1日に1番使う頻度が高い水回りの場所といえば、ダントツで洗面台ですよね。
ピンクっぽいカビや黒ずみ、蛇口や鏡につく頑固な水垢、髪の毛のついたヌルヌルする排水口、落ちない黒カビ──と、洗面台はキレイに身支度を整える場所なのに、ちょっと放っておくとすぐに汚れてきます。
本記事では洗面台をキレイに保つためのお掃除方法を徹底的に解説いたします。
見出し
- 1 洗面台につきやすい4種類の汚れ
- 2 洗面台掃除の前に準備するもの
- 3 洗面台掃除の前にあると便利なもの
- 4 鏡の掃除方法【クエン酸・重曹を使用】
- 5 洗面ボウルの掃除方法【浴室用洗剤を使用】
- 6 蛇口の掃除方法【浴室用洗剤・クエン酸を使用】
- 7 排水口・排水管の掃除方法【重曹・クエン酸を使用】
- 8 照明の掃除方法【ハンディモップ・雑巾を使用】
- 9 床の掃除方法【雑巾を使用】
- 10 キャビネットまわりの掃除方法【中性洗剤を使用】
- 11 洗面台掃除は毎日5分、週1回の頻度がおすすめ
- 12 洗面台掃除・クリーニングを業者に頼んだ場合の費用相場
- 13 まとめ 毎日の拭き掃除で汚れが付かないようにしよう
- 14 ミツモアで洗面台クリーニングの見積もりを依頼しよう!
洗面台につきやすい4種類の汚れ
洗面台に付着しやすい以下の汚れについて解説します。
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黒ずみ
空気中のカビ菌が洗面台に落ちて、石鹸カスや皮脂などの汚れを栄養に繁殖してしまったものです。主にコーキングやタイルの目地などにつきますが、放っておくと洗面台の陶器部分に広がってしまうことも。
水垢と混ざっていることが多く、一度こびりつくと落としにくくなります。
赤カビ
赤カビの正体は「ロドトルラ」という酵母菌です。
中性洗剤とスポンジでサッとこすればすぐに汚れを落とせます。しかし繁殖スピードがとても速く、こまめに掃除をしないとすぐにまた出てきます。
ロドトルラ菌は空中に浮遊しているため完全に殺菌することはできませんが、繁殖する条件は他のカビと同じく温度・湿気・栄養となる汚れです。
1日1回50℃以上のお湯を掛け、水分が残らないよう拭き取り、窓やドアを開けて換気を徹底すると、発生しにくくなります。
水垢
白いうろこ状の汚れで、水道水に含まれるミネラルが蓄積し石化したものです。
これは蛇口や鏡を曇らせる原因になります。設置当初はツルツルだった陶器の洗面台がざらついている場合は、水垢がこべりついているとみてよいでしょう。
アルカリ性の汚れですので、酸性の洗剤やクエン酸が有効です。それでも落ちない場合は、浴室用クレンザーや重曹の研磨作用で削り取ります。素材を傷つけないよう、柔らかいスポンジでやさしくこすりましょう。
手垢や化粧品などの油汚れ
毎日使う洗面所はどうしても手垢がつきます。かつ化粧品や整髪料を使う場所でもありますので、油汚れがつきやすいです。
油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤や重曹が効きます。重曹水 (水100mlに対し重曹小さじ1杯を混ぜる)を作っておくと、吹きかけてスポンジでこするだけで楽にお掃除ができますよ。
排水口の髪の毛のつまり
排水口にたまる髪の毛は水分や汚れをキャッチしてしまい、カビやぬめりを引き起こします。掃除していないと排水管がつまることがありますので、日ごろからなるべく髪の毛を取り除いておきましょう。
洗面所が臭う場合は、排水口から排水管にたまった髪の毛やヘドロが原因と見てよいでしょう。次章で詳しく説明いたしますが、詰まったり臭ったりした場合は排水管のお掃除をすると改善します。
洗面台掃除の前に準備するもの
お掃除の場所を確認したら、次に道具や洗剤について見ていきましょう。事前に用意する道具は洗剤とスポンジです。
特に重要なのが洗剤です。汚れによって有効な洗剤が違うため、何種類か用意しておくと掃除が楽になります。何を使うか覚えておきましょう。
洗剤
汚れに適した洗剤を使うことで、効率的にお掃除することができます。具体的に見ていきましょう。
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中性洗剤
普段のおそうじは基本的には中性洗剤を使えば十分です。浴室用洗剤ならご家庭に常備されていると思いますので、新たに買い足す必要はありませんね。
カビ取り用洗剤 (カビキラーなど)
