クロスの張替え単価を調べて「自宅のクロス張替えがどれくらいかかるか把握したい」「業者の見積もりが正確かを確認したい」という方も多いですよね。
最終更新日: 2023年10月04日
そこでクロスの張替え単価や、どんな部屋にどんなクロスを張るといくらになるのかを解説します。
実はクロスの張替え費用は、単純に「単価×面積」で計算できないことも多いんです。壁紙の種類によって単価が変わったり、施工費以外の諸経費がかかったりするケースがあるからです。
この記事ではそういった点も踏まえて具体的に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
クロス張替えの単価相場はどのくらい？
クロスの張替え単価は、クロスのグレードによって分かれています。ザックリと以下の金額を目安にしましょう。
| クロスの種類 | 1㎡あたりの費用相場 | 特徴 |
| スタンダード壁紙 | 700~1,000円/㎡ | ・一般的に使用される壁紙
・防カビや耐久性などの最低限の機能を備えた量産型タイプ |
| ハイグレード壁紙(1000番台) | 1,000~1,500円/㎡ | ・量産型以外の壁紙
・デザインが豊富で、防水や調湿といった機能がついていることも |
クロスのグレードが高いほど金額も高くなります。
しかしクロスの張替え費用は、単価だけで計算できるわけではありません。
むしろ単価以外の要因で費用が大きく異なることもあるので、単価はあくまで目安程度と考えておく必要があります。
例えば上で説明した「クロスのグレード」によっても料金が変わります。クロスが特殊なデザインであったり機能性が高かったりすると、費用は高くなるでしょう。
また他にも以下のような理由で金額が変わります。
- クロスの単位によって単価が変わる
- 「クロス代+施工費用」以外の諸費用が発生することが多い
それぞれ詳しく解説していきます。
クロスの単位によって単価が変わる！「m」「㎡」のどちらで計算するのかに注意
クロスの張替え単価を元に費用を計算する際は、単位に注意しておかなければいけません。
クロスの単位は一般的に「m」「㎡」のどちらかが使われます。どちらの単位が使われているのかによって、単価が異なるのです。
| 単価の種類 | 概要 |
| m単価(メートル単価) | クロスの長さを1m単位で算出する方法 |
| ㎡単価(平米単価) | クロスを1㎡単位(面積)で算出する方法 |
なおクロスをm単価(メートル単価)で測る場合、横幅は0.9mです。つまり1m×0.9m＝0.9㎡のクロス1枚当たりの料金で計算するということですね。
それに対し㎡単価で測る場合は、1m×1m＝1㎡のクロス1枚当たりの料金で計算するということです。
例)
- m単価1,000円の場合、0.9㎡のクロスが1枚1,000円
- ㎡単価1,000円の場合、1㎡のクロスが1枚1,000円
このようになるため、単価が同じだった場合は㎡単価で計算されている方が少しお得になることもあるのです。
どちらの単位を使っているかは業者によって異なるので確認してみてください。
「クロス代+施工費用」以外の諸費用が発生することが多い
クロスの張替えには、クロス代や施工費以外にも費用がかかる場合が多いでしょう。
| 費用内容 | 概要 | 費用相場 |
| 養生費 | 壁や床の保護にかかる費用 | 一式5,000円~ |
| 撤去費 | 元々あったクロスをはがす作業にかかる費用 | 200円~/㎡ |
| 処分費 | はがしたクロスの処分にかかる費用 | 300円~/㎡ |
| 下地費 | クロスを張るための下地を作るのにかかる費用 | 400円~/㎡ |
| 家具移動費 | 作業の妨げになるものを移動させるのに必要な費用 | 一式5,000円~ |
| 出張費 | 業者が家に施工をしに来る際にかかる手数料のようなもの | 業者による |
※あくまで相場なので、詳しい費用は業者で見積もりをもらってください。
家の築年数が古かったり 壁に穴が開いていたりする場合、下地を整えるための工事が必要になることも。壁の補修工事などを行うので、その分の工事費がかかってしまいます。
このようにクロスの張替え単価だけで考えていると、上記の費用がプラスされ「想像以上に高くなってしまった」となる可能性もあります。
正確な費用を知りたい場合は、業者に見積もりをもらい「何にいくらかかるのか」をできる限りハッキリさせておきましょう。
