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テスラの充電は自宅でもできる?設置方法や使える補助金をチェック

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最終更新日: 2023年11月09日

テスラはアメリカの自動車メーカーとして知られ、電気自動車に特化していることが特徴です。エネルギー事業にも力を注いでおり、高速で充電できる設備も注目されています。テスラの充電方法の基本や、充電設備の設置方法などをチェックしましょう。

テスラの充電方法「自宅以外」

テスラの電気自動車は国産車と同じように充電できるのか、不安を感じる人もいるでしょう。自宅以外で充電する場合に備え、どこでどのような方法を選べるのかを知っておくと安心です。テスラに対応している充電器の種類を紹介します。

テスラ専用充電器「スーパーチャージャー」

テスラの専用充電器である「スーパーチャージャー」は、最大250kWの高出力によるスピーディーな充電をかなえてくれます

充電速度は電気自動車のモデルによって若干異なりますが、約15分で最大275km相当の充電が可能です。充電状況は遠くにいても、アプリを通して把握できます。

国内にはまだそれほど数が多くありませんが、公式ホームページでスーパーチャージャーの位置を検索できるので、自宅や外出先の近くにあるか確認してみましょう。

急速充電器「CHAdeMO」

CHAdeMO(チャデモ)は、電気自動車と充電器をつなぐ「世界基準の急速充電規格」の名称です。まちの充電ステーションにあるので、見かけたことがある人も多いでしょう。

双方向に給電できる仕様であり、系統連系分散型電池としての利用も可能です。CHAdeMO規格のV2Xを利用し、家庭の太陽光発電パネルから電気自動車に蓄電できる機能を持っています。

専用アダプターを使用すれば、CHAdeMOからテスラを急速充電できます。ただしスーパーチャージャーほどの早さは期待できない点を、押さえておきましょう。

充電ステーションの「普通充電設備」

テスラはまちの充電ステーションやショッピング施設などにある、普通充電設備(J1772規格)でも充電可能です。レストランや宿泊施設など多くの場所にあるので、探すのにそれほど苦労しないでしょう。

ただし約1時間で充電できるのは最大15km分と、満充電になるまで時間がかかります。自宅の近くに普通充電設備しかなく、スムーズに充電できない環境だとストレスになる心配があります。

またテスラを普通充電設備で充電するには、専用アダプターが必要です。外出先にスーパーチャージャーがない場合、準備しておきましょう。

テスラの充電方法「自宅」

自宅に充電設備があれば、わざわざ充電場所を探しに行かなくて済みます。自宅でテスラを充電する方法は、主に2つです。それぞれの方法を見ていきましょう。

ウォールコネクター

テスラはウォールコネクターによる自宅充電を推奨しています。ウォールコネクターはほとんどの家庭用電力系統に対応し、出力レベルのカスタマイズも可能な作りです。強化ガラスを使用した、スタイリッシュな見た目も魅力といえます。

「テスラ モデル3 パフォーマンス」を例にすると、1時間の充電による航続距離は以下の通りです。

  • 60A:最大出力48A・200Vの電力9.6kWの場合で、航続距離目安約64km
  • 40A:最大出力32A・200Vの電力6.4kWの場合で、航続距離目安約43km
  • 20A:最大出力16A・200Vの電力3.2kWの場合で、航続距離目安約21km

満充電までにかかる時間は、ブレーカーのアンペア数によって異なるものの、夜間にプラグを挿しておけば、翌朝には十分に充電された状態で乗車できます。

モバイルコネクター

モバイルコネクターは持ち運び可能な充電器であり、決まった規格のコンセントでのみ充電できます。充電速度は中低速です。

電気自動車のモデルによっても、若干充電スピードが異なります。「テスラ モデル3 パフォーマンス」を例にすると、1時間の充電による航続距離は以下の通りです。

  • 一般家庭用コンセント(100V/15A):最大出力12A、航続距離目安約8km
  • 日本配線システム工業会規格(200V/20A、EV用200Vコンセント):最大出力16A、航続距離目安約21km

ウォールコネクターの設置が難しい家庭や、普通充電設備がすでにある場合などにおすすめです。

テスラの自宅用充電設備の設置はプロに依頼

テスラを購入するなら、利便性の観点から自宅に充電器を設置した方がよいでしょう。日常的に乗車するにもかかわらず、近くに公共の充電設備がない場合は不便を強いられます。

