DVDやブルーレイディスクの普及により、ビデオデッキはもう使わないという家庭が増えています。ごみの分別化が進み、不要になったビデオデッキはどのように処分したらいいのか、迷われる人も多いでしょう。
今回は、ビデオデッキの最適な処分方法や無料で処分できる方法、ヤマダ電機などの引取サービスについて詳しく解説します。
ビデオデッキの寿命は10年ほど
一般的なビデオデッキは、8年~10年ほど使用することができます。
小まめに手入れをしていれば、より長持ちをしますが、安価なビデオデッキは壊れやすく、3年ほどで壊れてしまうことがあります。
ビデオデッキの故障のサイン
ビデオデッキが正常に動かなくなった時に、簡単な掃除で直る可能性があるのか、パーツを交換すれば済むのか、買い換えなければならないのかを検討したいですよね。
どういった状況になったら、どのような対応をすれば良いのかを見てみましょう。
■テープが回らない
早送りや巻き戻しが上手くいかない時には、内部のリールが老地区化していることが考えられます。
部品の交換で対応ができますが、交換費用が高くなってしまう場合は買い替えを検討しましょう。
■電源が入らない
8年以上使ったビデオデッキで、電源スイッチを押しても作動しない、反応が鈍いという時には、本体の損傷が考えられます。
こうなってしまうと、ビデオデッキの機械部分の劣化が原因ですので、処分して買い換えた方が安く済む可能性が高いです。
■映像が再生されない
電源は入るけれど、映像が場合は映像ヘッド部分の故障が考えられます。
ビデオデッキの内部の掃除で対応できることもありますが、年季が入っていてちょくちょく映らなくなるようであれば処分して買い換えることを検討しましょう。
ビデオデッキを自治体のごみ収集に出す
ビデオデッキは電化製品の中ではあまり大きくないため、燃えないゴミとして処分を考える人が多いです。ビデオデッキをごみ収集に出すとき、自治体によって燃えないゴミとして出せないケースもあります。
まずは国が定めるリサイクル法にビデオデッキが分類されているのか、確認していきましょう。
小型家電リサイクル法の対象
日本では、まだ使える資源を大切に使おうとリサイクル法を定めることで再資源化に努めています。種類ごとにリサイクル法は分かれているのですが、ビデオデッキは使用済み小型電子機器を再資源化する「小型家電リサイクル法」の対象製品です。
処分費用がかかる家電リサイクル法とは異なり、消費者の義務は「自治体ルールに則って分別すること」です。したがって、基本的にビデオデッキは、粗大ゴミか燃えないゴミで処分できます。自治体に回収されたビデオデッキは再資源化できる部品などを選別され、新たな電化製品に生まれ変わります。
粗大ゴミとして処分する場合
ビデオデッキを粗大ゴミとして処分する場合、約400円の処分費用が発生します。粗大ゴミとして処分する場合は、以下の手順で処分しましょう。
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なお、粗大ごみ受付センターでは、一度に申し込める個数を10個までと指定しています。粗大ゴミの処分料金は大きさや数量によって異なるため、公式サイトや事前予約の際に確認しましょう。
燃えないゴミとして処分する場合
ビデオデッキを燃えないゴミとして処分できる場合、費用は無料です。また、燃えないゴミに出すときは、お住いの自治体が指定する日時を守りましょう。
燃えないゴミだからといって、ビデオデッキをそのままゴミ置場に出してはいけません。ある地域では、「大きさが概ね60cm程度まで。透明な袋に入れること(ダンボールは禁止)としています。このように、自治体によって専用ゴミ袋や大きさを指定しているケースがあるので、よく確認しましょう。
ビデオデッキをごみ処理場に直接持込む
引っ越しなどにより使わなくなったビデオデッキを捨てるとき、ゴミ処理場に他のゴミと一緒に持ち込むとスムーズに処分できます。ビデオデッキの処分は、ごみ処理場によって事前にごみ処理券を貼るなどルールが異なります。
また、処分料が無料か有料かなども関わってくるため、まずはごみ処理場の利用の流れや必要な費用について確認しておきましょう。
ゴミ処理場でごみ処理券が不要な場合
ビデオデッキをゴミ処理場に持ち込む際、ゴミ処理券が不要な場合を見てみましょう。次のような流れでビデオデッキをごみ処理場まで持ち込みます。
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ごみ処理券が必要なくても、運転免許証などの身分証明証が必要です。重さによって金額が決まるため、多くの粗大ゴミを持ち込む時に安く処分できます。
持ち込みできる日時は平日日中のみの所もありますので、注意してください。電話による予約も営業時間内と限られているため、ごみ処理場を利用する際は、事前に持ち込みできる日時を確認しましょう。
ゴミ処理場でごみ処理券が必要な場合
ビデオデッキの直接持ち込みに有料ごみ処理券が必要な場合、次のような流れでごみ処理場まで直接持ち込みましょう。
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「有料粗大ごみ処理券」の購入をしなければ、ごみ処理場に持ち込んでも受け取ってもらえません。また、ビデオデッキを処分する本人が区内の住所か確認できる身分証明証が必要です。
品目数で値段が決まるため、持ち込む数が少ない場合は、ごみ処理券が必要なごみ処理場の方が安く処分できるでしょう。
直接持ち込みにかかる費用は?
