キッチンの背面収納をおしゃれにしよう。選び方と費用相場を解説

キッチンの背面収納は収納スペースを増やしたり、作業スペースを確保したりとキッチンの利便性を高めてくれます。

キッチンをどのように使いたいかによって、収納タイプや奥行き・開閉方式などを選びましょう。リフォームする場合の費用相場も解説します。

キッチンの背面収納とは

キッチンには調理道具や食器など、たくさんの物であふれています。なるべく使い勝手よくすっきりと整理整頓したいなら、キッチンの背面収納を見直してみましょう。

そもそもキッチンの背面収納とは何なのか、どんな種類があるのかを解説します。

作業台の後ろにあるスペースのこと

キッチンの背面収納とは、コンロやシンクなどキッチンにある作業台に向き合ったとき、背中側にくるスペースです。

背面収納がたっぷりあれば、その分多くの調理器具が収納できます。そのままではデッドスペースになってしまうキッチンの背面に収納機能を持たせることで、空間を有効活用できるのです。キッチンの見た目もすっきりして使いやすくなるでしょう。

収納した物が必要になれば振り返って扉を開けるだけで取り出せるため、キッチンスペースを大きく移動する必要もありません。

背面収納は2種類ある

キッチンの背面収納は大きく分けると2種類あります。上置棚と下台がセットになり、漢数字の「二」のような形の二型タイプ、上置棚・中置棚・下台の三つのスペースがそろった大型タイプです。

二型タイプは下台のカウンタースペースを作業スペースとして使えます。料理中にたくさんの食器や調理器具を出して、作業スペースが埋まりがちな人に重宝するでしょう。

大型タイプは大容量の収納スペースが魅力です。二型にあるカウンタースペースがない代わりに中置棚の収納スペースがあり、全面に物を収められます。

二型タイプは収納を増やしつつ作業効率UPしたい人、大型タイプはとことん収納スペースを確保したい人におすすめです。

キッチン背面収納の賢い選び方

キッチン背面収納にはさまざまな種類があります。使い勝手のよさなどを考えながら、ぴったりのものを選びましょう。

収納タイプと開閉方式を決める

背面収納を選ぶ際は、先に収納タイプを決めるとスムーズです。調理器具をインテリアのように演出する「見せる収納」、生活感を隠してすっきりした空間にする「隠す収納」、どちらにするのかを決めておきましょう。

見せる収納は、扉を開けなくても目的のものをパッと見つけられる点がメリットです。棚によっては戸がないため開閉の必要もなく、最小限のアクションで物を取り出せます。

隠す収納は、キッチンをすっきりとできる点がメリットです。しかし中身を取り出す際には扉を大きく開ける必要があります。開けっ放しでも邪魔にならない引き戸なら、隠す収納と相性がよくおすすめです。

収納する物で奥行きを決める

次は収納力を左右する奥行きを決めていきます。普通の収納であれば奥行きがあるほど収納スペースが増えますが、キッチンの背面収納の場合は「何を収納するのか」によって適切な奥行きにとどめた方が無難です。

背面収納はキッチンでの作業中に手を伸ばすことが多く、奥行きがあり過ぎると使い勝手が悪くなります。目線より高い位置の収納は、あまり使用しない物が奥へと押し込まれてしまい取り出せなくなるかもしれません。

こまごまとした調理器具を収納するなら奥行きのないもの、大きな食器やミキサーなどの大型の調理器具を収納するなら奥行きのあるもの、といった具合に「あらかじめどこに何を収納するか」を想定して背面収納を選ぶと失敗しにくくなります。

機能性やデザイン性もチェック

キッチンの背面収納は、機能性にも注目しましょう。例えば二型タイプの背面収納なら、カウンタースペースでミキサーや電気ポットを利用することを考え「コンセントが付いているか」「水蒸気や汁物がかかっても劣化しないか」というポイントに注目です。

他にも、あわただしく扉を閉めても問題ないソフトクローズ機能が付いていたり、地震対策に耐震機能が備わっていたりするものもあります。

そして、キッチンを含めた部屋の空間になじむデザインや色を選ぶことも大切です。オープンキッチンの家なら空間がリビングともつながっているため、全体的なインテリアのバランスを考える必要があります。

背面収納のリフォームにかかる費用

キッチンの背面収納の特徴とメリットを見直したことで、自宅のキッチンスペースにも導入したいと感じた人もいるのではないでしょうか。

キッチンの背面収納をリフォームで設置するとなると、気になるのはやはり価格です。一般的にどのくらいの費用がかかるのかを解説します。

後付けリフォームにかかる費用相場

背面収納を後付けリフォームした場合、一般的な費用は20～50万円です。これはあくまで相場であり、リフォーム内容によって大きく異なります。

インテリアショップで販売されている既製品か、オーダーメイドの背面収納かといった違いや、収納サイズや使われている素材、オプションで付けられる追加機能の有無などによっては、相場から大きく外れた価格になることもあります。

希望するリフォーム内容が予算内に収まりそうか、事前に確認しておくと安心です。

コスト削減のための業者選び

できるだけリフォームにかかる費用を抑えたいなら、背面収納だけでなく業者にも注目するとよいでしょう。同じ背面収納の設置でも、リフォーム会社によって価格の開きがあったり、仕上がりのクオリティに差が出たりします。

よりリーズナブルで優良な業者を選び抜くためには、相見積もりをとることがおすすめです。ミツモアなら業者の比較が簡単にできるうえ、見積もりも無料で出してくれます。自分の求める理想的な業者がすぐに見つかるでしょう。

おしゃれな背面収納でキッチンを快適に

キッチンの背面収納には2種類あります。収納スペースをよりたくさん確保するか、作業効率を上げたいかなど、自分の目的に合わせて選びましょう。何をどのように収納するかによっても適した収納タイプや開閉方式・奥行きなどが変わってきます。

もし後付けでリフォームを検討するなら、費用がいくらかかるのか、どんな業者に依頼すればいいのかを調べておきましょう。

自宅のキッチンを背面収納でより快適に変えてみてはいかがでしょうか。