また家の近くに充電できる場所があったとしても、混雑していると充電したいときに利用できないケースもあります。

ウォールコネクターは簡単に設置できるように作られていますが、電気工事の際は「第2種電気工事士」の資格が必要です。安全かつ確実に設置するため、信頼できる電気工事業者に依頼しましょう。

ウォールコネクターの設置手配方法

自宅にウォールコネクターを設置できれば、ストレスを感じずに充電が可能です。毎日の通勤や買い物はもちろん、休日も安心して出かけられます。ウォールコネクターを設置する手順や方法を見ていきましょう。

電気工事業者を選定

電気自動車の充電設備を設置する際は、資格を持った電気工事士に依頼します。テスラの公式サイトから業者を手配しても、自分で業者を探しても構いません。

自宅の近くの業者であれば出張費を抑えられ、工事後のトラブル対応やアフターケアを受けやすいなどのメリットがあります。

繁忙期はスケジュールの調整をしづらく、発注から実際に工事を開始するまで2週間前後かかるケースも少なくありません。納車の日に間に合うように、余裕を持って手配しましょう。

設置場所の情報を伝える

業者を決めたら、「現場の平面図」や「分電盤の位置」など、取り付け現場の情報を詳しく伝えて見積もりをもらいましょう。情報をもとに、設置場所に合う工具や道具の準備をしてもらいます。

電話やメールなどで現場の状況を伝えて見積もりを出してもらう方法もありますが、より正確な見積もりを出すためには、現地調査をしてもらうのが賢明です。

また自宅の契約アンペア数を確認し、足りないときはアンペア数をアップしなければならないことがあります。

「1日の乗車距離が約100km」「乗るのは週末だけ」という程度であれば、30Aのブレーカーで十分なケースが多いですが、頻繁に長距離のドライブをするのであれば、ブレーカーの容量が多い方がよいでしょう。

工事日を決定

見積もりの内容に問題がなければ、設置工事の日取りを決めます。当日は在宅し、工事に立ち会いましょう。現場の状況にもよりますが、工事にかかる時間は約3~4時間が目安です。

電気工事をする都合上、一時的に停電する点に注意しましょう。当日の工事を始める前の打ち合わせで、停電時間を確認しておくと安心です。

本体や専用ブレーカーの設置や配線などを行い、最後に正常に充電ができるようになったかを確認します。確認の結果、問題がなければ工事完了です。

ウォールコネクターの工事費用

ウォールコネクターの設置に意欲はあっても、費用面が不安という人は多いはずです。工事費用の相場や、安く抑えるコツをチェックしましょう。

合計10~15万円が相場

ウォールコネクターの設置には、充電器本体の購入費と工事費が必要です。合計で10~15万円程度が相場ですが、工事費は業者によって異なります。オプションの有無によっても料金が変わってくる点に注意しましょう。

設置作業・点検・保証などは基本料金に含まれていることが一般的ですが、業者によって異なるので見積もりの時点で詳しく確認することが大事です。

「分電盤から設置場所までの距離が遠い」「地下に配線を通すなどの工事が必要」というケースでは、オプション費用がかかる傾向があります。

ブレーカーに空きがない場合や、電気の契約容量を変更する際も別途で費用が必要です。出張費の有無や距離によっても、費用は変わってくるでしょう。

相見積もりをすると安くなりやすい

工事費用をできるだけ安く抑えたいなら、相見積もりがおすすめです。1つの業者だけで決めてしまうと、内容や価格を比較検討できません。提示された金額が適切なものかどうかも、判断しにくいといえます。

ほかの業者からも、「同じ工事内容」で見積もりを取って内容を比較すると、より工事費が安くサービスが手厚い業者を選べます。

もし工事費に大差がなければ、出張費がかからず保証期間が長い方にするように、都合のよい条件の方を選べるでしょう。

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ウォールコネクターの工事に使える補助金の例

国は電気自動車の購入や、充電設備にかかる費用に対する「インフラ導入促進補助金」を用意していますが、個人宅では使えない決まりです。

自治体によっては、個人でも利用できる補助金事業を実施している場合があります。自宅に充電設備を設置する際に、活用できる自治体の補助金や助成金の例を見ていきましょう。

