引越し料金を安く抑えるために、軽トラックをレンタルした引越しを考えている人もいるのではないでしょうか。
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レンタカーの軽トラックを使って引っ越す場合、1万~4万円の費用で済み、引越し業者より安く済む場合が多いです。ただし手間や時間が多くかかり、事故のリスクもある点に注意しなければなりません。
また軽トラックの引越しを2万円以下などの格安で対応できる業者もいます。軽トラックを使った引越しの料金相場や、自分で進めるときの注意点、安く依頼できる業者を紹介します。
軽トラックをレンタルして引っ越すときの料金相場
軽トラックで自分で引っ越しするときは、主に「レンタカー代」「ガソリン代」「梱包資材代」「手伝ってくれた人へのお礼代」がかかります。荷物量や移動距離、手伝う人の数によっても変動しますが、合計1万〜4万円が目安です。
- レンタカー代:5500円~1万円
- ガソリン代:500円~1000円
- 梱包資材代:5000円~1万円
- 手伝ってくれた人へのお礼:1000円~1万円/人
レンタカー代
主要なレンタカー会社で軽トラックをレンタルしたときの料金は以下の通りです。
レンタカー会社 | 6時間パック | 24時間パック |
タイムズカーレンタル | 5,390円~ | 7,700円~ |
トヨタレンタカー | 5,500円~ | 8,800円~ |
ニッポンレンタカー | 6,270円~ | 8,800円~ |
オリックスレンタカー | 6,600円~ | 9,240円~ |
レンタカーを借りる時間は、引っ越し先までの距離や荷物量を考慮しましょう。
引越しの積み下ろしは、慣れていても1~2時間はかかります。旧居と新居の距離が車で10分などの近場であれば6時間分で足りる可能性がありますが、移動距離が長かったり、荷物が多かったりすると、12時間や24時間分、場合によっては2日間分のレンタルが必要です。
ガソリン代
レンタカー引っ越しではガソリン代もかかります。軽トラックの平均燃費は約15km/Lです。レギュラーガソリンの料金が150円/Lの場合、距離に応じて以下のガソリンがかかります。
走行距離 | ガソリン代 |
50km | 約495円 |
100km | 約1,005円 |
梱包資材代
軽トラックを使って自力で引っ越す場合、ダンボールのみでなく、荷物を固定するロープやシート、荷物の隙間に挟むクッション材も必要です。すべて揃えるとなると、5000~1万円程度かかります。
- ダンボール(10枚~20枚):1,000円〜3,000円
- ガムテープ(3巻セット): 300円〜500円
- 布団袋: 300円〜500円
- エアキャップ(1巻):1,000~2,500円
- クッション材の発泡ポリエチレンシート(1巻):1,000円〜2,000円
- 固定用のロープ(10m): 1,000円〜3,000円
- 養生シート(10m×10m):1,000円〜2,000円
それぞれホームセンターやインターネットで購入できます。固定用のロープはフックのついているものが扱いやすくおすすめです。「バンジーコード」という、伸縮性のあるゴムコードも利用できます。
クッション材は荷崩れを防ぐために必須ですが、要らない毛布や布団があれば代用することも可能です。
手伝ってくれた人へのお礼
自力で引っ越す場合、作業を1人で行なうには時間がかかりますし、重量物は運べません。一般的には、1~3名の手伝いが必要となります。
引越しを手伝ってくれた人には謝礼金を用意しましょう。謝礼の目安は1人あたり5000円が目安ですが、関係性によっては食事や飲み物をおごるといったお礼でも問題ありません。
【お礼の例】
- 現金:1人当たり5,000円〜10,000円
- 商品券やギフトカード:1人当たり3,000円〜5,000円
- 食事や飲み物をおごる: 1人当たり1,000円〜2,000円
食事のお礼は、飲み会などアルコールが入る場合は5000円以上かかる場合もあります。いずれにせよ手伝ってくれた人への感謝を忘れないことが大切です。
軽トラックに積める荷物量
軽トラックを含む車両には、積める荷物の重さ(積載量)が決まっています。一般的に、軽トラックの最大積載量は350kg〜400kgです。荷台のサイズは車種によって異なりますが、長さ180cm〜200cm、幅140cm〜160cm、高さ110cm〜120cmが目安です。
プロの引越し業者なら、1台の軽トラックに以下の荷物を積載できるとされています。
【軽トラックに積める荷物量(プロ)】
- ダンボール箱(50cm×40cm×30cm):20〜25個
- 衣装ケース(60cm×45cm×30cm):10〜15個
- 自転車(27インチ):2〜3台
- 洗濯機(4.2kg〜6.0kg):1台
- 冷蔵庫(120L〜180L):1台
- シングルベッド(マットレス含む):1台
- テーブル(4人用)と椅子(4脚):1セット
- ソファ(2人掛け):1台
ただし上記は効率的な配置や、崩れない積み方を熟知しているプロだからこそ積める荷物量です。個人で運ぶ際には積み切れず、荷物が崩れるといった事故のリスクもあります。
自分で荷物を積んで運搬する場合、以下の量が限度と考えましょう。
【軽トラックに積める荷物量(自分)】
- ダンボール箱(50cm×40cm×30cm):10〜15個
- 衣装ケース(60cm×45cm×30cm):5〜8個
- 自転車(27インチ):1台
- 洗濯機(4.2kg〜6.0kg):1台
- 冷蔵庫(120L〜180L):1台
- シングルベッド(マットレス含む):1台
- 小型テーブル(2人用)と椅子(2脚):1セット
- 小型ソファ(1人掛け):1台
上記であっても、洗濯機や冷蔵庫、ベッドなどの大型家電は個人で積むのが難しい可能性があります。自分で軽トラックをレンタルして引っ越しするなら、一度に積む荷物はなるべく少なくし、往復して運ぶのがおすすめです。
軽トラックをレンタルするのと引越し業者はどちらが安い?
