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雨漏りが起きたときの応急処置!対処法と原因を解説

最終更新日: 2022年08月30日

突然発生した雨漏り、家が水浸しになってしまう!と思いながらもどう対処すべきなのか分からず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では応急処置の方法や注意点、原因などを解説していきます。

雨漏りした時の応急処置の方法

雨漏りしている家

まずは室内への被害を最小限に抑えるための応急処置方法を紹介します。

  • 処置に使えるアイテム

処置はお家にあるもので簡単にできます。

・バケツ(雨水が受け止められる容器)

・雑巾やタオル

・ペットシーツやおむつなど吸水性のあるもの

・防水テープ

天井から雨漏りした場合

床を濡らさないようバケツなどの容器で受け止めましょう。

容器の底や下にタオルを敷くことで、水滴の飛び跳ねを防ぐことができます。

天井からの雨漏りは、そのままにしておくと床材に染み込んでしまいます。

床の腐食を防ぎ被害を拡大させないためにも、漏れ出る水滴を受け止めましょう。

窓周辺から雨漏りした場合

雑巾やタオルなどで染み出る水を吸い取りましょう。

布製品が足りない場合には、ペットシートやおむつなど吸水性のあるもので代用できます。

カーテンは濡れ続けるとカビが生えてしまうので、早めに取り外しましょう。

水分量によって、すぐに布が水分を吸収しきってしまいます。

こまめに絞ったり交換したりして、雨水がしたたり落ちて濡れる範囲が広がってしまわないようにしましょう。

雨漏りしている場所がはっきりしている場合には、防水テープの使用も効果的です。

雨漏りしている箇所を雑巾でキレイにふき取り、空気が入らないよう雨水の流れる方向の下から上に向かって貼りましょう

雨水による漏電を防ぐ方法

まずは現時点で漏電していないか確認しましょう。

①ブレーカースイッチを全てオフにする

②一番大きなスイッチ(アンペアブレーカー)をオンにする

③小さなスイッチを1つずつオンにしていく

④落ちたスイッチの部分が漏電している場所のためオフのままにしておく

③漏電していなくても雨漏りが発生した場所のスイッチはオフにしておく

⑤その他のブレーカーをオンにする

建物の雨漏りが原因で、漏電やそれによる感電、火災などの被害が起こる可能性があります。漏電によって、電子機器が故障してしまうことも。

被害の拡大を防ぐためにも漏電対策を怠らないようにしましょう。

室内の濡れる場所を減らすことで、漏電の防止にも繋がります。

処置をするときにやってはいけないこと

注意を促す

雨漏りの応急処置で重要なのは、早く正しく対処することです。

そこで危険が伴う処置や正しい対処法についてなど、雨漏りを対処する上で注意すべき点を取り上げていきます。

①高所や屋外で1人で作業しない

雨漏りをどうにかしようとして、自分で屋根の上などの高所にのぼるのはやめましょう。

屋根などの高所は晴れてるときでも危険であり、雨天時は特に滑りやすくリスクが高まります。

高さ1メートルの場所からの落下でも、打ちどころによっては後遺症が残る程の大けがになります。屋根の上にのぼるとなると、高さは3〜5メートル前後になり危険です。

また雨漏りが発生する屋根は劣化が進んでいるため、安易に上を歩いてしまうと新たな破損を生み、雨漏りを発生させてしまいます。

これらの危険性から専門の業者でも、基本的には天候の回復を待ってから作業を行います。

どうしても屋根などの屋外や高所での対処が必要な場合は、十分に注意して必ず2人以上で作業を行いましょう。1人が屋根にのぼり、もう1人は地上待機のように、緊急時にすぐ連絡をとることができる体制での作業をおすすめします。

危険を犯し、ケガにつながってしまう前に専門業者へ依頼しましょう。

②コーキング剤はなるべく使わない

コーキング剤は隙間を埋めるために使われるアイテムで、お風呂場のタイルのつなぎ目などに使われます。

素人には扱いが難しく、間違った場所に塗ってしまうと雨水の通り道が変わり別の場所から雨漏りして状況を悪化させてしまいます。

雨漏りしている場所を明確にした上で、防水テープやペットシートやおむつなど吸水性のあるもので、間違っていてもはがしたり、修理箇所を変えたりできる処置を行うとよいでしょう。

中途半端なコーキング処置は表面が美しく仕上がらなかったり、業者を呼んだとき除去する手間が増えたりするため、コーキング技術に自信がない場合はおすすめできません。

③釘打ちをしない

強風や釘の劣化により、釘が浮いてしまい雨漏りの原因となっている場合もあります。

屋根の釘は簡単に飛ぶことがないように、プロの施工技術や知識の元に縫い付けられています。そのためゆるんだ部分の釘を自力で打ちなおす行為は誤って天井部に穴をあけてしまい、雨漏りする場所を増やしてしまいます。

建材の種類によっては、衝撃に弱くカナヅチで打つことで傷んでしまう可能性もあるため、なるべく建物に傷をつけないよう、釘打ちでの処置はやめましょう。

雨漏り以外の原因で室内に水が入ってくることも

水漏れ修理業者

家の中に水が入ってきても、雨漏りではない場合もあります。

原因がはっきりしないときは他の可能性も考えてみましょう。

  • 水道管や排水管が壊れて、水漏れしてしまっている(漏水)

水を使っていないのにメーターが回っていないか確認してみましょう。

蛇口から水がポタポタ落ちていたり、使っていないトイレの水が流れていたりしませんか?

床や天井からの水漏れは漏水箇所がわかりにくく、発見しにくいです。収納棚の中がぬれていないか確認してみましょう。

  • 室内と室外の温度差による結露

窓の周りやカーテンが水びたしになっていませんか?

