ドラム式洗濯機を使っていると「ドラム式洗濯機はどうやって掃除すればいいの?」「どのくらいの頻度で掃除すべきなんだろう?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
ドラム式洗濯機には、使うたびに掃除したほうが良い箇所や、月に1回程度の掃除で良い箇所があります。
この記事では掃除すべき7箇所と掃除方法を頻度別に解説しています。
ドラム式洗濯機の掃除箇所
ドラム式洗濯機の主な掃除箇所は、ゴムパッキン、乾燥フィルター、排水フィルター、洗濯槽、洗剤投入ケース、防水パン、排水口の7箇所です。
それぞれの掃除頻度の目安は以下の通りです。
ドラム式洗濯機の掃除方法【都度こまめに】
ドラム式洗濯機のさまざまな部品の中でもこまめに確認し、汚れていたら都度掃除したいのが次の2箇所です。
この2箇所の掃除方法を詳しくご説明します。
ゴムパッキン:雑巾などで拭く
ゴムパッキンはドラム式洗濯機のドアに付いています。見落としがちな箇所ですが、ホコリや汚れが溜まりやすいのでこまめに掃除しましょう。
ゴムパッキンの掃除手順は以下のとおりです。
- 雑巾やウェットティッシュ、キッチンペーパーなどで拭く
- 汚れやカビが酷い場合は洗剤を使う
雑巾やウェットティッシュ、キッチンペーパーなどゴムパッキンを傷付けないものを濡らしてゴムパッキンを拭き、ホコリや汚れを取りましょう。
水拭きで落ちない汚れがある際は中性洗剤を、カビがあるときはカビ取り用洗剤を雑巾などにつけて拭くと良いです。
乾燥フィルター:ホコリを取る
乾燥フィルターとは、乾燥機能を使うときに出る衣類の糸くずやごみをキャッチする箇所です。乾燥フィルターが詰まっていると衣類の乾きが悪くなったり、乾燥時間が長くなったりします。
乾燥機能を使うたびに汚れ具合をチェックして掃除しましょう。
乾燥フィルターは以下のように掃除します。
- 乾燥フィルターを取り出す
- 汚れを取り除く
乾燥フィルターは、ドラム式洗濯機の上部にあることが多いです。まずは、フィルターを取り出してください。
乾燥フィルターにホコリが溜まっていたら、雑巾やウェットティッシュで拭いたり、掃除機で吸い取ったりして取り除きます。
乾燥フィルターが奥にもう1枚設置されているタイプもあります。その場合は、奥のフィルターも取り出して汚れを取りましょう。汚れがしつこいときは、ぬるま湯で流したりブラシを用いたりするのがおすすめです。
ドラム式洗濯機の掃除方法【2週間に1回】
排水フィルターは2週間に1回を目安に掃除しましょう。排水フィルターの掃除手順を解説します。
排水フィルター:ブラシでごみを落とす
排水フィルターは糸くずフィルターともいい、排水するときに糸くずやごみを溜める箇所です。一般的に、ドラム式洗濯機の下の方にあります。
排水フィルターが詰まると、カビが発生したり排水口が詰まったりする恐れがあります。2週間に1回くらいの頻度で掃除しましょう。
排水フィルターの洗い方は次の通りです。
- 脱水運転をして洗濯機の水を抜く
- 排水フィルターを取り外す
- ごみを取る
水が溢れるのを防ぐために、まずは脱水運転をして洗濯機内から水を抜いてください。次に水が垂れないように気をつけながら排水フィルターを取り外しましょう。
取り外した排水フィルターについているごみをブラシで取り除けば、排水フィルターのお手入れは完了です。
ドラム式洗濯機の掃除方法【1ヶ月に1回】
1ヶ月に1回掃除するのは以下の4箇所です。頻度は低いですが、汚れが蓄積しないように丁寧に掃除しましょう。
それぞれの掃除方法を丁寧にご説明するので、ぜひ参考にしてください。
洗濯槽:クリーナーを入れて洗濯機を回す
洗濯槽も掃除が必要です。長い間放置しているとカビが生える可能性があります。月に1回を目安とし、以下に沿って掃除してください。
- 電源を入れてクリーナーを投入する
- 洗濯機を回す