軽トラックをレンタルした引越しを検討するとき、「業者と比較して安い方法を選びたい」と考えている人もいるでしょう。
軽トラックに自力で積める単身者程度の荷物量を、引越し業者に依頼したときの料金相場は以下の通りです。
距離 | 通常期(5~1月) | 繁忙期(2~4月) |
---|---|---|
~15km未満 (同市区町村程度) |
26,200円 | 32,800円 |
~50km未満 (同都道府県程度) |
27,200円 | 35,200円 |
~200km未満 (同一地方程度) |
38,000円 | 49,500円 |
~500km未満 (近隣地方程度) |
70,800円 | 89,500円 |
500km以上 (遠距離地方) |
138,900円 | 161,200円 |
※ミツモアを通して依頼された引越し案件の平均見積もり価格(2023年5月~2024年4月)
レンタカーでの引越し費用が1万~2万円に納められれば、引越し業者より安くなります。一方で、梱包材などに料金を使い3万~4万円となった場合、引っ越し業者の方が安いケースも。
軽トラックを使った引越しが安い業者は、「軽トラックでの引っ越しを安く依頼できる業者4選」で紹介しています。
軽トラックをレンタルした引越しがおすすめの人は?
軽トラックをレンタルした自力での引越しは、以下のような人に向いています。
- 近距離の引越しである
- 荷物量が少なく、個人でも積み下ろしできる
- 引越し繁忙期でも安く引っ越したい
- 業者を家にいれたくない
ただし近距離の引越しで荷物が少なければ1万円~で対応できる業者もいます。「業者を家にいれたくない」などの希望がなく、安さを求めているなら、まずは見積もりをとって費用を比較するのがおすすめです。
軽トラックをレンタルして自分で引っ越すときの手順
自力で軽トラックを使って引越しするときは、レンタカーの予約から荷物の梱包、搬出や搬入、レンタカーの返却まですべてを行なわなければなりません。荷物の積み方も含めた流れと手順を解説します。
軽トラックのレンタカーを予約する
まずはネットなどで近隣のレンタカー会社を調べ、軽トラックをレンタルできるか確認します。予約には、免許証やクレジットカードなどが必要となる場合もあるため、事前に用意しておくとスムーズです。予約時には希望の日程や時間、トラックのサイズを確認しましょう。延長料金や荷台カバーなどの追加オプションもチェックしておくと安心です。
自宅で荷物を梱包する
新居へ持っていく荷物は、引越し当日までに梱包しておきます。
引越し業者に依頼する場合と違い、自力での引越しは家具や家電も自分で梱包しなければなりません。冷蔵庫は中身をすべて出し、電源を切って水を全て抜いたうえでエアキャップや毛布で保護します。家具は分解できるものは分解し、ダンボールやエアキャップで保護しましょう。電子レンジやトースターなどの小型家電は、エアキャップで包んでダンボールに入れます。
荷物別の詳しい梱包方法は、以下の記事で解説しています。
梱包が終わったら、積み込みやすいように部屋別に荷物をまとめておきましょう。
レンタカーを店舗で受け取り、自宅へ向かう
予約した時刻に合わせてレンタカー店舗に行き、軽トラックを受け取ります。免許証や予約確認書を提示し、車両の状態と燃料を確認しましょう。とくに傷やへこみなどが事前にないか注意深くチェックすることが大切です。
契約内容を再度確認し、必要に応じてカーナビ、ETCカードなどの追加オプションを設定します。トラックを出発させる前に、正しい運転方法や注意点も聞いておくと安心です。
受け取りが終わったら、安全運転を心掛けつつ自宅へ向かいましょう。
荷物を軽トラックへ積み込む
自宅へ戻ったら、事前にまとめておいた荷物を軽トラックに積み込みます。積み込みの際は、まず重い家具や家電をトラックの奥から順に配置しましょう。左右バランスよく配置することで、車両が安定します。
