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腰壁とは?設置するメリット・デメリットとおすすめの設置場所

最終更新日: 2023年03月31日

腰壁とは、腰の位置よりも低い高さに設置する壁のことです。

この記事では腰壁のメリット・デメリットや設置場所に加えて、設置にかかる費用相場も解説します。

腰壁の基礎知識

腰壁 リビング
(画像提供:PIXTA)

まずは腰壁の基本的な知識について確認しましょう。腰壁の定義とさまざまなタイプについて解説します。

腰壁とは

腰壁とは、壁のうち人の腰辺りの高さまでを、板やタイルなど別の素材でコーティングしているもののことです。

実際の腰壁の高さは、窓枠の下端とそろうように設置するケースが多く見られます。

壁の上部と区別するために名前がついています。

床から人の腰あたりの高さの壁は日常生活で接触することが多いため、汚れや傷を防止する目的で、汚れにくい素材などが使われることが多いです。

腰壁のタイプ

腰壁には木材やタイルの他にも、さまざまな種類があります。

例えば不燃素材のシートなら、バリエーションが豊富である上、簡単に貼ったり剥がしたりできます。

樹脂パネルは湿気に強いほか、汚れを拭き取りやすいため、非常に使い勝手がいいことが特徴です。上部とは異なるクロスを貼り付けて、壁が傷付きにくいように工夫するのも1つの手です。

モールディングの腰壁も取り付けられます。モールディングとは、光と影の具合でメリハリがつくように模様を型取ったもので、デザイン性に長けています。椅子を引いたときに、壁に傷が付かないように取り付けるのもいいでしょう。

腰壁を設置するメリット

腰壁を設置するのは手間に感じるものですが、腰壁を取り付けるとさまざまなメリットがあります。

腰壁の設置で得られる3つの利点について解説します。

傷や汚れを防止できる

腰辺りの高さまでは、日常生活の中で傷や汚れが付きやすいものです。

普通に過ごしていても、壁紙の上のほうはきれいなままなのに、下のほうは早くボロボロになるということも多いでしょう。傷が付きにくく、汚れを簡単に落とせる素材の腰壁を設置すれば、壁をきれいに保てます。

すでに傷や汚れが付いている場合でも、その上から腰壁を取り付ければ、きれいな状態にすることが可能です。傷や汚れがひどくなってきたら、腰壁の部分だけを取り替えればいいため、壁紙全体を張り替えるよりも、手軽でお得に済ませられます。

内装のアクセントになる

壁紙とは異なる素材の腰壁を設置することで、室内で空間のアクセントを生み出すことができます。取り付ける腰壁の種類によっては、重厚感や高級感を演出でき、特別な空間を作り出せます。

腰壁に収納スペースを取り付けることも可能です。壁周りのスペースを有効活用して、上手に収納できるようになるでしょう。収納棚が必要なくなったら、手軽に取り外せるので、好きなようにカスタマイズできます。

防水・防臭効果が期待できる

取り付ける腰壁の素材によっては、防水・防臭効果も期待できます。水回りにはタイルの腰壁を設置することで、防水性能を高めることが可能です。さらにタイルは水を弾くため、水が跳ねても簡単に掃除できます。

臭いが気になる部屋には、防臭性能のある素材を使って、腰壁を設置するといいでしょう。珪藻土の腰壁を取り付けて、除湿効果を高めるのも1つの手です。

腰壁を設置するデメリット

腰壁を設置するとさまざまなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。

腰壁を設置してから後悔しないように、あらかじめデメリットも把握しておくことが大切です。

ホコリがたまりやすい

腰壁には厚みがあるため、壁紙との段差部分にホコリがたまりやすいものです。

段差部分は人の視線が集まりやすい高さにあるため、ホコリがたまっていると目立ってしまいます。

木製のパネルを腰壁として取り付けた場合には、壁紙との段差部分のほかに、パネル同士の隙間にもホコリがたまります。

ホコリがたまるのを防ぐために、こまめに掃除をすることが必須です。

一度施工すると戻すのに苦労する

腰壁を設置する前は取り付ける素材のサンプルだけを見ても、部屋の仕上がりのイメージが湧きにくいものです。安易に設置すると、室内の印象が暗くなったり圧迫感につながって、部屋が狭く感じたりする恐れがあります。

