすぎは1度ではなく2〜3回程度行いましょう。
ついでに小物類もまとめてお掃除しよう!
浴槽のつけ置き洗いをする際には、ヌメリや汚れが気になる小物類もまとめて掃除をすると便利です。一緒に浴槽に沈めてしまいましょう。
まとめて掃除できる小物の例
|
小物類は軽く浮きやすいので、お湯に入れた後にそのまま放置すると、全ての面が浸からなくなってしまいます。小物類は定期的に浴槽のお湯をかけたり、向きを変えたりすることをおすすめします。
またシャンプーボトルなどあまり熱いお湯に入れられない小物は、洗面器などにオキシクリーン液を取り分けておき、少し冷めてからつけ置きすると安心です。
風呂釜を壊さない!痛ませない!失敗しない3つのコツ
オキシクリーンを使用した風呂釜掃除に失敗しないためにも、次の3つのコツを意識しましょう。
|
お湯は浴槽半分程度、風呂釜の穴の5cm上程度まで溜めて溶け残りがないようによく混ぜましょう。
また、オキシクリーンの量が多すぎたり少なすぎたりしても、思ったような洗浄効果を得られなくなってしまいます。
さらに、風呂釜をしっかり掃除するためには追い焚きの回数も重要です。
「オキシクリーンを入れた後・放置しているとき・すすぎ時」の最低3回は追い焚きを行いましょう。放置時に追い焚きをすると温度が下がりにくくなるため、より汚れが落ちやすくなります。
また長く掃除をしていない場合や汚れが特に気になる場合は、つけ置きの時間を6時間に増やすとより効果を感じられますよ。
【お風呂掃除2】床掃除にもオキシ漬けが効果的
風呂床はタイルの目地などに石鹸カスやカビが付着していることが多いです。排水口を塞いで、つけ置き洗いを行いましょう。
用意するもの
お風呂の床掃除で用意するものは次の通りです。
|
お風呂の床は排水口を塞いでつけ置き洗い
風呂床掃除をする際は、まずビニール袋に水を入れたもので排水口を塞ぎます。
床にオキシクリーン液が流れるので、バスサンダルなどを用意して足に直接液体が触れないように気をつけてください。
お風呂の床のつけ置き洗いの手順
|
床掃除のコツは「排水口をしっかりと塞ぐ」
お風呂の床掃除のコツは、排水口をしっかりと塞ぐことです。排水口が塞がれていないと、せっかく作ったオキシクリーン液が流れていってしまいます。
ビニール袋にはたっぷりと水を入れ、空気をできるだけ抜いてから口を縛ってください。
またオキシクリーンをまく時は一箇所にまき、シャワーのお湯をかけてよく溶かします。
つけ置きしても取れないしつこい汚れは、お湯を捨てた後に歯ブラシなどのブラシでこすると落ちやすくなりますよ。
【お風呂掃除3】排水口のヌメリ汚れもつけ置きで
床掃除をした後は、排水口も忘れずに掃除を行いましょう。オキシクリーンでつけ置きをすれば、気になるヌメリも簡単に落とせます。
用意するもの
排水口掃除で用意するものは以下の通りです。
|
排水口と排水口カバーに分けてつけ置き洗い
排水口の掃除は排水口と排水口カバーに分けて行います。排水口カバーはビニール袋に入れてつけ置きするので、排水口カバーが入る程度のちょうどよい大きさの袋を用意してください。
排水口のつけ置き洗いの手順
|
排水口掃除のコツは「事前のゴミ掃除」
排水口掃除が失敗しないコツは、事前にゴミを取り除いておくことです。
排水口には髪の毛や石鹸カスなどの汚れが多く溜まっていますが、オキシクリーンには汚れを溶かす作用はありません。汚れを取り除いてから掃除を行いましょう。
【お風呂掃除4】壁の汚れはこすり洗い
お風呂の壁はつけ置き洗いが難しいので、こすり洗いを行いましょう。お風呂の壁の掃除方法を解説します。
お風呂の壁の掃除方法
壁はつけ置きに使用したオキシクリーン液を使用して、こすり洗いをすると汚れを落としやすくなります。オキシクリーン液をスポンジに含ませ、軽くこすった後に洗い流しましょう。
オキシクリーンのお風呂掃除3つの注意点
最後に、オキシクリーンでお風呂を掃除する際の注意点を3つ紹介します。
①ゴム手袋着用と換気は必ず行う
オキシクリーンはアルカリ性の洗剤であり、皮膚に付着すると荒れてしまう恐れがあるため、必ずゴム手袋を着用しましょう。
またオキシクリーンは塩素系漂白剤と異なり独特なにおいか発生しないため、換気をおろそかにしてしまいがちですが、必ず換気するようにしてください。
②使用量を守り、使用後はしっかり洗い流す
「たくさんオキシクリーンを入れれば、その分汚れが落ちやすくなるのでは」と思うかもしれませんが、入れすぎるとすすぎに時間がかかってしまいます。使用量は守り、入れすぎには注意しましょう。
また掃除後のすすぎは複数回行うことも重要です。汚れが残ると異臭が発生する原因にもなります。掃除をした後は念入りにすすぎを行いましょう。
③水垢は落ちない!
お風呂掃除の際に気になる水垢はアルカリ性汚れのため、残念ながらオキシクリーンでは汚れを落とせません。
水垢にはクエン酸など酸性の性質を持つ掃除アイテムが効果的です。水垢が残ってしまった場合は、オキシクリーンをよく流した後にクエン酸を使用して掃除を行ってみてください。
お風呂の水垢掃除については以下の記事を参考にしてみてください。
お風呂だけでない!オキシクリーン活用術
これまでオキシクリーンを使ったお風呂掃除の方法について説明してきましたが、オキシクリーンは他の場面でも使える万能アイテムなんです!
オキシクリーンの活用術
オキシクリーンはお風呂だけでなく、洗濯機や衣服、トイレにも使える万能アイテムです。オキシクリーンを購入した際には、様々な場面で活用してみましょう。
以下の記事では、オキシクリーンの活用術について説明しているので参考にしてみてください。
取れない汚れはプロのクリーニング業者に依頼しよう!
お風呂は家の中でも特に汚れが溜まりやすい場所です。オキシクリーンを使用しても汚れが落ちない場合は、無理に汚れを取り除こうとせずプロに依頼しましょう。
掃除のプロに依頼すれば、自分では掃除がしずらいエプロンなどの細かい場所もピカピカにしてもらうことができます。また自己流で掃除をして万が一お風呂が傷んだり、壊れたりする心配もありません。
汚れが気になるお風呂はプロに依頼して、短時間でピカピカを取り戻しましょう。