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頑固なカビはオキシクリーンで徹底退治!場所別活用術8選

最終更新日: 2024年04月25日

「お風呂の隅や衣類にカビが発生してしまい、洗ってもなかなか落ちない」とお悩みではありませんか?しつこいカビを取り除いてきれいな状況に戻すためには、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使った掃除が効果的です。

この記事ではお風呂やゴムパッキン、窓枠や衣類など、カビが生えやすい場所の掃除方法について解説します。オキシクリーンを使ってカビをきれいに取り除きましょう!

オキシクリーンはカビにも効果的!

オキシクリーン
オキシクリーンは万能な酸素系漂白剤

オキシクリーンは近年注目を集めている漂白剤で、掃除に使用している方も多いかもしれません。アルカリ性のため、酸性の性質を持つ油汚れや手あかはもちろん、同じく酸性のカビにも効果を発揮します。

オキシクリーンの特徴や塩素系漂白剤との違いについて紹介します。

強力な洗浄効果が人気の「オキシクリーン」

オキシクリーン 1500g | amazon
オキシクリーン 1500g | amazon

オキシクリーンはアメリカ生まれの酸素系漂白剤で、強力な洗浄効果が人気を集めています。

オキシクリーンの特徴

  • 強力な洗浄効果
  • 酸素系で漂白剤特有のツンとしたニオイがしない
  • 色柄物に使用可能
  • 除菌・消臭効果あり

中身は細かなパウダー状になっており、お湯に溶かすだけで家中の掃除や衣類の漂白に使用できます。酸素系漂白剤で漂白剤特有のツンとした臭いがなく、色や柄物の衣類に使用しても色落ちしないことも特徴の1つです。

また除菌・消臭効果があり、カビやニオイの除去に効果を発揮します。カビキラーのようなカビ専用洗剤ではないため、カビを防止する効果が無い点には注意が必要です。

オキシクリーンを使用する際のポイントの図解
オキシクリーンはお湯に溶かしてよくかき混ぜる

カビキラーとは一緒に使わないのがベター

「オキシクリーンだけではカビを完璧に取り除けなさそうなので、カビキラーを一緒に使いたい」と思う方も多いかもしれません。しかし、塩素系漂白剤のオキシクリーンと塩素系漂白剤のカビキラーを混ぜると酸素が発生し、本来の漂白効果が発揮できなくなってしまいます。

掃除用洗剤のように2つを混ぜて有毒ガスが発生することはありませんが、混ぜるメリットもありません。せっかくの漂白効果を薄めないためにも、混ぜないようにしましょう。

基本的な使い方はオキシ漬けとオキシ拭き

オキシクリーンを手に持つ女性
オキシクリーンは家中の掃除に役立つ

オキシクリーンの基本的な掃除方法を2つ紹介します。どちらも難しいものではないので、掃除をする場所によって使い分けてみてください。

【使い方1】オキシ漬け (つけおき)

カラフルな服のつけ置き
オキシ漬けで頑固な汚れもしっかり洗浄

オキシクリーンを使った掃除方法の基本となるのが「オキシ漬け」と呼ばれる方法です。オキシクリーンを溶かしたお湯の中に小物などをつけて放置する方法で、つけおきをすることで頑固な汚れも落ちやすくなります。

用意するもの

  • オキシクリーン・・・付属スプーン1杯
  • 40~60℃のお湯・・・4リットル
  • 桶などの容器 (金属製でないもの)
  • ゴム手袋 (手肌の弱い方)

オキシ漬けの手順

  1. お湯を容器に入れる
  2. オキシクリーンを容器に入れる
  3. 汚れを落としたいものを容器に入れる
  4. 1~6時間ほどつけ置く
  5. 容器から取り出してよくすすぐ

つけおきの時間を汚れの程度によって変更することがポイントで、汚れが軽度な場合は2時間程度、汚れがひどい場合は6時間程度放置すると落ちやすくなります。オキシ漬けをした後はスポンジなどで軽くこすって表面の汚れを落とし、よく水で洗い流してください。

以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:オキシ漬けで汚れを強力洗浄!基本のやり方から場所別の方法まで紹介 | ミツモア

【使い方2】オキシ拭き (拭き掃除)

たらいと洗剤とクロス
オキシ漬けが出来ないところにはオキシ拭き!

