割れたりひびが入ったりした窓ガラスは、自分でも交換できます。しかしDIYに慣れていない場合は、業者に依頼するのが安心です。窓ガラスを自分で交換する方法や、業者に任せた方がよい理由、交換費用の相場について解説します。
窓ガラスの交換で準備するもの
窓ガラスの交換に必要な道具は、以下の通りです。
- ドライバー
- 軍手(安全対策)
- 養生できるもの(安全対策)
- ゴムハンマー
- マスキングテープ
- カッターまたはハサミ
- 掃除用の布
- 水を入れた霧吹きスプレー
これらの道具は全て、ホームセンターで購入できます。窓ガラスを自分で交換する場合は、道具を万全にそろえてから作業を開始しましょう。
自宅の窓に合う窓ガラスの選び方
窓ガラスにはさまざまな種類があります。割れた窓ガラスを交換する際には、種類の違いを意識して選びましょう。
例えば不透明に加工された型板ガラスやすり板ガラスは、人の視線が気になる部屋に適しています。断熱性や遮熱性に優れた複層ガラスや真空ガラスは、室温の変化を抑えたい場合におすすめです。
窓ガラスを選ぶ際には、サイズも事前に測っておく必要があります。サッシを分解できるのであれば、実寸をそのまま測れるので問題ないものの、サッシを外せない場合は、サッシからサッシの間(内寸)を測りましょう。
サッシにガラスをはめ込んで見えなくなっている部分の長さは、一般的には約6mmです。縦横ともに両端が隠れているため、内寸に12mmを足せばガラスの実寸と考えられます。
窓ガラスを自分で交換する手順
窓ガラスの交換はいくつかの工程に分かれています。大まかな流れとともに、それぞれの工程のポイントを確認しましょう。
- 作業するうえで安全なスペースを作る
- 窓枠からサッシを外す
- サッシからガラスを外す
- 新しいガラスにグレチャンを付ける
- 新しいガラスをサッシにはめ込んで窓枠に戻す
1.作業するうえで安全なスペースを作る
窓ガラスを交換する際は、取り外したガラスで床を傷つけてしまう恐れがあります。取り外した窓ガラスを置いておけるよう、作業前に安全なスペースを確保しておきましょう。
そのスペースには段ボールや毛布など、養生できるものを敷くのがおすすめです。段ボールや毛布の上に取り外したガラスを仮置きしておけば、万が一ガラスが割れてしまっても、床を保護できます。
2.窓枠からサッシを外す
窓ガラスを外す際は上部レールを確認しましょう。外れ止めのストッパーが付いている場合は、ドライバーでネジを緩めて、外れ止めのストッパーを押し下げます。
この状態でサッシを上に持ち上げ、斜めにしてレールからずらせば、窓枠からサッシを外すことが可能です。取り外した後は養生となるものの上に置いておきましょう。
網戸が付いている場合は、まずは網戸を外さなければなりません。網戸にも外れ止めのストッパーが付いているケースがあるため、同じ要領でストッパーを緩めてから網戸を外します。
3.サッシからガラスを外す
窓ガラスはビスでサッシに固定されています。四隅のビスをドライバーで緩めながら、ガラスをサッシから外しましょう。戸車用のビスを外さないよう、注意が必要です。
サッシが硬くて外れにくい場合、ゴムハンマーで少しずつ叩くと外れやすくなります。ガラスを外したら、グレチャン(ゴムパッキン)も外しておきましょう。
ガラスを取り外した後のサッシをきれいに掃除しておくと、新しいガラスをはめ込みやすくなります。雑巾などでサッシを掃除しておくとよいでしょう。
4.新しいガラスにグレチャン(ゴムパッキン)を付ける
サッシからガラスを外したら、新しく取り付けるガラスにグレチャンを付けます。古いグレチャンを再利用することも可能ですが、できれば新しいものを使った方がよいでしょう。
ガラスにグレチャンを取り付ける際は、グレチャンの端が窓ガラスの中央にくるように付けると外れにくくなります。ガラス上部の中央から一周させるように巻いていきましょう。
角の部分にカッターやハサミで切り込みを入れると、直角に曲がりやすくなります。グレチャンを巻いただけでは、サッシにはめ込む際に外れやすいため、グレチャンをマスキングテープで仮止めしておくとよいでしょう。
5.新しいガラスをサッシにはめ込んで窓枠に戻す
