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壁紙の種類から選び方まで解説!張り替え方やプロに依頼する費用も

最終更新日: 2023年03月31日

壁紙はさまざまな種類があり、カラーバリエーションも豊富なため選び方に迷ってしまう人も多いでしょう。そこで代表的な壁紙の特徴やメリット・デメリットを解説していきます。また壁紙を張り替えるときの具体的な手順も解説します。

一般的に使われる壁紙の種類

たくさんの壁紙

壁紙は種類によって質感が異なります。それぞれの特徴を把握した上で、好みに合った壁紙を選びましょう。まずは一般的に使われる壁紙として、「ビニールクロス」「織物クロス」「紙クロス」の三つを紹介します。

バリエーションが豊富「ビニールクロス」

「ビニールクロス」は日本で最もスタンダードな壁紙の一つです。主原料のポリ塩化ビニール樹脂をシート状にした上で、紙を裏打ちしています。

加工しやすいビニールの性質を活かして、木目調や織物調・大理石風・レンガ風・石目風など幅広いデザインが作られています。またカラーバリエーションも豊富で、自由度の高い壁紙といえるでしょう。

導入費用が安く耐久性も高いため、コストパフォーマンスに優れます。水に強い性質により汚れた箇所を掃除しやすいのもうれしいポイントです。防水や消臭・防湿・蓄光などの機能を備えた種類もあり、ライフスタイルに合わせて選択できます。

高級感がある「織物クロス」

高級感のある「織物クロス」は、格式高い場所でよく採用されている壁紙です。最近は一般家庭に導入されるケースも増えています。

織物や編物・不繊布・フェルトなどの素材が紙で裏打ちされており、温もりのあるソフトな風合いが特徴です。平織や綾織・朱子織などの織り方があって、それぞれに独特の質感や経年変化を楽しめます。

また調湿性と通気性に優れていて、結露が発生しにくいのもメリットといえるでしょう。頻繁に張り替える必要がなく丈夫な点、自然素材なので体に優しい点も魅力です。

和室に最適「紙クロス」

「紙クロス」は和紙や加工紙・合成紙などを石膏ボードの上から張った壁紙です。日本ではもともと寺院や明治時代の西洋建築に使われていました。

和室との相性は抜群で、もちろん洋室にもしっかりとマッチして柔らかな風合いを楽しめます。柄や色彩・質感のバリエーションが豊富なのも魅力といえるでしょう。

また和紙を使った紙クロスは、吸湿性と放湿性を兼ね備えています。デメリットは水や油汚れに弱く染みが付きやすい点、壁紙と壁紙の境が目立ちやすい点が挙げられます。

その他の壁紙の種類

壁紙に悩む女性

上記の他に挙げられる壁紙の種類は「木質系クロス」「無機質系クロス」「オレフィンクロス」の三つです。それぞれの壁紙の具体的な特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

温もりのある「木質系クロス」

自然木材やコルクを薄くカットして紙に裏打ちした「木質系クロス」は、自然素材ならではの温もりのある質感が特徴的な壁紙です。

部屋のデザインを落ち着いた印象にしたい人には特におすすめといえるでしょう。木にもともと備わっている性質として、リラックス効果や調湿作用も期待できます。

ただし水には弱く拭き掃除をすると染みが付きやすいため注意が必要です。また他の壁紙と比べると費用がやや高くつきます。費用を抑えるための工夫として、部屋の一部にアクセントクロスとして取り入れるのも一案です。

独特の質感が魅力「無機質系クロス」

「無機質系クロス」は主原料に石や土・金属・ガラス繊維・セラミック・リサイクル素材などで作られる壁紙です。独特の質感と調湿性・通気性・防火性能が大きな魅力といえます。

代表的な無機質系クロスは神社仏閣や酒蔵・城などに使われる漆喰(しっくい)壁紙と、珪藻土(けいそうど)を加工した珪藻土壁紙の二つです。他の無機質系クロスに比べて、前者は防カビ性と耐久性に、後者は消臭性と防カビ性・防汚性に優れます。

デメリットとしては水が染みやすい点が挙げられます。汚れは消しゴムでこするか、乾拭きで対処しましょう。またクロスが薄いため施工する際には下地処理が必要です。

環境に優しい「オレフィンクロス」

「オレフィンクロス」はポリエチレンなどの合成樹脂を主原料としており、ビニールクロスによく似た特徴を備えた壁紙です。水や汚れに強く傷も付きにくいため、簡単な水拭きをするだけできれいな外観を保てます。

加えて焼却をしても塩化水素をはじめとする有毒ガスがほとんど発生せず、地球に優しいのもうれしいポイントでしょう。

オレフィンクロスには厚みがないので、壁に凹凸があるときは下地処理を施す必要があります。施工する職人の技術によって仕上がりに大きな差が出るため、慎重な業者選びが重要です。またデザインのバリエーションはビニールクロスほど豊富ではありません。

色の種類と選び方

業者とリフォーム相談をする人

カラーバリエーションが豊富な壁紙の場合、どのような色を選べばよいか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。代表的な色の種類と特徴、選び方のポイントを解説していきます。

用途に合わせて色を選ぶ

部屋の用途やどのような印象にしたいかによって、最適な壁紙の色は異なります。

例えば最もベーシックな「白」はシンプルなため飽きにくく、どのようなインテリアにもマッチするでしょう。部屋を広く見せる効果もあるので、リビングの利用におすすめです。