1日中部屋を閉め切っていると、室内で生じた水蒸気や室外との温度差で結露が発生します。換気の状況や部屋の湿度は適切か確認してみましょう。

雨漏り以外のトラブルも考え、広い視野で状況を把握してみてください。

応急処置が完了したらすみやかに業者へ修理依頼

修理業者に依頼する

応急処置はあくまでも一時しのぎです。そのまま放っておくと見えない部分の腐食が進んだり、シロアリが発生したりと建物がどんどん傷んでしまいます。

すぐに雨漏り修理を業者へ依頼しましょう。

修理にかかる期間はおよそ3日~1週間、費用相場は5万~30万円

工事や修理を依頼するとなると家で待機していなければならなかったり、家の中でも使えない場所が出てきたりしますね。修理にはどのくらいの期間や費用が必要になるのでしょうか?

場所 期間 費用
屋根 1~3日(軽度)

1週間(中程度)

2週間(重度)

5~30万円(軽度)

35~75万円(中程度)

80~200万円(重度)

屋内 3日~1週間 5~15万円
ベランダ 1~5日 5~15万円
外壁 3日~1週間(軽度)

2週間(中~重度)

5~50万円(軽度)

80~200万円(中~重度)

窓枠・サッシ 1~3日 5~25万円

場所や被害度合によっては、足場台の設置や解体期間が含まれ、建物の立地などで足場が組みにくかったり作業がしにくい場合はプラス1日かかる可能性があります。

部分的にコーキングするといった修理も業者に依頼することができるため、プロと相談しながら修理の方針を決めましょう。

以下の関連記事では、場所別に雨漏りの修理にかかる費用相場を紹介しています。各工程の内容についても紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

関連記事:【場所別】雨漏り修理の費用相場・工事内容!依頼~完了までの流れや業者の選び方も|ミツモア

風災による雨漏りは火災保険が適用される

火災保険と聞くと火事による被害を想定するかたも多いと思いますが、自然災害で雨漏りが発生した場合にも適用されます。

自然災害に水害は含まない火災保険が多く存在しますが、水害とは洪水や土砂崩れなどを表し、雨漏りは「水害」ではありません。

火災保険に加入している場合は、まずは保険会社に確認してみましょう。

風災による雨漏りとわかっても時期が過ぎてしまうと経年劣化として扱われてしまうため、早めの修理をおすすめします。

加入している保険によっては修理期間の仮住まいの費用も対応してくれるため、一度負担してくれる範囲や費用についてなど確認してみましょう。

参考:GK すまいの保険(すまいの火災保険) 補償内容|三井住友海上

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雨漏りを放置したことによるリスク

雨漏りした空家

ここまで雨漏りについての応急処置をご紹介してきましたが、雨漏りを放置してしまうとどのような被害が生じるのでしょうか。雨漏りの放置による二次被害についてご紹介します。

家が劣化してしまう

壁紙にシミができ、壁紙自体がはがれてしまうこともあります。木材は水の影響を受けやすく腐敗することでシロアリやゴキブリが発生してしまいます。

また家の資産価値を下げないためにも放置せず、補修を行いましょう。

カビやシロアリなどの害虫、健康被害の発生

「カビ臭」は二次被害の特徴です。カビや害虫の発生は空気汚染につながり、シックハウス症候群の原因となります。雨漏りを放置したまま大雨・大風に襲われると漏電、感電、故障や火災などを引き起こすかもしれません。

二次被害が進行すると高額な修繕費がかかってしまいます。費用を抑えるためにも早めの修理を行いましょう。

雨漏りしやすい場所と原因

雨漏り箇所

今後は雨漏りが発生しないよう原因を突き止めておきたいですよね。

雨漏りが発生しやすい場所と原因を知って、対策しておきましょう。

屋根:環境からの負荷が最も大きい

屋根は雨風、日射しや寒暖差などの影響を最も受ける場所です。

そのため損傷や劣化が起こりやすく雨漏りの原因にもなりやすいです。

強い日射しや雨風で屋根材が劣化・破損してすき間が生まれたり、地震や劣化で屋根材のズレが生じ、釘が抜けたり浮いたりすることがあります。

日常的なメンテナンスを行いづらい場所ですが、定期的に業者に状態を見てもらうことをおすすめします。

ベランダ:経年劣化により雨漏りを引き起こしやすい

屋外で雨風にさらされるベランダも雨漏りが発生しやすい場所です。

ベランダの床面と外壁の境界部分にはコーキングで防水加工されていますが、コーキング材がはがれることで雨漏りが発生します。また排水口に落ち葉やゴミが詰まることで、たまった水が室内へと入り込むケースもあります。

10~15年に1回のペースで防水工事をしてもらい、定期的な掃除を怠らないようにしましょう。

壁:塗装のひび割れから雨水が侵入してくる

環境負荷によって塗装表面の塗膜がはがれると塗装のひび割れを生み、そこから雨水が入り込むことで、水漏れや雨漏りが発生します。外壁材として使われるサイディング材やシーリング材の劣化や破損も隙間を作り雨漏りを引き起こす要因となるでしょう。

外壁の塗装がはがれてしまっていないか、ひび割れなどの破損が生じていないか定期的に確認し対処することで、雨漏りを未然に防ぐことができます。

窓:サッシの歪みが隙間を生む

窓の隙間はサッシの歪みや、窓を固定する「ビス穴」や隙間を生めているコーキング剤の劣化から生まれます。

歪みの原因となるような大きな衝撃を窓に与えていないか、サッシの建付けがしっかりされているかなど、隙間を生んでいないか確認しましょう。

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