つけおきができない場所には拭き掃除である「オキシ拭き」が有効です。オキシクリーンの溶液に雑巾を浸してよく絞り、気になる汚れを拭き取っていきましょう。

用意するもの

  • オキシクリーン・・・付属スプーン1杯
  • 40~60℃のお湯・・・4リットル
  • クロス・・・2枚
  • 桶などの容器 (金属製でないもの)
  • ゴム手袋 (手肌の弱い方)

オキシ拭きの手順

  1. お湯を容器に入れる
  2. オキシクリーンを容器に入れる
  3. クロスに溶液を染み込ませ、よく絞る
  4. クロスで拭く
  5. 別のクロスで水拭きする
  6. 自然乾燥させる

壁紙などにも使用できますが、オキシクリーンを溶かした液体で拭き掃除を行った後は必ず水拭きを行い、漂白剤の成分を残さないように気をつけてください。

また壁紙の素材によっては、色落ちなどのダメージが発生する場合もあります。はじめてオキシクリーンで掃除をする際は、端など目立たないところで確認してから行うことをおすすめします。

【活用術8選】オキシクリーンで家中のカビを撃退

バケツや洗剤など掃除道具
オキシクリーンはつけおき洗いが効果的

オキシクリーンを使えば、家中のカビを掃除できます。オキシクリーンを活用した具体的な掃除方法について、特にカビが気になるお風呂やカーテン、タオルなどの掃除手順を中心に紹介します。

オキシクリーンを活用できる場所の図解
オキシクリーンはさまざな場所の掃除に役立つ

【活用術1】お風呂をオキシ漬け

お湯を張った浴槽

お風呂は湿度が高く湿っている時間が長いため、家の中でも特にカビが発生しやすい場所の1つです。お風呂のカビを除去するためには、浴槽のお湯にオキシクリーンを混ぜてつけおき洗いを行いましょう。

【お風呂】オキシ漬けの手順

  1. 浴槽に40〜60℃のお湯をためる
  2. 付属のスプーンに20杯程度のオキシクリーンを入れ、よく混ぜる(湯量が80リットルの場合)
  3. 浴槽に風呂用のイスなど汚れが気になる小物類をしずめる
  4. 2〜6時間程度放置する
  5. ブラシやスポンジでこすり洗いをする
  6. シャワーでよく洗い流す

頑固な汚れが多い場合は、放置する時間を長くすると効果を感じやすくなります。つけおきに使用するお湯はお風呂の残り湯でも問題ないので、しつこい汚れやカビが多く付着している場合は、つけおき時間を6時間程度確保してみてください。

また狭い場所などつけおきだけでは汚れが落ちない場所は、オキシペーストの活用が効果的です。

用意するもの

  • オキシクリーン・・・50g
  • 重曹・・・50g
  • ぬるま湯・・・50ml
  • 容器
  • 混ぜる棒

※1:1:1の割合で材料を用意

オキシペーストの作り方

  1. 材料を容器に入れる
  2. 容器の中身がペースト状になるまで混ぜる
  3. 垂れてこないくらい粘度が出れば完成

オキシペーストを汚れが気になる部分に塗りこみ、1時間程度放置してからスポンジや歯ブラシなどでこすり洗いをします。ペーストは残りやすいので、こすった後はシャワーでよく洗い流しましょう。

【活用術2】お風呂場などのゴムパッキンはパック洗い

ゴムパッキンをパック洗い

お風呂場のドアなどのゴムパッキン部分に黒っぽい汚れがたまっていたら、それはカビの可能性が高いです。ドアパッキンは他の場所に比べて狭く洗いにくいので、液垂れしにくいペーストを使用してパックを行うとカビが取れやすくなります。

【ゴムパッキン】パック洗いの手順

  1. 重曹ペーストをパッキンの部分に塗り込む
  2. ペーストの上からラップを被せる
  3. 1時間程度放置する
  4. 歯ブラシなど小さなブラシでこすり洗いをする
  5. シャワーでペーストが残らないように洗い流す

ゴムパッキン部分は狭くてペーストを塗りにくいので、綿棒など先の細い棒状のもので塗り拡げると便利です。またこすり洗いをした後は、シャワーでペースト残りがないように十分に洗い流してください。

