モグラを撃退するには?
モグラは視覚が退化している代わりに、聴覚と嗅覚が鋭いのが特徴です。そのため巣の周辺に、モグラが嫌がるニオイの忌避剤を置いたり、音や振動が出る機械を置いたりすると近づかなくなります。
モグラは駆除してもいい?
モグラは鳥獣保護管理法の対象動物で、駆除や捕獲には自治体の許可が必要となります。そのため一般家庭ではニオイや音を使った撃退法がオススメです。手早く確実にモグラを退治したいなら、害獣駆除業者に依頼するのもよいでしょう。
モグラは視覚が退化している代わりに、聴覚と嗅覚が鋭いのが特徴です。そのため巣の周辺に、モグラが嫌がるニオイの忌避剤を置いたり、音や振動が出る機械を置いたりすると近づかなくなります。
モグラは鳥獣保護管理法の対象動物で、駆除や捕獲には自治体の許可が必要となります。そのため一般家庭ではニオイや音を使った撃退法がオススメです。手早く確実にモグラを退治したいなら、害獣駆除業者に依頼するのもよいでしょう。
モグラは一生のほとんどを地中で過ごすため都市部の生活ではあまり見かけない動物ですが、人家の庭や畑にすみ着いて被害をもたらす場合があります。見た目の特徴や生態を知って、効果的な退治に役立てましょう。
モグラは「真無盲腸目モグラ科」に属する哺乳類の総称です。日本ではアズマモグラ、コウベモグラなどの種類が代表的ですが、ほかにも日本固有種を含めてたくさんの種類がいます。
いずれも体長は約12~19cmほどで、体は茶色~黒色の短い毛でおおわれているのが特徴。ほかにも以下のような特徴があります。
【モグラの特徴】
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飢餓状態が10時間以上続くと死んでしまうため、常に食べ物を探し回っており冬眠しない性質です。
ちなみに新潟の固有種であるエチゴモグラや尖閣諸島にいるセンカクモグラなど、一部は絶滅危惧種となっています。
モグラは大食いでつねにエサを探し求めているので、ミミズなどのエサが豊富な畑や庭に住み着くことがあり、巣作りのために土を荒らしてしまいます。
じつはモグラは肉食動物であり、農作物を食べる心配はありません。しかし農業においては益虫とされるミミズを食べたり、巣作りのときに農作物の根元を傷つけたりすることで、間接的に被害を与えます。
巣が壊されても補修する習性があり、巣穴に異物を詰められたとしても地上に出すので対策としては不十分です。
モグラは北海道を除き、本州から九州、四国、尖閣諸島まで広く分布しています。また日本以外にもヨーロッパやアジア、北アメリカなど世界中でも生息している生物です。
モグラと似ている動物に「ヒミズ」がいますが、こちらも北海道を除く本州、九州、四国に広く分布します。モグラより小柄でネズミに似た体格で、食性はミミズや昆虫類のほかに小麦や大豆、種子などを食べます。しかし生息しているのは標高の高い山地に限られるので、平地の民家等で見かけることはあまりないでしょう。
北海道ではモグラもヒミズも確認されていませんが、「トガリネズミ」のことをモグラと呼ぶことがあります。食性はモグラと似ていますが、雑食性でエサの1割弱は植物の根や茎、種子などです。
モグラを撃退するには、まず巣の周辺にある「モグラ塚」を探すこと、そしてそのなかでも「本道」と「支道」を見分けることが大切です。
モグラ塚は地面が盛り上がっている場所のこと。その周辺にはモグラが行き来するトンネルがありますが、頻繁に通る「本道」と、1度使ったら通らない「支道」とに分かれているのが特徴。
罠や忌避剤を設置するなら、モグラがよく通る「本道」にしないと、効果が出るまでに時間がかかったり効果が出なかったりします。
【モグラの巣の本道の見つけ方】
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モグラは本道を使い続けます。トンネルがつぶれたり異物が紛れ込んだりしたら、本道であれば修復するので見分けがつきます。
本道が分かったら、その周辺に忌避剤や音のする器具、捕獲機などを仕掛けましょう。
モグラの退治に有効なのは以下のような対処法です。
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モグラの嗅覚・聴覚が発達していることを利用して、モグラが嫌がるニオイや音で追い払う方法があります。この2つの方法は一般家庭でも実践しやすく、自治体の許可も必要ないのでオススメ。
また捕獲機を設置して捕まえるという物理的な対所方法も。ただしモグラは「鳥獣保護管理法」の対象となっていて、一般家庭でも捕獲許可が必要となります。