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クロスの張替え事例！どんな場合にいくらかかるのかを把握しよう
ここまで説明してきたように、クロスの張替え費用を把握するには単価を知っているだけでは不十分なことも多いでしょう。
そこで具体的に、どのような工事にどれくらいの金額がかかったのかを確認してみましょう。
事例①：部屋の一部だけクロス張替えを行う場合の費用
リビングの一部の壁に、他の壁紙とは違う色や柄のついたクロス(アクセントクロス)を張る例です。
クロスはややハイグレードのものを使用し、その代わり部屋全体ではなく壁1面のみに施工。すると金額は以下のようになります。
| 施工箇所 | リビングスペースの壁(1面のみ) |
| 費用 | 2万9,980円 |
| サービス費用の内訳 | ・クロス代
・壁紙の撤去・処分費 ・下地補修費 ・壁紙張り代 ※1年間のアフター保証つき |
アクセントクロスを検討している方は、これくらいの金額を目安にするのも良いでしょう。
部屋全体に貼りたい場合はより高額になりますが、クロスのグレードを少し下げることで料金を抑えられます。業者に相談して各クロスの単価表を見せてもらっても良いですね。
事例②：2部屋のクロスを全体的に張替える場合の費用
マンションの洋室2部屋のクロスを、全体的に丸ごと張替えた例です。費用は10万円ほどかかります。
| 施工箇所 | 洋室全体×2部屋 |
| 費用 | 9万7,000円 |
| サービス費用の内訳 | ・クロス代
・壁紙の撤去・処分費 ・壁紙張り代 ※1年間のアフター保証つき |
その他施工箇所ごとの費用相場
施工したい場所の費用が分からないという方は、以下の表に施工箇所ごとの費用相場を記載してあるため参考にしてください。
| 場所 | 必要なクロスの量(施工面積) | 費用相場 |
| 一軒家全体 | 450~600㎡ | スタンダードクロス 36万円~ |
| ハイグレードクロス 45万円~ |
||
| リビング
※6畳、窓ありの部屋を想定 |
38㎡ | スタンダードクロス 3万円~ |
| ハイグレードクロス
4万円~ |
||
| トイレ | 18㎡ | スタンダードクロス 1万5,000円~ |
| ハイグレードクロス 1万8,000円~ |
※別途諸経費(クロスの撤去費や処分費など)がかかることもあります。あくまで目安です。
面積別に施工費用の目安を表すと以下のようになります。
| 施工面積 | スタンダード壁紙 | ハイグレード壁紙 |
| 30㎡ | 3~4万円 | 4~5万円 |
| 40㎡(6畳ほど) | 4~5万円 | 5.6~7万円 |
| 43㎡(7畳ほど) | 4.3~5万円 | 6~7万円 |
| 48㎡(8畳ほど) | 4.8~5.6万円 | 6.5~7.5万円 |
| 51㎡(9畳ほど) | 5~6万円 | 7~8万円 |
| 54㎡(10畳ほど) | 5.4~6.3万円 | 7.3~8.4万円 |
※別途諸経費(クロスの撤去費や処分費など)がかかることもあります。あくまで目安です。
上記の表ではおおよその費用を記載しましたが、複数箇所のクロス張替えを行うと割引きが適用される場合も。
割引きが適用されるかどうかは業者によって異なるため、気になる方は確認してみましょう。
なおこちらの記事では、より詳しくクロス張替え費用やクロスのグレードについて解説しています。
張替え面積を計算する方法！単価と合わせて確認しておこう
クロス張替えの単価を確認したので、次は施工面積をある程度測っておきましょう。
施工面積は単純に「壁の高さ」×「壁の横幅」で計算すれば大丈夫です。メジャーを使って測ってみてください。天井を入れたい場合は、床の面積(縦×横)を測ればOK。壁面積に足しておきましょう。
ただしここまで解説してきた通り「単価と面積が分かっていれば施工費用が把握できる」と一概に言えない部分もあります。
壁面積に関しても、窓や凹凸がある場合は多少の誤差が出ます。また一般的にクロスは横幅が0.9mなので、施工面積に対して余分に用意しなければいけないことが多いでしょう。
こういったことがあるため、クロスの張替え費用を把握したい場合は「どんな部屋に」「どんな目的で」行いたいのかを業者に伝えて見積もりをもらってみてください。
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