東京都港区「地球温暖化対策助成制度」

東京都港区では、自宅に電気自動車の充電設備を設置する際に助成金を使用できます

対象者は申請時に港区内に住んでいる区民や、区内の共同住宅の共用部に対象機器を設置しようとしている管理組合などです。港区内で事業を営んでいる中小企業者や、個人事業者も対象に含まれます。

助成金の算出方法は、「機器本体価格÷4」です。上限額は、急速充電設備が1基あたり50万円(最大1基まで)、普通充電設備が1基あたり10万円(最大5基まで)となっています。

参考:港区ホームページ/電気自動車等用充電設備

神奈川県横浜市「V2H充放電設備設置費補助金」

神奈川県横浜市では、市内に住んでいる個人や市内にある集合住宅の管理組合・個人事業主・法人などを対象に、V2H充放電設備設置費の補助事業を実施しています

補助対象設備は一般社団法人CHAdeMO協議会が認証した設備か、国が補助対象としている設備です。

補助率はV2H充放電設備の本体購入費から、国の補助金と神奈川県補助金を除いた額の1/2で、上限額は15万円となっています。

参考:横浜市V2H充放電設備設置費補助金のご案内

大阪府堺市「電気自動車等導入支援事業補助金」

大阪府堺市では、電気自動車等導入支援事業補助事業を実施しています。主な補助対象者は以下の通りです。

  • 市内にある戸建て住宅の居住者
  • 市内にある賃貸集合住宅の所有者
  • 市内にある分譲集合住宅の管理組合
  • 市内にある自治会

V2H充放電設備に対する補助金額は、どの補助対象者も一律で4万円です。既設の集合住宅に充電設備を導入する場合は、20万円または設備にかかわる合計額の1/2の低い方が上限になります。

国などによる別の補助金を受けている場合は、その補助額を除いた額が算出される決まりです。

参考:堺市スマートハウス化等支援事業

テスラの充電に関するQ&A

テスラの充電設備の導入を検討する際、さまざまな疑問が湧いてくるものです。個人宅ではなく集合住宅に設置する際や、充電器に問題が起きた際はどうすればよいのでしょう。

深く考えずに工事を開始すると、トラブルに発展しかねません。テスラの充電設備に対する、よくある疑問への答えをチェックしましょう。

集合住宅に充電設備を設置できる?

比較的新しい集合住宅は充電設備が用意されていることが多いですが、そうでないケースもあります。賃貸と持ち家どちらの場合であっても、許可を得ていない状態で充電設備の設置はできません

集合住宅の駐車場は共用スペースなので、「ほかの住民の合意」はもちろん、「家主や管理組合からの許可」が必要です。許可を得る際、設置場所・運営方法・費用に関する案をまとめておかないと、うまく説得するのは難しいといえます。

集合住宅に充電設備を設置したい場合、マンションの管理会社や住民、大家などに電気自動車充電設備導入の提案や、運用のサポートをしてくれる業者を選ぶとスムーズです。

ウォールコネクターの保証期間は?

テスラのオンラインショップで、ウォールコネクター本体を注文した際の保証期間は4年間です。工事の保証期間は業者によって異なり、3年程度のこともあれば、1年程度となっていることもあります。

中には保証期間を設けていない業者もあります。日常的に車を使う家庭では、自宅の充電設備が急に使えなくなってしまうと、生活に支障をきたすでしょう。

万一のトラブルがあった際に備えて、アフターサービスが充実している業者を選ぶと安心です。保証期間を長く設けている業者は、それだけ充電設備の設置技術に自信を持っている証拠だと考えられます。

自宅にEV充電器を設置してテスラを充電しよう

自宅にテスラの充電設備を設置する際は、住んでいる自治体の補助金や助成金を活用できないか、チェックしてみましょう。

補助金や助成金は受付期間や申請方法などが決まっており、先着順であるケースがほとんどです。申し込めば必ず利用できるとは限りませんが、少しでも費用を安く抑えたいならできるだけ使用を検討することをおすすめします。

充電設備の設置工事をする業者を選ぶ際は、相見積もりをすると費用が安くサービス面も充実した業者を探せます。時間をかけずに近くの業者を探せるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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