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電気自動車の充電に使う200Vコンセントの設置費用は?工事の流れや業者の選び方も

ぴったりのEVコンセントの設置工事業者をさがす
最終更新日: 2023年10月02日

自宅の駐車場に電気自動車用のコンセントを設置するなら、最小限の費用で済ませたい人は多いでしょう。EVコンセントの選び方や設置工事の適正価格、補助金など、費用を抑えるポイントを解説します。

200VのEVコンセント設置にかかる工事費用の相場

見積もりで提示された価格が適正か判断するには、工事にかかる費用の相場を知っておくことが大切です。電気自動車用コンセントの設置にかかる費用の相場を確認しましょう。

工事費用の相場は約5~10万円前後

選ばれやすい200Vコンセントタイプの場合、充電設備の取付工事にかかる費用相場は、5~10万円程度です。費用の内訳は以下のようになっています。

内訳 費用
充電設備の本体価格 1万円前後
専用回路増設工事 3~5万円
設置費用 2~3万円
5~10万円

設置工事の費用は、設置するコンセントの種類や機能性、分電盤(ブレーカー)から充電設備までの距離などで決まります。機能性やデザインにこだわるほど工事費用は上がるため、費用を抑えたい人はシンプルな設備と工事を選択しましょう。

EVコンセントの工事費用が高くなるケース

EVコンセントの設置工事には高額になってしまうケースもあります。工事費用が高くなる理由を知っていれば、自宅でかかる費用の目安を付け、EVコンセントを設置するかどうかを適切に判断できます。

分電盤を交換・増設する

EVコンセントの設置に伴って、分電盤の交換や増設が必要となる場合、追加工事の分だけ高額になります。例えば分岐ブレーカーに空きがないときです。

また電気自動車の充電は200Vがスタンダードですが、古い住宅の場合、分電盤が100Vにしか対応していないケースがあります。この場合、200VのEVコンセントを設置するために分電盤の増設・交換が必要です。

近年建てられる住宅は、使用する電化製品ごとに100Vと200Vを使い分けられる「単相3線式」を採用しています。もし単相3線式なら、電気メーターに「単3」と書かれているので確認してみましょう。表記があれば、分電盤の工事は不要です。

EVコンセントと分電盤が15m以上離れている

多くの業者は、設置場所と分電盤の距離が一定以内であれば、基本料金のみで施工してくれます。しかし設置場所と分電盤が15m以上離れていると、追加料金がかかる可能性が高くなります

分電盤と駐車スペースの距離が離れている、出入口を避けると遠回りの配線になるといった場合には、注意が必要です。業者に見積もりを依頼する前に、設定されている追加料金も併せてチェックしましょう。

配線を通すために埋設工事が必要

配線の埋設工事も、費用が高額になる原因の1つです。駐車場に専用のスタンドを設置するEVコンセントの場合、配線を地面に埋設する工事が必要になります

配線を地面に埋めるか、コンクリートに埋めるかで費用は変わってきます。コンクリート下埋設が必要な場合、数十万円単位で追加費用が発生することも珍しくありません

工事費用を最低限まで抑えたいなら、新築時にEVコンセントの設置工事を済ませておくのがおすすめです。配線工事だけでも事前に終えておくと、EVコンセントが必要になったときの後付工事を、低価格で実施可能です。

多機能なコンセントを選択した

どんなデザインを選ぶかによっても、EVコンセントの値段は変わってきます。充電作業を便利にする機能を増やすと、自ずと費用が高くなっていきます。

多機能コンセントの一例は以下の通りです。

  • 鍵付きのカバーが付いている
  • 充電に使用するケーブルを収納できる
  • 機能門柱としてインターホンやポストの機能を持っている

利便性とコストを天秤にかけ、納得できる充電設備を選ぶのが大切です。

EVコンセント設置に補助金は使える?

