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窓ガラスが割れた!自分でできる応急処置方法とガラス修理業者の選び方

最終更新日: 2025年05月16日

台風や突発的な事故により、窓ガラスが割れてしまったときは応急処置としてダンボールと養生テープで破損箇所をカバーしましょう。ただし応急処置はあくまで一時しのぎなので、なるべく早く窓ガラスの修理業者を見つける必要があります。

割れた窓ガラスの片づけ方や二次被害を防ぐ応急処置方法、窓ガラス修理業者の見つけ方をチェックしましょう。

割れた窓ガラスを片付けるときに用意するもの

割れてしまったガラスを片付けるときはケガをしないように、以下のものを用意しましょう。

用意するもの 用意する理由・使い方
軍手
  • 手のケガを防ぐため
  • 2枚重ねで使うとさらに安全
  • 皮手袋で代用可能
  • ゴム手袋は穴あき等の危険があるので使用しない
スリッパ
  • ガラスの踏み抜きによるケガを防ぐため
  • つま先まで覆われたタイプを推奨
養生テープ
  • ダンボールを固定するため
  • 布ガムテープで代用可能
ほうき
  • 割れたガラス片を安全に集めるため
ちりとり
  • 割れたガラス片を安全に集めるため
掃除機
  • 細かいガラスの破片を掃除するため
  • 直接ガラスの破片を吸うと故障の原因になるので注意する
ストッキング
  • 掃除機でガラスを吸うときに故障させないため
  • 目の細かい排水口ネットで代用可能
新聞紙
  • ガラス片を包んで捨てるため
  • 掃除機で吸った細かいガラス片を回収するため
  • 大きいチラシで代用可能
雑巾
  • 微細なガラス片を取り除くため
  • ガラス片が付着するため使い捨てにしてよい雑巾を使う
ダンボール
  • ガラスがこれ以上割れないよう保護するため
ブルーシート
  • 外からの風雨からガラスを守るため
厚手のごみ袋
  • 割れたガラスを捨てるため
  • 複数枚を重ねて使うと破れにくい
スマートフォン
  • 被害状況を撮影・記録するため
  • フラッシュライトで細かいガラス片の有無を確認するため

窓ガラスが割れたときの対処法

窓ガラスが割れたときは落ち着いて対処することが大切です。まずは以下の流れでガラスの片づけを行いましょう。

① 子供やペットを割れたガラスから遠ざける

子供や高齢者、ペットがいる家庭は家族が割れたガラスでケガをしないようにガラスから遠ざける必要があります。

最も効果的なのは窓ガラスが割れた部屋を立ち入り禁止にして、少なくとも掃除が終わるまで近づけないことです。

部屋数の関係で完全な隔離が難しい場合は、一時的に玄関や浴室・脱衣場など安全が確保されている場所に移動してもらったり、ペットであればケージに入れたりしましょう。

② 窓ガラスが割れた様子を撮影する

片づけを始める前に窓ガラスが割れている様子を撮影しましょう。異なる角度から複数枚撮影することで、ガラスの修理業者に被害状況の説明がしやすくなります。

特に保険を使って修理をするときは、保険会社に被害状況がわかる画像を提出する必要があります。そのため、証拠写真となる画像は重要です。

③ 軍手やスリッパを着用する

ガラスの片づけを始める前に、軍手やスリッパで手指や足の保護を行いましょう。特にスリッパは重要な保護具です。破片が粉々に飛び散っていても、スリッパを履いていればガラスの破片を踏み抜いてしまう事故を防げます。

軍手は皮手袋でも代用ができますが、分厚く細かな作業が難しくなる可能性がある点にご注意ください。

なお、ゴム手袋は鋭くなったガラスの側面で手袋が切れてしまったり、破片が手袋を突き抜けたりするリスクがあるので、なるべく使わないようにしましょう。もしゴム手袋でガラスの片づけを行う場合は、ケガをしないように細心の注意を払ってください。

④ 大きなガラスの破片を取り除く

懐中電灯の光やスマートフォンのフラッシュライトで照らしながら、大きなガラスの破片を取り除きましょう。強い光で照らすことでガラスの破片が光を反射し、微細な破片でケガをする確率を下げられます。

まずは手に取れるサイズの大きな破片を取り除き、ごみ袋に入れます。この時破片を投げ入れたりせず、中で粉々にならないよう丁寧に入れましょう。破片が細かくなればなるほど、ガラスの破片がごみ袋を破ってしまうリスクが高くなります。

