窓ガラスを曇りガラスに交換しようと考えているのなら、曇りガラスの種類や相場を確かめてからにしましょう。曇りガラスによって特徴が違うからです。部屋の雰囲気や条件に合う曇りガラスを選ぶ方法を解説します。
そもそも曇りガラスとは?
曇りガラスは窓ガラスとどこが違うのでしょうか。一般的に曇りガラスと呼ばれる商品の特徴を見ていきましょう。
すり加工で不透明に仕上げたガラス
曇りガラスは透明なガラスにすり加工を施したものを指します。ガラスにすり加工を施すことで、ガラスの表面に凹凸ができているのが特徴です。
すり加工は金剛砂が取り付けられたブラシや研磨剤を使って行われます。光が射し込む外側のみ加工を行い、ざらざらした手触りです。「すりガラス」や「つや消しガラス」と呼ばれることもあります。
曇りガラスのメリットとデメリット
曇りガラスに取り替えるには、曇りガラスのメリットを知っておくことも大切です。曇りガラスのデメリットもあわせてみていきましょう。
曇りガラスのメリット
曇りガラスには、以下のようなメリットがあります。
- 目隠し効果がある
- 外からの直射日光を和らげてくれる
- デザインが豊富なため、部屋の雰囲気に合わせて選べる
すりガラスは透明ガラスと違い、乳褐色をしていることが多いです。そのため外から中が見えなくなり、目隠し効果が高くなっています。
太陽光や外部の照明が強くても、すりガラスを取り付けると室内の明かりを和らげることができるでしょう。研磨した「すり」の部分が、外部からの光を散乱させることができるからです。
「すり」の入れ方を変えて、柄や絵を施している商品もあります。松の絵や花柄など、豊富に展開されているので、住宅や部屋の雰囲気に合わせてすりガラスを選ぶのもおすすめです。
曇りガラスのデメリット
曇りガラスに挙げられるデメリットは以下の通りです。
- 衝撃や温度差に弱く、割れやすい
- すりの部分に水が入ると、目隠し効果が薄くなる
- 掃除がしにくい
すりガラスは研磨して「すり」を作っているため、透明なガラスと比べると強度が弱くなります。衝撃や激しい温度差がある環境では割れやすくなるため注意が必要です。
またすりの部分に雨や結露などの水が入り込むと、光が散乱しなくなってしまいます。そのため目隠し効果が低くなる場合もあり、家の中を外から見られたくない場合は、曇りガラスのみに頼らずカーテンやフェンスで対策する必要があるでしょう。
表面を削っているすりガラスは、すりを入れた側のガラスにゴミが溜まりやすいのが難点です。すり部分に溜まりやすいので、透明ガラスに比べると小まめな掃除が必要になります。
他にもある曇ってるガラスの種類
曇りガラスには、いくつかの種類があります。それぞれに違った特徴があるため、部屋や環境に合わせて選んでみてもいいでしょう。曇りガラスの種類として代表的なものを紹介します。
フロストガラス
フロストガラスとはすり加工を施したガラスの表面に、フッ化水素による薬品処理を施した曇りガラスです。すりの入った表面に薬品加工を行うことで、すり加工を残したまま表面をツルツルに仕上げています。
すり加工のみの曇りガラスは割れやすく、ゴミが溜まりやすいのがデメリットです。しかし薬品処理をするとすり加工の表面が覆われるため、強度が増してゴミが溜まりにくくなるとされています。ただし2段階の加工をするため、基本的に価格は高めです。
すり加工のみの曇りガラスと比べると交換費用がかかりますが、長持ちする窓ガラスといえるでしょう。
型板ガラス
不規則な凹凸柄がある曇りガラスは、板ガラスとも呼ばれている型板ガラスです。
型板ガラスは梨地と霞という2種類があり、ロールを使ったロールアウト法によって作られています。ロールアウト法とは型がついたロールと平面のロールを使い、その間にガラスの溶解生地を流して模様ガラスを作る方法です。
梨地はざらざらとした手触りできめ細やか、霞は凹凸が少なく粗めなのが特徴です。
型板ガラスは、曇りガラスやフロストガラスに比べると薄く、強度が低いため食器棚や戸棚などの家具に使われていることが多いでしょう。
ペアガラス
断熱効果が高かったり結露を防いでくれたりすることから、注目されているのがペアガラスです。
ペアガラスは複合ガラスとも呼ばれており、2枚のガラスを組み合わせて作られています。中心部分に空洞を作り断熱効果を高めるアンゴンガスや、結露を防ぐ乾燥空気などを挿し込んでいます。