EVコンセントの設置に補助金が支給されれば、より気軽に工事に踏み切れるでしょう。電気自動車の充電インフラ設置に対して交付される、補助金について解説します。

集合住宅には国の補助金が使える

電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの充電設備の設置に対して、国が補助金を交付しています。ただし補助金が受けられるのは、施設や事業所・マンションやアパートなどの集合住宅の充電設備のみです

集合住宅に住んでいる個人の場合、オーナーと交渉して設置工事を実施してもらえれば、補助金を受けられます。補助金の内容は以下のようになっています(令和4年・普通充電の場合)。

  • 充電設備費の50%補助
  • 工事費の100%補助

集合住宅に住んでいる人は、オーナーに相談しながら充電設備の設置を検討しましょう。

個人の戸建て住宅には自治体の補助金が使える

国が展開している補助金制度は、個人宅に設置するEVコンセントには適用されません

戸建て住宅でEVコンセントを設置したい場合には、地方自治体の補助金制度を活用するのがおすすめです。例えば東京都江東区では、区内に住宅を所有する個人に対し、充電設備設置に要する経費の10%を補助しています(普通充電設備の場合、1基あたり10万円までが上限)。

EVコンセントを設置する前の確認事項

電気自動車用コンセントの設置を検討するときに、考えておきたいポイントを解説します。ポイントを押さえて計画を立てれば、希望通りのEVコンセントの実現に1歩近付けるはずです。

取り付け場所と配線経路

EVコンセントを設置する時は、コンセントの設置場所と配線経路について目星を付けましょう。業者と相談する前に理想の場所と配線を決めておけば、やり取りがスムーズに進みます。EVコンセントの取り付け場所を考えるとき重要になるのが、利便性と分電盤との距離です

取り付け場所の第一候補は、最も便利にコンセントを使える場所です。ただしこの時、分電盤から離れすぎていると工事費用がかさみます。コンセントが分電盤から近いほど費用が抑えられるので、利便性重視と距離重視でそれぞれ候補を考えておきましょう。

ただし現地調査を行った結果、別の場所と経路が適切だと提案される場合もあります。その際は業者と相談しつつ場所を決定しましょう。

自宅の契約アンペア数

電気自動車の充電に、自宅で契約中のアンペア数が足りるかチェックします。電気自動車の充電で流れる電流は、3kW出力であれば約15A、6kW出力であれば約30Aが必要です。

アンペア数が十分でない場合、電子レンジやエアコンなどを使いながら充電すると、ブレーカーが落ちる可能性があります。消費電力の大きな電化製品をよく使う家庭は、設置するEVコンセントの出力に応じ、契約アンペア数を引き上げる処置が必要かもしれません。

住人が寝ている深夜にのみ電気自動車の充電を行うのであれば、契約アンペア数の引き上げが必要ないケースもあります。契約アンペア数の引き上げは、充電設備の出力と使い方に合わせて検討しましょう。

設置するコンセントのタイプ

EVコンセントは形状と電圧の違いで種類が分かれており、形状には壁掛け型とスタンド型があります

壁掛け型は個人宅用ではスタンダードで、本体価格も設置費用もスタンド型より安めです。スタンド型は独立したポールに充電器を設置します。住宅と駐車場が離れている場合に便利です。

また、電圧には100Vと200Vの2タイプあります。電圧の違いは電気の供給力に直結するので、2倍も違えば満充電までの時間も大きく異なります。

新しくEVコンセントを設置するなら、圧倒的に200Vがおすすめです。充電の待ち時間が100Vに比べて少なくなるので、快適に電気自動車を使えるでしょう。

EVコンセント設置業者の選び方

EV自動車のコンセント設置工事

EVコンセントの設置工事を依頼できる業者の選び方を解説します。ポイントを押さえて比較すれば、後悔のない業者選びができるでしょう。

第二種電気工事士以上の資格を持っているか

EVコンセントの設置は、有資格者以外行ってはならないと法律で定められています。具体的には第一種電気工事士、もしくは第二種電気工事士の免許を持っている必要があります

