身辺整理とは定年退職などの人生の大きな転機に立ったときに、人間関係のしがらみやたまった不用品、あるいは財産を整理し、その後の人生と過去を切り離す作業です。この先、何が起きても、周りの方々に迷惑をかけないようにする、という決意の表れでもあります。 ここでは、どのような時にこのような心理になるのか、またどのように進めるべきかを注意点と合わせて説明します。
そもそも身辺整理(しんぺんせいり)の意味とは?
そもそも身辺整理の意味は「あなた自身の身の回りのものを整理整頓する」ということです。
身の回りのものの代表的なものとしては「所有物」「財産」「人間関係」などがあります。そして、あなたがまだ元気で生きている間に所有する財産をはじめ、すべての所有物を整理する作業のことを指します。早い段階からものを減らしておくことで、もしも自分がいなくなっても、後で家族がなんらかの負担する労力を少なくすることができます。
身辺整理をするタイミングは?
身辺整理をするタイミングは主に「終活」「退職・転職」「新生活」の3点が挙げられます。
身辺整理をするタイミング1:終活
身辺整理を行う場合、終活のタイミングで行う方が多いと思います。死ぬ前に身辺整理を行わずに他界してしまう場合、残された遺族はとても大変な思いをしながら財産や身辺整理を行わなければなりません。
そのようなことにならないよう、せめて自分の財産や身辺整理だけは誰が見てもわかるよう、きちんと行っておくようにしましょう。
身辺整理をするタイミング2:退職・転職
身辺整理は、定年退職や転職を機に行うケースが多いと言えます。
これからの老後をゆっくりと楽しく生きていくためには自身の身の回りをきれいに整理整頓することで、明るく前向きにそしてポジティブな気持ちを持って生きていくことができるでしょう。
身辺整理をするタイミング3:新生活
身辺整理は何年かに1度、自身の人生を振り返る時や、これから新しい生活が始まる時など、心機一転を機会として行われる場合も多いです。
この身辺整理によって自己分析を行うことができる上、新しい生活に順応し新たな気持ちを持つことができるため、新生活を機会として行われるとよいでしょう。
身辺整理をする人の心理
退職や転職などをきっかけに身辺整理をする人の心理を考えるとどうしてもネガティブになりがちです。
なぜなら、身辺整理で思い出の物を片付けてるうちに、過去の楽しかった思い出が蘇ってくるからです。そういったネガティブな心理を解消するためには、これから物や人間関係がスッキリと片付く未来を想像しましょう。身も心もスッキリすることで心理的負担が軽減され、よりボジティブな心理に切り替わりますよ。
身辺整理の目的
身辺整理をする目的は主に「自分の生活クオリティを上げるため」「家族など周りの人に迷惑をかけないため」の2点が挙げられます。
身辺整理の目的1:自分の生活クオリティを上げるため
身辺整理を行う目的1点目は、自分の生活クオリティを上げるためです。
身辺整理によって、必要な物と不要な物が分けられるため、気持ちもスッキリとするでしょう。新たな気持ちを持つことができるため、前向きな姿勢で過ごすことができるようになります。また、人生において転職や結婚、また還暦を迎えるなど、生き方が変わる時に身辺整理を行うことで自己分析を行うことができます。
このように身辺整理をすることで、人間関係も周りの物もスッキリし、生活クオリティの向上に繋がるのです。
身辺整理の目的2:家族など周りの人に迷惑をかけないため
身辺整理を行う目的2点目は、家族などの周りの人に迷惑をかけないためです。
もしもあなたが亡くなった場合、残された家族は故人の遺品整理について精神的にも負担が大きくなるでしょう。その際、あなたが生前に一切身辺整理を行っていなかった場合は、遺品整理は肉体労働化してしまいます。とくに、相続に関係する大切な書類などがどこにあるか分からず、遺族が手探りで探し出さなければならないなど心労も尽きません。
また、どこまでの遺品をどのように処分すべきか判断を下せるあなたがいないため、遺族は困り果てることになるのではないでしょうか。そのようなことにならないためにも遺族や家族のことを考え、あなたが元気なうちに身辺整理を行う必要があるのです。
何を捨てる?身辺整理をする物
身辺整理でどんな物を捨てるべきか悩むこともあるでしょう。
特に財産については後の相続トラブルに直結するため、慎重に行っておきたいですね。
ここでは、身辺整理を行うべき項目を「財産」「不用品」「人間関係」の3つに分けてそれぞれみていきましょう。
