ベッドマットレスはスプリングの有無によって処分方法が異なります。


この記事では、7つのマットレスの処分方法や費用相場について詳しく解説していきます。
ベッドマットレスを処分する7つの方法と費用相場
処分方法 | 費用 | 手間 | こんな人におすすめ | 注意点 |
自治体で粗大ごみに出す | 400~2,500円 | ★★★
大きい |
安く処分したい人 | 自力で玄関先や建物の集積所まで運ぶ必要がある |
店舗に引き取ってもらう | 4,000~15,000円 | ★★☆
普通 |
同時に新品のマットレスを買いたい人 | 買い替えない場合は利用できない |
不用品回収業者に回収してもらう | 9,000〜15,000円 | ★☆☆
小さい |
処分を丸投げしたい人 | 悪質な業者を選ばないよう注意 |
引っ越し業者に回収してもらう | 5,000円~ | ★☆☆
小さい |
引っ越しのタイミングで処分したい人 | 引き取りに対応していない引越し業者も多い |
リサイクルショップで売却する | ~数万円の利益が出ることあり | ★☆☆
小さい |
マットレスの状態が良い人 | 値段がつかないこともある |
フリマアプリに出品する | 配送料 | ★★★
大きい |
少しでも高く売りたい人 | 配送や販売の手間が大きい |
家庭ごみで出す | 無料 | ★★★
大きい |
解体の技術がある人 | 解体の手間が大きい |
①【有料】自治体で粗大ごみに出す
メリット |
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デメリット |
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処分したい家具の数が少なく、自力で玄関先まで運び出せる場合は、自治体の粗大ごみに出す方法が安くておすすめです。
車やトラックで運搬できるのであれば、直接地域の処理センターまで持ち込めばもっと安くなります。
ベッドマットレスの粗大ごみ手数料目安
手数料の設定は自治体ごとに違いがあります。実際に粗大ごみとしてマットレスを出すときは、お住まいの地域の情報を確認しましょう。
実際に粗大ごみとしてマットレスを出すときは、お住まいの地域の情報を確認しましょう。
自治体 | 手数料 |
世田谷区 |
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横浜市 |
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大阪市 |
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ベッドマットレスを粗大ごみ回収に出す手順
粗大ごみ回収に申し込んでから回収に出すまでの流れはだいたい以下の通りです。
- インターネットまたは電話で粗大ごみの回収予約をする
- 処分する家具の処理手数料を確認する
- コンビニやスーパーで粗大ごみ処理券を手数料分購入する
- 家具に粗大ごみ処理券を張る
- 当日の回収時間までに玄関先に運び出す
横浜市や福岡市はLINEで粗大ごみ回収の申込を受け付けているなど、自治体によって申込から回収までの流れが異なります。必ず自治体のホームページ等の案内に従いましょう。
また粗大ゴミを出す場合、基本的には自力で集荷場所または処理施設まで運ばなければなりません。自治体によっては高齢者や障害を持つ方向けに運び出しサービスを行っているところもあるので、該当するサービスがあるか確認してみてください。
②【有料】新品の購入店舗に引き取ってもらう
メリット |
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デメリット |
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買い替えで古いマットレスがいらなくなる場合は、新品を購入するお店で引き取ってもらう方法があります。
ただし粗大ごみの処理費用と比較すると、費用は高くなる傾向があります。
大手家具ショップの引き取りサービス内容
大手家具・インテリアショップ6社の引き取りサービスの内容をまとめました。
家具店 | 金額 | 条件 |
ニトリ | 4,400円 | 購入品と同数量・同サイズ |
IKEA | 無料 | 購入品と同数量・同サイズ・同種 |
無印良品 | 4,400円 | 購入品と同種・同数量 |
ベルメゾン | 無料 | 購入品と同種・同数量・同サイズ |
エアウィーヴ | 他社製品:5,500円
エアウィーヴ製品:無料 |
購入品と同数 |
フランスベッド | シングル:7,700円〜
セミダブル〜キング:8,800円〜 クイーン・キング:14,300円〜 |
購入品と同種・同サイズ・同数以下 |
新品のマットレスの配送料は別途かかることが多いです。配送費用は1,000〜5,000円ほどが目安です。ただし地域や購入店によっても異なるため、マットレス購入時に確認しておきましょう。
③【有料】不用品回収業者に引き取ってもらう
メリット |
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デメリット |
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引越しや遺品整理、大掃除などで大量に処分したいものがある場合は、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。
1点のみだと費用が割高ですが、トラック積み放題プランなどでまとめて不用品を引き取ってもらえば、1点ずつ処分するよりラクで安上がりになる可能性もあります。
回収日時の要望にも柔軟に対応してもらえるので、日中に時間を取りづらい方や、退去日が迫っているなど急いで処分しなければならない方も利用しやすいでしょう。
不用品回収の費用相場
不用品回収業者に引き取ってもらうときの回収費用相場は、シングルマットレスで9,000〜15,000円です。
1点ごとに依頼すると費用は高くなってしまいます。そのため引越時などには「トラック積み放題」のようなプランを使うのがおすすめです。
