部屋の壁紙がはがれていると、気になってしまいますよね。壁紙がはがれる主な原因と、壁紙がはがれることを予防する方法を解説します。またはがれた壁紙を補修する方法や、業者に依頼する場合の選び方も解説します。
自力で補修できる壁紙のはがれ・破れの見極め方
部屋の壁紙がはがれたり破れたりする原因はさまざまですが、状況によってはDIY補修が可能なこともあります。
DIY補修可能な壁紙と業者に依頼すべき壁紙の違いを確認していきましょう。
DIY補修可能な壁紙
物が当たって発生した1cm以下の小さな破れなどの補修については、修正ペンなどで簡単に補修が可能です。またはがれ初めの状態ならのりとローラーだけで容易に貼り直しが可能です。
特別な技術が必要ないため、費用的にも時間的にもメリットが大きいです。
業者に依頼すべき壁紙
損傷の範囲が広く壁紙を大きく張り替える必要がある補修や、石膏ボードの穴など下地の損傷を伴う破れの補修については、プロに依頼したほうが良いでしょう。きれいに壁紙を張り替えるためには、多くの道具や材料を揃える必要があったり、下地処理の技術が必要となります。
プロの業者に依頼すれば、費用はかかるものの、下処理も含めて迅速かつ丁寧に、補修・張り替えを行ってもらえます。結果として自力で行うよりも、はがれにくい施工になるでしょう。そのため長期的な視点で考えると、コストパフォーマンスの面でも、お得になる可能性さえあります。
壁紙の張り替えにかかる費用の目安は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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数ある業者の中から、できるだけ安くて技術力の高い一社を選ぶなら、複数業者からの見積もりを取る、「相見積もり」がおすすめです。それぞれの業者のサービス内容を比較できるため、最適な業者をより確実に見つけられるでしょう。
はがれた壁紙をDIY修理する方法
はがれた壁紙を放置しておくと、さらに被害が広がったり、壁紙にめくれグセが付いたりするため、早めの対処が重要になります。
壁紙がはがれてしまったときは、どのように補修・張り替えをすればよいのでしょうか。はがれた壁紙を補修・張り替えする方法を紹介していきます。
準備する道具
補修作業のために、以下の道具を準備しましょう。
- 接着剤
- ヘラ
- ドライヤー
- 布
- マスキングテープ
修理する手順
限られた範囲の軽い補修であれば自分で行うことができます。
- 壁紙のめくれグセを直す
- 接着剤をつける
- 乾燥するまで固定する
手で壁紙を押さえてから離したとき、すぐに壁紙がめくれてしまうときは、まずめくれグセの修正から着手しましょう。ドライヤーの温風を当てる、低音に設定したアイロンを使うなど、熱を利用すると簡単にクセを直せます。
次にはがれた部分の、壁の汚れを乾いた布などで拭き取り、ヘラを使って壁紙用の接着剤を付けていきます。接着剤を塗ったら、壁紙を空気が入らないように上から押さえ付けながら、貼っていきましょう。
壁紙からはみ出た接着剤を、水気をよく絞ったタオルや雑巾などで拭き取り、接着剤が乾くまでマスキングテープで固定します。2、3時間ほどで接着剤が乾いたら、マスキングテープをはがして、作業完了です。
壁紙の破れをDIY修理する方法
壁紙が破れて一部だけなくなってしまった場合も、DIYで修理できる可能性があります。壁紙のはがれを修理する方法よりも少し手順は複雑になりますが、道具と材料を準備し、丁寧に作業すれば、美しい見た目に仕上げることも期待できるでしょう。
準備する道具
- 壁紙用補修シート
- ローラー
- カッター
- 雑巾
- マスキングテープ
- 定規
修理する手順
前述した道具と材料が準備できたら、以下の手順で壁紙の破れを修理していきます。
- 壁紙用補修シートを大きめにカットする
- 補修シートを破れている部分に仮止めする
- 補修シートに沿って壁紙をカットする
- カットした壁紙、マスキングテープをはがす
