電気自動車用コンセントとはEV(電気自動車)給電用のコンセントです。EVの普及が見込まれる昨今、付帯設備の一つとして、新築戸建に取り付ける人が増えています。新築で電気自動車のコンセントを設置する必要性や、設置のポイントを紹介します。
電気自動車用コンセントの特徴
近年の新築では、電気自動車への移行を見据えて、電気自動車用コンセントを設置する人が増えています。電気自動車用コンセントとはどのようなものなのか、具体的に解説します。
自宅で電気自動車の充電ができる
電気自動車用コンセントはEVコンセントとも呼ばれます。「EV」は「Electric Vehicle」、すなわち「電気自動車」の頭文字を取ったものです。
電気自動車用コンセントの用途は、主にEV(電気自動車)への給電です。
しかしEV以外にも、電気とガソリンを併用する「PHV(プラグインハイブリッド自動車):Plug-in Hybrid Vehicle」にも使えます。
EV・PHVは、大容量のバッテリーを搭載している点で同じです。給電した電気が動力源となってモーターを回転させ、自動車を走らせます。
なお通常の「HV(ハイブリッド車):Hybrid Vehicle」も、電気とガソリンの併用ですが、外部からの給電はできません。
電気自動車用コンセントの種類
電気自動車用コンセントは主に、「壁掛けタイプ」「スタンドタイプ」の2種類があります。
壁掛けタイプは建物の外壁に取り付ける、電気自動車用コンセントです。自動車に近い外壁に設置されるのが一般的ですが、電気は建物内から取ります。
後付けする場合は、外壁に配線用の穴を空けることとなるでしょう。
スタンドタイプは配線を埋め込んだスタンドを、設置するタイプです。壁面に電気自動車用コンセントを取り付けたくない場合や、駐車場と外壁の間に距離がある場合などに適しています。
なおいずれの場合にも、電気自動車用コンセントと自動車側の充電プラグとをつなぐ、ケーブルが必要です。給電のたびにケーブルを出し入れするのが面倒な人は、ケーブル収納タイプのコンセントを選択しましょう。
新築に電気自動車用コンセントを設置するメリット
まだ電気自動車を持っておらず、いつ買い替えるのかわからないのに、設置する必要があるのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。新築に電気自動車用コンセントがおすすめといわれる理由を、見ていきましょう。
後付けよりも工事費用を抑えられる
初めから外壁の仕様として指定しておけば、新たに穴を空けたり、既設の配線を触ったりする必要がありません。後付けで設置してもらうよりも、トータルの工事費用を抑えることができます。
新築の場合だと分電盤や配線、配管工事を一般的なコンセントと同じ方法でおこなうことができるため、費用を抑えて取り付けることができます。
実際に依頼すると5万円以上の差が出てくる場合もありますよ。
さまざまな用途で使える
電気自動車用コンセントは、ごく一般的な屋外用家庭電源として使えます。
例えば庭でバーベキューや食事をしたいとき、屋外電源があると重宝します。クリスマスの電飾や防犯灯・防犯カメラを設置したいときも、屋外電源があればスムーズでしょう。
この他に高圧洗浄機を使って車を洗ったり、業者に外構工事を依頼したりするときなども、屋外電源を設置しておいてよかったと思うはずです。
また「V2H (Vehicle to Home:ビークル トゥ ホーム)」というシステムを設置すれば、EVが蓄えている電気を非常用として使えます。
電気自動車用コンセントを設置するポイント
電気自動車用コンセントを設置すると決めた場合、電圧・電流に注意する必要があります。また業者選びも重要なため、きちんと比較・検討することが大切です。電気自動車用コンセントを設置するとき、気を付けたいポイントを紹介します。
電気自動車に対応する電圧・電流に
家庭用コンセントのほとんどは、100Vの設定です。しかしこれでは、EVへの給電に長い時間がかかってしまいます。電気自動車用コンセントを設置する際は、200Vのコンセントを選択しましょう。
またEVへの給電では、最大15~20Aの電流が流れることが想定されます。給電のたびにブレーカーが落ちることのないよう、ブレーカーの容量は20A以上がおすすめです。
万が一家庭用コンセントと同程度のコンセントを設置してしまうと、後で電気自動車用への変更が必要となります。
業者にコンセント設置を依頼する場合は、「EVの充電用」である旨を、きちんと伝えておきましょう。
切り替え工事ができるようにする
すぐに電気自動車充電用として使う予定がない人は、とりあえず100Vの電源を設置してもらいましょう。業者に「後で200Vに切り替えたい」と伝えておけば、切り替え工事に対応できる、太めの配線を使ってくれるはずです。
200Vのコンセントは、電圧が高過ぎてほとんどの家庭製品には使えません。加えてコンセントの形状も異なるため、用途は限定されてしまいます。
EVを購入するタイミングで、切り替え工事をしてもらった方が、屋外用家庭電源をムダにせずに済むでしょう。
なお100Vのコンセントを200Vに変更する場合は、「電力会社との契約変更」「分電盤の切り替え工事」が必要となります。
業者を探すなら複数に見積もりを
電気自動車用コンセントの設置には、電気工事士の資格が必要です。信頼できる業者を探し、設置を相談しましょう。
「設置コストを少しでも抑えたい」「信頼できる業者を知らない」という場合は、複数の業者から相見積もりを取れる、ミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
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一口にコンセントの設置といっても、料金やプランはどこも同じというわけではありません。まずは見積もりだけ取って、比較・検討してみることがおすすめです。
新築に電気自動車用コンセントの検討を
電気自動車用コンセントを屋外に設置しておけば、屋外用家庭電源として使えます。現在EVを所有していない人も、設置しておくと、さまざまなシーンで役立つでしょう。
ただし電気自動車用コンセントの設置を行えるのは、電気工事士の有資格者のみです。納得のいく工事をしてもらえるよう、複数の業者から相見積もりを取りましょう。
家の新築時は、さまざまな設備を追加するチャンスです。将来を見据えた設計で、後悔のないマイホームを建てましょう。
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