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漏電遮断器とは?漏電が起きる原因と落ちたときの対処法を解説

最終更新日: 2021年07月01日

漏電遮断器が落ちてしまったときは、電化製品や家屋の配線が漏電を起こしている可能性があります。

安全を確保するために、どのように対処すればよいのでしょうか。漏電遮断器が落ちたときの具体的な対処法や、漏電が起こる原因について解説をしていきます。

漏電遮断器とは?

ブレーカー

そもそも「漏電遮断器」とはどのような役割を持つ装置なのでしょうか。漏電遮断器の具体的な役割やブレーカーとの違いについて解説をしていきます。

漏電を防ぐための安全装置

漏電遮断器は分電盤に取り付けられている安全装置で、一般住宅を含め電気が流れる仕組みのあるほとんどの建物に存在します。その名の通り、主に漏電を防ぐのが役目です。

漏電とは電気が外に漏れ出てしまう現象を指し、火災や感電など大きなトラブルに発展する危険があります。

そのような危険から住居や利用者を守るために、漏電遮断器は電気の漏れを察知すると電路を遮断して安全を確保するのです。また電流が過剰に大きいと察知したとき、つまり過電流の場合にも同じく電路を遮断します。

ブレーカーとの違い

同じく分電盤に取り付けられているブレーカーは、漏電遮断器とよく似た機能を持っています。両者の違いはどこにあるのでしょうか。

まずブレーカーは過電流を防ぐための安全装置です。過電流は複数の電化製品を同時に使った場合など、電流の大きさが許容値を越えた状態を指します。過電流が続くとケーブルが発火する危険があるため、電路を遮断するのがブレーカーの役割です。

一方、漏電遮断器にも過電流を防ぐ機能はあるものの、メインの役割はやはり漏電の遮断になります。

漏電遮断器が落ちた場合

ブレーカーを点検する人

漏電が発生して漏電遮断器が落ちたときでも、慌てずに落ち着いて対処をすれば危険はありません。具体的ば対処方法を解説していきます。

漏電している回路を特定する

漏電遮断器が落ちたときは、漏電しているのがどの回路かの特定が重要です。

手順として、まずは全てのブレーカーを「切」にします。

その後、アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを、次に安全ブレーカーを一つずつ順番に「入」にしていきましょう。漏電している回路の安全ブレーカーを「入」にすると、漏電遮断器が再び落ちるはずです。

漏電している回路が分かったら、その回路以外の安全ブレーカーを「入」にして電気を復旧させます。

漏電箇所で使っている全ての電化製品のプラグを抜いて再び安全ブレーカーを「入」にしたとき、電力が復旧したら漏電の原因は電化製品です。一方、変わらずに漏電遮断器が落ちたら漏電の原因は家屋の配線と考えられるでしょう。

どちらの場合でも、漏電箇所以外の部屋の電気は通常どおり利用して問題ありません。

専門業者に問い合わせる

漏電している電化製品は修理するか、買い替えを検討しましょう。また家屋の配線が原因の場合には、自力で解決しようとせず、専門業者に問い合わせる必要があります。

ただし漏電は火災や感電など、人命を左右するほどのリスクがある状態だけに、業者には相応の技術と経験が欠かせません。

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漏電が起こる原因は?

むき出しのブレーカー

漏電はどのようなときに発生するのでしょうか。漏電が起こる代表的な四つの原因を紹介していきます。

配線や絶縁体の劣化

電化製品のプラグや家屋の配線は、長年の利用によって少しずつ劣化していきます。またプラグを束ねたり、ケーブルを引っ張ったり、強引に曲げて利用したりすると、加熱により破損の可能性も高まるでしょう。

プラグや配線が劣化または破損すると、絶縁体が剥がれて中の動線がむき出しになり、漏電の可能性があります。またネズミをはじめとする害獣を放置しておくと、プラグや配線をかじって同じく漏電の可能性が高まり危険です。

電化製品のプラグなどはメーカーの想定内の利用方法を心がけ、害獣がいる場合には速やかに対策するようにしましょう。

コンセントのゆるみやホコリ

プラグがコンセントにしっかり差さっておらずゆるみがあると、電気が漏れ出してしまう可能性があります。

またその隙間に蓄積されたホコリが空気中の湿気を吸収すると、「トラッキング現象」と呼ばれる発火の原因につながりかねません。特にテレビやエアコン、パソコンなど、常にプラグを差しっぱなしにしている電化製品は、トラッキング現象のリスクが高いでしょう。

掃除の際にはコンセントのゆるみながないか、周りにホコリがたまっていないかの小まめなチェックが重要です。

電化製品の劣化

電化製品を長期間にわたり使い続けていると、次第に本体内部の回路が劣化していき、漏電の原因になりえます。そのため寿命が近づいた製品については、安全性を考慮して買い替えを検討するのも一つでしょう。

平均的な寿命は電化製品の種類やメーカーによって異なります。洗濯機なら6〜8年ほど、冷蔵庫やエアコンなら10〜13年ほど、テレビなら7〜10年ほどが目安です。ただし利用状況によって劣化が早まる場合もあるため、不具合があったときはメーカーに確認しましょう。

水漏れや塩害

電化製品本体が水にぬれると、電気が回路から外に流れやすくなり漏電のリスクが高まります。ケーブルの水ぬれも、絶縁体の機能低下によって漏電の可能性があるため危険です。

また塩害も漏電を引き起こす原因の一つといえます。塩害とは沿岸部によく見られる現象で、空気中に含まれる塩分が付着して、ケーブルを腐食させるのです。加えてコンクリートがむき出しの建物の場合は、コンクリート内の塩化物イオンによって塩害が生じるケースもあるため注意しましょう。

塩害により腐食したケーブルは、買い替えや修理の検討をおすすめします。

漏電が起きたときには原因を特定し対処を

ブレーカー

分電盤に付いている漏電遮断器は、電化製品や家屋の配線が漏電を起こしたとき電路を遮断する安全装置です。

漏電遮断器が落ちたときは慌てずに、まずは漏電箇所を特定します。正しい手順を踏めば、安全に電気を復旧させることが可能です。また原因が家屋の配線にあるときは、専門業者に問い合わせを行いましょう。

配線は電化製品本体や配線の劣化によって生じます。また水ぬれや塩害、プラグのホコリなどが原因になるケースもあるため、定期的なチェックを心がけて安全を確保しましょう。

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