ごみ処理場に直接ビデオデッキを持ち込む場合、ごみ処理券が不要な場合と必要な場合で費用が異なります。ビデオデッキを直接持ち込んで処分するのに必要な費用は、以下の通りです。
ごみ処理券 | 処分費用 |
---|---|
不要 | 10kgあたり200円~300円 |
必要 | 戸別収集の半額または無料 |
ごみ処理場でビデオデッキを処分する費用は、地域によって大きく異なります。処分の流れも違うため、利用する前に公式サイトや市区町村の区役所へ問い合わせることをおすすめします。
ビデオデッキを家電量販店に持込む
ビデオデッキが完全に壊れていたりまだ動く状態であっても、家電量販店で回収してくれる可能性があります。大手家電量販店のヤマダ電機などは、曜日関係なく回収してくれるため、急いでビデオデッキを処分したい人におすすめです。どの家電量販店で回収してくれるのか、一部ご紹介します。
ヤマダ電機に持ち込んでリサイクル
ヤマダ電機の店頭では「小型家電回収サービス」を実施しており、ビデオデッキや扇風機など小型家電リサイクル法の対象商品を回収してくれます。
リサイクル回収料金は家電によって異なりますが、指定のダンボールに不要になった家電を詰め込むと1箱1,500円で一括回収してもらえます。複数処分する電化製品があると、自治体で処分する際にに費用が高くなってしまうためお得です。
ケーズデンキに持ち込んでリサイクル
ケーズデンキではCSR環境活動・家電リサイクルの取り組みから、小型家電リサイクル法に分類されるビデオデッキの回収をおこなっております。引取したビデオデッキは、国の認定を受けた再資源化事業業者へ引き渡すため、処分後の心配がありません。
ビデオデッキは小型品目に分類されるため、回収費用は500円です。また、ビデオデッキ以外にも処分できて、処分費用は品目によって無料から4,000円まで、家電の大きさによって異なります。営業時間内ならいつでも回収してもらえるため、ビデオデッキの処分に困ったときはお近くのケーズデンキへ持ち込みましょう。
ビデオデッキを売却する
昔はビデオテープに録画が主流でしたが現在はDVDやBDに変わったため、2016年にVHSに対応したビデオデッキの生産が終了してしまいました。これにより、市場に出回っているビデオデッキの数も減少しています。
あまりビデオデッキは人気がないと思われていますが、実は昔のビデオテープを見たいなどの理由から、買い取ってくれる可能性があります。
フリマアプリで売ろう
ビデオデッキを売却するなら、全国の人たちが多く閲覧するメルカリやヤフオク、ラクマなどのフリマアプリがおすすめです。現在は生産終了したビクターのVHSや、市場に出回る数が少ないSONYのβ対応ビデオデッキは、状態が良ければ高値で売れる可能性があります。
フリマアプリの活用でこちらの住所を知られるのが嫌な人もいるでしょう。最近のフリマアプリは「匿名」で発送できるため、個人情報を第三者に知られることがありません。まだ動くビデオデッキは、ゴミとして処分するのではなく無料登録できるフリマアプリで売却を検討しましょう。
リサイクルショップで売却しよう
フリマアプリは全国の不特定多数の人が見ているとはいえ、ビデオデッキを必要とする人に出会えるまで時間がかかってしまうケースが多いです。急いで処分したい、発送に手間をかけたくない人は、リサイクルショップへ売却するのがおすすめです。
ビデオデッキは需要性がないように感じますが、まだまだ一部の間では必要としています。売却時に傷や汚れがあると査定額が下がってしまうため、ビデオデッキはできるだけ掃除をしてきれいな状態で持ち込むようにしてください。
オススメのリサイクルショップはHARD-OFFです。店頭買取はもちろん、出張買取も行なっています。売却したいものがたくさんある人にはとても便利ですね。また、大手のリサイクルショップですので、査定額もしっかりしているでしょう。
