ミツモアメディア

電気自動車の充電はいくらかかる?ガソリン代との比較や料金を安く抑えるコツなど

最終更新日: 2025年03月27日

電気自動車の充電料金は所有する自動車の燃費や、充電する場所によって変わります。また、新たに車の購入する際はガソリン車とどちらが安いのかも気になるところです。

本記事では電気自動車を充電する際の料金のほかにも、ガソリン車との燃料費の比較や、料金を安く抑えるコツなどについても解説するので参考にしてみてください。

電気自動車の充電料金とガソリン料金のシミュレーション

電気自動車充電料金シミュレーション

平均的な充電料金と相場

平均値

2,145

安値

1,320

高値

2,970

ガソリン代シミュレーション(満タンで給油した場合)

ガソリン代の計算結果

ガソリン代

5,427

電気自動車の充電料金

電気自動車の充電料金は、充電した分の料金を支払う場合、定額のサービスを利用して充電する場合、充電する速度などによって変動します。

充電方法 1回あたりの料金(目安) 充電料金以外の費用
普通充電 620円~2,790円
※31円/kWh × 車の容量
自宅充電設備の費用
(10万円前後)
急速充電 1,320円~
※44円/1分 30分行った場合
充電カードの月額料金
(4,000円台~11,000円)

参考:NISSAN「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)」

まず、一般家庭の電気代の単価は31円/kWh(税込)が目安とされています。この単価を基にして電気自動車を普通充電する際の料金計算が可能です。

急速充電の料金については場所や加入する充電カードのサービスなどよって大きく異なります。詳しくは後述します。

充電場所による料金の違い

電気自動車の充電は、大きく分けて3パターンに分かれます。

  • 基礎充電:普通充電がほとんど
    車を使わないときに充電する(自宅・事務所など)
  • 経路充電:急速充電がほとんど(普通充電対応している場合もあり)
    目的地への移動途中に充電する(高速SAやPAなど)
  • 目的地充電:普通充電・急速充電両方あり
    到着した場所で使った分を充電する(商業施設・宿泊施設・レジャー施設など)

なお、電気自動車を運転する人のライフスタイルに応じて料金も変化します。

自宅に充電設備がある場合は通常の電気代とセットでの支払いですし、外出先での充電が多い場合はガソリンスタンドの利用のようにその都度充電した分の料金を支払います。

自宅で電気自動車を充電する場合の料金

電気自動車を自宅で充電する際、1回あたり1,000円弱~3,000円弱の料金がかかります。

たとえば、バッテリー容量が20kWhの車をフル充電する場合は、620円(31円/kWh × 20kWh)かかります。同様に、バッテリー容量が90kWhの場合、フル充電にかかる料金は、2,790円(31円/kWh × 90kWh)となります。

自宅での充電は、完了まで時間はかかる代わりに1回あたりの充電料金が比較的安価な点がメリットです。
なお電気自動車に搭載されているバッテリーの容量は、モデルによって大きく異なります。購入する予定の場合は、バッテリーの容量をよく確認しましょう。

充電設備には初期費用がかかる

自宅で充電するには、専用の充電用コンセントが必要です。電気工事士の資格を持った人に依頼し、分電盤から電線を引いてコンセントを取り付けてもらいます。

200VのEVコンセントを設置する場合、費用の目安は10万円程度です。ただし、分電盤と設置場所の距離などの条件によって変わります。

電気自動車の充電には大きな出力が必要です。工事する前に、電気自動車側の設定や自宅の電圧、契約アンペアなども確認しましょう。

集合住宅は自宅充電設備に対応していないことも

集合住宅は、敷地内に自宅充電設備がないケースも珍しくありません。

もしマンションやアパートなどの自宅での充電ができない場合は、外出先(経路充電・目的地充電)で充電することになります。

この場合は電気自動車の購入前に、生活圏内で充電できる場所が(できれば複数箇所)あるかどうかの確認が必須です。

EVコンセントの設置業者を探す

自宅外で充電を行う場合の料金

自宅外での充電がメインの場合、充電カードを作ることが一般的です。会員以外でも充電できますが、割高になる点を押さえておきましょう。

かかる費用は「充電カードの会費+充電時間に応じた時間課金制」です。料金は充電カードの契約プランによって異なります。例として、e-Mobility Power社の充電料金を見てみましょう。

e-Mobility Powerカードの料金プラン例

e-Mobility Powerは日本の電気自動車が普及し始めた当初から、EV充電インフラ開発を手掛けてきた企業です。1回30分まで使える急速充電と普通充電の併用プランが、以下の料金で提供されています

  • 月額料金:4,180円(税込)
  • 急速充電(都度利用):1分あたり27.5円(税込)
  • 普通充電(都度利用):1分あたり3.85円(税込)

会員以外が加盟充電器を使用する場合の料金は、普通充電(1~15分まで)が132円(税込)、以降は1分あたり8.8円(税込)です。

普通充電には数時間~半日程度かかるのが一般的です。フル充電1回につき、2,000円前後かかると考えましょう

普通充電・急速充電の設置場所

充電スポットは、サービスエリア・ショッピングモール・大型のスーパーマーケット・レストランなどに設置されています

普通充電は充電が完了するまでに時間がかかるので、滞在時間が長くなりがちな施設に設置されているケースが少なくありません。例えば、宿泊施設やオフィスビルの駐車場などに設置されています。