水回りの大敵、カビのお掃除に有効です。排水口は雑菌が溜まりやすいので、カビ取り用洗剤を使いしっかりと除菌しましょう。
漂白剤 (オキシクリーンなど)
落ちない壁のカビには漂白剤が有効ですが、素材によっては使用できません。不安がある場合は、専門業者に頼むことをおすすめします。
重曹&クエン酸
重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性なので、この2つで様々な汚れに対応できます。環境や人体に優しい成分でできているのも魅力ですね。市販の洗剤より効果は弱いですが、普段のお掃除には十分有効ですよ。
クエン酸スプレーボトルの作成
油汚れに有効なクエン酸水を作ってスプレーボトルに入れておくと、洗面台のお掃除だけでなくキッチンにも使えますのでとても便利です。粉状のクエン酸が市販されていますので、水200mlに対して小さじ1~2杯を溶かしてください。
クエン酸スプレーを洗面台の汚れが気になる部分に吹き付けラップを張り付けて2~3分程度時間を置くと、クエン酸がなじんで汚れが浮いてきます。水拭きして仕上げましょう。ただし鉄・セメント・大理石の使用は、サビや劣化の原因になるので避けてくださいね。
スポンジ
浴室に使用するスポンジと同じものでOKです。毎日お掃除する場合は、小さいものを洗面所に置いておくとサッと使えて便利ですよ。
よく市販されているスポンジを3つご紹介しましょう。
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ポリウレタン
ナイロンやアクリルのネットでくるまれているものが多いです。吸水性が良く、弱めですがネットでの研磨作用が期待できます。
ポリエステル
柔らかく、ソフトな磨き上げが特徴です。素材を傷つけないですが、汚れを落とす力は弱いです。
メラミン
硬く細かな目のスポンジです。洗剤を使用せず水だけでお掃除できますが、スポンジ自体が消しゴムのように消耗していきます。
洗面台掃除の前にあると便利なもの
ここでは揃えておくとお掃除が楽になるもの、頑固な汚れに有効なものなど洗面台のお掃除がはかどる、便利なグッズをご紹介いたします。
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マイクロファイバークロス
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維をマイクロ化して、非常に細かい繊維にしたものです。汚れを絡めとる特徴があり、吸水性が高く乾きやすいので硝子の拭き掃除などに最適です。
使い古した歯ブラシ
スポンジでは汚れを落としにくい水洗金具の細かい部分の掃除に重宝します。
浴室用クレンザー(ジフ バスクリーナーなど)
スポンジにつけてみがくと、研磨効果があり汚れを落としやすいです。ただし強くこすると素材を傷つけることがありますので、注意が必要です。
排水口キャップ
髪の毛やゴミが排水管に入らないよう、排水口でキャッチするグッズが色々あります。
備え付けられていることが多い「排水栓」は栓の裏がプラグ状になっており、髪の毛のキャッチャーが二重についていますよね。髪の毛をとらえてくれるので便利ですが、意外とお掃除が大変です。
キャッチャーに粗いスポンジ状のものを装着するグッズがホームセンターや百円ショップで売られています。こちらをつけると髪の毛を取る手間が格段に減ります。
また、ヌルヌルとした排水栓を洗わなくて済む方法もあります。
同じくホームセンターや百円ショップに売っている、プラスチック製のキャッチャーを使います。「ゴミキャッチャー」「ゴミストッパー」「ゴミ受け」「ゴミ取り」などの名前で売られています。排水栓を取り外し、代わりにキャッチャーをはめます。使い捨てですので洗う手間が省けてとても便利です。
パイプユニッシュ
ジョンソン社のパイプユニッシュは排水口のつまりやニオイを解消する強力なジェルで、昔からあるお掃除グッズです。アルカリ性の強力なジェルが髪の毛やヘドロを溶かして流します。洗面台の他にキッチン、浴室、洗濯機パンの排水口にも使えますので、1本置いておくと便利ですよ。
鏡の掃除方法【クエン酸・重曹を使用】
【掃除手順】
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鏡にこびりついた水垢は、クエン酸水を吹きかけたタオルでこすると落ちやすくなります。
クエン酸水は水200mlに対しクエン酸小さじ1杯を混ぜるだけのお手軽洗剤です。作っておくと、気になったときにすぐお掃除できて便利です。
