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テッポウムシの被害対策と駆除方法!木に穴があくって本当?おがくずを見つけたら要注意!

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最終更新日: 2024年04月20日

「テッポウムシが木に穴をあけるって本当?被害が出る前に大切な植物を守りたい。」このような方に、テッポウムシの対策を解説していきます。

テッポウムシが発生すると、木の中を食い荒らされてしまいます。最悪の場合木が枯れてしまうので、放っておくには危険な害虫です。

この記事ではテッポウムシの生態や、予防・駆除方法、穴をあけられてしまったときの対処法などを詳しく紹介。万が一テッポウムシが発生してしまったときの対処法も解説していきます。

大切な植物を守れる知識が手に入るので、ぜひ最後までお読みください!

テッポウムシとは?知っておくべき生態や特徴

テッポウムシ

テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫を指します。主に幼虫期の被害が多く、ガーデナーや農家さんからは害虫として嫌われています。

成虫のカミキリムシが木に傷をつけて産卵。その後卵(テッポウムシ)は1週間ほどで孵化して、木を食べながら成長していきます。幼虫は内側から木を食べるので、被害に気づきにくく、気づいた頃には深刻な状況になっていることも。

テッポウムシによる被害を最小限に抑えるためにも、知っておくべき生態・特徴を紹介します。

  • テッポウムシの発生時期や成長サイクル
  • テッポウムシが好む植物
  • 成虫カミキリムシの生態

順番に見ていきましょう。

テッポウムシの発生時期や成長サイクル

テッポウムシの産卵時期は6~10月です。特に6~7月は最盛期。産卵数が平均200卵と多いのが特徴的です。卵は1週間ほどで孵化、1~2年かけて木の内部を食べながら成長し、5~6月に成虫になります。

テッポウムシが好む植物には、以下のようなものがあげられます。

  • モミジ
  • イチジク
  • ミカン
  • クリ
  • バラ
  • ヤナギ

テッポウムシはおもに果物の木を好み、果樹園やガーデニングに大きな被害を与えます。他にもバラやヤナギ、街路樹なども好むため、街中でもよく見られます。

木が弱っていると狙われてしまうので、日ごろから木の管理を徹底して行いましょう。

成虫カミキリムシの生態・種類

成虫のカミキリムシも、幼虫のテッポウムシと同じく食害を引き起こす害虫です。食べるものは種類によって異なり、植物の葉や茎・樹皮・花の蜜などを好みます。

カミキリムシは日本でも数多くの種類が生息しています。例えば以下のような種類が有名です。

  • ゴマダラカミキリ
  • ベニカミキリ
  • ルリボシカミキリ
  • シロスジカミキリ
  • ミヤマカミキリ

一番よく見られるのは、青黒い体に白い斑点が特徴的なゴマダラカミキリです。

ゴマダラカミキリ

テッポウムシが変態してカミキリムシになってから、およそ1~4ヶ月で寿命を迎えます。

またキラキラしているものを嫌う性質があるので、カミキリムシを予防するには銀テープなどが有効です。

テッポウムシによる被害の解説と木にいるか確認する方法

カミキリムシ

テッポウムシによる被害は、幼虫と成虫とで違ってきます。

  • 成虫:植物の葉や茎を食べる、木に傷を付けて産卵する
  • 幼虫:木を内部から食い荒らす、大きな穴をあけて外へ出てくる

なんといっても怖いのは幼虫です。テッポウムシの幼虫を放っておくと、1~2年ほどかけて木を内部から食い荒らします。木の中にいるため気づかないことが多く、見つけたときには木がスカスカになってしまった、なんてことも。

最終的には成虫になり、直径1cmくらいの穴をあけて外に出ていきます。

最悪の場合、木や枝の中が空洞になったり、維管束が傷ついたりしてしまいます。植物が枯れる原因にもなるので、注意が必要です。

成虫は木の外側につくため見つけやすく、危険度は幼虫より低いです。しかし成虫は、木に傷をつけて産卵することに要注意。産卵を許してしまうと、その後テッポウムシが発生する原因となります。

テッポウムシがいるかどうかの確認方法・見つけ方

大切な木を守るためには、テッポウムシの早期発見が大切です。

幹の根元におがくずのようなものが落ちていたら、テッポウムシがいる可能性が高いです。

これは実際にはおがくずではなく、テッポウムシが穴から出したフンかもしれません。もしおがくずのようなモノを見つけたら、木に穴が空いていないかを見てみてください。直径2mmほどの小さな穴があれば、テッポウムシがいると見て間違いないでしょう。

テッポウムシは高さ50cm以下の場所に産みつけられやすいので、その範囲を重点的に探してみましょう。それでも見つからなければ、浅い部分の根っこにあるかもしれません。

テッポウムシがいる場合はなるべく早く対処しないと、どんどん木の中を荒らされてしまいます。「見つけられない」「対処する時間がない」という場合は、プロの駆除業者にお願いするのがおすすめですよ。

テッポウムシの予防方法!成虫に産卵させないことが何より大事!