- 補修シートの剥離紙をはがし、壁に貼り付ける
はじめに補修シートは、破れている部分よりも3cm程度大きめに四角くカットしましょう。
カットした補修シートを、破れている部分にマスキングテープで仮止めします。ずれないように四辺をしっかり仮止めしてください。このとき、破れた箇所が汚れている場合は、固く絞った雑巾できれいに拭いておきましょう。
次に仮止めをした補修用シートに沿って定規を当てて、壁紙をカッターで四角くカットします。無理な力がかかると壁紙がよれたり、石膏ボードに傷が付いたりして美しく仕上がりません。カッターの刃は新しいものを使うのがおすすめです。
次に壁紙のカットした部分を、カッターの切り目に沿って剥がします。仮止めした補修シートも外しましょう。この時に向きが分かるよう、切り抜いた補修シートの上側にマスキングテープを貼って、目印にすると良いでしょう。向きが変わってしまうと仕上がりが悪くなります。
最後に、補修用シートの剥離紙をはがし、カットした壁紙に沿って貼り付けます。仕上げに、ローラーで切れ目が目立たなくなるまで圧着すれば完成です。
小さな穴をDIY修理する方法
準備する道具
- 穴埋め剤
- 付属品のヘラ
- 雑巾
修理する手順
- 穴の周囲の盛り上がりを平らにならす
- 穴の周囲を掃除する
- クロス専用穴埋め剤を穴に入れる
- はみ出した分を取り除き、乾燥させる
補修の前に、穴の周囲が盛り上がっている場合は付属のヘラで平らにならしましょう。
まず穴の周囲のホコリや油分を、固く絞った雑巾できれいに拭き取ります。
拭き掃除ができたら、クロス専用穴埋め剤を少し多めに穴に入れます。次に、表面を専用のヘラを使ってならし、はみ出している分を取り除きましょう。その後は乾燥させればでき上がりです。
壁紙の汚れをDIY修理する方法
【油性ペンの場合】準備する道具
- アルコール
- コットン
- 綿棒
【油性ペンの場合】修理する手順
コットンや綿棒にアルコールをたっぷり含ませ、押しつけるようにして拭き取ります。
【クレヨンや水性ペンの場合】準備する道具
- 歯磨き粉
- 歯ブラシ
- タオル
- スポンジ(任意)
- クロスの消しゴム(任意)
- 落書き隠しのペイント(任意)
- 壁紙用洗剤(任意)
【クレヨンや水性ペンの場合】修理する手順
- 歯磨き粉と歯ブラシを使って落書きをこする
- 水拭きする
壁紙の浮きをDIY修理する方法
壁紙が浮いてしまっても、補修することは可能です。
準備する道具
- カッター
- 小さい筆
- ハケ
- 壁紙用補修のり
- 補修用ボンド
- 雑巾
修理する手順
- 壁紙の浮いた部分に切れ目を入れる
- 切れ目から接着剤を入れ、壁紙を貼りつける
- はみ出した接着剤を拭き取る
まず、壁紙が浮いている部分にカッターで切れ目を入れます。面積が小さい場合は、浮いていない箇所まで破らないように慎重に切れ目を入れましょう。
次に、浮いた部分の裏側に補修用のりをつけます。先の細い小さな筆やハケを使用し、切れ目から補修用のりを入れていきましょう。十分にのりが入ったら、浮いた部分を貼りつけます。
範囲が大きい場合は、壁紙を貼りつけた場所にローラーをかけると美しく仕上がるでしょう。仕上げに、はみ出した余分なのりを雑巾で拭き取って補修完了です。
壁紙のつなぎ目の隙間をDIY修理する方法
壁紙のつなぎ目の隙間は、天井と壁の境目、壁の角などによく発生します。ほんの数ミリ程度の小さく目立たない隙間でも、放置すると剥がれや破れなどの原因になります。壁紙に隙間を見つけたら補修するようにしましょう。
準備する道具
- ジョイントコーク
- マスキングテープ
- カーク
- スポンジ
修理する手順
- 隙間の周りにマスキングテープを貼る
- ジョイントコークを注入する
- マスキングテープを剥がす
まずは隙間の周囲にマスキングテープを貼り、ジョイントコークが付かないように保護します。このとき、隙間にホコリや汚れがある場合は、爪楊枝などを利用してできる限り除去しておきましょう。