またクエン酸を使わないでも、1日1度、固くしぼった布で水拭きするだけできれいに保つことができます。水拭きで落ちない汚れがある場合はガラス用洗剤を使ってもいいでしょう。
洗面ボウルの掃除方法【浴室用洗剤を使用】
洗面ボウルは石けんに歯磨き粉、化粧品、整髪料、埃、水垢と様々な汚れが混ざり合っています。週に1度は浴室用洗剤をふきかけ、スポンジで丁寧にこすりましょう。
洗面台に置いて置ける小さなスポンジを置いておくと、さっと使えて便利です。可愛いものをチョイスするとインテリアの邪魔をしませんよ。
薄汚れてしまった場合は浴室用クレンザーを使いましょう。傷つけないように、スポンジでやさしくこすってください。
化粧台の掃除方法【浴室用洗剤を使用】
物を置くこともある化粧台はキレイを保ちたいですよね。
化粧台には手洗いや洗顔の際の飛沫や化粧品・整髪料が着いていますので、できるだけ毎日拭き掃除をしましょう。汚れが気になる場合は浴室用洗剤をつけた布で拭いてから、ぬれ拭きすると落ちやすいですよ。
カウンターの掃除方法【浴室用洗剤を使用】
意外と汚れるのがカウンターです。手洗い・洗顔の水はねや手垢や化粧品・整髪料などの油汚れはもちろん、やっかいなのが蛇口を使う際に手からこぼれる水です。水がたまるとカビの原因になりますので、こまめに拭くようにしましょう。
汚れが気になる場合は、浴室用中性洗剤をつけたスポンジでやさしくこすります。ぬれ拭きで洗剤を拭き取ってから、から拭きして仕上げましょう。
洗面台と横の壁との隙間の掃除方法
洗面台と壁隙間にはコーキングと呼ばれるゴムパッキンが埋められています。ゴム製のためホコリがつきやすく、水がはねる位置にあるためカビが発生しやすいのが困りもの。
お掃除の際に強くこすると、傷がついて汚れや水分が入り込み余計にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。やわらかいスポンジや綿棒でホコリをとるようにしましょう。
カビが生えてしまった場合は、コーキング部分にティッシュを敷き、カビ取り剤をたっぷりと含ませます。ラップをして時間を置き、ティッシュを取り除いてぬれ拭きでしっかりとカビ取り剤を取り除いてください。
蛇口の掃除方法【浴室用洗剤・クエン酸を使用】
水洗金具は主に水垢によって汚れるため、浴室用洗剤とスポンジでお掃除します。酸性の洗剤は陶器に使う分には問題ありませんが、金属や大理石に使うことができないため、心配な場合はクエン酸水でお掃除しましょう。
付け根をティッシュで囲み、クエン酸水をたっぷり掛けたあとラップで覆います。しばらく待ってからティッシュをはがし、歯ブラシで軽くこすりましょう。
それでも落ちない場合は浴室用クレンザーを使い、スポンジでやさしく磨きます。傷つけないように気をつけてください。
排水口・排水管の掃除方法【重曹・クエン酸を使用】
【掃除方法】
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クエン酸と重曹を使い月に1度徹底的にお掃除することで、ヘドロや臭いを防ぐことができます。というのも洗面台がにおう場合は、排水管のぬめりが原因かもしれません。「クエン酸+重曹」による泡にはぬめりを取るだけでなく消臭効果がありますので、効果的です。
また泡を噴射して排水管を洗浄するタイプの洗剤が市販されていますので、そちらもおすすめです。汚れが残った場合は歯ブラシでこすりましょう。
排水口にたまる髪の毛はなるべく普段から取り除くようにしましょう。たまるとそこに汚れがとどまり、臭いや詰まりの原因になります。「排水栓」は細かい凹凸が多いので、歯ブラシを使うと隅々までキレイにすることができます。
また市販の泡やジェルで汚れを溶かして掃除する方法は、より強力に排水口の汚れを落とすことができますが、強い洗剤なので取り扱いに注意が必要です。解決しない、またはつまりがひどい場合は、水トラブル対応の業者にお任せしたほうがよいでしょう。
照明の掃除方法【ハンディモップ・雑巾を使用】
照明器具のカバー内の汚れは比較的軽いものですが、定期的なお掃除が必要です。ここでは、照明器具の掃除方法をご紹介します。
【掃除方法】
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照明カバーは浴室で洗いましょう。水で湿らせたスポンジに洗剤をつけ、照明カバーをこすった後、水をかけ汚れや洗剤を洗い流します。
床の掃除方法【雑巾を使用】