トラックサイズ | 費用相場 |
軽トラック | 1万~2万円 |
2tトラック | 4万~4.5万円 |
業者によってプラン内容や料金設定は異なります。必ず複数業者から見積もりを取った上で依頼しましょう。安すぎる業者は、不法投棄や後に高額請求をされたりとトラブルに発展する場合があるので注意してください。
悪質な不用品回収業者を避けるポイント
不用品回収業者の中には、法律を守らず不誠実な取引をする悪徳業者も存在するので注意が必要です。
無料回収をうたって呼び込んでおきながら別の名目で高額請求されたり、強引に契約を迫られたりするおそれがあります。
以下に当てはまる業者は悪徳業者の可能性が高いので、避けたほうがよいでしょう。
- 住宅街をトラックで巡回しながらスピーカーで宣伝している
- チラシやスピーカーで無料回収をうたっている
- ホームページやチラシに住所や許認可の情報がない
- 口コミ評判がとても悪い
以下の記事では、優良業者を選ぶためのポイントや、ぼったくりにあってしまったときの対処法も紹介しています。
関連記事:優良な不用品回収業者の選び方|ミツモア
④【有料】引越し業者に引き取ってもらう
メリット |
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デメリット |
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引越しに伴いマットレスを処分したい場合、引越し業者に荷物の運び出しと同時に回収してもらうという手段もあります。
ただし、マットレスの引き取りは受け付けていないという引越し業者も多いです。自分が依頼する引越し業者に、マットレス引き取りを行っているかどうかあらかじめ確認しておきましょう。
大手引越し業者の引き取りサービス内容
以下の3つの引越業者であれば、マットレスの引き取りサービスを行っています。
アップル引越センター |
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アリさんマークの引越社 |
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日本通運 |
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洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコンの「家電4品目」のリサイクル回収は多くの引越し業者が行っていますが、マットレスを含む大型家具の引き取りに対応している業者はあまりありません。
「サカイ引越センター」の引き取りサービスは家電4品目のみとなっているため、注意しましょう。
⑤【売却】リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう
メリット |
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デメリット |
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ブランド物やまだ十分に使えるきれいなマットレスなら、リサイクルショップや家具の買取業者に依頼すればお金をかけずに処分できます。
出張買取に対応しているところであれば自宅まで査定・引き取り作業に来てもらえるので、自分で運び出す手間もありません。
ただしマットレスなどの寝具は人の皮膚が直接触れるアイテムなので、リサイクルショップで手に入れようと考える人が少ないです。よほどの美品もしくはブランド品でないと買い取ってもらうのが難しい点には注意しましょう。
ベッドマットレスを高く買い取ってもらうコツ
以下の条件に当てはまる家具は高値がつきやすいです。
- 高級・人気ブランドの製品(キングスダウン、フランスベッド、日本ベッド、エアウィーヴ、シナモンズ、アスリープ、テンピュー)
- 購入後そこまで年月が経っていない
- スプリングの劣化・傷・汚れが少ない
- 電動リクライニングなど高機能付き製品
少しでも買取り金額を高くするために、購入時に付属していた部品・説明書などを揃えておくのもポイントです。
⑥【売却】フリマアプリやネットオークションで売る
メリット |
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デメリット |
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フリマアプリやネットオークションを利用して、個人間で売買をする方法もあります。自分で出品価格を決められるので、需要次第でリサイクルショップや買取業者よりも高く売れる可能性があります。
ただしマットレスは使用感が出やすいアイテムなので、長年使ったものは基本的に売れにくいと考えておいた方がよいでしょう。
身体に合わなくて短期間で使わなくなったマットレスや、シーツや敷きパッドを敷いて使用していたマットレスであれば、金額次第で売れる可能性があります。
また傷や汚れを正直に申告しないことはトラブルの元にもなります。破損部分の写真や説明を詳細に載せたほうが、購入希望者からの信頼を得られるでしょう。
いつ買い手がつくかも予測できないので、引越しなどで処分の期日が決まっている場合は別の方法も検討しておいたほうが良いでしょう。
⑦【無料】解体して家庭ごみとして出す
メリット | 家庭ごみとして出せるためお金がかからない |
デメリット | 解体作業に時間がかかり大変 |
スプリングなしの三つ折りマットレスや布団マットレスなどの薄いものは、解体して家庭ごみとして捨てることができます。
自分の地域ではどのサイズから粗大ごみになるのか確認し、粗大ごみよりも小さくなるように解体して処分します。地域によっては解体前が粗大ごみのサイズであれば、分解しても粗大ごみとして扱う場合もあります。
スプリングが入っているマットレスや脚付きマットレスの場合は、自分で分解するのが困難なため、解体して処分する方法はおすすめしません。
【種類別】ベッドマットレスの解体方法
解体に必要な道具 |
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解体の手順 |