身辺整理する物1:財産
身辺整理の中で、もっとも優先的に行っておかなければならないことは「財産」です。財産はあなたが亡くなった時のために準備しておかなければなりません。この財産についてきちんと身辺整理しておくことで、後の相続トラブルを未然に防ぐことができます。
借金の返済も身辺整理の1つ
身辺整理の中には「借金」も含まれます。生前のうちにローンなどマイナス財産を所有している場合は、それらをすべて精算しておくことをオススメします。精算しておくことで、相続トラブルを防ぐことができます。
ローンについては、あなたが所有者で保険に加入していれば、亡くなった時にローン残金の返済が免除となります。もし、そのような保険加入していない場合は、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
デジタル資産の整理も忘れずに
近年はデジタル化が進んでいるため、高齢の方であってもパソコンやスマホを上手に使いこなしています。そのため、家族のうち誰が見てもわかるよう、IDやパスワードの記録、利用しているインターネットサービスのアカウントやパスワードなど、忘れずに記録を行ってください。この時、預金口座の暗証番号などもすべて記録しておくと遺族が困らずにすみます。
家族に見られたくないプライベートな情報がある場合は、事前に削除しておきましょう。
身辺整理する物2:不用品の整理
身辺整理を行う際は、「必要な物」「不要な物」について、必ず区別しておきましょう。
また、不要な物については、生前のうちにすべて処分しておくことをオススメします。
もし、これまであなたが一度も身辺整理を行っていなかった場合、物で溢れ返った不用品を整理することになります。
不用品処理は、想像以上に家族の負担となります。
そのため、あなた自身ができるタイミングで行っておきましょう。
身辺整理する物3:人間関係
身辺整理を行うものは、何も「物」だけに限りません。
実は、あなたの「人間関係の整理」も含まれています。
この人間関係については、家族もあなたのことをすべて熟知しているわけではないため、わかる範囲も限られます。
また、何歳になっても人間関係によってうつ病を発症してしまうなど、精神状態が不安定になる方も見受けられるため、定期的に人間関係の身辺整理を行っておくとよいでしょう。
身辺整理の方法・やり方
身辺整理の方法・やり方をご紹介します。
身辺整理を行うことは非常に大きな負担になることもあります。間違ったやり方だといつまで経っても終わらないので正しい方法・やり方で行いましょう。
身辺整理する物を分別する
いざ身辺整理を行おうと思っても、物に溢れ返っている場合、何から手を付けてよいかわからなくなりますよね。
そのような時は、あなた自身が身辺整理を行うものを「必要な物」「不要な物」「捨てるか迷っている物」にわけておきましょう。
そのように分けた時、必要であるか否かを改めて再確認することができます。
身辺整理するまでの期間・期限を決める
身辺整理をする際に処分すべきか迷うことがあるかと思います。その場合は、捨てるまでの期限を決めることが有効です。期限を過ぎた時点で使用しないものであれば、それらはすべて捨てるようにしましょう。
事前に期間を決めておくことで、不用品を迷わず処分することができますよ。
誰と?手伝ってもらう必要があるかどうか決める
身辺整理を行う際、どうしても自分ひとりでは片付けきれない物の量であった場合は、誰かに手伝ってもらう必要性が出てくるでしょう。
それが家族であるのか、また業者であるかを選択肢の中に入れておいてください。
事前に作業する人数を準備することでスムーズに身辺整理を進めていくことができます。ぜひ、家族に相談しながら、また、業者に協力してもらいながら進めていくようにしましょう。
エンディングノートに書いておく
エンディングノートとは、あなた自身の情報をすべてまとめたノートのことです。実際のエンディングノートは、書店やインターネットで購入することができます。とは言え、ノートを活用するのは何でもよいです。例えば、パソコンやスマホを利用して書き残すのもよいでしょう。
このエンディングノートは、あなたがまだ元気で過ごしている時に「自分が亡くなった時にどうすべきか?」「病気で意思疎通ができなくなった場合にどうすべきか?」など、あなた自身の希望を書き残す時に使用されます。
しかし、このエンディングノートの使い方はさまざまで、身辺整理にも活用されることが多いです。