ペアガラス自体は不透明ガラスを指すものではありませんが、商品には不透明ガラスをしようしたものも少なくありません。曇りガラスと同様に目隠し効果や日差しよけといった用途で使用されます。
その場合、加工された面を内側に向けることで、外部の汚れの影響を受けにくくすることができます。
ガラスを交換するときのポイント
窓ガラスから曇りガラスへと交換する際には、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。曇りガラスを交換するときの、チェックポイントを四つ紹介しましょう。
業者に依頼した場合の相場
曇りガラスに交換するには専門業者に依頼する必要があります。専門業者に依頼した場合の相場を把握しておきましょう。
業者に依頼する場合の料金の相場は、ガラスの大きさ・種類・厚さによって異なります。単発ガラスよりもすりガラスや強化ガラスの方が交換費は高くなる傾向です。
ベランダ用の窓を例に取ったミツモアの出している相場例を見てみましょう。
種類 | 補修(1箇所) | 190cm×90cm/1枚(ベランダ用の窓) |
単発ガラス | 6,000円〜 | 15,000円〜 |
複層ガラス | 6,000円〜 | 30,000円〜 |
合わせガラス | 6,000円〜 | 35,000円〜 |
強化ガラス | 6,000円〜 | 35,000円〜 |
網入りガラス | 6,000円〜 | 35,000円〜 |
すりガラス | 8,000円〜 | 35,000円〜 |
Low-E 遮熱ガラス | 6,000円〜 | 40,000円〜 |
Low-E 断熱ガラス | 6000円〜 | 40,000円〜 |
また、ガラス職人の施工費や出張費も料金に上乗せされます。現地調査費用や配送費用がかかる場合もあります。
業者を選ぶポイント
窓ガラスの交換は、信頼できる専門業者に依頼するのがおすすめです。信頼できる業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 見積もりを無料でしてもらえる
- 見積費用と交換にかかる相場が近い
- アフターフォローを行ってくれる、交換後の保証がついている
- 問い合わせをして、すぐに対応してくれるのか、対応は親切かどうか
- はっきりとした金額を提示してくれる
信頼できる業者を選ぶ際には、「ここだけは譲れない!重要だ」と思う項目に優先順位をつけていくとよいでしょう。あらかじめ優先順位をつけておくことで、条件に合った業者と出会える可能性が高くなります。
複数者の見積もりを取り寄せるなら「ミツモア」が便利です。ミツモアなら業者を選ぶ際のチェックポイントも、まとめて確認できます。周辺の業者を紹介してくれるので、修理に時間がかかりません。
賃貸の場合は注意
賃貸住居の窓ガラスを交換するには、注意しなければならないポイントがあります。賃貸の窓ガラスを勝手に交換してしまうと、大家や管理会社とトラブルになる可能性があるのです。
何かしらの理由よって窓ガラスを交換しなければならないのであれば、大家や管理会社に確認してから行いましょう。
空き巣被害で割れてしまったり自然災害で破損してしまったりした場合は、窓ガラスの交換義務は大家や管理会社にあるからです。
ただ、マンションの窓ガラスは冊子や外観に影響を出さなければ、交換が可能なケースがあります。分譲マンションや賃貸マンションの窓ガラスを交換したいのであれば、オーナーや管理会社に問い合わせてみましょう。
曇りガラスを検討してみよう
曇りガラスは、すり加工を施している窓ガラスです。すり加工によって、外からの目隠しができたり、強い光から守ってくれたりするメリットがあります。
曇りガラスは、いくつかの種類から選べます。部屋の雰囲気や用途によって求めている窓ガラスを取り付けることが大切です。
窓ガラスの交換をする際も確認していきたい項目をクリアした、信頼できる業者を選ぶことが重要です。断熱効果が高かったり結露を防いでくれたりする曇りガラスもあるので、条件に合った曇りガラスに取り替えましょう。
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