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スパムとはどのような行為を指す?被害例や対策ツールを紹介

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最終更新日: 2022年10月27日

企業で働く上でスパムは注意すべき行為です。スパムの被害にあうと、社内の機密情報が盗まれる可能性があります。スパム対策を万全にするためにも、スパムとはどのような行為なのか、概要を含めて被害の一例や対策するためのツールをご紹介します。

スパムとは?

サイバーセキュリティ

「スパムとはどのような行為か?」と改めて聞かれると、答えられない人が多いかもしれません。スパムの概要について説明します。

セキュリティ用語で「迷惑な行為」を指す

スパム(SPAM)とは受信者の意向を無視して、不特定の人を対象にした「迷惑行為」です。具体的なスパム行為は次のとおりです。

  • 掲示板やSNSで迷惑なメッセージをばらまく
  • 情報を改ざんする
  • アカウントを乗っ取る
  • 大量にばらまかれるスパムメールやメッセージ

スパム行為の中で特に注意したいのは、スパムメールです。

異性からの出会いを求めるもの・占い・ギャンブルなど、興味の持ちやすいテーマを用いて、メールに対するアクションを起こさせようとします。

たとえばメールの返信を求めたり、メールの本文に記載されているリンク先へ誘導させたり、アプリをダウンロードさせたりとさまざまなパターンがあるでしょう。

スパムメールだと気づかずにアクションを起こすと、さらに大量のスパムメールを受信することになってしまいます。

企業にも多大な迷惑をかけるスパム行為

スパム行為は企業にも甚大な被害を与えます。たとえば企業・金融機関・公的機関などを標的にした、「標的型攻撃メール」と呼ばれるスパム行為があります。

標的型攻撃メールとは企業で働いている人を対象に、業務に関係があるような内容にみせかけてメールを送る行為です。

メールの件名が「会議の報告」「会議のお知らせ」など、メールの受信者がスパムと分からないように工夫されており、添付ファイルを開くように誘導します。受信者が添付ファイルを開くとウィルスに感染する仕組みです。

ウィルスに感染すると機密情報が盗まれたり、サイバー攻撃の踏み台となったりする可能性があります。感染したパソコンが危険にさらされるだけではなく、社内にあるパソコンにまで被害が拡大してしまうのです。

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スパムの被害例

サイバーセキュリティ

スパムは攻撃対象や攻撃範囲が広いと、多大な影響を与えます。スパム行為から身を守るために、スパムの被害例についてみていきましょう。

ウィルスメール

スパムの被害例として、一方的にメールを送りつける迷惑行為があります。

メールの内容は、「1等が当たりました。現金をプレゼントします!」「○○万円プレゼント」などと書かれるパターンがあります。お金を受け取るためのURLをクリックさせようと誘導しているのです。

実在する芸能人になりすまし、出会いを求めるメッセージを送るスパムもあります。その場合は「返信はこちらから」とサイトへの誘導を行い、移動したサイト先で「登録が完了しました」と表示されてお金を要求されるでしょう。

ほかにも有名な企業を名乗り、クレジットカード番号や銀行口座の暗証番号の入力を求めるものもあります。

ウィルスメールには、さまざまなバリエーションがあります。怪しいメールを受信した際は不用意にクリックしないように注意しましょう。

アカウントの乗っ取り

ウィルスメールに添付されているデータを開くと、マルウェアに感染する可能性があります。感染すると攻撃者にアカウントが乗っ取られて、遠隔操作をされるでしょう。

被害にあうとパソコンに保存されている情報が盗まれます。さらには踏み台攻撃に利用されてしまうのです。踏み台攻撃とは乗っ取ったパソコンを利用して、特定のサイトに攻撃をしかけます。

遠隔操作によってスパムメールを大量に送ったり、サイバー攻撃に利用されたりします。つまりサイバー攻撃の被害者になるだけではなく、加害者になる可能性があるというわけです。

パソコンが乗っ取られることで、サイバー犯罪に巻き込まれる可能性が高まります。怪しいと思ったメールは安易に開かないようにしましょう。

SNSの乗っ取り

SNSのアカウントが乗っ取られることは、スパム行為による被害例のひとつです。

SNSでスパム行為の被害を受けるきっかけとしては、すでに乗っ取られてしまった友人のアカウントを経由して動画やメールを開いてしまい、感染するケースがあります。

SNSのアカウントが乗っ取られることで、ほかの利用者にスパムメッセージを大量に送信してしまうでしょう。他人の投稿に対して関係のない画像やリンクを大量に送りつけることもあります。

企業アカウントとして運用しているSNSアカウントが乗っ取られると、会社の信用問題につながりかねません。アカウント連携を安易に行うのは止めましょう。

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スパムを未然に防ぐためには

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スパム行為を受ける前に、事前に防ぐ方法があります。スパム対策として有効な対策方法を解説します。

総合型の脅威管理アプライアンスを

スパムを未然に防ぎたいなら「総合型の脅威管理アプライアンス」を導入するのがおすすめです。

総合型の脅威管理アプライアンスとは、UTM (Unified Threat Management)はセキュリティ対策となります。

ファイアウォールやアンチウィルスソフトなど、異なるセキュリティ機能をひとつに集約して管理する機能です。

UTMを使うことで外部から送信される不必要なメールをはじいてくれるので、スパムをなるべく受信させないようにできます。

企業のスパム対策におすすめのツール

スパム対策を万全にするには、ツールの導入が有効です。企業向けのスパム対策ツールを三つ紹介します。

Microsoft365 with IIJ

自社でMicrosoft365のメール機能を使用しているなら、「Microsoft365 with IIJ」がおすすめです。

Microsoft365 with IIJはMicrosoft365にメールセキュリティ機能をプラスしたツールです。メールセキュリティを強化します。

Microsoft 365専用のツールになるため、ほかのメールサービスでは使えません。しかし精度の高いフィルタリングによって、さまざまな脅威から自社を守れるでしょう。

Microsoft365 with IIJ

Cisco Secure Email Gateway/Cloud Gateway

企業向けのセキュリティツールとして導入するなら、「Cisco Secure Email Gateway/Cloud Gateway」が効果的です。

「Cisco Talos」に所属するセキュリティの専門家250人が、全世界からスパムに関するデータを解析して対策をしています。

ツールを管理する側はほとんど何もしなくてもよいので、管理する手間がなくスパムメールに対して対処することが可能です。

Cisco Secure Email Gateway/Cloud Gateway

FortiGate

スパム対策のツールをお探しなら、「FortiGate」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

最新のフィルタリングを入れることで、スパム行為から保護することが可能です。その効果は独立機関によって認められています。

セキュリティは定期的に更新されており、流行のスパム行為があれば情報共有をして確実に保護できるでしょう。

FortiGateを活用して、スパム対策を推し進めていきましょう。

FortiGate

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スパム行為には注意しよう

サイバー攻撃

スパムとはセキュリティ用語で「迷惑な行為」を指し、私たちを言葉巧みにだまそうとします。中でも会社を標的とした「標的型攻撃メール」には、注意が必要です。添付されているファイルを開くことでウィルスに感染します。

スパムを未然に防ぐためには、総合型の脅威管理アプライアンスを導入するのがよいでしょう。セキュリティ機能が集約されているため、不要なメールの受信を防ぐことが可能です。

紹介したツールは便利ではありますが、ツールに慢心せずスパム行為には十分気をつけましょう。

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