身辺整理の際にエンディングノートを活用し、あらゆる情報を書きとめておけば、もしもあなたが亡くなっても誰が見てもわかります。情報をこの1冊に凝縮しているだけで、遺族はあなたの思いや考えた通りに行動すればよく、とてもスムーズに遺品整理も行うことができます。
トラブルに注意!身辺整理をする上での注意点
身辺整理を行う際の注意点は「悪徳業者による高額請求や盗難」「謝って必要な書類・物を捨ててしまう」「作業による騒音の近所トラブル」の3点が挙げられます。
身辺整理注意点1:悪徳業者による高額請求や盗難
身辺整理を業者に依頼する場合は注意が必要です。
なぜなら、中には悪徳業者もあり、見積り以上の請求がされたり、オプション費用として不当に高額請求される可能性があるからです。特に、そのような業者であった場合、依頼してしまうと盗難の恐れもあるため、業者選びは慎重に行うべきだと言えます。
このように、悪徳業者や窃盗被害に遭わないためにも、いくつかの業者に無料見積りを依頼するのも方法です。無料見積りを行っている業者は、事前に料金を知らせてくれるので安心して依頼することもできます。そして、料金プランが明確になっている業者を選ぶことが大切です。
身辺整理注意点2:誤って必要な書類・物を捨ててしまう
身辺整理をするとよくありがちなのが、本来必要な書類であったものを誤って処分されてしまうことです。ですので、本当に大事なものは先に自分で片付けるようにしましょう。そうすることで謝って必要な書類や物を捨てることも無くなります。
身辺整理注意点3:作業による騒音の近所トラブル
身辺整理で搬出作業などをする際には、近隣住民に対する騒音によるトラブルに注意しましょう。
特に業者へ依頼する場合は、搬出作業にトラックを準備したり、場合によってはクレーン車などが必要となることもあるでしょう。それに加えて公道を塞ぐ形になる恐れもあり、それによって近隣住民からの苦情が出る恐れがあるので要注意です。
不用品回収業者を探すなら相見積もりで比較がおすすめ
悪徳業者を避け、信頼できる不用品回収業者を見つけるためには、3~5社の事業者から見積もりをとって以下の3点を比較することが大切です。
- 見積もり金額
- 口コミ評価
- 対応の丁寧さ
複数の事業者を比べることで、相場から大きく外れる金額を提示する事業者や、利用者からの評判がよくない事業者を見分けられます。
複数業者の比較をかんたんに行うには、見積もりプラットフォーム「ミツモア」がおすすめ。「ミツモア」を使う5つのメリットを紹介します。
①質問に答えるだけで最大5社からすぐに見積もりが届く
スマホやパソコンから簡単な質問に答えるだけで、求める条件にぴったりの事業者から最大5件の見積もりが届きます。
チラシやインターネットで1件ずつ事業者の情報を探したり、個別に見積もり依頼をしたりする手間はありません。
忙しい方でもかんたんに相見積もりができます。
②審査を合格した事業者の見積もりが届くので安心
ミツモアを通して届くのは、「古物商許可」の取得が確認できた事業者の見積もりのみ。再利用目的で不用品を回収できる資格を持っています。
ルールを守ってサービスを提供していることがあらかじめわかるので安心です。
③見積もり料金と口コミを比較して選べる
各事業者の見積もり料金はもちろん、過去にその業者に仕事を依頼したユーザーからの口コミ評価も確認できます。
「相場より金額が高すぎたり安すぎたりしないか」「悪い口コミが集まっていないか」など、複数の観点で事業者を比べられますよ。
④契約や相談はすべてオンラインで完結
訪問見積もりや電話をしなくても、オンラインで見積もり依頼から契約まで完了。サイト内のチャットで見積もり内容に関する相談もでき、忙しい方でもスキマ時間で対応しやすいです。
チャットのやり取りを通して、事業者の対応が丁寧かどうかも訪問前に見きわめることができますよ。
⑤万が一のトラブルにも最高1億円の補償あり
不用品回収サービスとは?
まだ使い道のある不用品を、リユース目的で回収してくれるサービスです。 |
まとめ:身辺整理の業者依頼はミツモアで可能
身辺整理を行うタイミングややり方、方法について解説しましたがいかがでしたか?
「身辺整理で物を片付けたいけど、片付けるものが多すぎる。」こんな場合は業者へ不用品回収へ依頼しましょう。業者依頼をするなら無料見積り可能な「ミツモア」がおすすめです。身辺整理を行い、すっきりと身の回りを整理整頓し、これからの新生活へ一歩踏み出しませんか。