発展途上国に送る
ビデオデッキは、回収して発展途上国に送ることができます。
使える物はそのまま使用してもらえますし、壊れているものも金属・プラスチックなどの資源として解体し、リサイクルできる形にしてもらえます。
ビデオテープも回収してもらえることがありますので、寄付を考えている方は小物の扱いも調べてみると良いでしょう。
不用品回収業者に依頼
ビデオデッキと一緒にたくさんのビデオテープも処分したいと思う人も多いです。小型家電リサイクル法は、ビデオデッキのみ対象なので、電気屋での引取を断られてしまうケースが多いです。自治体では処分までに時間がかかってしまいますね。
ビデオデッキと一緒に大量のビデオテープを早く処分したいときは、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。利用前に注意点がいくつかあるため、確認しておきましょう。
悪質な業者に注意!
ビデオデッキなど不要なものを回収してくれる業者、とても便利ですが「無料と偽り高額請求された」「積込み料として追加料金が必要だった」など、悪徳業者とのトラブルが絶えません。
悪徳業者には、次のような共通点があります。
✔️会社名や連絡先がわからない(提示しない)
✔️「無料で回収する」と大体的に伝えている ✔️回収まで強引で積極的 |
上記のような共通点があるからといって、すべての不用品回収業者が悪徳とは限りません。ただし、これまで不用品回収業者とトラブルになった人の多くは、初めは親切という印象を受けているそうです。不用品回収業者に依頼をする際は、書面でのやり取りを徹底して証拠を残し、トラブルを避けましょう。
安心な業者を見つけよう
不用品回収業者へビデオデッキを処分するときは、地域の役所に電話で問い合わせるのが安心です。役所では、市区町村から許可を受けている不用品回収業者を紹介してくれます。許可を受けている業者のみ、ビデオデッキの処分費用を徴収できます。
不用品回収業者を探すなら相見積もりで比較がおすすめ
悪徳業者を避け、信頼できる不用品回収業者を見つけるためには、3~5社の事業者から見積もりをとって以下の3点を比較することが大切です。
- 見積もり金額
- 口コミ評価
- 対応の丁寧さ
複数の事業者を比べることで、相場から大きく外れる金額を提示する事業者や、利用者からの評判がよくない事業者を見分けられます。
複数業者の比較をかんたんに行うには、見積もりプラットフォーム「ミツモア」がおすすめ。「ミツモア」を使う5つのメリットを紹介します。
①質問に答えるだけで最大5社からすぐに見積もりが届く
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チラシやインターネットで1件ずつ事業者の情報を探したり、個別に見積もり依頼をしたりする手間はありません。
忙しい方でもかんたんに相見積もりができます。
②審査を合格した事業者の見積もりが届くので安心
ミツモアを通して届くのは、「古物商許可」の取得が確認できた事業者の見積もりのみ。再利用目的で不用品を回収できる資格を持っています。
ルールを守ってサービスを提供していることがあらかじめわかるので安心です。
③見積もり料金と口コミを比較して選べる
各事業者の見積もり料金はもちろん、過去にその業者に仕事を依頼したユーザーからの口コミ評価も確認できます。
「相場より金額が高すぎたり安すぎたりしないか」「悪い口コミが集まっていないか」など、複数の観点で事業者を比べられますよ。
④契約や相談はすべてオンラインで完結
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不用品回収サービスとは?
まだ使い道のある不用品を、リユース目的で回収してくれるサービスです。 |