腰壁を設置してから失敗に気付いても、元に戻すのは大変です。壁を取り壊す必要があるケースも見られるため、3Dシミュレーションを使って、きちんとイメージを確認しておくとよいでしょう。

腰壁の設置におすすめの場所

腰壁のメリットを最大限享受するためには、適切な設置場所を選ぶことが大切です。ここでは腰壁の設置に向いている、おすすめの場所を紹介します。

対面式のキッチン

対面式のキッチンと一体化するように、腰壁を設置するパターンがよく見られます。

対面式のキッチンに腰壁を設置することで、リビング側から料理中の手元を隠せるほか、腰壁にカウンターや収納スペースを取り付ければ、ダイニングとの接続が便利になります。

対面式のキッチンに腰壁を設置するときは、キッチンから15~25cm高く調整するといいでしょう。腰壁が低すぎると、油ハネや水ハネを防ぎきれない可能性があります。

トイレ

トイレでは水や尿が跳ねて、壁に付着することで、汚れや臭いが残ってしまうものです。

タイルや防水パネルの腰壁を設置すれば、水や汚れを簡単に拭き取れます。防臭効果のある素材を使えば、臭いを抑えることも可能です。

トイレに腰壁を設置することで、壁紙とのデザインの組み合わせによっておしゃれな空間を演出でき、落ち着いて用を足せるようになるでしょう。

和室や子ども部屋

和室に腰壁を設置するのもおすすめです。和室の壁には、砂壁が使われていることもありますよね。砂壁に人や物が当たると、砂が落ちてきてしまいます。

和室の壁に腰壁を取り付ければ、砂が落ちてくる心配がなくなり、掃除の負担を減らせます。

子ども部屋やペットを飼っている部屋でも、腰壁を設置するメリットが大きいでしょう。子ども部屋やペットの部屋では、ほかの部屋よりも壁に汚れが付いたり、爪や歯で傷が付いたりしやすいものです。

傷や汚れに強く、防臭効果もある素材の腰壁を取り付ければ、安心して過ごせるようになります。

腰壁のリフォームは業者に依頼しよう

業者
(画像提供:PIXTA)

腰壁の取り付けに関して、費用相場と業者の探し方を解説します。簡単な素材なら自分で腰壁のリフォームを行うことも可能ですが、プロに任せるのが無難です。

腰壁のリフォームにかかる費用相場

腰壁のリフォームは、通常の壁紙を張り替える場合よりも費用がかかるのが一般的です。素材によっては別途工事が必要なケースもあり、木の板を貼る場合は木工事、タイルを貼るならタイル工事が必要です。

壁紙よりも工事費用は高くなりますが、耐久力が高い・張り替え時も壁紙全体を張り替える必要がないため、長期的に見た場合は安く済むこともあります。

トイレなど狭い部屋への腰壁の設置は、木材・樹脂パネル・シートを使用するなら1~2日で完了し、5~10万円が相場です。

すでにある腰壁を撤去して張り替える場合は、撤去費用と処分費用もかかるため、1m幅あたり1~2万円を相場として計算するとよいでしょう。

優良な業者を探すポイント

優良な業者を探すためには、腰壁の設置にかかる費用相場を踏まえた上で、複数業者の相見積もりを取ることが大切です。複数の業者を見比べることで、適正価格でサービスを受けられる他、必要なサービスが明確になります。

複数業者の相見積もりを取って、腰壁のリフォーム業者を探す際は、ミツモアを利用するのがおすすめです。ミツモアなら簡単な質問にいくつか答えるだけで、無料で最大5社の相見積もりが取れます。さらに気になる業者とは、事前にチャットで相談できるため、安心して作業を任せられます。

ミツモアで壁紙・クロスの張り替えを依頼する

腰壁を設置しておしゃれな空間に

腰壁 リビング 部屋
(画像提供:PIXTA)

腰壁を設置することで、傷や汚れを防げるほか、内装のアクセントとしておしゃれな空間を演出することも可能です。

ただし設置後に撤去するのは、大変なことに加えて、壁紙との段差にホコリがたまりやすいため、こまめな掃除が必要になります。

腰壁は特にトイレや対面式のキッチン、和室や子ども部屋に設置するのがおすすめです。

簡単な素材なら、腰壁の取り付けを自力でもできますが、プロの業者に依頼するのが無難です。ミツモアを利用して、自分にぴったりの業者を見つけましょう。

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