急速充電は幹線道路沿いにあるコンビニや、高速道路のサービスエリアなどに設置されている傾向です。自宅に充電する設備がない人へのサービスとして、普通充電と急速充電の両方を設置しているディーラーもあります。

ガソリン車と電気自動車の料金を徹底比較

一般的な電気自動車はガソリン車よりも購入費用が高いですが、ランニングコストの面で利点があります。ガソリン車と電気自動車の燃料費は、どちらがお得なのか見ていきましょう。

1万km走行した場合にかかるコスト比較

車種や燃費によって異なりますが、ガソリン車よりも電気自動車の方が、ランニングコストを抑えられる傾向です。1万㎞走行した場合の比較(WLTCモード)は、以下のようになります。

車種 電気代・ガソリン代の単価 1kmあたりのコスト
電気自動車
日産「リーフ」
31円/kWh 5.17円/km
ガソリン車
トヨタ「カローラスポーツ」
171円/L 7.77円/km

上記の2車種で比較したところ、1kmあたりのコストは電気自動車の方が約2円安くお得な結果になりました。

もちろん利用する電気自動車の大きさによっても変わってきますが、上記2台の車両の大きさはほぼ同じです。

充電設備を用意するなどの初期費用はかかりますが、長期間の使用を想定しているのであれば電気自動車の利用はコスト面から見てもおすすめです。

ガソリン車と電気自動車はこんな人におすすめ

ガソリン車がおすすめの人

  • 長距離運転を頻繁に行う人
  • 地方や郊外に住んでいる人
  • 初期費用を抑えたい人

電気自動車がおすすめの人

  • 都市部に住んでいる人
  • 自宅で充電環境を整えられる人
  • 環境に配慮しながら維持費を抑えたい人

ガソリン車は、1度の給油で長距離走行ができるだけではなく、ガソリンスタンドが全国どこにでもあるため、給油に困ることは少ないです。また、車の初期費用を抑えたい場合は現状、ガソリン車に軍配が上がります。

一方で電気自動車は、充電インフラが整いつつある都市部ではガソリン車と変わらず便利に利用できます。特に自宅で充電環境を用意できる場合、長期的な視点でランニングコストを抑えたい場合におすすめです。

電気自動車は「エコカー減税」の対象

電気自動車はエコカー減税により、ガソリン車よりも自動車にかかる税金がお得になります。エコカー減税は電気自動車やハイブリッド自動車など、環境性能に優れた一部の自動車に適用されるものです。

適用期間中に新車新規登録等を行った場合、重量税や初回車検時にかかる税金が燃費によって減額されます。「令和5年度税制改正大綱」によって、適用期限は2026年4月30日まで延長されました。

電気自動車の充電料金をさらに安く抑えるコツ

頻繁に電気自動車を充電する場合、燃料費が上がって家計を圧迫します。電気自動車の充電料金を、安く抑えるコツを見ていきましょう。

自宅で契約中の電力会社や料金プランを見直す

自宅で充電するなら、電力会社を変えると料金が安くなることがあります。現在契約中の料金プランと比較検討し、安くなるものはないか探してみるとよいです。

ガスと電気の両方を契約することで割引になるプランや、夜間の電気代が安くなるプランもあります。

また契約する「アンペア数」によっても、基本料金が変わります。生活パターンに合わせて、お得に充電できるプランへの変更を検討しましょう。

できるだけ安い充電スポットを利用する

ディーラーや公共施設などには、割安で充電できるスポットが設けられていることがあります。中には無料で充電できるスポットが見つかるかもしれません。

近所にこうした施設があるなら、充電料金を安く抑えられます。ただし無料で充電できる場合でもあっても、「会員登録」や「駐車料金」が必要になるケースが珍しくありません。また格安で充電できる場所は、混雑しやすい点にも注意しましょう。

充電カードの加入プランを見直す

充電カードがあると、ビジター(会員以外の人)よりも割安で、充電スポットを利用できます。充電カードには複数の種類があり、自動車メーカーのオーナー限定のものと、車種に関係なく入会できるものがあります。

自宅に充電設備を設けず、外で充電するのがメインの場合は、充電カードを利用すると料金を安く抑えられるのでおすすめです

充電時間や急速充電の有無などでプランが分かれ、費用が異なります。電気自動車を充電する時間や頻度を考慮し、無駄がないものを選ぶことがポイントです。充電カードの新しいプランが出たときや、車の使用頻度が変わったときは加入プランを見直し、よりコスパがよいプランを選択しましょう。

電気自動車の充電料金を抑えて負担を減らそう

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

電気自動車を自宅外で充電しようとすると、月額料金以外に毎回の料金がかかります。その料金も、自宅なら1回あたり1,000~2,000円に対して自宅外では2,000円前後と、やや割高です。

そのため自宅にコンセントを設置すれば、初期費用はかかりますが長期的に見るとお得かもしれません。なるべく費用を抑えて設置工事ができれば、より安上がりになるでしょう。

コンセント工事をしてくれる優良な設置業者を、ミツモアで見つけてみませんか?複数の見積もりを無料で取得でき、工事料金やサービス内容を見比べたうえで最適な業者に依頼できます。

質問に答えるだけで最大5社から見積もりが届く

スマホやパソコンからかんたんな質問に答えると、自動で条件にぴったりのおすすめ事業者から最大5件の見積もりが届きます。

手作業で条件や日程が合う事業者を1件ずつ探す必要はありません。

料金・口コミ評判を比較して選べる

見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。

口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

チャットで事前に仕事内容の相談ができるので安心

契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。

EVコンセントの設置業者を探す