ガラスに小さなヒビを見つけたとき、「放置しても大丈夫だろう」と考えていませんか。実はわずかな亀裂でも、風や温度変化が原因で一気に割れが進行するおそれがあります。


防犯や安全面のリスクを考えれば、なるべく早い対処が理想的です。ガラスがひび割れる主な原因や危険性、修理や補修の具体的な方法についてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ガラスのひび割れはなぜ起こる? 考えられる原因3つ
ガラスにひび割れが発生する理由は多岐にわたりますが、代表的な要因としては以下の3つが挙げられます。
- 熱割れ
- 経年劣化
- 外部からの衝撃
順番に解説していきます。
①熱割れ
日差しが強い季節や寒暖差の激しい時期にヒビが発生しやすくなります。
特に強い日光が当たる部分と影になる部分で温度差が大きいと、ヒビが入りやすくなります。ガラスは熱されると膨張して、冷たい部分を引っ張る形になり、ヒビが入ってしまうのです。
原因が熱割れの場合、まっすぐ一本の線のようにヒビ割れが入ります。
②経年劣化によるひび割れ
築年数が長い住宅に多いのが、この経年劣化によるひび割れです。
ガラス自体は長持ちする素材ではありますが、サッシとの接合部が傷んでいたり、微細な衝撃が繰り返されたりすると、気づかぬうちにガラスが割れやすくなっていきます。
具体的には、設置から10~15年が経過すると、ヒビ割れの発生リスクが大きくなります。
③外部からの衝撃によるひび割れ
子どものボール遊びや、物が飛来して当たるなどの直接的な衝撃で割れるケースです。台風や強風で飛んできたものがぶつかるケースもあるでしょう。
特に経年劣化が進んでいるガラスだと、小石がぶつかった程度で割れてしまうことも珍しくありません。
ガラスのひび割れを放置するのは危険なので早めの修理・対策を!
一見すると小さなヒビでも、放置をするのは非常に危険。早めに修理・対策を施しましょう。特に以下の点は注意が必要です。
想定リスク | 詳細 |
ガラスの割れ拡大によるケガの危険 | ガラスは割れ始めると強度が急激に低下します。風や衝撃、さらに温度変化が加わることで一気に割れが広がり、破片が飛散すると大きなケガにつながる可能性があります。 |
防犯面への悪影響 | 空き巣の半分以上は窓から侵入します。ヒビは耐久性の低い窓ガラスである印ですので、空き巣に狙われやすくなってしまいます。 |
建物や住環境の快適性の低下 | ヒビがあると、そこから風雨や熱が伝わりやすくなり、冷暖房効率の低下にもつながります。ガラスの機能を損なうことで、光熱費や住環境の快適性にも悪影響を及ぼすでしょう。 |
ガラスのひび割れを修理する方法2通り
ガラスのひび割れを修理するには、以下の2通りの方法があります。
- ガラス業者へ依頼する
- DIYで応急処置をする
DIYなら安価で手っ取り早く応急処置できますが、あくまで一時しのぎでしかありません。長期的なリスクを考慮するなら、多少お金がかかっても業者へ依頼するのがおすすめです。
①ガラス業者へ依頼をする
ガラスが大きく割れてしまった場合や、ヒビが放射状に広がって強度が著しく低下している場合は、専門業者への依頼が第一の選択肢になります。
メリット | デメリット |
|
|
②DIYで応急処置をする
小さなヒビや、業者が来るまでの一時的な対策としてDIYをするのもおすすめです。
ただし、DIYでの補修はあくまでも応急処置であり、ガラス自体の強度を完全に戻すことは難しい点を押さえておきましょう。
DIYによる応急措置には、以下のような選択肢があります。
- ガラス用の補修キットを使用する
- セロハンテープや強力テープでひび割れ部分を塞ぐ
- フィルムを貼って飛散を防止する
これらの方法をとることで、割れの拡大や破片の飛散リスクは一時的に低減できますが、根本的な解決には至りません。ガラスが古くなっている場合や、すでにヒビが大きく広がっている場合は、業者による交換や修理を優先的に検討しましょう。
ガラスのひび割れ修理・交換にかかる費用の目安
ガラスの交換費用はガラスの種類やサイズ、施工難易度などによって大きく変わります。以下の表は、一般的な窓ガラス交換費用の目安です。実際の料金は業者や地域によって差があるため、参考程度としてください。
ガラスの種類 | 一般的な交換費用相場(1m²程度) | 特徴 |
単板ガラス | 15,000円~ | 最も一般的。防音・断熱性は低め |
複層ガラス | 35,000円~ | 断熱性・防音性が高く、結露を抑えやすい |
強化ガラス | 35,000円~ | 衝撃に強く、割れにくいが熱割れには注意 |
防犯ガラス | 40,000円~ | 防犯性を高める特殊フィルム付き |
遮熱・断熱ガラス | 40,000円~ | 省エネ効果が高く、室内環境を快適に保ちやすい |
上表の金額には、ガラス本体の価格や施工費が含まれている場合と含まれていない場合があります。見積もり依頼時には、材料費・施工費・出張費などが明確になっているかどうかを必ず確認しましょう。
ガラスのひび割れを防ぐ! 日々のメンテナンス・再発防止方法
ガラスのひび割れを防ぐには、継続的なメンテナンスが欠かせません。具体的なメンテナンス・再発防止方法について解説します。
半年~1年に1度はガラスに割れがないかチェック
ガラスそのものだけでなく、サッシやパッキン、建具周りの状態をこまめにチェックすることが大切です。特に以下のような項目は半年〜1年に一度は確認しましょう。
- サッシ周辺にサビやカビがないか
- パッキンが硬くなって亀裂が入っていないか
- 窓を開閉したときに異音や摩擦がないか
- ガラス表面の汚れやキズを見逃していないか
耐久性に優れたガラスに入れ替える
割れにくい強化ガラスや防犯ガラス、複層ガラスなどは初期コストこそ高めですが、長期的には冷暖房効率や安全性の面でメリットが大きいです。
将来的なリフォームやリノベーションの際には、こうしたガラスの導入も検討しましょう。
割れの原因がわからない場合は専門家に相談する
ひび割れの原因がわからない場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。原因がわからないと適切な対処も難しいからです。
過去の補修回数や内容を把握しておくと、業者にも状況を正確に伝えやすくなり、より適切な提案を受けやすくなります。
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