農業または林業の事業活動の妨げになる場合は捕獲許可が必要ありませんが、それ以外の場合は自治体の害獣対策課などに問い合わせなくてはいけません。
モグラは嗅覚が優れているので、忌避効果のあるニオイのするものを置いておくことで追い払うことができます。
モグラ専用の忌避剤を使用するのがオススメですが、以下のようなニオイは効果的です。
【モグラが嫌がるニオイ】
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こららを使用する場合は、巣穴のなかでもモグラが頻繁に通る本道に仕掛けないと効果が薄いことがあるので注意しましょう。せっかくモグラが嫌がるニオイを仕掛けても、モグラがそこを通らなければあまり意味がありません。
また忌避剤のニオイや成分が、人や植物にも刺激を与えてしまうリスクがある点には注意しましょう。
枯らしたくない作物や花・人間が生活する場所からは距離を取って、モグラ以外に被害が及ばないように工夫するのがポイントです。
「もぐらパニック」は、モグラの嗅覚を一時的にマヒさせる「ヨウ素(ヨード)」という成分を使っていて、最長で約3年の忌避効果が期待できます。
ヨウ素は多くの先進国で水道水の消毒にも使われているので、動物にも環境にも優しいのが特徴。土壌の雑菌を抑制する効果もあります。
モグラ・ヘビ即効忌避スプレーZは、唐辛子エキスなどを使用したプロ仕様の強力なジェルスプレーです。
ただし刺激が強いニオイは犬や猫、小鳥などのペットが嫌がることもあり、使用場所や使い方は注意書きをしっかり確認しておく必要があります。
モグラ・ヘビ侵入対策
こちらは木酢液などの有効成分が使われている、顆粒タイプのモグラ忌避剤。
モグラの侵入を防ぎたい花壇周りや庭周りに穴埋めすることで、モグラが嫌がるニオイによって忌避することができます。
ただし非農耕地用なので、農作物を育てている区画内での使用はできません。
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「忌避一番」はおもに木タールやニンニクなどの天然素材を使用した、人や土壌にも無害な忌避剤。
山火事で発生する煙のようなニオイがするので、モグラをはじめイノシシ、ヘビ、ネズミなどの害獣を遠ざける効果があります。
1リットルにつき約200メートルもの施工が可能で、2か月の持続効果があるのでコスパに優れた製品です。
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「金太郎 忌避王 スーパーブラック」は、畑の中心部にある畝(うね)のあいだに2メートル間隔でまくか、モグラの巣穴に直接まくことでモグラを追い出すことができます。
おもに木酢液やニンニク、ハーブエキスなどを使用した100%天然由来成分の忌避剤なので安心です。有効期間は約2か月で、雨にさらされると効果が上がります。
モグラのほか、イノシシやシカ、イタチ、ヘビなど多くの害獣・害虫の侵入予防に効果的です。
モグラは聴覚も発達しているので、音や振動に敏感です。巣穴周辺に超音波を発生させる機械を差し込むと、モグラは音を嫌がって出ていきます。
またペットボトルで風車を自作して、モグラの通りやすい本道に差しこむことで、ペットボトルが回転する振動と音が地中に伝わり忌避効果を得ることもできます。
【モグラ対策用ペットボトル風車の作り方】
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このようにペットボトル風車を設置することで、地面に回転の振動や音が伝わり、モグラよけの効果が得られます。
以下からは既製品のモグラ撃退器を挙げるので参考にしてください。
「モグガード」は単1電池を1本だけで、約6カ月ものあいだ使用できる優れもの。音波振動を全方向に発することができて、効果範囲は約150㎡です。
ナイロン袋に乾燥材と一緒に入れて、約20~30cmの穴に埋めておくだけなので設置もカンタン。モグラが通りやすい本道に設置することでより効果アップが期待できます。
こちらも電池式のモグラ撃退器で、音波振動によってモグラを忌避します。効果範囲は約45メートル、単1電池4本で約6カ月効果が持続します。
先に挙げたモグガードよりも少し電池の消費量が多いですが、アルミシャフトとABS樹脂を使った防水設計なので、ナイロン袋に入れたりせずそのまま差しこめるお手軽さがメリットです。
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ソーラー式なら太陽光の力で充電できるので、電池の購入が必要ないのがメリット。こちらのモグラ撃退DXは30秒ごとにモグラが嫌がる音波振動を発生させ、最大で約113㎡まで効果が期待できます。