第二種電気工事士以上の資格を持っていない人が工事を行うと、作業者の感電や漏電による火災など、思いがけないトラブルに発展する可能性があるので、注意しなければなりません。

EVコンセントの設置を業者に依頼するときは、有資格者が作業してくれるかを確認しましょう。

EVコンセントの施工実績が豊富か

EVコンセントの設置工事には、電気自動車専用の対応を求められる作業が求められます。

例えば電気自動車専用の分電盤の設置や、屋外配線の取り回しです。EVコンセントの施工実績を重ねている業者は、こうした作業に慣れており確かな結果を期待できます

また実績が豊富な業者に工事を依頼すれば、経験に基づいた的確なアドバイスをもらえるでしょう。工事に関して多くの疑問を持っている人は、欲しかった回答を得られるかもしれません。

口コミや見積もり金額も確認しよう

業者を選ぶ際には、口コミや見積もりも重要なポイントです。口コミをチェックするときは投稿数に注目します。高品質な工事を提供している業者には、自然とよい口コミが集まってきます。

また分かりやすい見積もりかどうかも大切です。「工事費用一式」などと記載されている見積書では、費用の内訳がまったく分かりません。何にどれだけの費用がかかるのか、明示している業者を選びましょう。

EVコンセントの設置を業者に依頼する

ミツモアでEVコンセント工事を依頼する流れ

EVコンセントの設置工事の大まかな流れを解説します。事前に工事の流れを知っておけば、実際に工事を行うとなったときでも戸惑わずに済むでしょう。

  1. 質問に答えて依頼を出す
  2. 最大5件の見積もりから依頼したい業者を選ぶ
  3. チャットでのヒアリングや現地調査に対応する
  4. 工事に立ち会う

①質問に答えて依頼を出す

質問に答える形で、概算の見積もりに必要な情報を入力します。

  • コンセント本体の手配を誰がするか
  • 取り付けたいコンセントのタイプ
  • おおまかな分電盤の位置

②最大5件の見積もりから依頼したい業者を選ぶ

依頼を出すと、条件に合う事業者から最大5件の見積もりが届きます。

事業者のプロフィールや口コミ評価、見積もり金額などを確認し、依頼したい事業者を選んで予約しましょう。

  • 見積もり内容と提案メッセージが分かりやすいか
  • EVコンセント工事の実績があるか
  • 過去の利用者からの口コミ評価が高いか

このような視点で事業者を絞ると良いでしょう。

③チャットでのヒアリングや現地調査に対応する

EVコンセントの設置に必要な作業やかかる費用は、分電盤の空き状況や分電盤から設置場所までの距離など、各住宅の環境によって異なります。

工事をスムーズに進めるために、くわしい自宅の状況についてヒアリングをされることが多いです。

事業者によっては、工事日までに現地調査を行い、実際に自宅の環境を見た上でさらに正確な見積もりを出してくれることもあります。

「なるべく配線が見えないようにしたい」「このコンセントを設置したい」などの仕上がりイメージがある場合は、この時点で事業者に伝えておきましょう。

なお、条件が合わずにこの時点で工事依頼をキャンセルしたとしても、費用は発生しません。

④工事に立ち会う

予約した日程になったら、事業者が自宅を訪問するので、工事に立ち会いましょう。

工事にかかる期間は、戸建て住宅で半日程度です。マンションの場合には、設備によって完了時期が異なります。

EVコンセントの設置は外での作業が多いため、天候が崩れれば工事は延期となることが多いです。雨が多い季節は、設置したい日程までに間に合わない可能性もあることに留意しましょう。

工事終了後はEVコンセントが正しく機能するか、業者とともにチェックします。使い方や注意事項も共有されるので、分からないことがあれば質問しておきましょう。

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