賃貸物件の水漏れトラブルは、不注意や設備の老朽化などが原因で起こります。どのような原因であれ、自宅で水漏れが発生すれば焦ってしまうでしょう。そこで賃貸での水漏れの対処法や修理費用、予防について解説するので、参考にしてください。
賃貸物件で水漏れが発生したときの対処法
賃貸物件における水漏れトラブルは、自分の部屋が原因で発生するケースと、他の部屋が原因で発生するケースの2種類があります。それぞれのケースでどのように対処すればよいのか、詳しく見ていきましょう。
自分の部屋で発生した場合
自分の部屋で水漏れが発生してしまった場合は、管理会社(もしくは貸主)に連絡し、対処を任せましょう。連絡する前に自分で直そうとすると、余計に事態が悪化してしまう可能性もあるため得策とはいえません。
水漏れの量が少ない場合には、「これくらいなら連絡しなくてもいいか…」と思う人もいるでしょう。しかし水漏れを放置すると、カビや結露が発生する原因となります。
そのため水漏れの量が少ない場合でも、管理会社や貸主に連絡する必要があるのです。また夜間は管理会社に連絡してもつながらないことがあります。そのようなときは自分で水道会社や電気会社に連絡して対処してもらい、次の日に連絡するようにしましょう。
被害に遭ってしまった場合
天井から水がポタポタ垂れてくる場合など、別の部屋が原因で水漏れが発生しているときも、まずは管理会社(もしくは貸主)に連絡しましょう。管理会社が原因の追及を含め、対処してくれます。
水漏れトラブルによる損害は、加害者側に賠償金額の支払いを請求できますが、自分で原因の所在を追及しようとするとトラブルのもとになりかねません。管理会社に間に入ってもらいながら手続きなどを進めていくと安心です。
賃貸物件の水漏れにかかる修理代
賃貸物件において水漏れが発生したときは、水漏れ修理を業者に依頼しなければなりません。その際の修理代はどれくらいになるのでしょうか。水漏れ修理の費用相場や、自己負担の場合の費用を抑えるコツを把握していきましょう。
水漏れ修理にかかる費用の相場
水漏れ修理にかかる費用は、修理箇所によって大きく異なります。修理箇所ごとの費用相場としては、以下のような金額が一般的です。
修理箇所 | 費用相場 |
トイレ | 8,000円~15,000円 |
キッチン | 8,000円~15,000円 |
風呂場 (浴槽・シャワー等) | 8,000円~20,000円 |
洗面台 | 8,000円~15,000円 |
洗濯機まわり | 8,000円~15,000円 |
エアコン | 7,000円~15,000円 |
給湯器 | 10,000円~30,000円 |
排水管 | 8,000円~15,000円 |
屋外散水栓・水栓柱 | 10,000円~30,000円 |
天井 | 50,000円~80,000円 |
ただし、これらは「一般的な水漏れ修理」であることを前提とした費用相場です。水漏れの症状次第ではさらに高額、または追加料金になる可能性もあるでしょう。
水漏れの修理費用は誰が負担する?
水漏れの修理費用を負担する人物は、「水漏れトラブルが起きた原因」によって異なります。例えば、賃貸物件の老朽化が原因で水漏れが発生した場合、修理費用を負担するのは大家など貸主です。
一方、入居者の過失が原因で水漏れが発生した場合には、入居者が修理費用を負担することになります。
ただし、入居者が水漏れトラブルを発見して速やかに連絡を入れたにもかかわらず、大家が放置して被害が広がってしまった場合には、大家の負担となる可能性もあるでしょう。
自己負担の場合に費用を抑えるコツ
水漏れの修理費用を自己負担する必要があるときは、複数の業者に見積もりを依頼した上で、比較検討を行うのがおすすめです。1社だけに見積もりを依頼しても、提示された金額が適正なのか判断できません。
「少しでも早く直して欲しい」という気持ちを逆手に取り、高額な料金を提示される可能性もあるため、相見積もりを取って料金を比較するのがおすすめです。
ミツモアなら選択肢をクリックするだけで、最大5社から提案や見積もりを受けられます。わずか2分ほどで最適なプロを選ぶための選択肢を得られるので、ぜひ活用してはいかがでしょうか。
水漏れを防ぐには?
水漏れには必ず何かしらの原因が存在します。その中には普段の生活で少しでも注意しておけば、未然に防げたものも存在するのです。水漏れを防ぐためのポイントを押さえて、改善していきましょう。
キッチンシンクにゴミや油を流さない
キッチンシンクにゴミや油を流すと、水漏れの原因になることがあります。料理中にカットした野菜や米のとぎ汁を捨てるときに流れた米など、そのままキッチンシンクに流してしまっていませんか?
キッチンの排水溝は、固形物が下流に流れない構造になっています。そのため少しずつ固形物が蓄積され、排水溝が詰まる原因となってしまうのです。こういった事態を避けるためにも、生ゴミネットを付けて固形物が流れるのを防ぎましょう。
また油は冷えると固まって流れにくくなる特性があります。料理で出た少量の油を洗って流すくらいはよいですが、揚げ物の残り油などを直接流すのはやめましょう。排水溝を詰まらせる原因となります。
トイレは定期的に点検を行う
トイレの便器やタンクは陶器製なので、メンテナンスさえきちんとしていれば100年近く利用できるといわれています。ただし、定期的な点検を怠っていると、水漏れが発生する恐れがあるため注意しましょう。
例えばトイレ内部のパイプやゴムパッキンなどは、寿命が5~10年といわれています。寿命を過ぎた状態で使い続けると、突然の水漏れや詰まりの原因となってしまうのです。ゴムにひび割れが発生しているなど、劣化を見つけたら早めに交換しましょう。
水漏れが発生したら正しく対処しよう
賃貸物件で水漏れが発生したときは、まず管理会社や貸主に連絡して対処してもらいましょう。被害に遭ってしまった場合は、加害者側に賠償金額の支払いを請求できますが、自分の部屋で水漏れが発生した場合は自己負担となります。
業者に修理を依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。1社のみに見積もりを依頼しても、提示された金額が適正なのか判断することができません。
水漏れを予防する方法を把握し、万が一水漏れが発生しても正しく対処できるように準備しておきましょう。
ミツモアで水漏れ修理のプロを探す
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。