テッポウムシ

テッポウムシ予防は、成虫に産卵させないことが何より大切です。ここでは、効果的な予防方法を4つ紹介します。

  1. 植物の育成環境を良くする
  2. 防虫ネットや樹脂フィルムを使う
  3. 忌避効果のあるものを撒く
  4. 成虫を見つけ次第捕殺

順番に見ていきましょう。

予防方法1:植物の育成環境を改善する

植物の育成環境を良くしてあげると、テッポウムシの予防につながります。 木が弱った状態だと、カミキリムシに産卵場所として狙われてしまうからです。

以下のことを心がけて、育成環境を整えていきましょう。

  • 定期的な施肥で樹勢を保つ
  • 剪定して風通しを良くする
  • 枯れ枝、雑草を放置しない

これらの作業を行うことで、木に栄養を行き渡りやすくすることができます。また、剪定をすることでカミキリムシ以外の害虫も見つけやすくなるメリットもあります。

樹勢が良好であれば、万が一産卵されてもヤニ(木が出す脂)によって、テッポウムシが死んでしまうこともあるのです。

予防方法2:防虫ネットや予防樹脂フィルムを使って産卵を防ぐ

物理的な予防として、防虫ネットがおすすめです。これによって成虫を木に寄せ付けない・産卵させないようにできます。不織布でも代用可能です。

カミキリムシの産卵場所になりやすいのは、木の根元から高さ50cmくらいまでの位置。この付近を防虫ネットでぐるっと覆えば、産卵を防ぎやすくなりますよ。

また、市販の樹脂フィルムもおすすめです。侵入を防止するだけでなく、木が出しているフェロモンを遮断して、カミキリムシを寄せ付けません。塗るだけで簡単ですし、安全性も良いです。

「テッポウムシ予防樹脂フィルム」というものが1,500円前後で購入できるので、ぜひ検討してみてください。

テッポウムシ予防樹脂フィルム500ml| amazon
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ちなみに、産卵後に樹脂フィルムを使っても木の内部を守ることはできません(他の木への移動は防げます)。必ず卵を産卵される前に使うようにしましょう。

またアルミホイルや銀テープなどを巻いておくと、成虫のカミキリムシを防ぐことにつながります。

予防方法3:忌避効果のあるものを撒く

忌避効果のある自然農薬を使って、カミキリムシを木に寄せ付けないようにしましょう。カミキリムシが嫌う匂いを発する自然農薬は、以下のようなものです。

  • 草木灰

酢は木の幹や枝に散布、草木灰は根元周りの地面に散布すると忌避効果が期待できます。産卵が最盛期となる、6~7月にかけて散布するとより効果的です。

草木灰はその名の通り草木の灰なので、草木や木の枝を燃やすことによって作ることができます。作り方は以下の通り。

  1. 草木や雑草、残り物の野菜などを燃やす
  2. 草木がすべて灰になったら灰が飛び散らないように優しく水をかけて火を消す
  3. 灰の上に土を被せ、2日間ほど放置する(雨が降る場合は水を遮る板も被せる)

草木を勝手に燃やしてしまうと条例違反になることがあるので、公園や川など公共の地では行わないでください。

自宅内で行う場合でも、不安な方は自治体に相談することをおすすめします。

予防方法4:成虫を見つけ次第捕殺

成虫のカミキリムシを見つけたら、網やピンセットで捕まえて潰してください。

潰すのに抵抗がある方は、遠くの公園や森などに逃がしてあげましょう。あまりにも近いところに逃がすと、戻ってくる可能性があるので注意してくださいね。

産卵が始まる前の5月に成虫を駆除できると、テッポウムシによる被害を最小限に抑えられますこの時期には定期的に植物をチェックしてみてください。

テッポウムシの駆除方法!既に木の中にいる場合はどうすればいい?

駆除業者

テッポウムシが潜む穴を見つけたら、以下の方法で駆除しましょう。

  1. 農薬・殺虫剤を使う
  2. ハリガネで潰す
  3. 駆除業者に依頼

順番に見ていきましょう。

駆除方法1:テッポウムシ用の農薬・殺虫剤

殺虫剤は専用ノズルが付いた、テッポウムシ用(カミキリムシ用)のものを選びましょう。

テッポウムシの穴を見つけたら、ノズルを深く差し込んで噴射。このとき、殺虫剤が跳ね返ってくることがあるので必ずゴーグルをしてください。

その後、園芸用のパテを用いて穴を埋めます。パテがない方は木工ボンドでも代用できるので、試してみてください。

穴はきちんと埋めないと他の虫が寄生してしまうといったケースが起こりかねないので、なるべく埋めることをおすすめします。

5日ほどたっても穴の周りにテッポウムシのフンがなければ駆除完了!穴の場所さえ正確に見つけることができれば、ほぼ確実に駆除できる方法です。

駆除方法2:無農薬で駆除したい場合はハリガネで潰す

「どうしても殺虫剤を使いたくない、無農薬で駆除したい!」という方は、ハリガネを使って駆除しましょう。

やり方は、穴にハリガネを差し込んでテッポウムシを刺すだけです。

しかしこの方法は、幼虫にハリガネが届かないことが多いです。また穴の中が見えないため、駆除できたのかどうか分からないという問題もあります。かなり難しいので、基本的にはおすすめしません。

駆除方法3:駆除業者に依頼

テッポウムシはできるだけ早く・確実に対策したい害虫です。もし自分1人で駆除することに自信がないのであれば、プロの業者に頼むのがおすすめ。

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