次に中程度の重さの荷物を配置しましょう。隙間にはクッションや毛布を詰め、荷物が動かないようにします。最後に軽くて壊れやすいものを載せ、荷崩れ防止のためにバンジーコードやロープでしっかりと固定します。
軽トラックは荷台の高さが110cmほどあるため、転落したり、荷物を落としたりしないように十分注意しましょう。すべての荷物を積み込んだら、もう一度安全確認を行い、新居へ向かいます。
新居へ荷物を運搬し、レンタカーを返却する
新居に到着したら、荷崩れや破損がないか確認しつつ、慎重に荷物を下ろします。家具や家電を運ぶ際には壁や床に傷がつかないよう注意し、重いものは複数人で運搬すると安全です。
すべての荷物を新居に運び入れたら、トラックの荷台が空になっていることを確認し、レンタカーを返却場所へ向けて運転します。返却前には燃料を満タンにし、車内外の状態を確認しておきましょう。店舗到着時に再度車両の状態を確認し、問題がなければ返却完了です。最後に、スタッフに確認書を受け取り、引越し作業が完了します。
軽トラックを使った自力引っ越しの注意点
軽トラックをレンタルした自力の引越しは費用を節約できる一方で、いくつかのリスクが伴います。注意点を確認したうえで、自力での引越しが難しいと判断した場合は業者に任せるのも手です。
荷崩れや事故のリスクがある
一般的に、レンタカー会社で借りる軽トラックは荷台の上が空いているタイプがほとんどです。うまく固定したつもりでも、急なブレーキやカーブで荷物が崩れ、事故につながるリスクがあります。
自分で軽トラックに荷物を積んで引越しするときは、通常以上にスピードを抑えて走行することが大切です。急ブレーキや急ハンドルも避けるように注意しましょう。
運搬中は小まめに休憩をとる
引越し作業は体力を消耗しやすいものです。荷物の運搬中はとくに、小まめに休憩を取るよう心掛けましょう。また長時間の運転は集中力を鈍らせます。道中のコンビニなどで休憩を挟んで、安全運転を保ちましょう。
水分補給を忘れずにリフレッシュすることで、再び作業に集中でき、事故のリスクを低減できます。
雨の日は引越しの延期も必要
雨の日はとくに、軽トラックを使った自力での引越しに困難が伴います。まず荷物が濡れるリスクがあり、ビニールシートやブルーシート、防水カバーの用意が欠かせません。作業に慣れていないと、シートで覆っても完全には防水できない可能性が高いです。
また雨天時は視界が悪く路面も滑りやすくなるため、事故のリスクも高まります。無理をせずに引越し日を延期するか、プロの業者に依頼することも検討しましょう。
プロの引越し業者なら、雨の中でも安全に運搬してくれます。「自分で引越しを予定していたが、雨予報で直前だけど業者に依頼したい」という場合は「引っ越しを即日対応できる業者」に依頼しましょう。
軽トラックを使った引越しが安い業者は以下で紹介しています。
軽トラックでの引っ越しを安く依頼できる業者4選
- 10~15kmの短距離引越しを1万円代から対応
- 安さと丁寧な仕事ぶりが好評
- 家具の組立てや解体も頼め、手間を省ける
- 高幌付軽トラックで高さ約1.7mまでの荷物に対応
- 単身引越しで50km程度の移動なら2万円前後
- 「見積もりの中でも1番安かった」と評判
- 近所への引っ越しなら1万円代から依頼が可能
- 貨物保険・運送保険に加入、万が一の事故に備えており安心
- 梱包資材や養生資材が豊富で、丁寧に運搬してくれる
- 遠距離の引越しも軽トラックで対応してくれる
- 20km以内の単身引越しなら1万5000円~
- 事務所の複合機といった大型電化製品も運搬可能
軽トラックの引っ越しが安い業者を探すならミツモアで!
軽トラックを使った引越しを自分で行うには、手間がかかる上、リスクも多いです。荷物量が少なければ、意外と安く依頼できる引越し業者もいるため、まずは見積もりをとってみるのがおすすめです。
ミツモアは簡単な質問に答えるのみで、最大5つの引越し見積もりが届き、料金を比較できます。口コミも確認できるので、評判も良くて安い引越し業者をスムーズに見付けることが可能です。