洗面所の床は洗面台を使用する際の汚れはもちろん、洗濯機が置いてあったり浴室からの続きの部屋であったりするため、湿気がこもりカビが発生しやすいので注意が必要です。週に1度は固くしぼった雑巾でぬれ拭きをして、十分な換気を心がけましょう。
カビが出てしまった場合はすぐに重曹水を吹きかけて雑巾で拭き取れば落とせます。粉末の重曹をふりかけ雑巾や歯ブラシでこすることも有効ですが、床に傷をつけてしまう恐れがあるので気をつけてください。
キャビネットまわりの掃除方法【中性洗剤を使用】
化粧品や整髪料がキャビネットにこぼれてしまった際拭き取らずにいると、汚れがこびりついてシミや割れの原因になることがあります。汚れがついたらすぐに拭き取るようにしましょう。
年に1~2度は中の物を取り出して、中性洗剤と固くしぼった布で拭き掃除をします。再度固くしぼった布で拭きし、仕上げにから拭きしましょう。
洗面台はとにかく汚れの種類が多く、お掃除が大変ですよね。実はとても簡単な「おそうじをラクにするコツ」があります。それは、日々のお手入れをきちんとすることです。
汚れがこびりつかないうちにお掃除をして取り除けば、汚れが蓄積せずにきれいな状態を保つことができます。ここでは日頃の簡易的なお掃除についてご紹介いたします。
洗面台掃除は毎日5分、週1回の頻度がおすすめ
サッとでもいいので、できれば毎日拭き掃除をしましょう。洗剤やスポンジを使う必要はありません。着古したTシャツを切ったもので構いませんので、拭いたときに水のあとが残らないくらい固くしぼって拭いてください。鏡やカウンター、壁、水栓金具はそれだけで手垢や水垢が着かずに済みます。
洗面ボウルは週に1度、浴室用洗剤とスポンジでこすりましょう。ついでに排水口のゴミキャッチャーを交換すれば、それで日頃のお手入れはおしまいです。
ニオイやつまりが気になる場合はパイプユニッシュの出番です。予防したい場合は、月に1度排水口の手入れをするだけで気にならなくなります。
また重曹や洗剤が残っていると白く残り、かえって汚れをつけてしまうこともありますので、やり残しがないか確認しましょう。またお掃除を済ませてからもしばらくは換気をしっかりして、湿気がこもるのを防ぎましょう。
洗面台掃除・クリーニングを業者に頼んだ場合の費用相場
洗面台掃除・クリーニングを家事代行に頼む方法と、ハウスクリーニング業者に専門的なクリーニングを頼む方法があります。
洗面所クリーニングでは、汚れやすい洗面ボウルはもちろん排水口や床まで、プロに綺麗に洗浄してもらえます。手垢や水垢、広がってしまった赤カビ・黒カビなど、洗面所に溜まりがちな汚れを、専門の洗剤と道具を使って徹底的に落としてくれるでしょう。1年に一度プロによるクリーニングの実施がおすすめです。
ハウスクリーニング業者に依頼した場合の料金相場と所要時間
- 料金相場:7,500円~10,000円/1箇所
- 所要時間目安:1時間~2時間
※時間は大きさや汚れ具合により変動します。
家事代行に依頼した場合の料金相場と所要時間
定期 | スポット | |||
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利用時間 | 1週間に1回 | 2週間に1回 | 4週間に1回 | 今回だけ |
2時間〜 | 2,560円/時間 | 2,670円/時間 | 2,780円/時間 | 2,900円/時間 |
1時間 | 2,900円/時間 | – |
- 「1週間に1回」の定期なら、1時間から利用できる
- 所要時間目安:1時間~2時間
※時間は大きさや汚れ具合により変動します。
まとめ 毎日の拭き掃除で汚れが付かないようにしよう
洗面台のお掃除について詳しく解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。分かりやすくおさらいしましょう。
- 1日1回の拭き掃除が大事
- 汚れが気になり始めたら浴室用洗剤、クエン酸水を使ってスポンジでこする
- 水垢には酸性の洗剤が有効
- 排水口のつまりやニオイには泡洗浄
- どうしても落ちない汚れはプロに頼む
毎日使う洗面台は汚れがつきやすく、日々のお掃除が欠かせません。さらにお掃除をしていても水垢やカビなどの落ちにくい汚れがついてしまいます。
手に負えない場合は、ハウスクリーニング業者にお任せするという選択肢もあります。プロの技術と資機材で洗面台を徹底的にクリーニングし、新品のようにピカピカに仕上げてくれますよ。
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