ゴムパッキンの掃除方法については以下の記事でも詳しく紹介していますので、合わせて参考にしてください。

関連記事:【箇所別】ゴムパッキンのカビの取り方とその予防方法を解説します!|ミツモア

【活用術3】カーテンのカビはオキシ漬け

レースカーテン

寒暖差により窓に結露が発生し、カーテンにカビが生えてしまうこともあります。カーテンに発生してしまったカビは通常通り洗濯するだけでは落ちにくいですが、オキシクリーンを使用してつけおき洗いをすると取れやすくなります。

【カーテン】オキシ漬けの手順

  1. 浴槽に40〜60℃のお湯をためる(カーテンがつかる程度)
  2. 付属のスプーンに4杯程度のオキシクリーンを入れ、よく混ぜる
  3. カーテンを浴槽の中に沈め、1時間〜6時間程度放置する
  4. 浴槽にたまった液体を流し、水を出してすすぎを数回行う
  5. 軽く水気をしぼったカーテンを洗濯機に入れ、脱水する
  6. 干してよく乾燥させる

カビが多く付着していると長い時間放置した方がよいのではと思うかもしれませんが、6時間以上のつけおきは生地が痛む原因になってしまいます。つけおきの時間は6時間以内にとどめ、つけおき後は漂白剤を水でよく洗いながしてください。

【活用術4】布団のカビもオキシ漬け

布団

またつけおき洗いで布団を洗うこともできます。布団は分厚いためふみ洗いをすることになるので、足に直接オキシクリーン液が触れないように、よく洗った長靴やビニール袋などを足に巻いてふみ洗いを行うと便利です。

【布団】オキシ漬けの手順

  1. 浴槽に40〜60℃のお湯をためる
  2. 付属のスプーンに4杯程度のオキシクリーンを入れ、よく混ぜる
  3. 布団をつけて1時間程度放置する
  4. 布団をふみ洗いをする
  5. 浴槽のお湯を抜き、きれいな水をはる
  6. 再度ふみ洗いを行いすすぐ
  7. 布団を浴槽のへりにかけて乾燥させる
  8. 外などに干す

またふみ洗いはすすぎの際にも行う必要があります。漂白剤の成分を残さないように、数回行いましょう。触ってみてぬるっとした感じがなくなるまで行うことがポイントです。

【活用術5】壁はオキシ拭きとパック洗い

部屋の壁紙

壁はつけおき洗いができないので、オキシクリーンを溶かした液体で拭き掃除をするとよいでしょう。拭き掃除では落ちなさそうな頑固な汚れには、以下のようなキッチンペーパーを使用したパックが効果的です。

【壁】パック洗いの手順

  1. 40℃程度のお湯1リットルにオキシクリーン小さじ1を入れ、よく混ぜる
  2. キッチンペーパーをオキシクリーン液の中に浸し、よく絞る
  3. 汚れが気になる部分にキッチンペーパーを貼り付ける
  4. 20分程度放置する
  5. 時間が経ったら剥がし、オキシクリーン液が染み込んだキッチンペーパーで軽く汚れを拭き取る
  6. 水で濡らして固く絞った雑巾で壁を拭く

壁紙の材質によっては変色などのダメージが生じる場合もあります。特に壁紙と壁紙の切れ目であるつなぎ目は、水分が入ると剥がれやすくなってしまいます。パックをする際は、つなぎ目を避けて行ってください。

またオキシクリーンの濃度が濃すぎると、同じく壁紙がダメージを受ける原因になります。汚れが酷いと多くの量を入れたくなるかもしれませんが、オキシクリーンの量はお湯1リットルに対して小さじ1杯程度にしましょう。

もし汚れが酷い場合は、雑巾の代わりに水で濡らしたメラミンスポンジを使用すると取れやすくなります。

【活用術6】窓枠もパック洗いが効果的

綺麗な窓枠

ゴムパッキンと同様、窓枠もカビや汚れがたまりやすい場所です。窓枠は壁紙と同じようにキッチンペーパーを使用してパックを行いましょう。

【窓枠】パック洗いの手順

  1. 40℃程度のお湯1リットルにオキシクリーン小さじ1を入れ、よく混ぜる
  2. キッチンペーパーをオキシクリーン液の中に浸し、よく絞る
  3. 汚れが気になる部分にキッチンペーパーを貼り付ける
  4. 20分程度放置する
  5. 時間が経ったら剥がし、オキシクリーン液が染み込んだキッチンペーパーで軽く汚れを拭き取る
  6. 溝は歯ブラシなどの小さいブラシでこすり洗いをする
  7. 水で濡らして固く絞った雑巾で拭く