⑤ 細かいガラスの破片はガムテープ等を使って取り除く

手に取れるサイズのガラス片を片付けたら、細かいガラス片を片付けます。ガムテープや養生テープなどの粘着性があるテープを使って、ガラス片を取り除いていきます

粘着テープを使ってガラス片を取り除くときは、外側が粘着面になるようにテープの端と端をつなげて使うことをおすすめします。外側を粘着面にした輪にすることで、転がすようにしてガラス片を粘着面に付着させられます。

ガラスの掃除に掃除機を使うときの注意点

割れたガラスの掃除に掃除機を使うときにはリスクがあることを認識しましょう。

ガラスの破片を掃除機で吸うリスク

  • 破片が掃除機内部を傷つける可能性がある
  • 破片がホースを破損させる可能性がある
  • 微細なガラス片が排気とともにまき散らされる可能性がある

掃除機を使ってガラス片を掃除する場合は、吸い込み口に二重にしたストッキングをかけましょう。ストッキングをかけることによってガラス片が掃除機内部に侵入することを防げます。

掃除機でガラス片を吸ったら新聞紙やチラシの上で電源を切り、破片を落とします。こうすることで新聞紙を折りたたむだけでガラスの破片を安全に廃棄できます。

⑥ 濡れ雑巾で微細なガラスの破片を拭き取る

ガムテープなどで大まかに破片を取り除いた後、濡らして固く絞った雑巾で床を丁寧に拭き取ります。これにより目に見えない微細なガラスの粉を取り除けます

雑巾はガラスの粉が付いているため、使い捨てにするか、破片が付いていないかよく確認してから洗ってください。

カーペットの床の場合は粘着テープを使って取り除く

カーペットの床の上でガラスが割れた場合、破片が繊維の奥に入り込みやすいため、片付けにはさらに注意が必要です。ガムテープやカーペット用の粘着ローラーを使って、根気強く丁寧に破片を取り除いてください

ガラスの破片が取り切れないなど、場合によってはカーペットの交換が必要になることもあります。

⑦ ライトを使って取り残したガラスの破片がないか確かめる

ガラス片の片づけが完了したら、スマートフォンのフラッシュライトなどを使って取り残したガラスの破片がないか確認しましょう。

光を斜めから当てると、肉眼では見えにくい微細なガラスの破片が光って見えることがあります。取り残しがないか、隅々までしっかり確認しましょう。

窓ガラスが割れたとき自分でできる応急処置の流れ

ガラスの破片を取り除いたら、割れた窓ガラスに対する応急処置を行いましょう。

応急処置を行うときに、サッシを取り外したり窓枠についたままのガラスを取り除く必要はありません。これ以上ガラスが割れないように注意しながら、応急処置を行いましょう。

① ダンボールを大きめに切る

窓ガラスの割れた部分より一回り大きなサイズのダンボールを用意し、カッターナイフなどでカットします。

大きさの目安は、窓枠全体を覆えるくらいのサイズです。大きい分には問題はありませんが、小さすぎると割れた部分を覆うことができないので注意してください。

② ガラスの割れた部分にダンボールをあてる

カットしたダンボールを、雨風を防ぐために窓ガラスの割れた部分の外側から当てます。内側からも同じように当てると、より強度が増します。

この時、残っているガラスを割ってしまわないように気を付けましょう。ダンボールを押し付けてしまうとガラスが割れる原因になるのでご注意ください。

③ 養生テープ等でダンボールを固定する

ダンボールを窓枠にしっかり固定するため、養生テープやガムテープを使ってダンボールを貼り付けましょう。隙間ができないように、テープでしっかり貼り付けてください。

この時も窓枠やガラスにダンボールを押し付けないように注意してください。ダンボールを固定したいと思うあまり、ガラスに圧力をかけてしまうとさらに割れてしまう原因になります。

大切なことは割れてしまった部分全体をダンボールで塞ぐことです。窓の外側に張り付けるダンボールは大きめにカットして割れた部分全体を覆えるようにしましょう。

④ 窓ガラス全体に「米」字になるように養生テープを貼り付ける

最後に割れていない部分も含めた窓ガラス全体に、斜め十字と縦横の線を組み合わせた「米」の字になるように養生テープを貼り付けます。これにより、もしガラスがさらに割れたり衝撃が加わったりしても、破片が大きく飛び散るのを防ぐ効果が期待できます。

応急処置は一時的な対策です。安全が確保できたら、早めに専門の修理業者に連絡します。

⑤ ガラス修理業者を探す

ガラスをダンボールで覆えたら、なるべく早くガラスの修理業者を探しましょう。ガラスの修理といっても、割れたガラスを継ぎ合わせるのではなく、窓ガラスの交換を行うことが一般的です。

