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コガネムシの幼虫への対策とは?駆除や予防方法について紹介

最終更新日: 2024年06月28日

コガネムシは植物の葉を食べ、生育を阻害する厄介な害虫です。この記事ではコガネムシの性質や幼虫の駆除方法、予防策を紹介します。

コガネムシの幼虫による被害の特徴は?

コガネムシの幼虫によって、植物の根がたべられ、植物の生育が悪くなったり、枯れたりしてしまいます。

コガネムシの幼虫の駆除方法は?

幼虫の場合には、殺虫剤を使って駆除することができます。浸透移行性殺虫剤と呼ばれる薬剤がおすすめです。

コガネムシについて

マメコガネ
マメコガネ

まずはコガネムシがどのような昆虫なのかを紹介します。基本情報を知っておくことで、後ほど紹介する駆除方法や予防策も把握しやすくなるでしょう。

コガネムシとは?

コガネムシは「甲虫目コガネムシ科」に属する主に緑色の昆虫です。名前どおり光沢があり、「黄金虫」と書くこともあります。春の終わりから夏の初めにかけて成虫になり、成虫の体長は17〜24mm程度です。

コガネムシ自体は文学や音楽でも主要なモチーフとして登場することでも知られています。小説家エドガー・アラン・ポーによる「黄金虫」という冒険小説が有名です。

コガネムシの幼虫とその被害

コガネムシの幼虫は2色に分かれたイモムシです。具体的には頭部分が黒か茶色で、体が黄色っぽさもある白色をしています。幼虫自体は1年中見られ、4〜5月と9〜10月に特に多く発生します。

コガネムシは成虫も幼虫も植物に害を与えますが、特に幼虫による被害が問題です。植物の根を食べてしまうため、植物が土から養分を吸収できなくなってしまいます。その結果生育が悪くなり、枯死することさえあるのです。

イモ類は根をかじられた跡がきっかけになり、病気になるケースも珍しくありません。見た目が悪いだけでなく、腐ってしまうこともあります。

コガネムシと似ている虫の見分け方

カナブン
カナブンはコガネムシより角ばった体つきをしています

コガネムシと似ている虫として、カナブンが挙げられます。カナブンも甲虫目コガネムシ科に属する昆虫ですが、コガネムシとは異なり「益虫」です。益虫とは人間にとって何らかの役に立つ虫のことで、カナブンは土壌の改良に役立つといわれています。

そんなカナブンですが、見た目はコガネムシとそっくりです。双方とも小さくて光沢があり、緑っぽい色をしています。

両者を見分ける際は、羽の付け根の形をチェックしましょう。コガネムシは楕円形で、カナブンは逆三角形です。体つきもコガネムシは丸っこく、カナブンは角ばっています。

また、食べ物も異なっており、コガネムシの主食は葉や花であるのに対し、カナブンは主に樹液を食べます。

関連記事:【害虫はどっち?】カナブンとコガネムシの見分け方!違いは食べ物と見た目!|ミツモア

コガネムシの駆除方法

コガネムシの幼虫
特に被害の大きい幼虫は徹底的に駆除しましょう

コガネムシは植物に被害をもたらす害虫です。特にガーデニングや農作業をしている場合は、見つけ次第駆除することをおすすめします。では、一体どのように駆除すればよいのでしょうか。

幼虫の場合

幼虫の場合は殺虫剤を用いて駆除します。殺虫剤といっても、ゴキブリや蜂に使うスプレータイプではなく「浸透移行性殺虫剤」を用いましょう。根や葉が殺虫剤を吸収し、植物全体に殺虫作用をもたらす薬剤のことです。長期間作用が持続します。

また、有機リン系殺虫剤「ダイアジノン」も有効です。ダイアジノンは植物周辺の土に混ぜて使います。浸透移行性はなく、幼虫が触れることで駆除するタイプの殺虫剤です。

成虫の場合

成虫の場合は、捕まえて駆除します。特に早朝は動きが鈍いため、木をゆするだけでボロボロ落ちてくるはずです。網で捕獲すれば、簡単に駆除できます。

駆除する際は、体液に注意しましょう。コガネムシの黒っぽい体液は洋服のシミになりやすいだけでなく、臭いもあります。手袋と汚れてもよい服を着用したうえで対処するのがポイントです。

また、成虫がいるということは土の中に幼虫が潜んでいる可能性がかなり高いでしょう。成虫を駆除するだけでなく、忘れずに幼虫の駆除も同時に行うことが大切です。

コガネムシの予防と対策

スイセン
コガネムシが苦手とする植物を植えることで、被害を抑える効果が期待できます

いざコガネムシが発生すると、その駆除は大変です。発生する前にできる限り防いでおきたいところでしょう。ここからは、コガネムシの予防について紹介します。

植物で対応する

殺虫剤をなるべく使用したくない場合は、防虫に役立つ「コンパニオンプランツ」と一緒に植えることを検討しましょう。

コンパニオンプランツは共栄植物とも呼ばれ、一緒に植えることでお互いによい効果を及ぼしあう植物の組み合わせのことです。例えばバラのコンパニオンプランツとしては「水仙」や強い臭いを放つ「ニンニク」が知られています。どちらも防除作用があり、コガネムシ対策として有効です。

もしガーデニングをしているのであれば、一緒にコガネムシを寄せ付けない効果をもつ植物も育ててみてはいかがでしょうか。

ただし、このような植物を育てたからといって、必ずコガネムシが寄りつかないわけではありません。あくまで発生を抑える効果があるだけと捉え、必要に応じて別の対策もあわせて実施しましょう。

防虫ネットやマルチシートで対応

防虫ネットやビニールシートで物理的に被害を防ぐのも効果的です。例えば作物に防虫ネットをかければ、葉にコガネムシが飛来してくるのを防げます。鉢カバーやマルチシートで露出している土を覆えば、成虫が土に潜り卵を産むのを防げるでしょう。

防虫ネットやマルチシートはホームセンターだけではなく、ネットショップでも気軽に購入できます。

コガネムシ対策と予防で植物を守ろう

コガネムシ

今回は、コガネムシの基本情報や駆除方法、予防策などを紹介しました。コガネムシは成虫も幼虫も植物に害を与えます。被害を受ける前に、できる限り発生を防ぐ対策をしておくことが重要です。

殺虫剤をできるだけ使いたくないなら、コンパニオンプランツを植えることから始めてもよいでしょう。本格的な予防を考えているなら、防虫ネットやマルチシートの導入が有効です。

害虫駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ

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コガネムシが苦手な植物を植えたり、防虫シートなどの道具を活用したりすれば、ガーデニングや農作物への被害を防ぐことが可能ですが、確実に駆除したい場合は害虫駆除のプロに依頼するのも1つの手です。

害虫駆除業者を探すときは、地域のお仕事マッチングサイト「ミツモア」の一括無料見積もりがおすすめです。

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