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洗面台の穴(オーバーフロー)の掃除方法は?役割や汚れの原因も解説

最終更新日: 2024年09月04日

洗面ボウルには排水口の他にも穴があります。それがオーバーフローです。排水口と同じように、汚れがたまりやすいので、定期的に掃除するのが望ましいでしょう。オーバーフローの役割から掃除方法まで、詳しく紹介します。

オーバーフローとは

洗面台掃除

オーバーフローは洗面台にある穴のことです。オーバーフローがない場合、洗面台の使用に支障は出るのでしょうか?オーバーフローの概要や、役割を紹介します。

洗面台にある穴のこと

オーバーフローは洗面ボウルの上側中心、またはサイドにある穴のことです。洗面ボウルに水がたまった際に、あふれ出さないよう一定の水位で、排水する役割があります。オーバーフローから流れる水は排水管を通り、メインの太い排水管と合流します。

結果洗面ボウルの排水口と同様に排水されるため、誤って水を出しっぱなしにしても、あふれづらい仕組みになっているのです。

ちなみに太い排水管はU字になっており、ここに水がたまる構造になっています。この形によって虫が下水から上がってきたり、臭いが洗面台の外に漏れたりするのを防いでくれます。

汚れやすく手入れがしにくい

オーバーフローの汚れは、基本的に洗面ボウルに付着した汚れなどが、原因になります。

洗面ボウルは皮脂や石けんカス、口内の汚れや歯磨き粉などの受け皿になるのです。それらがオーバーフローに流れたり付着したりすると、汚れが蓄積されてしまいます。

また狭くて湿気のある配管内は、カビが繁殖しやすい環境です。オーバーフローは穴が小さく手が届きづらいため、手入れを気軽にするのは難しいでしょう。専門的な道具をそろえたり、掃除の仕方を工夫したりしないと、清掃は困難です。

オーバーフローの掃除方法

水あかやカビを落とすためにも、専門的な薬剤やブラシなどを用いて清掃しなければなりません。オーバーフローの掃除方法を紹介します。

事前に準備するもの

オーバーフローには皮脂や石けんカスがたまるだけでなく、カビも発生します。これらを落とすためにも、いくつか薬剤が必要です。

例えば塩素系漂白剤を利用して、除菌や漂白を試みます。なるべく薬剤が流れ落ちずにとどめておくためにと、泡タイプのものを選ぶのがおすすめです。酸素系漂白剤も汚れ落としに効果があり、お湯と混ぜて使います。

また液体タイプのパイプ洗浄剤も効果的です。どろっとした濃度の高い薬剤で、オーバーフロー内にとどまり汚れを、しっかり落としてくれるでしょう。

薬剤と合わせてブラシも用意します。オーバーフローの穴は狭いので、不要になった歯ブラシや、ワイヤーブラシを利用するとよいでしょう。

簡易的な掃除方法

まずは泡タイプの漂白剤や、カビ用洗剤をオーバーフローの穴に、スプレーまたは流し込みます。それから30~60分ほど放置し、しっかり汚れを浮かせましょう。薬剤がかからない箇所は、先の小さな歯ブラシなどで塗りつけます

次に汚れを洗い流すため、洗面ボウル内にたっぷり水をためます。洗剤が浸透したら、ためた水をオーバーフローに流し込みましょう。

汚れが落ちづらい場合は、ワイヤーブラシや不要な歯ブラシなどでしっかり清掃します。

頑固な汚れの掃除方法

頑固なカビが汚れやがある場合や、長年掃除していない場合は長時間のつけ置きが効果的です。

スプレータイプの漂白剤であれば、60分程度のつけ置きで汚れを取ります。しかし頑固な汚れは、一晩ほどつけ置きしないとしっかり汚れが取れないのです

まず洗面台下にある配管を外します。トラップの水がたまっているので、雑巾などを敷いておきます。

外した配管の先に、洗面配管用エルボを取り付けて栓をしましょう。これでオーバーフロー内に水をためられます。水をためたら漂白剤を入れて、一晩つけ置きします。最後は配管をつなぎ直し、漂白剤を水で流せば完了です。

オーバーフローの汚れを放置するとどうなる?

オーバーフローは穴も小さく清掃しづらいため、ついつい汚れをそのまま放置しがちになるでしょう。しかし汚れを落とさないと、生活するうえで衛生的な問題が起きてしまいます。オーバーフローの汚れを放置して起きる事象を紹介します。

カビや悪臭の原因になる

オーバーフロー内は水気が多いため、汚れをそのまま放置しておくと、カビが発生してしまうでしょう。メイン配管ともつながっているので、配管内の汚れにもつながります。

洗面台から流す水には皮脂汚れや、石けんカスが多く含まれています。これが配管内にこびりつき、詰まりを起こす可能性もあるのです。汚れで詰まりが発生すれば、ヘドロのような臭いが発生してしまいます

また悪臭だけでなく、衛生面でもあまりよい状態だとはいえません。

チョウバエなどの害虫が出てくることも

オーバーフロー内が汚れていると、チョウバエなどの害虫が発生しやすくなります。チョウバエは繁殖力が高いので、あっという間に増えてしまいかねません。

害虫は汚れている場所・ジメジメした場所が大好きです。住み着きやすく、卵を産みつけやすい環境だからです。オーバーフローから害虫が出てきたら、そのまま放置せず中を掃除しましょう。

虫が住み着くほどなので、かなり汚れている可能性があります。簡易的な掃除よりも、つけ置きによる掃除が好ましいでしょう。

洗面台のオーバーフローは定期的に清掃を

オーバーフローは洗面ボウルの水があふれないようにする役割を持っています。快適に使うためには定期的な掃除が必要になります。そのまま放置しておくと、悪臭や害虫発生の原因になってしまうでしょう。

オーバーフローを掃除する際は、漂白剤や液体パイプ洗浄剤などを使用します。汚れが落ちづらい場合は、ワイヤーブラシなどでこすり落とすと有効です。

オーバーフローを定期的に清掃し、洗面台を清潔な状態に保ちましょう。

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