洗濯槽の中に衣服がないことを確認し電源を入れたら、クリーナーを投入して、槽洗浄モードで洗濯機を回します。
洗浄モードがない洗濯機の場合、通常の洗濯コースで洗濯機を回せば問題ありません。
洗剤投入ケース:スポンジなどで汚れを取る
洗剤や柔軟剤を入れる洗剤投入ケースに洗剤の残りカスが蓄積すると、ベタついたりカビが発生したりします。そのため、月に1回程度の頻度で綺麗にしましょう。
洗剤投入ケースを掃除する手順は次のとおりです。
- 洗剤投入ケースを取り外し、汚れを落とす
- 洗剤投入ケースを乾燥させて取り付ける
洗剤投入ケースを引き抜いて、雑巾やスポンジで拭いて汚れを落とします。汚れがひどい際は、ぬるま湯につけることで落ちやすくなります。
洗剤投入ケースを乾燥させたあとで、元の位置に取り付けてください。
防水パン:掃除機などでホコリを除去する
洗濯機の下にある防水パンにもホコリや髪の毛が溜まります。見落としがちですが汚れが蓄積しないように、1ヶ月に1回を目安に掃除しましょう。
防水パンは次の流れで掃除します。
- 洗濯機の周りの汚れを掃除機で吸う
- 洗濯機の下の汚れを雑巾やストッキングで取る
まずは防水パンの洗濯機の周りにあるホコリや髪の毛を掃除機で吸い取ります。
掃除機が入らない洗濯機の下の部分は、雑巾や不要になったストッキングなどで汚れを取ります。針金ハンガーなどにストッキングを張ると、ホコリや髪の毛をキャッチしやすいでしょう。
排水口:ブラシで汚れを取り除く
排水口は洗濯機の下部にある、排水ホースと防水パンがつながっている部分を指します。
普段見えづらい箇所ですが、衣服の糸くずや洗剤カスが溜まりやすいので掃除が必要です。1ヶ月に1回程度チェックして掃除しましょう。
排水口の掃除は以下の手順で行います。
- 洗濯槽から水を抜く
- 排水ホースを取り外す
- 排水口のパーツを外して洗う
- 排水ホースや排水口を掃除する
- 排水口のパーツを元に戻し、排水ホースを差し込む
最初に洗濯槽に水が残っていないか確認し、残っている場合は脱水コースで洗濯機を回して水を抜きます。
次に排水口に繋がっている排水ホースを取り外します。このとき排水ホース内に水が残っている場合があるので注意してください。自分で取り外すのが難しい場合は、無理に行わず業者に依頼するのがおすすめです。
続いて排水ホースについているトラップカバーや格子状のフタ、排水口の中にある筒状のパーツなどを外します。外したらバケツなどに溜めた水に浸し、ブラシで擦って汚れを取りましょう。排水ホースや排水口の中にある糸くずやヌメリも綺麗に取り除いてください。
全てのパーツを元の位置に取り付け、排水ホースを排水口に差し込んだら完了です。
ドラム式洗濯機の掃除で準備する物
ドラム式洗濯機を掃除するにあたって準備する物は以下の通りです。
適切な道具を揃えて、しっかり掃除できるようにしましょう。
洗濯槽を掃除する塩素系クリーナー
洗濯槽の掃除に使用できるクリーナーは塩素系と酸素系がありますが、ドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除には塩素系クリーナーが適しています。
塩素系クリーナーは強力な酸化作用により、カビや雑菌を効果的に除去できるからです。漂白作用もあるので、汚れやシミをしっかり取り除けます。
重曹やクエン酸は安全性が高いものの、除菌効果や漂白力が弱く、頑固なカビや汚れには限界があります。
そのため洗濯槽を清潔に保つためには、塩素系クリーナーが最適です。
その他:掃除機やブラシなど
クリーナー以外の掃除用具として、以下のような物を準備しましょう。
- 雑巾
- ウェットティッシュやキッチンペーパー
- 掃除機
- ブラシ
- 不要になったストッキング
ドラム式洗濯機を掃除するときに気をつけるポイント
ドラム式洗濯機を掃除するときに気をつけたい2つのポイントをご紹介します。