ただし日当たりの悪い場所や、太陽が出てこない期間が長い時期だと、充電がうまくいかない可能性もあるので注意が必要です。
ニオイや音で遠ざけられなかった場合は、巣の本道に捕獲器を仕掛けて捕まえるのも効果的です。捕獲器はインターネット通販でも手に入ります。
ただしモグラは農業や林業に携わらない人が捕獲するには許可が必要なため、あらかじめ都道府県に申請しなければなりません。許可が下りるまで2週間ほどかかります。捕まえた後は処分せず逃がしましょう。
捕獲器を設置するときは、においを残さないのがポイントです。手袋をはめた上で捕獲器に土をこすりつけ、捕獲器本来のにおいを消します。
申請が面倒、自分で捕獲器を試したけど効果がない、といった場合にはモグラを駆除してくれる専門業者に依頼してみるのもオススメです。
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「モグラトール」は、モグラの巣穴の出入り口周辺に埋め込む捕獲機です。
モグラは一度作った巣穴を何度も通る習性があるので、頻繁に行き来する「本道」に仕掛けることができれば高い効果が期待できます。
グリップを握ってピンを外すだけで簡単に設置できるので、お手軽です。
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モグラ一番は、モグラの通るトンネル内に設置する捕獲機です。
「1回作った道に異物があると取り除いて再利用する」というモグラの修正を利用して、フタを開けさせて筒の中に侵入させます。フタには返しがついていて、侵入したモグラは筒から出られなくなる仕組みです。
モグラが捕獲できたか確認できる穴が開いているので、わざわざ掘り起こさなくても確認できるのがオススメポイント。
見慣れない捕獲機を避けることもあるので1週間ほどは効果が見られないこともありますが、設置のコツをつかめば高確率でモグラを捕まえられるでしょう。
ニオイや音・捕獲器を使ってモグラを退治する方法はありますが、支道と本道の見極めや、自治体への申請など、素人には面倒な作業が発生してしまいます。
手早く確実に退治したいなら駆除業者に依頼しましょう。プロに任せるメリットと依頼先の選び方を紹介します。
モグラの退治は一筋縄ではいきません。業者に依頼をすると費用はかかりますが、確実にモグラによる被害を解消できる上に再発防止の対策もとれます。
いくつものトンネルが作られたモグラの巣は、1匹退治してもまた別のモグラが近寄って利用するかもしれません。知識と経験豊富なプロであればモグラの生態をよく知っており、二次災害も未然に食い止められます。
業者によって保証期間の有無やアフターサービスに違いがあります。作業内容にも差が出るため、よく比較検討して依頼先を決めましょう。モグラ退治の相場は15,000〜18,000円です。
依頼先の候補を最初から1つに絞らず、複数の業者から見積もりを取るのがポイントです。巣を作られた場所の状況によっても費用が変わってくるため、相場だけでなく提示された見積もり金額を比べて適正な額を見極めます。
一度の依頼でどの程度まで作業を頼めるのか、全体でいくらかかるかを明確に提示できる業者がおすすめです。しっかりとリサーチをしておけば費用を無駄にするリスクを減らせるでしょう。
自分でいくつも業者を探すのが面倒であれば、一括見積もりサービスを利用するのがオススメ。条件を指定すると、いくつかの見積もりが比較できるというサービスです。
ミツモアの一括見積もりサービスは無料で、最大5件の見積もりが比較可能。実際に依頼した人の口コミも確認できて安心なので、ぜひお試しください。
もし自宅の庭や畑の近くにモグラの巣穴らしきものを発見したら、早めに対策を始めましょう。特に自力で捕獲する場合は申請が必要になるため、許可が下りるまでに花や作物がモグラに荒らされてしまいます。
モグラの巣は入り組んでおり、よく確認しなければ本道が見つからず対策は困難です。業者に依頼すれば自力での作業と比べて、スピーディーかつ確実にモグラを退治できます。複数の業者から見積もりを取って、安心して任せられる依頼先を見つけましょう。
ミツモアなら質問に答えていくだけ条件が指定できて、条件に合った見積もりが無料で最大5件届きます。
料金の比較が明朗で、依頼した人の口コミも分かるので安心な業者選びができます。
サービス内容について質問などがあれば、チャット形式で業者に直接聞くことができるので、依頼までの流れもスムーズ。
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