ガラス修理業者を探すときは一括見積もりサイトを活用しましょう。1回の情報入力で複数社からの見積もりが取れるため、ガラスが割れてすぐに対処してほしいときにも効率的に情報を集められます。

見積もりを受け取ったら修理費用やサービス内容で比較をし、2~3社に絞り込みます。絞り込んだあとは訪問見積もりに来てもらい、修理費用の確定金額を出してもらいましょう。

なお、窓用サイズ(90cm×90cmまで)の割れた窓ガラスの交換費用目安は以下の通りです。

ガラス交換のみ ガラスとサッシの交換 窓枠ごと交換
透明ガラス 13,600円~19,900円 36,000円~47,100円 72,000円~150,000円
くもりガラス 16,200円~21,900円 42,600円~59,000円 79,000円~161,000円
網入り透明ガラス 34,600円~57,900円 96,500円~180,000円 177,000円~340,000円
網入りくもりガラス 24,600円~32,900円 50,600円~61,500円 84,000円~172,000円
ペアガラス 22,600円~34,900円 42,600円~64,400円 77,000円~123,000円
強化ガラス 24,600円~39,900円 58,900円~63,900円 162,000円~180,000円
断熱・防犯などの特殊ガラス 30,600円~49,900円 54,000円~214,000円 102,000円~160,000円

※ミツモアにおける窓ガラスの交換・修理サービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)

ガラス修理の費用を相見積もり

割れた窓ガラスの応急処置をするときの注意点

窓ガラスが割れてしまい、応急処置をするときには3つの注意点があります。注意点を知らない状態で慌てて応急処置をしてしまうとかえって被害を拡大させてしまう可能性がある点にご注意ください。

割れた窓ガラスの応急処置では、慌てずに落ち着いて対処することが大切です。

① 小さなひび割れはコーキング剤で補修する

ガラス面に小さなひびや割れがある場合、市販されているガラス用のコーキング材でも応急処置ができます。コーキング材を塗布すると、ひび割れの拡大や雨風の侵入をある程度防ぐことが可能です。

コーキング材を使う応急処置の方法は以下の通りです。

  1. コーキング剤を塗布したい部分の水気を取る
  2. コーキング剤を塗布する
  3. コーキング剤を乾燥させる

ガラスのひび割れた部分は刺激に弱い状態です。コーキングをしたからといって安心はせず、なるべく早めにガラス修理の専門業者を呼びましょう。

なおごく小さなひび割れであれば、100円均一で売っているセロテープでも補修が可能です。しかし100円の道具でできる修復には限界があるので、応急処置をしたあとはすぐにガラス修理業者に連絡を取りましょう。

② サッシは取り外さない

窓ガラスが割れたときは、サッシごと取り外して作業をしたくなるかもしれませんが応急処置を行う際はサッシを取り外す必要はありません。むしろ無理してサッシを取り外すことで、ガラスがさらに割れてしまったり、サッシについたガラスでケガをしたりといったトラブルが発生するリスクがあります。

割れた窓ガラスの応急処置をするときはサッシはそのままにして作業をしましょう。業者による交換や修理の際にサッシの取り外しなどが行われるため、それまではガラス部分の最小限の応急処置だけにとどめておきましょう。

③ サッシについたガラスはそのままにする

割れた窓ガラスの破片が、窓枠やサッシにまだ刺さったまま残っていることがあります。これらを取り除こうとするとケガをするリスクが非常に高く危険です。

サッシに残ったガラスは無理に取り外そうとせず、これ以上割れないようにダンボール等で保護することをおすすめします。

サッシに残ったガラスの除去や窓枠の清掃も、専門の修理業者に依頼するのが最も安全な方法です。応急処置の範囲を超えた作業は行わないようにしましょう。

④ 賃貸物件では管理会社や大家に修理の可否を確認する

賃貸物件の窓ガラスが割れたときはすぐに修理業者を探すのではなく、まず管理会社や大家など建物の持ち主に窓ガラスが割れたことと修理の可否について連絡をしましょう。許可なく窓ガラスの修理を行うと費用の負担などでトラブルが発生する可能性があります。

賃貸物件で窓ガラスが割れた場合、原因によっては借主側は修理費用の負担をしなくても良いケースがあります。代表的な例をご紹介します。

借主が割れた窓ガラスの修理費用を負担しなくても良いケース

  • 外からボールが飛んできて窓ガラスが割れた
  • 強風によって飛来したものによって窓ガラスが割れた
  • 雹や雪の重みによって窓ガラスが割れた
  • 経年劣化により窓ガラスが割れた
  • 空き巣によって窓ガラスが割られた