新しいガラスにグレチャンを付けたら、ガラスを外したときと逆の手順で作業を進めていきます。ガラスをサッシにはめ込んで、窓枠に戻しましょう。
霧吹きスプレーで水をかけておけば滑りがよくなるため、サッシにはめ込みやすくなります。ガラスをサッシにはめ込む際は、最初に枠がL字型になるような順番ではめ込むのがポイントです。
窓ガラスを窓枠に戻したら、仮止めしたマスキングテープの見えている部分を、切り取っておきましょう。
窓ガラス交換はDIYよりも業者に依頼するのがおすすめ
窓ガラスは自力でも交換が可能ですが、DIYに慣れていない場合は業者に交換を依頼するのがおすすめです。窓ガラスの交換をプロに任せた方がよい理由を確認しましょう。
- 慣れていないとケガをする危険性が高い
- 仕上がりの見た目や機能性が劣る可能性がある
- 業者なら古いガラスを引き取ってくれる
慣れていないとケガをする危険性が高い
ガラスを扱う作業は非常に危険です。ガラスの扱い方を間違えて落としたり踏んだりすると、大ケガにつながる恐れがあります。
また窓ガラスはサイズが小さくても比較的重いため、力仕事に慣れていない場合は、筋肉痛になったり腰を痛めたりしかねません。
一方で窓ガラスの交換を業者に依頼すれば、作業に慣れているスタッフが手際よく交換してくれます。窓ガラスを安全に交換できる点が最大のメリットです。
仕上がりの見た目や機能性が劣る可能性がある
窓ガラスの交換を業者に依頼した方がよい理由の1つとして、仕上がりの精度が高くなる点が挙げられます。きれいな窓を見た目よく取り付けたいのであれば、業者に任せるのがおすすめです。
窓ガラスを自分で交換すると、ガラスに指紋が付いて汚れたり、ガラスにひびが入ったりする恐れがあります。業者と同様の美しさで仕上げるのは難しいでしょう。
また窓ガラスは正しく取り付けなければ、隙間が生じて断熱性や遮熱性が下がり、機能性が劣ってしまう可能性もあります。
業者なら古いガラスを引き取ってくれる
窓ガラスの交換で取り外した古いガラスは、処分に困ってしまいがちです。どのように捨てればよいのか調べなければならない上、捨てられる日まで安全に保管しておく必要があります。
一方で交換を業者に依頼した場合、古い窓ガラスを引き取ってもらえます。作業後にそのまま回収してくれるため、捨てるまで保管する必要もありません。
業者によっては割れたガラスも引き取ってもらえるケースがあります。ただし引き取りが有料になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
窓ガラスの交換を業者に依頼する費用
一般的な窓(90cm×90cm)のガラス交換費用は、1万3,000~1万9,500円が相場です。型板ガラス・フロートガラス・すり板ガラスは、1万円前後で交換できるケースもあります。網入りガラスの場合は、交換費用が高めになりがちです。
床まである窓(90cm×180cm)のガラス交換費用は、通常2万~3万円程度かかります。ただし網入りガラスの場合は、交換費用の相場が4万円を超えると考えましょう。
窓ガラスの交換費用に含まれる主な項目は、ガラス本体代・施工費・副資材費・出張費です。さらには古いガラスの処分費用が発生する場合もあります。見積もりは合計金額だけでなく、内訳まで細かく確認しましょう。
窓ガラスの交換は業者に依頼しよう
自宅の窓ガラスは自分で交換することが可能です。DIYで交換する場合は、手順をしっかり把握した上で、安全面に十分に注意して作業を進める必要があります。
ただし窓ガラスを自分で交換すると、ケガをしたり仕上がりが悪くなったりする恐れがあるでしょう。必要な道具も自分で準備しなければなりません。
DIYに慣れていない場合には、交換に時間がかかるケースもあります。窓ガラスをきれいに交換したい場合は、業者に任せるのがおすすめです。プロの業者なら安全を確保しつつ手際よく、美しく仕上げてくれます。
窓ガラスの交換をしてくれる業者を探すなら、ミツモアを利用してみてはいかがでしょうか?ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で一括取得できます。見積もりの内容を比較して、、希望する条件にぴったりな業者を見つけられますよ。