「緑」は目に優しく癒やし効果があります。リビングや寝室・バスルーム・トイレなど、ゆったりと過ごしたい部屋との相性は抜群です。

「青」は気持ちを落ち着かせてくれる色で、寝室に使えば安眠が期待できるでしょう。勉強部屋や仕事部屋・書斎などにワンポイントで入れるのもおすすめです。

「ピンク」は鮮やかな色なら気分が上がりやすくなり、淡い色なら温もりと落ち着きが得られます。パウダールームやキッチン・リビングなどに取り入れると、おしゃれな雰囲気を実現できます。

「オレンジ」は活力を与えてくれる色です。また食欲を増進する効果もあるため、キッチンやダイニングに使うと料理が楽しくなるかもしれません。

床や天井とのバランスが大事

基本的に壁紙は天井の色よりもワントーン暗め、床よりはワントーン明るめの色を選ぶと開放感のある印象になります。反対に床から壁紙、天井にかけてトーンを暗くしていくと落ち着きのある空間を演出可能です。

床の色が濃い場合は、ダークカラーの壁紙は雰囲気が重くなるためおすすめできません。組み合わせとしては床が無彩色や濃い茶色ならグレー系の壁紙で、白や茶・黒なら白系の壁紙で統一感を出せます。また床が黄色や赤系ならベージュ系の壁紙がおすすめです。

壁紙をDIYで張り替える方法

壁紙を張り替えるカップル

壁紙をDIYで張り替えるときはどのような手順で行えばよいのでしょうか。古い壁紙を剥がす工程と新しい壁紙を張る工程、それぞれの具体的な手順を解説していきます。

DIYで必要な道具

DIYで壁紙を張り替える場合には、まず下記の道具をそろえましょう。

  • カッター
  • パテ
  • ヘラ
  • パテ板
  • サンドペーパー
  • ハケ
  • 地ベラ
  • ローラー
  • スポンジ
  • のり
  • バケツ

カッターは古い壁紙を剥がしたり、新しい壁紙をカットするのに使います。またパテやヘラ・パテ板・サンドペーパーは下地補修で、ハケや地ヘラ・竹ヘラ・ローラー・スポンジは壁紙の張り替えで必要です。

壁紙がシール式やのり付きのタイプでないときは、のりも用意しましょう。ビニールクロスにはでんぷんのりを、不織布壁紙であれば不織布用のりを使います。のりはバケツに入れるのがおすすめです。

元の壁紙を剥がす手順

壁紙を剥がすときは細かいゴミが出るため、事前に壁紙周辺の床にブルーシートか新聞紙を敷いておきます。また壁にコンセントがある場合は傷つくのを防ぐためにカバーも外しておきましょう。

次に壁紙の継ぎ目を見つけるかカッターナイフで横切りにして、隙間にカッターナイフを差し込みます。あとは壁紙を指でつまんでゆっくりと剥がします。

下から出てくる裏紙は基本的にそのままで問題ありません。ただし下地から浮いている部分があるときは、張り替えの邪魔になる可能性があるため剥がしておきましょう。

新しい壁紙を張る手順

まずは壁のサイズに合わせて新しい壁紙をカットします。窓やドアがあるときは複数枚の壁紙で周りを囲むようにします。その際には両端にプラス5cmほど余裕をもたせるときれいな仕上がりになるでしょう。

のりが必要な場合はローラーを使って壁に塗り付けていきます。壁紙1枚分よりやや広めに塗るのがポイントです。

壁紙を張り付けたらハケで「八」の字に撫でながら中の空気を押し出していきましょう。余った部分は地ベラを当ててカッターナイフで切り取ります。

2枚目以降も同じ手順を繰り返し、左右の継ぎ目が重なっている部分はカッターで切り取りましょう。壁紙に柄があるときは左右の端と端が合うように微調整が必要です。周囲に付着したのりはスポンジで拭き取ります。

全ての壁紙を張り終えたら最後に継ぎ目が目立たないようにローラーでならして完了です。

壁紙リフォームを業者に依頼する方法

説明するリフォーム業者

壁紙の張り替えを自力で行うのが難しいときは、プロの業者に依頼をするのも一案です。信頼できる業者を見つけるための方法を紹介します。

事前に費用相場を把握

壁紙のリフォームを依頼するときは、悪徳業者への依頼を避けるためにもまずは費用相場を把握しておきましょう。

張り替えの費用としては1平米につき750〜1,500円ほどが目安です。これに廃材処分費として約500〜2,000円をプラスした金額が総額になります。

ただし下地補修や大型家具の移動が伴うときや、張り替える壁紙の種類によってはより高額になる場合もあるため注意が必要です。またトイレの壁紙などは作業スペースが狭い分、費用も割高になるケースが少なくありません。

見積もりを依頼するときは全体的な費用だけでなく、詳細な内訳までしっかりと確認するようにしましょう。

関連記事:壁紙(クロス)張り替えの費用・リフォーム内容!事例を交えて単価や注意点を解説!|ミツモア

業者を選ぶ際は「一括見積もり」を活用

業者を選ぶときは、複数の業者から見積もりを取って比較する相見積もりがおすすめです。全体の費用感や対応の差が把握できるため、優秀な業者をより見つけやすくなります。

とはいえいくつもの業者から一つ一つ見積もりを取るのはなかなか面倒な作業かもしれません。そこでスムーズに業者を探したい人におすすめなのが、一括見積もりサービスの「ミツモア」です。

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自分好みの壁紙を選ぼう

壁紙を見る女性

壁紙にはさまざまな種類があり、デザインや性質・予算・カラーバリエーションなどが異なります。用途や素材を考慮して、好みに合った最適な壁紙を選ぶようにしましょう。

壁紙の張り替えは道具さえそろえればDIYでも可能です。ただしきれいな仕上がりにできるか不安なときや時間が取れないときは、業者への依頼も視野に入れましょう。

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