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基本的には上記の手順でマットレスを解体できます。
ポケットコイル・ボンネルコイルが入っているマットレスについては、分解するときの手順は異なります。
ポケットコイル入りマットレスの解体方法
ポケットコイルマットレスは、たくさんのコイルが布に包まれ、それぞれ独立した状態になっています。1つひとつ布をハサミで切りコイルを取り出しましょう。作業は比較的簡単です。
ただし大量のコイルをまとめて捨てられない地域もあるため、何回かに分けて処分するか、さらにコイルを細かく切断する必要があります。
コイル1つ1つのサイズが大きい場合は、それぞれ粗大ごみとして扱われる可能性もあります。そのため分解せず、マットレスをそのまま粗大ごみに出す方がよいでしょう。
ボンネルコイル入りマットレスの解体方法
ボンネルコイルマットレスは、複数のコイルスプリングを連結して1枚の板のようになっています。そのため金属用のカッターなどで、粗大ごみ以下のサイズになるように小さく切る作業が必要です。
またスプリングの断面は鋭利になっています。回収業者や自分のけがを防ぐためにも、テープや厚紙で包んで捨てるようにしましょう。
ベッドマットレスを処分すべきタイミング
マットレスの寿命はスプリングが入っているマットレスで約10年、入っていないもので約3〜5年ほどです。
「なんとなくマットレスを処分するのがもったいない」と悩んでいる人は、これから解説する寿命や処分のタイミングを参考にしてみてください。
スプリング入りのベッドマットレスは10年が目安
スプリングが入っている場合は、金属製のコイルがクッションとなり、寝心地のいいフィット感を生み出しています。スプリングなしのマットレスよりも寿命が長く、約10年前後が一般的です。
ボンネルコイルやポケットコイル、高密度連続スプリングなどいくつか種類はありますが、寿命を迎えるサインはだいたい同じです。
主に以下の症状が現れた場合、マットレス処分・買替えの時期です。
- バネの瞬発力がなくなり、身体が沈む・スプリングが身体に当たる
- マットレスからぎしぎしと音が鳴る
- 表面が中央だけへこんでいる
これらの症状が出た場合は、処分して新しいマットレスへの買替えを検討しましょう。
スプリングなしのベッドマットレスは3〜5年が目安
スプリングなしの場合、寿命は少し短めの3〜5年ほどです。金属が使われていない分、体の重みでへたりやすくなります。特に薄いマットレスは、へたってしまうと床やベッドフレームの硬さが体に負担を与えてしまう可能性があります。
低反発・高反発、ウレタン製や糸状の樹脂を使ったファイバーマットレスなど種類はたくさんあります。これらに当てはまる場合は、少し早めに処分・買い替えを検討しましょう。
新品マットレスが合わないときは返品・交換する
マットレスを買ったものの、実際に使ってみたら体に合わなかったという場合もありますよね。
マットレスは衛生商品のため、返品は難しいことが多いです。しかし商品によっては期間保証が付いており、商品が不良品だった場合には交換してもらえます。
購入後不具合が生じた場合、まずは不良品かどうかを確かめてもらうのがよいでしょう。
体に合わないという理由だけでは、返品・交換できない場合もあるので注意してください。マットレスが合わない場合には、上からさらに違うマットレスを敷くのも1つの方法です。
失敗を防ぐためには、購入時にお試し期間があったり、使用後も返品・交換が可能な店舗を選ぶのがおすすめです。
ベッドフレームも一緒に捨てたい場合の費用相場
マットレスと一緒にベッドフレームも処分したい場合は、別々に費用がかかり高額になる可能性があります。
ベッドフレーム |
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マットレス |
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ダブルベッド以上のサイズで、スプリングのあるマットレスの場合は計4,000〜5,000円ほどかかることになります。
粗大ごみとして出す場合、処理施設まで運ばなければならない自治体もあります。運ぶのが難しい場合には、有料の運び出しサービスを活用するのも1つの方法です。
また集荷場所が遠かったり、処理施設まで運ばなければならない場合は、不用品回収業者に依頼することで手間をかけずに処分できます。
ベッドの処分についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。関連記事:ベッドの処分方法と費用相場をまるっと解説!無料で処分する方法は?|ミツモア
【種類別】ベッドマットレスのおすすめ処分方法
マットレスの種類によって捨て方が異なります。3種類のマットレスの処分方法を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
マットレスの種類 | 特徴 | おすすめの処分方法 |
コイル(スプリング)入りマットレスの処分方法 | 粗大ごみとして回収不可の自治体が多い。コイルを自力で解体するのも困難。 |
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コイル(スプリング)なしマットレスの処分方法 | 粗大ごみに出すことが可能 |
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ウォーターベッドマットレスの処分方法 | 解体が簡単で、自治体によっては不燃ごみで捨てられる |
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まとめ
マットレスはどうやって処分すればいい?
おすすめは粗大ごみとして捨てる方法です。粗大ごみ受付センターで申し込みすることができます。マットレスを1つだけ捨てるのであれば最も安く、手軽に済ませられる方法です。
マットレスを無料で処分する方法はある?
自力でマットレスを分解し、「可燃ごみ」「資源ごみ」などに分別して捨てれば無料です。ただしスプリング入りのコイルマットレスは解体が難しいため、粗大ゴミとして処分しましょう。