パックをした後はできれば水洗いを行い、詰まったゴミや漂白剤を洗い流してください。

【活用術7】衣服のカビにはオキシ漬け

衣服をつけ置き洗い

オキシクリーンは酸素系漂白剤なので色落ちの心配がなく、衣服に付着したカビの除去にも使用できます。

【衣服】オキシ漬けの手順

  1. バケツ(2リットル)に40℃程度のお湯を入れる
  2. 付属のスプーン半量程度のオキシクリーンを入れ、よく混ぜる
  3. カビが生えた服をつける
  4. 1時間程度放置する
  5. 服を軽く絞り、通常通り洗濯を行う

つけおきをしてもまだカビが残っている場合には、もみ洗いをしてみると落ちやすくなります。ただオキシクリーン液をずっと触れていると肌が荒れることがありますので、作業をする際はゴム手袋を着用することをおすすめします。

またバケツなどの用意が難しい場合は、洗面所やシンクに栓をすることでもつけおきが可能です。オキシクリーンの量は2リットルに1/2杯を目安に調節してください。

【活用術8】タオルのカビにもオキシ漬け

積みあがったタオル

服と同じく、タオルにカビが生えた場合もオキシクリーンのつけおき洗いで取り除くことができます。黒カビの場合は特に取れにくいため、つけ置きする時間を長くするとよいでしょう。

【タオル】オキシ漬けの手順

  1. バケツに40℃程度のお湯を入れる
  2. 付属のスプーン半量程度のオキシクリーンを入れ、よく混ぜる
  3. カビが生えたタオルをつける
  4. 3時間〜6時間放置する
  5. タオルを軽く絞り、通常通り洗濯を行う

他の使い方もまだまだ沢山

オキシクリーンは家中の掃除に活用できる便利なアイテムなので、上記の場所以外に、洗濯機や蛇口の吐水口の掃除にも使用できます。それぞれの掃除方法については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:洗濯機の掃除ならオキシクリーンを使おう!オキシ漬けの方法とは|ミツモア
関連記事:蛇口の掃除方法|吐水口はオキシクリーンでつけおき!|ミツモア

オキシクリーンを使用する際の3つの注意点

注意喚起の張り紙
オキシクリーンを使えない素材もある

オキシクリーンを使用する際の注意点は主に3つあります。知らずに使用すると変色や劣化などの原因になるので、注意点を意識した掃除を心がけましょう。

オキシクリーンを使う際の3つの注意点を図解
オキシクリーンを使う際は以下の3点に注意

注意点①素材を確認する

オキシクリーンはさまざまな場所の掃除に使用できますが、一部使用できない素材も存在します。痛みや変色・劣化などの原因になるので、使用前には必ず素材を確認しましょう。

オキシクリーンが使用できない素材

  • 水洗いできないもの
  • ウールやシルク
  • 革製品
  • 大理石
  • 金属
  • ドライクリーニングの表示がある衣類
  • 仕上げ加工された木材
  • ラテックス塗料
  • サビやペンキ塗装されたもの

注意点②ゴム手袋と換気はマスト

オキシクリーンが長時間手肌に触れると、肌荒れの原因になります。掃除をする際はゴム手袋を着用し、オキシクリーン液が直接肌に触れないように注意してください。

また換気も重要です。オキシクリーンは塩素系漂白剤のような臭いはしないものの、使用中は換気をしましょう。定期的に窓を開けるか、換気扇のスイッチを入れっぱなしにして換気をしながら掃除を行うのがおすすめです。

注意点③密閉・密封、作り置き禁止

保管状況にも注意が必要です。封を開けた後は別の容器に移し替えたくなるかもしれませんが、オキシクリーンを密閉された容器に入れると過酸化水素が発生し、容器が変形・破損することがあります。もし移し替える場合は、密閉・密封されない容器を選んでください。

またオキシクリーン液は作り置きもできません。一度オキシクリーンがお湯に溶けると過炭酸ナトリウムが分解され、効果が数時間しか持続しなくなってしまうためです。

少し面倒だと感じるかもしれませんが、オキシクリーン液やオキシクリーンを使用したペーストなどの作り置きはせず、掃除のたびに少量を作るようにしましょう。

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