肌荒れしないように手袋をつける
ドラム式洗濯機の掃除に使用する洗剤やクリーナーは、手肌に刺激を与えることがあります。長時間触れると、肌荒れを引き起こすことも少なくありません。掃除を始める前に、ゴム手袋や使い捨て手袋を用意しましょう。
手袋を使用することで、洗剤の刺激から手肌を守ります。特に、デリケートな肌の方や洗剤に敏感な方は、手袋の使用を徹底するよう心がけてください。
排水ホースが外れないように洗濯機を移動させる
ドラム式洗濯機の背面や側面を掃除するために、洗濯機を移動させることがあると思います。このとき、排水ホースが外れてしまうと水漏れの原因になります。洗濯機を動かす前に排水ホースの接続部分を確認し、しっかりと固定されていることを確認しましょう。
ゆっくりと慎重に動かすことで、ホースが引っ張られたり曲がったりするのを防ぐことができます。ホースが外れてしまうと修理や再設置に時間と手間がかかるため、洗濯機の移動には注意を払うことが重要です。
ドラム式洗濯機を綺麗に保つコツ
ドラム式洗濯機を綺麗に保つには、いくつかのコツがあります。
これらのコツを抑えて、ドラム式洗濯機を清潔に使えるようにしましょう。
頻度を守って掃除する
記事で解説した通り、各箇所の掃除頻度の目安を守って掃除しましょう。
適切な頻度で掃除することでドラム式洗濯機の性能を維持し、寿命も長くなります。
洗濯機のドアを開けて湿気を防ぐ
ドラム式洗濯機を使用したあとは、ドアを開けて内部を乾燥させましょう。湿気がこもると、カビや雑菌の繁殖が促進されます。特に、梅雨の時期や湿度が高い季節は注意が必要です。
ドアを開けて風通しを良くすることで、内部の湿気を逃がし、カビの発生を防ぎます。また、ゴムパッキン部分も乾燥させることで、劣化を防ぐ効果があります。
洗濯槽に衣服を溜めない
洗濯物を長時間、洗濯槽の中に放置することは避けましょう。湿気がこもり、雑菌やカビ、臭いの原因になります。
洗濯物はできるだけ早く洗い、洗濯槽に長時間放置しないことが重要です。衣類を溜めておきたいときは、洗濯槽の中に入れるのではなく洗濯カゴを利用する方が良いです。
洗剤の使用量を守る
洗剤の使用量は適量を守ることが大切です。過剰に使用すると、洗剤カスが洗濯槽に残り、カビや臭いが発生しやすくなります。洗剤のパッケージや洗濯機に表示される適量を確認してください。
特にドラム式洗濯機は少ない水量で洗濯を行うため、適量を超える洗剤の使用は控えましょう。適量を守ることで、洗濯物の仕上がりも良くなります。
お風呂の残り湯は当日の「洗い」のみに使う
お風呂の残り湯を洗濯に使用する場合は、その日の「洗い」にのみ使用しましょう。残り湯を「すすぎ」に使用したり、翌日に使用したりすると洗濯機内部に雑菌が繁殖しやすくなります。
残り湯は温かいので洗浄力は高まりますが、すすぎには清潔な水を使用することが大切です。これにより洗濯機の内部を清潔に保ち、洗濯物の仕上がりも良くなります。
ペットの毛は洗濯前に取り除く
ペットを飼っているご家庭では、洗濯前にペットの毛を取り除くことが重要です。ペットの毛が洗濯機内に残ると、排水口の詰まりやフィルターの汚れの原因となります。
洗濯物に付いたペットの毛は、粘着ローラーやブラシで事前に取り除きましょう。ペットの毛をしっかり取り除くことで洗濯機のメンテナンスを楽にでき、洗濯機のトラブル防止にもなります。
プロに依頼してドラム式洗濯機を綺麗にしよう
ドラム式洗濯機を綺麗に使うには適切な頻度で掃除することが重要です。手間や時間がかかるほか、クリーナーや掃除用具も準備しなければなりません。
忙しくてなかなか時間を取れない、これまで放置してかなり汚れが溜まってしまったという方は、プロに掃除を依頼してみてはいかがでしょうか。
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