借主の不注意や故意によって窓ガラスが割れたのでなければ、窓ガラスの修理費用は貸主負担になることが多いです。

管理会社等に連絡するときは以下の情報を伝えると話がスムーズに進みやすいです。

  • どこの窓ガラスが割れたか
  • 窓ガラスが割れた日時
  • 窓ガラスが割れた原因

窓ガラスが割れたときは慌ててしまいがちですが、現場の状況や割れた原因を特定して、管理会社や大家への連絡をしましょう。

窓ガラスの交換業者を見つける方法

割れた窓ガラスへの応急処置が完了したら、なるべく早く窓ガラスの修理業者を呼びましょう。

以下の流れで窓ガラスの修理業者を探すと、安価に修理をしてくれる業者を簡単に見つけられます。

なお、ミツモアにおける窓ガラスの交換の費用相場は一般的な窓サイズの透明ガラスで13,600~19,900円です。

※ミツモアにおける窓ガラスの交換・修理サービスの見積価格から算出しています。(2024年1月1日~12月31日)

① 一括見積もりサイトで近くのガラス交換業者を探す

ガラス交換の業者を探すときは一括見積もりサイトを活用しましょう。1回の情報入力で複数社から見積もりがもらえるため、1社ずつに連絡する手間がかからないうえ、価格交渉をしなくても安価な施工料金が提示されるのが特徴です。

ミツモアでは割れたガラスの種類や交換したい範囲、窓ガラスの大きさなどの質問に答えるだけで、最大5つの事業者からの見積もりが受け取れます。ご自宅付近で活躍するプロからの見積もりも届くため、条件が合えば修理の即日対応も可能です。

お近くのガラス交換業者を見つける

② 3社程度に絞り込んでから訪問見積もりを受ける

一括見積もりサイトで得た見積もりをもとに、気になる業者を3社程度に絞り込みましょう。このとき、見積額が一番安い業者に即決しないようにしてください。

一括見積もりで得られる見積書はあくまで概算見積もりで、必ずしもその価格でガラス交換ができるとは限りません。また、ガラス交換は訪問見積もりをしないと確定見積もりを出せないケースが多いです。すぐに直してもらいたいとしても3社程度に訪問見積もりを依頼しましょう。

③ 訪問見積もりの内容をもとに修理を依頼する業者を決める

訪問見積もりによって作成された見積書をもとに、業者を比較検討します。作業価格だけでなく、以下のポイントにも注意して業者を選びましょう。

  • 見積書が詳細に記載されているか
  • 担当者の対応は丁寧で質問に答えてくれるか
  • 施工期間や支払い方法に無理はないか
  • 施工保証があるか

いくら施工費用が安くても、見積書の内容が不明瞭な業者に依頼することは避けた方がよいでしょう。見積書に以下の内容が明示されている業者を選ぶことをおすすめします。

  • 作業内容
  • 材料費用の内訳
  • 出張費用の有無

窓ガラスの修理費用を安くするコツ

窓ガラスが割れてしまった場合、交換には一定の費用がかかります。しかし2つのコツを知っていると窓ガラスの交換にかかる費用を節約できる可能性があります。

① 保険を利用して修理をする

窓ガラスが割れた原因によっては、火災保険や家財保険が適用されます。たとえば突風や飛来物による破損、空き巣被害であれば保険を使って修理できるケースが多いです。

自分の加入している保険の補償内容を確認し、保険会社に問い合わせましょう。保険が適用されれば、自己負担額を大幅に減らせる可能性があります。

ただし経年劣化による破損など、保険適用外となるケースもあります。また特約の内容によって適用範囲は異なるため、詳細は保険会社に確認する必要があります。

② 一括見積もりサイトで交換業者を選ぶ

複数の業者から見積もりを取ることは、適正な価格を知る上で非常に重要です。一括見積もりサイトを利用して相見積もりを取りましょう。

相見積もりをとることで料金やサービス内容を比較し、より安く信頼できる業者を見つけられます。複数の選択肢の中から比較検討することが、費用を抑える基本です。

ガラス交換の相見積もりをとる

窓ガラスが割れたときは早めにガラス交換業者を探そう

ミツモアでプロに仕事を依頼する流れの図解

窓ガラスが割れたときは、まずはダンボールで応急処置を施し、それからガラス交換業者を探しましょう。ガラス交換にかかる費用の相場は一般的な窓サイズの透明ガラスで13,600~19,900円です。

ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで最大5つのガラス交換業者からの見積もりが届きます。条件があえば即日での交換・修理も可能であるため、窓ガラスが割れて困っているときには心強い味方となるでしょう。

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