次に、隙間にジョイントコークを充填します。ジョイントコークは、壁紙の色に合ったものを選んでおくと美しい仕上がりになるでしょう。
最後にマスキングテープをはがし、余分にはみ出たジョイントコークを拭き取って修理完了です。
隙間の範囲が広い場合は、濡れたスポンジでならして作業します。ジョイントコークは水溶性なので、失敗しても水分を含ませたタオルで拭き取れば何度でもやり直しできるため、気軽にチャレンジしてみましょう。
壁紙のはがれや汚れをおしゃれに隠す方法
壁紙の修理に自信がない方やDIYでの修理が難しいほどひどく破れたり、汚れたりしている場合は、あえて修理せずおしゃれに隠す方法もあります。
賃貸物件でも貼ってはがせるタイプのインテリアシールやウォールステッカーを使えば、違和感なく壁紙のはがれや汚れを隠せます。
小さい範囲のはがれや汚れであれば、壁紙用のマスキングテープを使うのもおすすめです。ホームセンターやネットでも販売されているので、手軽に安く隠せます。
壁紙の修理をプロに依頼する場合の費用相場
DIY補修で手に負えないレベルの補修についてはプロに依頼しましょう。部分補修の場合、全体貼り替えの場合それぞれの費用相場を紹介します。
部分補修:1ヶ所当たり20,000円~30,000円
クロスが破れたり剥がれたりしている所を部分的に補修する場合、1ヶ所当たり20,000円~30,000円が相場です。移動時間や道具の準備・後片付けなども含め、作業には半日~1日を要するため、その分の人件費がかかりこの相場になっています。
また石膏ボードに穴が開いているなど、さらに大工作業が必要になるケースもあります。その場合は割高になり、1ヶ所当たり35,000円~50,000円が相場です。
貼り替え:6畳で40,000円~50,000円
天井と壁面を全部貼り替える場合は、6畳で50,000円~70,000円が相場です。トイレや洗面所など、1~3畳前後の部屋は10,000~30,000円が費用相場です。壁紙のグレードや窓、ドアなどの開口部や天井高さといった条件によって費用は変動します。
壁紙の修理費用をできるだけ安く抑えるポイント
壁紙の修理範囲が広い場合は、費用面でも不安になるでしょう。できる限り修理費用を安く抑えるために、以下のポイントを紹介します。
価格の安い材料を選ぶ
壁紙は、大量生産されていて比較的安価で販売されているスタンダードタイプと、デザイン性と機能性の高いハイグレードタイプに分けられます。低価格を重視するのであれば、スタンダードタイプの安価で販売されている壁紙を選びましょう。
スタンダードタイプの壁紙は、シンプルなデザインが多いため、飽きずに長期間過ごせるメリットもあります。補修キットがセットになっているものを購入すれば、修理に必要な道具もすべて揃っているため、別途道具を購入する必要もありません。
できるだけ早く直す
はじめは小さな壁紙のはがれや穴でも、そのまま放置しておくと、ひどい破れや破損に発展することがあります。
範囲が広がれば、その分修理費用は高くなるため、補修範囲が小さなうちに直しておくのがおすすめです。
必要最低限の範囲で修理する
小さな範囲の壁紙補修は、特別な技術が必要ないため自分で修理することも可能です。壁紙はメートル単位で販売されているため、範囲が小さければ補修に必要な材料費も安く抑えられます。
予算があまりない場合には、必要最低限の範囲だけに絞って修理をするのもひとつの方法として覚えておきましょう。
壁紙のはがれを直して快適に暮らそう
壁紙がはがれてしまう原因には、室内の湿気と乾燥、壁紙の経年劣化、施工の甘さなどが挙げられます。特に湿気はカビが繁殖する原因にもなるため、日頃から小まめに換気や除湿を行い、予防しておく必要があるでしょう。
はがれてしまった壁紙は、正しい手順で行えば、自力でも補修・貼り替えが可能です。
ただし長期的なはがれにくさで考えるなら、プロの業者に依頼をした方が確実といえます。手軽に壁紙のはがれを直して、きれいな内観を取り戻しましょう。
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